ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7030477
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

白馬鑓ヶ岳 結局当初の計画が…

2024年07月15日(月) 〜 2024年07月16日(火)
情報量の目安: A
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
13:31
距離
19.4km
登り
2,250m
下り
2,282m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:19
休憩
0:36
合計
7:55
距離 10.6km 登り 2,004m 下り 531m
6:35
27
7:02
10
7:12
7:13
17
7:30
7:31
57
8:28
8:29
38
9:07
17
9:24
9:27
2
9:29
21
9:50
29
10:19
10:35
85
12:00
12:10
42
12:52
31
13:23
13:27
22
13:49
41
14:30
2日目
山行
5:15
休憩
0:18
合計
5:33
距離 8.8km 登り 246m 下り 1,751m
5:34
20
天狗山荘
5:54
5:55
25
6:20
69
7:29
7:40
19
7:59
8:01
15
8:16
7
8:23
8:24
4
8:28
8:30
15
8:45
41
9:26
47
10:13
10:14
13
10:27
10
10:37
30
11:07
天候
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
登山口
残念ながら白馬尻ではなく鑓温泉へ向かう
登山口
残念ながら白馬尻ではなく鑓温泉へ向かう
鑓温泉まで雪渓歩きの一つ
丁寧にルート作ってあってありがたい
鑓温泉まで雪渓歩きの一つ
丁寧にルート作ってあってありがたい
迂回路にかけられた橋
とても渡渉など出来ない激流なのでありがたい
1
迂回路にかけられた橋
とても渡渉など出来ない激流なのでありがたい
コマクサ
分岐下あたりでたくさん咲いてました
1
コマクサ
分岐下あたりでたくさん咲いてました
白馬鑓ヶ岳山頂
風雨が強すぎてブレブレの一枚しか撮れず
1
白馬鑓ヶ岳山頂
風雨が強すぎてブレブレの一枚しか撮れず
天狗山荘の夕食
雨音を聞きながらホッとするひととき
天狗山荘の夕食
雨音を聞きながらホッとするひととき
小屋前の残雪
視界が悪いとロープが頼み
小屋前の残雪
視界が悪いとロープが頼み
ウルップソウ
そんな貴重種だとは
2
ウルップソウ
そんな貴重種だとは
オオレイジンソウ
文字通りの群生
オオレイジンソウ
文字通りの群生
ハクサンイチゲ
一輪だけシナノキンバイ
ハクサンイチゲ
一輪だけシナノキンバイ
コバイケイソウ
いち早く咲いてました
コバイケイソウ
いち早く咲いてました
鑓温泉下あたりからの眺望
束の間の晴れ間
1
鑓温泉下あたりからの眺望
束の間の晴れ間
杓子沢あたりで出会った子猿
親から離れて割と無警戒で近寄ってきた
杓子沢あたりで出会った子猿
親から離れて割と無警戒で近寄ってきた
小日向下あたりから振り返る
鑓温泉ってあんなによく見えるのかい
小日向下あたりから振り返る
鑓温泉ってあんなによく見えるのかい
ニッコウキスゲとキアゲハチョウ
カモフラージュして休憩?
ニッコウキスゲとキアゲハチョウ
カモフラージュして休憩?
シモツケソウ
ツボミから徐々にはじける
シモツケソウ
ツボミから徐々にはじける

感想

当初の計画では…
今年こそ最後に残った不帰ノ嶮を踏破して三大キレットを制覇しよう。そのために後回しにしていた白馬岳に登頂して、唐松岳にむかうルートにしよう。それなら登りのとりつきはもちろん大雪渓経由しかないでしょう。
そんな感じで、7月中旬に日程を組みました。
まず7月4日に白馬大雪渓が通行止めになりました。あまりに時期尚早の事態でビックリしました。
それでも猿倉から天狗山荘泊は変更しませんでした。鑓温泉経由で‘とりあえずキレットさえ行ければ良しとしよう’と考えていたのですが…

