南アルプスの天然水を求めて。(ドンドコ沢の四滝)


- GPS
- 07:43
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,658m
- 下り
- 1,646m
コースタイム
青木鉱泉-南精進ヶ滝(3.3km/507m/126分)
南精進ヶ滝-鳳凰滝(0.8km/183m/39分)
鳳凰滝-白糸ノ滝(0.8km/253m/50分)
白糸ノ滝-五色ノ滝(0.7km/128m/29分)
五色ノ滝-鳳凰滝(1.8km/407m/76分)
鳳凰滝-青木鉱泉(3.8km/626m/133分)
※コースタイム算出は以下の値を使用。
(水平移動66m/分、垂直上昇6.6m/分、垂直下降8.2m/分)
実測:
06:37青木鉱泉-(07:05-0714道迷い)-07:56南精進ヶ滝08:18-08:46鳳凰滝08:57-09:37白糸の滝09:47-10:12五色滝11:06-12:12鳳凰滝12:30-14:20青木鉱泉
全行程12.7km/7時間45分
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
韮崎ICから県道20号へ。桐沢橋を渡り原山神社横の坂を登って御庵沢小武川林道に入り、10kmほどでT字路で小武川林道との接続点になるので右折(小武川林道へ)。小武川支線へ入り1kmほどで青木鉱泉へ到着 駐車場:750円(青木鉱泉)/100台とのこと ※建物前の受付で自動車のナンバーを伝えれば、駐車位置に戻らなくても、そのまま登山開始できます。 バス: 期間が限られますが、韮崎駅より山梨中央交通のバスが運行(55分/1500円)しているようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポストは青木鉱泉にあります。簡単な用紙も置いてあります。 ・整備された登りやすい登山道ですが、木の根が多いため滑りやすくなっている箇所があります。 ・山側ルートと川沿いルートの合流から南精進ヶ滝までのルートは、国土地理院地図記載の経路よりも高巻くルートに修正されているようです。(1300mから1450mまでつづら折れで上昇しトラバースするルートへ修正) ・鳳凰滝から白糸ノ滝までのルートは、国土地理院地図記載の経路よりも北側の緩やかな斜面のルートへ修正されているようです。(1942m地点を通らない) ・滝へ近づくために岩に登ったり、沢筋を歩いたりする場合には危険が伴います。また、倒木で道がふさがれている箇所があります。(鳳凰滝、白糸の滝) |
写真
感想
元々は篠沢大滝と黒戸噴水滝の滝見物予定でしたが、晴天に恵まれそう=虹が見えるかもということで鳳凰山ドンドコ沢の滝見物に変更!とmiyasan3が言い出したのが前日金曜日の13時ころ。慌てて予定を立てるものの、週アタマに風邪で寝込んでいた私、予想以上に長いコースで果たして体力が持つのか?という不安にじわじわと苛まれながら帰宅しました。
夢うつつの3時に軽く朝食をとり、miyasan3の車で移動開始です。
前日の風雨が塵を流してくれたおかげか、中央道からは遠く丹沢、秩父の山塊、富士山などが見えます。韮崎ICから桐沢の林道へ入り6:30に青木鉱泉の駐車場に到着。既に車が10台以上停車しており、これから登るらしいパーティーの姿もちらほらと見えます。駐車場代をmiyasan3に払ってもらい、計画書をポストに入れて行動開始です。
滝見物なのでガイド役に徹することにし、水は多めに2l、足元はsportiva trangoで固めにします。上下はいつものfinetrack装備、靴下は購入したばかりのsmartwool PhDアウトドア ミディアムクルーを投入。ウールということで暑くなりすぎないといいのですが。
中道との分岐看板を右へ向かい、明るく広い川沿いの登山道を進みます。堰堤をいくつか越え1368m三角点の崖を右手に過ぎると少し登りがきつくなってきます。樹林帯に入り、山沿いルートとの合流看板を過ぎた付近で、急に高巻くつづら折れを上ります。ん?
川沿いルートでそんな上昇があったかしらん?
先を行くmiyasan3に声をかけ、一度沢筋まで下ってみます。沢沿いに行くルートがありそうなのですがロープが張られて立ち入り禁止となっています。むむむ。
判断に困っているところ、miyasan3の鶴の一声で先ほどの高巻きルートを進むことに。ひたすらつづら折れでゼイゼイいいながら高度を稼ぎます。しばらくすると緩やかなトラバースルートになり、遠くから滝の音が聞こえてきます。支沢を渡りこし進むうちに南精進ヶ滝の看板が出てきました。展望台から滝を確認した後、沢筋へと下る道を通り高さ2mほどの岩を登ります。岩には溝が切ってありますが、滑りやすいため慎重に上ります。
南精進ヶ滝を前にパチパチタイムです。予想通り滝の下に虹がでています。一通り撮り、よじ登った岩から沢下方面を見ようとしたところ、足元が急にスリップ!幸い岩の真ん中にいたため滑落は免れましたが、あーびっくりした。岩に生えた赤い苔が飛沫でわずかに濡れており滑ったようです。さすがに怖かったので、写真を撮り終え岩を下る際は靴を脱いで靴下でしっかりグリップしつつ降りました。
樹林帯の中を次の鳳凰滝を目指して登ってゆきます。樹林帯のため、日陰が続き暑くはないのですが、登りのために汗が大量に出ます。鳳凰滝の看板に従い倒木の多い道を沢方面へ。しかし、白樺などの木が邪魔になり、望遠でもなかなかうまく構図がとれません。しかたなく、一度断念して先へ進むことにします。緩やかに広がる斜面をやや北向きに進んでいると、大きく土砂崩れが起きている場所が見えてきました。地図上、ここから一度沢側へ向かうはずなのですが、どうやらルートに変更があったようで、比較的緩やかな斜面を登ってゆきます。
比較的、とはよく言ったもので従来のルートがほぼ崖を登るようなルート設定だったのに対して、こちらは確かに斜面なのですが、木の根や岩を登るような部分が多くなかなか難儀します。写真を撮っているうちに抜かれた登山者の方々も休み休み登っているようです。miyasan3もそろそろ気力の限界が近いらしく、かなりつらそうです。
登って登って登ること30分、ようやく白糸ノ滝の看板に到着しました!鳳凰滝などは滝までの分岐路がそこそこ長かったのですが、白糸ノ滝はあっという間に滝下の展望ポイントへ到着できます。元気のなかった写真班もいそいそと撮影準備に入っています。白糸ノ滝本体が奥にそびえ、滝下に広がるガレの間を水流が網目のように走っています。水量も多く見事な滝です。
パチパチとやったりしているうちに他パーティーの方も到着されたので、交代で登山道へ戻ります。しばらくの間やはりきつい登りが続きますが、徐々に緩やかなトラバースルートになり、ようやく五色ノ滝への分岐路に到着しました。分岐後すぐに開けた沢沿いを歩くことになり、緩やかに流れる明るい沢を眺めているうちに、使い果たしたかと思われた気力が復活してきます。明るい林を進んでゆくと大きく川原が開け、目の前に黒い岸壁を滑り落ちる五色ノ滝があらわれました。
最上部から滑り落ちた水流が交差し岸壁から離れ、下の段にぶつかって再度降り落ちてきています。下の段にはこちらから見えない亀裂があるらしく、段の下の岩陰から左側に向け細い水流が吹き出ています。
滝壺のやや上に大きなくぼみがあり、下の岩層へ移ると急に岩の色が変化しています。大きさ高さともに、この沢の滝の中では飛びぬけているように感じられます。早速パチパチタイムに移りますが、徐々に風が出てきているらしく、大量の飛沫が飛んできます。雲が出てきたこともあり、気温が下がってきたため写真を一通り撮り終えてから林の影に隠れて食事を取りました。
小一時間ほどの大休止のあと、この先に進むかを相談します。どうやらmiyasan3は白糸ノ滝までの登りの間にかなり体調が悪くなったらしく、登っていくうちに頭が痛くなりそうとのこと。そこまでして登らなければいけない理由もないので、素直に降りることにしました。
下りは普通登りよりも時間がかからないものですが、結構体力を使っている上、よくこんなところ登ってきたなと思うような勾配の箇所が多いためなかなか速度も上がりません。ゆっくりゆっくりじわじわと降りてゆきます。
登り時に鳳凰滝が撮れなかったので、下りの最中に再度挑戦することにしました。しかしやはり木が邪魔でなかなかフレームに入りません。遠ーい滝をかろうじて収め、撤退です。急な勾配で足裏が徐々に痛み始めたころ、ようやく南精進ヶ滝の看板に到着。ここからはそれほど急な勾配でもなかった、と一安心しつつ下ってゆきます。高巻きのつづら折れで地味にダメージを受けつつ、青木鉱泉にたどり着きました。
・smartwoolは予想以上に快適で、暑くも寒くもない状態をキープしてくれました。
・水は途中でmiyasan3とシェアしてちょうど使い切りました。鳳凰小屋まで行けば水の確保ができたはずなので、一応予定通りということになります。
・miyasan3の体調が予想外に悪かったということを下り時に聞き、登り時にもう少し配慮すべきだったと反省しました。
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