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Yamareco

記録ID: 7037597
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

奥白根山~白檜岳~白根隠山~五色沼

2024年07月19日(金) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 栃木県 群馬県
 - 拍手
GPS
10:58
距離
16.3km
登り
1,725m
下り
1,130m

コースタイム

日帰り
山行
8:52
休憩
2:05
合計
10:57
距離 16.3km 登り 1,725m 下り 1,130m
4:20
60
ロープウェイ駐車場
5:20
27
6:04
6:05
27
6:32
2
6:34
6:37
3
6:40
10
大日如来分岐
6:50
20
7:10
7:20
53
2300m付近
8:13
8:42
51
9:33
9:34
80
避難小屋・白檜岳 分岐
10:54
11:14
31
11:45
11:46
20
12:06
12:22
11
12:33
4
12:37
12:38
8
12:46
12:48
12
13:34
13:45
31
14:16
14:17
31
14:48
14:49
2
14:51
15:02
13
展望所
15:15
2
15:17
ロープウェイ山頂駅
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
丸沼高原スキー場 第1駐車場:無料。トイレ有。
https://www.marunuma.jp/green/parking/
その他周辺情報 座禅温泉:ロープウェイ山麓駅に隣接して便利だが,この日は高校生の貸し切りで利用できず。
やしおの湯:何度目かの利用だが,気持ち良く入れる。700円。平日の食事は17時までで利用できなかった。
https://www.yashionoyu.com/
広い駐車場には車が数台。
2024年07月19日 04:20撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 4:20
広い駐車場には車が数台。
登って来たゲレンデを振り返る。
2024年07月19日 04:50撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 4:50
登って来たゲレンデを振り返る。
白根山が見えた。
2024年07月19日 05:16撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 5:16
白根山が見えた。
山頂駅には鹿除けのためのゲートを開けて入る。
2024年07月19日 05:45撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 5:45
山頂駅には鹿除けのためのゲートを開けて入る。
鳥居の向こうに白根山が待っている。
2024年07月19日 05:48撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 5:48
鳥居の向こうに白根山が待っている。
白いコマクサ。初めて見た。
2024年07月19日 05:50撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 5:50
白いコマクサ。初めて見た。
二荒山神社。
2024年07月19日 06:04撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 6:04
二荒山神社。
カニコウモリ。あちらこちらで見かけた。
2024年07月19日 06:20撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 6:20
カニコウモリ。あちらこちらで見かけた。
遊歩道の案内板。
2024年07月19日 06:22撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 6:22
遊歩道の案内板。
ゴゼンタチバナ。
2024年07月19日 06:28撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 6:28
ゴゼンタチバナ。
七色平。
2024年07月19日 06:34撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 6:34
七色平。
避難小屋は,倒壊リスクのため立ち入り禁止。
2024年07月19日 06:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 6:35
避難小屋は,倒壊リスクのため立ち入り禁止。
山頂付近が見えてきた。
2024年07月19日 07:41撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 7:41
山頂付近が見えてきた。
登山道わきにシャクナゲが咲いていた。
2024年07月19日 07:45撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 7:45
登山道わきにシャクナゲが咲いていた。
石や砂利の路を行く。
2024年07月19日 08:01撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:01
石や砂利の路を行く。
山頂手前の凹地。昔の噴火口跡か?
2024年07月19日 08:03撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:03
山頂手前の凹地。昔の噴火口跡か?
シラネニンジン。
2024年07月19日 08:04撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:04
シラネニンジン。
登って来た路を振り返る。
2024年07月19日 08:07撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:07
登って来た路を振り返る。
山頂の標識が見えた。既に登山者が居るようだ。
2024年07月19日 08:08撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:08
山頂の標識が見えた。既に登山者が居るようだ。
奥白根神社を振り返る。五色沼方面への分岐点でもある。
2024年07月19日 08:12撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:12
奥白根神社を振り返る。五色沼方面への分岐点でもある。
白根山頂に建つ山名板。
2024年07月19日 08:25撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:25
白根山頂に建つ山名板。
6月に登った燧ヶ岳が良く見える。双耳峰が美しい。平ヶ岳,駒ヶ岳,中ノ岳も見える。
2024年07月19日 08:21撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:21
6月に登った燧ヶ岳が良く見える。双耳峰が美しい。平ヶ岳,駒ヶ岳,中ノ岳も見える。
定番の中禅寺湖と男体山。
2024年07月19日 08:25撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:25
定番の中禅寺湖と男体山。
五色沼の向こうに前白根山。
2024年07月19日 08:41撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:41
五色沼の向こうに前白根山。
五色沼の全貌が見える。
2024年07月19日 08:55撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:55
五色沼の全貌が見える。
この後に登る白檜岳,白根隠山が見える。
2024年07月19日 08:55撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 8:55
この後に登る白檜岳,白根隠山が見える。
ハクサンフウロ。
2024年07月19日 09:00撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:00
ハクサンフウロ。
ヤマオダマキ。
2024年07月19日 09:04撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:04
ヤマオダマキ。
ネバリノギラン?
2024年07月19日 09:07撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:07
ネバリノギラン?
ヤマオダマキ。
2024年07月19日 09:16撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:16
ヤマオダマキ。
イワシモツケ。
2024年07月19日 09:17撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:17
イワシモツケ。
白檜岳への薄い踏み跡を辿る。
2024年07月19日 09:34撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:34
白檜岳への薄い踏み跡を辿る。
クルマユリ。
2024年07月19日 09:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:35
クルマユリ。
ハナゴケ?が,方々に大量に繁殖していた。
2024年07月19日 09:36撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:36
ハナゴケ?が,方々に大量に繁殖していた。
凹地の向こう側,正面右に白檜岳を望む。崩れている部分の右側にある尾根を登るようだ。
2024年07月19日 09:39撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:39
凹地の向こう側,正面右に白檜岳を望む。崩れている部分の右側にある尾根を登るようだ。
広い凹地にはコマクサが点々と咲いていた。
2024年07月19日 09:48撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:48
広い凹地にはコマクサが点々と咲いていた。
登り口へと進んで行く。
2024年07月19日 09:51撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:51
登り口へと進んで行く。
ぬかるんだ所には獣の足跡がたくさん残っている。シカが多いようだが,大きいのはもしかして熊か?
2024年07月19日 09:58撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 9:58
ぬかるんだ所には獣の足跡がたくさん残っている。シカが多いようだが,大きいのはもしかして熊か?
最初は谷筋に沿って,膝丈くらいの笹原を登る。シカの糞が散乱している。
2024年07月19日 10:00撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 10:00
最初は谷筋に沿って,膝丈くらいの笹原を登る。シカの糞が散乱している。
適当な所から尾根に取り付く。
2024年07月19日 10:10撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 10:10
適当な所から尾根に取り付く。
倒木などもあって少し面倒。
2024年07月19日 10:29撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 10:29
倒木などもあって少し面倒。
笹原に出るので適当な所を登る。
2024年07月19日 10:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 10:35
笹原に出るので適当な所を登る。
稜線に出ようと思って右寄りに登った。本来のルートはこのまま真っすぐだったようだ。
2024年07月19日 10:43撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 10:43
稜線に出ようと思って右寄りに登った。本来のルートはこのまま真っすぐだったようだ。
シャクナゲの向こうには錫ヶ岳が見える。
2024年07月19日 10:49撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 10:49
シャクナゲの向こうには錫ヶ岳が見える。
白檜岳山頂。一面の笹原で標識類は何も見当たらなかった。
2024年07月19日 10:56撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 10:56
白檜岳山頂。一面の笹原で標識類は何も見当たらなかった。
白檜岳山頂からの中禅寺湖と男体山。
2024年07月19日 10:55撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 10:55
白檜岳山頂からの中禅寺湖と男体山。
同じく男体山と大真名子山,女峰山。手前は白根隠山。
2024年07月19日 10:55撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 10:55
同じく男体山と大真名子山,女峰山。手前は白根隠山。
たまに赤テープが出てくるが,笹で足元は隠れている。
2024年07月19日 11:15撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 11:15
たまに赤テープが出てくるが,笹で足元は隠れている。
時々,明瞭な踏み跡が出てくる。
2024年07月19日 11:17撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 11:17
時々,明瞭な踏み跡が出てくる。
白根隠山への登路。一部で崩れたところもある。
2024年07月19日 11:24撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 11:24
白根隠山への登路。一部で崩れたところもある。
白根隠山の山頂付近はざれた所を登る。
2024年07月19日 11:33撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 11:33
白根隠山の山頂付近はざれた所を登る。
移動して行くにつれて,左手に見える白根山が顔を変える。
2024年07月19日 11:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 11:35
移動して行くにつれて,左手に見える白根山が顔を変える。
タカネニガナ。
2024年07月19日 11:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 11:35
タカネニガナ。
白根隠山山頂が近づくと大量のトンボが現れた。
2024年07月19日 11:43撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 11:43
白根隠山山頂が近づくと大量のトンボが現れた。
白根隠山の山名板の向こうに白根山がデンと構える。
2024年07月19日 11:46撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 11:46
白根隠山の山名板の向こうに白根山がデンと構える。
これから向かう2385m峰の向こうに前白根山が覗いている。
2024年07月19日 11:47撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 11:47
これから向かう2385m峰の向こうに前白根山が覗いている。
白根山の手前に先ほど歩いてきた凹地が見える。
2024年07月19日 11:47撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 11:47
白根山の手前に先ほど歩いてきた凹地が見える。
白根山をバックにトンボが群れ飛ぶ。
2024年07月19日 11:56撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 11:56
白根山をバックにトンボが群れ飛ぶ。
2385m峰は気落ちの良いなだらかな草原で,白根山を間近に望む。下ってきた登山路がはっきり見える。
2024年07月19日 12:19撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 12:19
2385m峰は気落ちの良いなだらかな草原で,白根山を間近に望む。下ってきた登山路がはっきり見える。
辿ってきた白檜岳,白根隠山を振り返る。
2024年07月19日 12:20撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 12:20
辿ってきた白檜岳,白根隠山を振り返る。
五色沼を囲む五色山や座禅山。左奥に燧ヶ岳。
2024年07月19日 12:23撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 12:23
五色沼を囲む五色山や座禅山。左奥に燧ヶ岳。
白根山の崩れが荒々しい。
2024年07月19日 12:29撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 12:29
白根山の崩れが荒々しい。
前白根山も随分と近づいてきた。
2024年07月19日 12:30撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 12:30
前白根山も随分と近づいてきた。
避難小屋への分岐地点で歩いてきた路を振り返る。
2024年07月19日 12:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 12:37
避難小屋への分岐地点で歩いてきた路を振り返る。
避難小屋は快適に過ごせそうだった。
2024年07月19日 12:47撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 12:47
避難小屋は快適に過ごせそうだった。
ホタルブクロ。
2024年07月19日 13:05撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 13:05
ホタルブクロ。
五色沼の湖畔を逍遥。
2024年07月19日 13:08撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 13:08
五色沼の湖畔を逍遥。
白根山がまた違った顔を見せてくれる。
2024年07月19日 13:09撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 13:09
白根山がまた違った顔を見せてくれる。
タニギキョウ。
2024年07月19日 14:10撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 14:10
タニギキョウ。
ロープウェイは快適な15分の空中散歩。
2024年07月19日 15:27撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 15:27
ロープウェイは快適な15分の空中散歩。
丸沼が良く見えた。
2024年07月19日 15:27撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/19 15:27
丸沼が良く見えた。
撮影機器:

感想

7月に入ってからは茨城の低山しか登っていなかったので,久しぶりの日光白根山を選んだ。白根山自体は既に3度ほど訪れているが,未だ辿ったことのないルートとして丸沼高原スキー場を起点にし,下山時はロープウェ利用とした。できるだけ周回コースとしたく,白根山の南側にある白檜岳(しろびだけ),白根隠山(しらねかくしやま)を含めたルートを設定した。
自宅を0時15分に出発し,常磐道,北関東自動車道,日光宇都宮道路を経て清滝インターチェンジから一般道路へ。いろは坂,中禅寺湖,戦場ヶ原と快適に走って,3時40分過ぎに駐車場に到着。ただ,駐車場が幾つもあり,予定していた第1駐車場を見つけるまで少しウロウロ。今回もいろは坂辺りからここまでに鹿8頭に遭遇。その他にキツネにも2頭出くわした。未だ外は暗いのでのんびりと準備をし,明るんできた4時20分に出発。この時点で他に車は6台ほど。平日はこんなものか?気温は16℃で丁度良い加減。
リフトを目印にして草原を登って行くが,下の方はどうやらキャンプ場になっているらしい。それなりに傾斜があるので,寝心地はあまり良くなさそうだが・・。地形図に表示された路を進んでいたが,蛍塚山の近くで車道に出合ったので,その後は車道を進んだ。一部で砂利道だったが,ほぼ舗装された道が山頂駅まで続いた。山頂駅の周囲はぐるりと,獣除けの柵が巡らされておりゲートを開けて中に入る。誰も居ない広場でベンチに座って一休み。正面に白根山がスックリと立っている。花壇にはコマクサが綺麗に植えられていたが,初めて白色のものを見た。
ここから七色平辺りまでは散策コースになっており,路は歩き易いし,道標も多く立っている。様々な小鳥のさえずりがかまびすしい。大きな鹿が一声発して逃げ去って行った。カニコウモリが多かったが,ゴゼンタチバナも久しぶりに目にした。七色平に建つ避難小屋は朽ち果てており,利用禁止になっていた。
ここからは緩やかな山道を辿り,視界が開けてきたなと思ったらシャクナゲが点在する草地の斜面になった。山頂近くまで見える砂利混じりの路をのんびりと歩く。傾斜が緩やかになり,大きな岩がゴロゴロとする中を進んで行くと小さな祠があった。ここから山頂方向を見ると何やら人影が。菅沼方面からの登山者か? 風がそよそよと吹いて汗ばんだ体に気持ちが良い。少しの登りで山頂に到着。雲は多いが360度の絶景だ。中善寺湖,男体山,女峰山,大真名子山などの他に6月に登った燧ヶ岳も良く見え,双耳峰が美しい。遠くには霞んではいるが富士山も望めた。山頂にあった温度計は15℃を指しており,登った直後には快適だったが,暫くすると冷えてきたので,アームカバーを着けた。先ほど見えた人はやはり菅沼からで,これから五色沼経由で下山するとのことだった。
眺めを堪能後,先ほどの神社まで戻った後,五色沼避難小屋への路を下る。途中,これから向かう白檜岳や白根隠山が近くに見え,ルートを確認したり,何種類もの高山植物の写真も撮ったりで結構,時間を要した。下りきった処で,避難小屋への路と真逆の方向についている薄い踏み跡を辿る。しばらく進むと凹状地が見えてくる。丈の低い笹薮の中にある獣道のような踏み跡を進む。下に着くと小石混じりの砂地で,沢山のコマクサが彼方此方と咲いているので,踏んづけないように気を配りながら歩く。所々の泥濘には獣の足跡が入り乱れており,多くは鹿のものと思われたが,中には大きいものもある。若しかすると熊もうろついているのかも。やがて,緩やかな谷状の草地を登り,適当な所で左手の稜線に移動する。何となく踏み跡ぽい路だが,どこにも鹿の糞が落ちている。多分,鹿が着けたであろう踏み跡が交錯しているので,登りやすそうなところを選んで登る。それほど危険は感じなかったが,場合によっては,草の根っこ付近を掴むしかないようなところもあり,気は抜けない。20分ほどで笹が広がる緩やかな斜面に出る。全面笹が生えているので,できるだけ薄そうなところを選んで行く。膝下ぐらいの高さしかないので楽な藪漕ぎ。右方向から明瞭な稜線が走っているので,それを目指して真っすぐに少し勾配のきついところを登った。上に出ると南西方向に錫ヶ岳が意外な近さで見えた。周りにはシャクナゲが未だ多く咲いており,得をしたような気分になる。
少しの歩きで一番高そうなところに着いたが,標識の類は見つけられなかった。一面の笹原で,白い木がポツポツと立っており,気持ちの良い所だった。白根隠山がすぐ近くに見え,中禅寺湖も良く見える。
歩き始めると直ぐに赤テープがあり,北方向への踏み跡もあったので,そちらが登路の正解ルートだったのだろう。その後も,古いものが多かったが,赤テープは所々に付けられていた。踏み跡のはっきりしたところが多くなり,歩き易くなった。しかし,気を抜いているとルートを逸れて,藪に捕まってしまい,抜け出すのに手間取った。途中,少し崩れかけたところの通過もあったが,あまり苦労せずに白根隠山に到着。山頂の少し手前からものすごい数のトンボの群れが飛んでいる。一体,何百匹いるのだろうか。進行方向の左手にはずっと白根山が聳えており,歩くに連れて相貌を変えてゆくのが楽しかった。
白根隠山から20分程で2385mピークに到着。ここは草原が広がるなだらかなピークで,最高に気分が良い。腰を落ち着けて,周りを眺めながら,のんびりとする。ただ,ここでもトンボが相変わらず多く,中には体のあちらこちらに止まって休んでいるのもいる。昼寝でもしたい気分だったが,余り時間の余裕もないので再び歩き出す。赤茶色に崩れた山肌を見せる前白根山がどんどん近づいてくる。鞍部に着くと,避難小屋への道標が立っていた。10分の下りで避難小屋へ。中を覗くと,意外と広くて快適に過ごせそうだった。
五色沼まで来ると,やはり人気スポットなのだろう歩いている人が数人いた。きれいな湖面を眺めながらのんびりと湖畔を歩く。ここから見る白根山は,先ほどまでとはまた違った山容をしていて面白い。次の弥陀ヶ池も人が多く,中にベトナム語ぽい外国語を話す10人くらいの集団が賑やかだった。随分と軽装だったが,無事に下山できたのか?
ロープウェイ山頂駅まではあと少しで,路も散策コースになるので問題ないだろうと気楽に歩いていると,太腿が攣りかけた。先週もそうだったが,疲労が溜まっているのか? 歳を取ると回復力が落ちるのを実感。騙し騙しで進み,駅に着いた時にはホッとする。直ぐにロープウェイに乗って空中散歩。料金は下の駅で払ってとのこと。1,100円也。
係の人に,併設されている座禅温泉の場所を聞いたら,今日は学校の貸し切りで利用不可と言われてしまった。直ぐに温泉に浸かれると思っていたのに,残念。ネットでいろいろと調べるのも面倒なので,何度か行ったやしおの湯まで行ってしまうことにした。渋滞もなく,1時間弱で温泉に到着し,汗を流した。その後,宇都宮で下道に下り,一般道を走って21時10分に帰宅できた。
今回は,雲が多くはあったが展望を楽しめ,暑すぎもしない良コンディションだった。白檜岳から2385mピークまでは藪漕ぎはあったものの気持ちの良い稜線歩きを楽しめた。白檜岳から先の錫ヶ岳も気になるところだ。

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この記録に関連する登山ルート

ハイキング 日光・那須・筑波 [日帰り]
日光白根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

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この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
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