天気予報はずっーと雨模様。前のりした白馬駅周辺も昼夜降ったり止んだり。
朝一番で駅前から猿倉へバスに乗る。連休最終日と生憎な天気と大雪渓通行止めの影響か、乗客は2人だけで寂しいかぎり。
猿倉荘の登山相談所で情報収集した後、意を決して雨の中を出発。風がないのは唯一の救い。
鑓温泉までは、小日向のアップダウン以外はいたって穏やかな上り基調の道。雨量が雨量なのでぬかるんだり、流れになっていたりする。
けっこう下りの人とすれ違うので、ちょいちょい上の状況を聞いてみる。雪渓歩きのこと、岩場のこと、稜線の風のこと、それなりに覚悟はいりそう。
雪渓の横断は3箇所。それぞれに親切に目印がつけてあり、シャーベット状なのでキックステップで問題無し。むしろザレ場の迂回路のほうが急拵えのために不安定かも。
出発から4時間弱で鑓温泉に到着。屋根の下でしばし休憩。
ここから登山道の様子がガラッと変わる。急勾配の岩場基調になり、ところどころに鎖も付く。面倒くさらずに手も使って丁寧に歩けば問題は無し。
1時間ほど上ると足元はザレ場に変わり、がぜん高山植物の花々が多くなってくる。大雪渓の先のお花畑が有名だが、こちらの方も負けず劣らずなのでは。
温泉から2時間半で分岐に到着。稜線に上がった途端、暴風が襲ってくる。とりあえず白馬鑓ヶ岳の頭だけ踏みに行こうと向かったが、けっこう横なぐりの強さがしんどい。白馬岳から歩いてきた人たちの強靱さはスゴすぎじゃないか。
30分我慢して歩き抜き登頂。ブレブレの写真一枚撮って早々に退散。感慨もへったくれもない。
ザックのカバーも外れ、ズブ濡れの遭難者のような状態で分岐に戻って反対側に向かう。小屋の手前あたりでようやく稜線の東側に隠れて最悪な状況を脱する。そしてガスガスの真っ白な中、唐突に雪原下りが始まって異世界がハンパない。張られたロープと発電機の音を頼りに進み、出発から8時間ほどで天狗山荘に到達。
ようやく辿り着いた小屋が本当にありがたかった。宿泊者が4人のみだったおかげか、直ぐに乾燥室が利用でき、部屋のスペースは広々で、充電は自由だし、小鍋付きの夕食は美味しく頂き、ぐっすり朝まで寝ることができた。この日の凹みっぷりを十二分にリカバリー。

翌朝4時半起床。相変わらず雨は止んでない。この日の行程どう考えてもおもしろいことにはならないと確信し、不帰ノ嶮も白馬岳も諦めて猿倉に戻る決断。
5時半快適さに後ろ髪を引かれながら出発。雪原を上って稜線に出ると、早速突風が襲ってくる。昨日よりはマシだが、やはりガスガスの中で稜線歩きを続ける意欲は出てこない。
分岐を下り、大出原へ向かう。あっという間に風雨がほとんどおさまる。山の地形ってこんなもんでおもしろい。
ほぼほぼ濡れることがないので、前日あまり出来なかったお花畑の写真を撮りまくる。本当にたくさんの種類の花々が咲いている。貴重種と教えられたウルップソウもパチリ。
ダラダラと歩きながらも、ピストンの戻りで道はわかっていて特に問題もなく順調に下る。鑓温泉に着いたのが早すぎるくらい。
杓子沢あたりで猿の家族と遭遇。おそらく今年生まれたと思しき子猿が群れが飛び出して、わりと無警戒に近付いてくる。親猿を刺激して攻撃されるのも厄介なので、こちらからそっと離れる。たぶん正解の行動。
ゆるゆると歩いていくうちに雨はすっかりあがり、バスの時刻にだいぶ余裕をもって猿倉に帰還。
バスで八方へ移動。とりあえずここの強アルカリ温泉は最高だった。

結局当初の計画は、何一つ達成されませんでした。雨の中をピストンしただけで徒労感は拭いきれません。それでもお花畑やら、小屋の快適さやら、温泉やらで慰めを見つけて、大らかに受け止められているので、それも山行における成長なのかなとも思っております。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:282人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
猿倉〜大雪渓(秋道)〜白馬山頂〜白馬鑓温泉〜猿倉
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
猿倉〜白馬鑓温泉
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら