八ヶ岳麦草峠〜にゅう〜中山峠〜黒百合ヒュッテ〜渋の湯


- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 419m
- 下り
- 690m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
感想
2010年7月17日〜18日
八ヶ岳麦草峠〜にゅう〜中山峠〜黒百合ヒュッテ〜渋の湯
■前日まで
3連休ということなので、どこかに行くことにした。候補は3つあり箱根駒ケ岳、富士山のそばの三つ峠山、八ヶ岳である。箱根と三つ峠は日帰りコースで八ヶ岳は1泊コースである。
土曜日には裸足ランニングのイベントがあるので、イベント参加と日帰りハイキングにしようかなと思ったけど、裸足ランニングは先週もレッスンのイベントに参加したので、また参加すると休みの日に予定がなさそうな人に見えるので3連休にしかできない1泊ハイキングをすることにした。
水曜日に山小屋・麦草ヒュッテの予約をした。予定を考えているときから3連休中の山小屋の予約をするなら早くしないとと思っていたので、3日前では遅いかなと期待せずに電話をしてみたが、なんの制限もなく予約を取ることができた。予約が済むと連休の予定が決まったことで、休みが楽しみになってきた。予約をすると気まぐれな行動ができないのが気になっていたがそうでもないことが分かった。
麦草峠までは中央本線茅野駅から出ている登山客向けの路線バスで行く。タクシーは相乗りしないとお金がかかる。高速バスという方法も考えたけれど、高速の上にあるバス停で駅までが遠いのでJRにした。指定席を取ろうかと思ったけど、そのときの気分で行動したいので指定席は取らなかった。
原宿の山専で、フリーズドライのご飯3袋とシルバのルーペ付きコンパスを買った。ドラッグストアでカロリーメイト2箱とバランスデイト1箱を買った。
■1日目朝
4時半ごろに起きてご飯を食べて準備が整ったら早々と家を出た。茅野から出るバスに間に合う特急にはまだ早いが、茅野へ行く特急はもう動いているので早めの電車に乗ることにした。新宿駅に着いてみると、6時台なのにもう暑い。登山の格好をした人たちが何人もいる。あずさの乗り場で適当に立っていると、自由席はどこですかと尋ねられたが、私も分からなかった。アナウンスで立っているところにくるあずさは全席指定なのが分かり、別のホームに行ってみた。あずさが何本か来るホームで、7時前後に出発するあずさだった。登山客を眺めつつ30分ほどホームで待った。7時03分新宿発のあずさ73号に乗ったと思う。
あずさがホームに入るころになると登山客だらけになっていた。急いで自由席の車両のところへ行き列に並んだが、扉が開いて自分が車両に入るころには満席となってしまった。デッキで立ち乗りになってしまった。立川、八王子でも乗ってきたので山手線のようになってしまった。甲府辺りでようやく空いてきて楽に立っていられるようになった。席は空かない。結局、茅野までずっと立席だった。小淵沢の辺りで空を見ると、晴れたり少し曇ったりという天気だった。
9時過ぎに茅野に着いた。少し電車に酔ってしまった。事前に調べたバスの時刻は10時過ぎなので1時間余裕がある。まだ駅のお店は開いていない。案内所があったので、そこでバスの時刻と乗り場を確かめた。駅の立ち食いそばが開いていたので食べようかなと思ったけれど、それより先にバス乗り場を確かめることにした。西口の向かいの駅ビルに行き、2番乗り場を確かめた。バスのカウンターが開いていて登山客が並んでいた。きっぷを買うようなので麦草峠までのきっぷ1400円を買った。バス乗り場が分かりきっぷも用意できたので後はバスが来るのを待つだけだ。駅に戻ってそばを食べることにした。前の日に、家でおにぎりを2つ作ってきたのだけど、それは電車の中でお茶を飲みながら座って食べようと思っていたおにぎりだったので、電車の中では食べなかったし、おにぎりはいつでも食べられるので、おにぎりは食べず駅そばを食べることにした。
CA3A0595
野沢菜のわさび漬け特そば(430円ぐらい)
のどが渇いていたのだけど、そば屋のカウンターに置いてある水のボトルにはもう5センチほどしか水が入ってなかったので、2杯だけお代わりした。前に食べていた人が旅行かばんを忘れたようなに見えたが、あっというまに行ってしまったので声を掛けられなかった。野沢菜のわさび漬け特そばを食べた。わさびの香りがしておいしかった。
バス乗り場に戻る。登山客がまた並んでいたのでまた座れないのかと思ったが、他の場所に行くバスの列だったので、まだ並ばずに駅ビルのベンチで座ってバスを待った。のどがまた渇いてきたので、売店で紙容器のグレープフルーツジュースを買って飲んだ。同じメーカーの同じ型のザックで来ている人がいた。
