御嶽山,濁河ルート五の池小屋・三の池


- GPS
- 10:28
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,142m
- 下り
- 1,143m
コースタイム
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 3:23
- 合計
- 10:10
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・登山口にバイオトイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:登山口にあり(法的義務化エリア) 危険個所:御嶽山が活火山(噴火レベル2)である事に留意。 |
その他周辺情報 | 周囲に温泉はたくさんあります。 旅館御岳とかお勧めです。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
ライトの予備電池(3)
筆記具(1)
保険証のコピー(1)
スポーツ飲料(2)
お茶(1)
帽子(1)
タオル(1)
携帯電話(1)
計画書(1)
雨具上下(1)
防寒着(1)
ストック(1)
昼飯(1)
鈴(1)
非常食(1)
カメラ(1)
カップラーメン(1)
水(1)
コーヒー(1)
箸(1)
ライター(1)
座布団(1)
ポカリ粉(1)
ゴミ袋(1)
時計(1)
ポケットティッシュ(1)
100円玉(5)
手袋(1)
レインスパッツ(1)
GPS(1)
ガイド地図(1)
コンパス(1)
ザイル・スリング・カラビナ(1)
ファーストエイドキット(1)
コンロ(1)
虫よけ・虫さされ(1)
ツエルト(1)
熊撃退スプレー(1)
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感想
<山行計画>
そして、三ノ池〜五ノ池ののルート、昨年の噴火災害から1年を迎える前に自分の歩いたルートを被災した当事者としてどうしても視ておきたいと思い、今回初めて飛騨側から登りました。
<自宅〜濁河温泉駐車場(小坂登山口)>
国道19号から車で1時間半ほど。
遠いと言えば遠いですが、悪路は無いので安心して下さい。
<濁河温泉駐車場(小坂登山口)〜八合目(おたすけ水)>
登山口には比較的きれいなバイオトイレと、登山届を出すポストがあります。
噴火災害以降、御嶽山は登山届の提出が法的義務となりました。
登山届の提出は必ず行い、ここで届け済証を一枚持って登りましょう。
終始樹林帯ですが、途中いくつかの滝を見ながら気持ちよく歩けます。
八合目のおたすけ水、水場は確認出来ませんでした。
ここにも昔、避難小屋があったような形跡があるので、昔は水場があったのかもしれません。
<八合目〜五の池小屋>
八合目を過ぎた辺りから森林限界となり、ハイマツの道を歩きます。
風が心地よく、秋の気配を感じました。
五の池小屋より先、剣ヶ峰・摩利支天方面へは現在立ち入り禁止となっています。
<五の池小屋〜三の池避難小屋>
当初は反時計回りで三の池を周遊しようと計画していましたが、撮影クルー同行の為、撮影機材を抱えて五の池から南にある三の池への急降下の地点は危険と判断。
時計周りで三の池を周り、三の池避難小屋を折り返し地点としました。
三の池〜女人堂方面へは現在立ち入り禁止となっています。
【総評】
火口から遠く離れたこちらのエリアは、噴火の影響もほとんど無く噴石はもとより、火山灰も2〜3mm程度の降灰があったのみで、現在はほとんどその痕跡すらも無く、以前と変わらない美しい姿がそこにはありました。
剣ヶ峰方向はこの日は雲が多く、時折そのシルエットが確認出来る程度でした。
噴火によって犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
濁河からのルートもなかなかいいよね!
お盆前に登ったときは、イワギキョウやコマクサがピークだったけど、どことなく秋の気配がするようになってきたね。
噴火してる山とは思えないくらいの穏やかな飛騨山頂が、逆に少し怖かった。。。。
今度は継子岳も行ってみてね
改めて、御嶽山は大きいんだなと感じました。
ちなみに、僕はかつて継子岳でよく昼寝してました。
何を隠そう、実は剣ヶ峰よりも、継子岳の方が登頂回数がはるかに多いんです。
当時、継子は1時間以上寝てても誰も来ない、とっても静かな雲の上の高原のようでしたが、入山規制がかかっている今現在、行き場が無いので結構多くの登山者が継子に足を運んでいましたね。
今回、継子も行こうと思ったけど、五の池小屋の主人と1時間以上話し込んでしまって気づいたら下山時刻となり、そのまま急いで下山してしまいました。
巻き道の規制が解除されたら、その時は四ノ池周りと合わせて継子へ、今度はプライベートで時間作って、行こうと思います。
こんにちは。
23日に小屋前でお見かけしたものです。(残念ながらお話しはできませんでしたが)
噴火の時のレコも拝見させて頂きました。
災害発生時にいち早く「正常バイアス」から抜け出して危険からの回避行動を取ること、については今年の夏山フェスタの講演で噴火に遭遇された山岳ガイドの方も訴えられていました。
テレビ局の方はtoppoさんの取材だったんですね。
放送日時が分かりましたら教えて下さい。
こんにちは、nobuharuさま。
コメントありがとうございます。
この日撮影した映像は、噴火から丁度1年にあたる、9月27日(日)15:30〜16:30 CBCにて放映されます。
恐らく、中部エリアのみだと思います。
あと、この日の撮影ではありませんが、直近では8月31日(月)8:15〜9:55 NHK「あさイチ」で当時の状況と、いち早く回避行動に移る事について語らせて頂きました。
ただ、編集された映像を見てないので、伝えたい事がどれだけ伝わるのかは分かりませんが…
ご返信ありがとうございました。
先に述べた山岳ガイドの方も、剣ヶ峰山頂で亡くなられた方もいち早く回避行動(十数メートル先の山小屋への避難)をしていたら皆さん助かっていたはずです・・・とおっしゃってました。
どちらも拝見させて頂きます。
23日に五の池小屋でお会いしました者です。
(5人パーティーでした)
噴火の時に登られてたとのことで、大変な経験されたのですね。
番組、録画して観たいと思います。
隣のテーブルでお食事時に一緒になった方々ですね。
あの日の経験を、教訓として伝える事が生還した者の使命だと思っています。
噴火によって人が命を落とすのは、今回を最後にしなければならい、それが亡くなられた方々への慰霊だと思い取材を引き受けました。
噴火の一年前の8月、お盆休みに登りました。
ニノ池本館に宿泊し、入浴もしました。
当時も剣ヶ峰は大勢の人で賑わってました。
紅葉の時期にもう一度との思いがまだあります。
持病があり60代半ばを目前にしてる身としては
叶わないかも知れません(≧∇≦)
噴火の報道を目の当たりにした時は、
唖然として、映像を見る度涙が出ました。
噴火に遭遇し難を逃れた方は「運が良かった」だけではありません。
「生き延びる」の強い精神力と日頃の鍛錬の賜物と思います。
あらためて、亡くなられた方々への
ご冥福をお祈り致します。合掌。
8/31日のアサイチ録画で見てます。
toppoさんイケメンで良かったです(^o^)
当時の緊張感があらためて感じられました。
私も数年前に尾瀬の燧ヶ岳山頂付近で猛烈な雷に襲われました。
家族三人でしたがまさに「死」を覚悟しました。
山頂から降りてるのに、真っ黒な雨雲が目の前、いや眼下から迫り来る状態です。
それからは下から横から稲妻と同時に「ビシャッ、ビシ」っと、、。
生きた心地がしませんでした(≧∇≦)
近くに何度も落雷し下山道は、川、滝と化して全身ずぶ濡れ、。
30分以上は続いたでしょうか?
無事に下山しましたが遭難や事故の報道は無く、
事無きを得ました。
雷はとにかく身を低く、大木から離れてと、電気を生業としてた経験から、「出来得る限りの防御」を家族に指示し、声かけあい、確認しあいながら下山しました。
回避行動と正常性バイアス、もう一度勉強してみます。
manipulationさんのコメントに関して。
まだ正常性バイアスを理解出来てません。
昨今 の登山ブームに感じる事は、 中高年の方や小学生以下の子供達が本格的な山々に「安易」に登れる様になっている事です。
御嶽山や噴火レベルが出てる火山だけで無く、
どんな山にも大なり小なりのリスクはあります。
私は小学生の頃から近くの里山に登りはじめて、50年以上になります。
危険な経験も沢山しました。
それは「昔」の話しです、バスや電車でも自由にタバコが吸えた時代の事です。
山には大きな魅力とそれに反する危険も持ちあわせている事を理解して頂きたい。
私はどんな山に登る時も「覚悟」を決めて第一歩を踏み出します。
山は自己責任で登るものだと決めてます。
悪天候や危険な山には、自分の体調と相談して決断をしたいものです。
一年前大ダルミを登頂してる時、地獄谷方面(剣ヶ峰を上にして左、西側)には水蒸気が見えました。いま思えば「運が良かったんでしょう」。
私の周りには「何て登るの?」とか言われる方が多いです。
そんな方々を代弁してるのが多くの報道番組です。
遭難事故等、ことの外大きく報道します。
視聴者の多くは、鵜呑みに信じてしまいます。真実は無視して、、。
冬山の素晴しさを知らない人達には理解出来ないでしょうね。
重ねて申し上げたい、登山は自己責任で登るものです。
正常性バイアスも「有り」では⁉️
亡くなられた方々を責めるつもりは一切ございません。
自分の拙い文章でそう感じる方がおられるのであれば、大変失礼と感じ、前コメントを削除させて頂きました。
但し、正常性バイアスについては自分自身への反省として、知っておくべき事であると言う思いです。
改めて、自分自身に当てはめてコメントさせて頂きます。
御嶽山噴火のおよそ1か月程前から火山性微動が続いている事は、地元テレビ局の報道で情報として掴んでいました。
内容は正確には覚えていませんが、
「小規模な噴火が発生するおそれがあります。山頂付近では火山灰の降灰に注意して下さい。」
と言うような内容だったと思います。
空から石が降り注ぐなどと言う事は一切注意喚起はされていませんでした。
(噴石と言う言葉も、噴火後に初めて知った言葉です)
それでもその年は御嶽山の紅葉は完全に諦めていました。
その後、活動は落ち着いていて、観測データに異変観られなくなったとの事。
毎年、この紅葉の時期は友人や親を連れて御嶽山を訪れていました。
活動が収まったとは言え友人を引き連れての事、念には念を入れて山頂から遠く離れた三の池を周遊し戻って来る計画をたてました。
しかし、誘っていた友人3名とも都合が付かず楽しみにしていた紅葉見物は断念。
せっかくなので、一人気ままに先ずは計画通り三の池へ向かいました。
単独山行であったが故に時間に大幅な余裕が出来た為、そのまま二の池に足を運ぶと、多くの人が火口のすぐ脇を通るお鉢巡りをしており、「やっぱり大丈夫みたい、噴火なんて起こりっこ無さそう」と判断し、自分もお鉢巡りで剣ヶ峰へ向かいました。
そして、普段なら山頂付近で昼食を取る事なんて滅多に無いのに、この日は剣ヶ峰のすぐ真下で昼食を取る事にし、その最中噴火に遭遇しました。
ここまでの道中の美しい紅葉と、多くの人がいる事で完全に安心しきっていました。
今から考えてみれば、
・計画段階で「三の池辺りは大丈夫だろう」。
・三の池で「大丈夫そうだし、二の池まで行ってみよう」。
・二の池で「多くの人がお鉢巡りまでしてるし、やっぱり大丈夫なんだ」。
「噴火…大丈夫かな?」という思いはあったにも関わらず「いや、大丈夫だろう」という根拠の無い自身があり。
山頂に至ると多くの人の笑顔があり、噴火の兆候があった事すら忘れていました。
そして、剣ヶ峰のすぐ真下で昼食中に地鳴りのような音と共に立ち上る噴煙を確認。
この時点でもまだ、さほど恐怖の感覚は無く写真を撮ろうとしました。
カメラのファインダーを除き込んだが、その噴煙はあまりにも大きくファインダーに収まり切らないので、再度肉眼で確認すると、その噴煙があまりにも大きかった為、
「もう少し下に降りて様子を見よう。荷物はこの噴煙が収まってから取りに来よう」
と思い、とりあえず下に駈け出しました。
この時点でようやく、正常性バイアスから抜け出し始めたのだと思います。
そのおよそ2分後にボーンと言う爆発音と共に沢山の石が空に舞いあげられるのを見たその瞬間、今まで間近で目撃した落石や崩落とは規模が違う、「大丈夫なんかじゃ無い」と思い、再度本気で感じました。
先ず計画から山に足を踏み入れるまで、「噴火に至る兆候がある」という情報と「噴火レベル1:平常」という2つの情報。
「平常」という言葉が僕を安心させました。
しかし、今になって思えば計画から噴火に遭遇するまでの間に「登らない・山を降りる」という判断に至るべきでした。
その判断に至らなかったのも、行政の噴火レベルの引き上げが無かった事、それも要因の一つです。
これに関しては、今後変わっていくとの事なのでどう変わるのかを注視してるところです。
正常性バイアスは確実に起こり、常に危険な方向へ僕の足を進めました。
ただ、運よく(おっしゃる通り運もあります)生還出来たものの、噴煙が上がってから恐らく5〜10秒くらいだと思いますが、そのくらいの時間で危険を察知出来た事。
少なくとも、噴石が降り注ぐ100秒以上前から走って火口からの距離を取る事が出来た事が僕の生死を大きく左右しました。
さもなければ、後日その場所から発見された荷物のように自分自身も噴石によってズタズタになっていた事は確実です。
manipulation さまの言われる通り、他の方がどうだったとかこうすれば良かったのにと言う事は亡くなられた方々を責めてるように受け止められかねない事、十分に承知致しました。
しかしながら、やはり山に対しての危機管理、正常性バイアスについて知識を深めて頂きたいと思い、ここに自分自身の生還例とその反省点としてコメントさせて頂きます事、ご理解下さいませ。
噴火による犠牲者を二度と出して欲しくない想いは、全て同じです。
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