バスの時刻が近づいてきたので列に並んで待っていた。1本先に出る別の場所へ行くバスの乗客が並ぶため少し列を移動するように指示があった。一つ先の乗り場にいる係の女の人がこちらの係の女の人に向かって腕を曲げてがんばるのしぐさをしたのがかわいかった。
■麦草ヒュッテに到着
10時25分になりバスに乗車した。混雑はしなくてちょうど席が埋まった。麦草峠に到着するのは11時29分である。電車では座れなかったのでバスに揺られているうちにうとうとした。市街地から見る山は、多少雲がかかっている。山に入ってくると開いている窓から木々の匂いがしてくる。目に見える色がすべて緑である。別荘やこぎれいなクラブハウスがあり、ここは山登りではなく休暇を楽しむところなのだなと思った。山登りなどしてないで、もう緑とフィトンチッドの匂いで満足したのだし、うちに帰って簿記の勉強の続きをして、外車を買うお金とクラブの年会費を早く稼ぐべきではないかと思った。
バスはさらに標高の高いところを目指しうねった道を登ってゆく。別荘もなくなり空の色もさらにきれいになったところで、麦草峠に着いた。バスは今晩泊まる麦草ヒュッテの目の前に泊まった。今日はぜんぜん山に登らないのである。
麦草峠の地図
バスを降りて小屋の前で一休み。今日はもう受付を済ませて荷物を置いてゆっくりするだけだ。天気も良くて空気もきれいでこんないい日はない。小屋の人は他のお客さんの相手をしていたので土産物などを眺めて終わるのを待った。受付が終わるまでの間、お茶を出してもらった。荷物を持って今日泊まる3階の大部屋に案内してもらう。浴室やお手洗いの案内もしてもらう。大部屋は空いていて好きな場所を選べた。いちばん端っこにした。
宿の人が説明を終えて下に降りていく。窓が開いていて頭を外に出すと草原が一面に広がっていた。深呼吸してジブリの登場人物にでもなったかのような気分で荷物を整理した。ルンルン気分で地図を眺めたりしていたら、東屋のほうからはオカリナの音色が聞こえてきてもしかしてここトトロいる?なんて思っていたら、東屋の練習曲がトトロのテーマになった。
夕食の18時と入浴の16時まで時間が4時間くらい余ったので、雨池に行ってみることにした。地図を見ると片道1時間ぐらいである。前回行ったときのあの非日常的な景色が忘れられないのでもう一度行ってみることにした。宿の人に雨池に行くことを告げて、雨池までのミニハイキングに出発した。
P1000134_trail map at mugikusa_zoom
雨池までの地図
茶水池という池を通る。雨降りが続いた後のためか、前回とは違って水が多い。池の上を通る木道の上を歩く。水が透き通っている。池を過ぎると苔で覆われた森の中に入る。倒木が苔の緑に埋もれている。立ち止まると、静かに呼吸する苔の息が聞こえてくるようである。森の中の息吹に合わせ自分の細胞一つ一つが深呼吸を始める。
すれた感情は消えてなくなり健やかな気分で登山道を進む。行き交う登山者とも自然に挨拶をするようになる。気分は良いが登山道は泥だらけ。ぐちょぐちょの山道である。その上、北八ヶ岳の特徴なのか岩が多い。泥だらけの湿った岩だらけの道で、滑りそうなことこの上ない。今日は汗をかく予定はなく、今履いているゴアテックスのモンベルのトレッキングパンツは明日も履く予定なのであまり泥んこにはしたくないのである。
トトロに会ったり神隠しに出会ったりすることもなくパンツも泥んこにならずに林道へ出ることができた。
P1000129_exit of trail path from mugikusa
林道に出たところの道しるべ
2万5千分の1地図で場所を確認する。2万5千分の1地図に書いてある登山道は、たまに実際の登山道と違っていることがある。地図の登山道出口と実際の出口の位置が同じか確かめてみたが、なんとなく合っているような感じだった。
P1000130_entry of trail path to amagaike
雨池への登山道出入り口
5分ほど林道を歩いて雨池への登山道に着いた。ここから雨池までは10分くらいだった。木道が整備されていて歩きやすい。トレッキングパンツも泥だらけにならない。
P1000131_guide post at amagaike
雨池のほとりの道しるべ
雨池に着いてみると、前回と違って水が豊富であった。前は水が引いていて乾いた岩がごろごろしていて別の惑星みたいだったけれど、今回は見晴らしのよいきれいな八ヶ岳の池である。登山パーティの人たちがにぎやかに会話をしていた。前は誰もいなくて池は静寂に包まれていた。まあいいかと思いながらザックを投げ出してまだ一口も食べていないおにぎりを食べることにした。梅干と昆布の玄米大豆おにぎりである。玄米なのであまり固まらない。晩ご飯が食べられなくなると困るので梅干のおにぎりだけ食べた。おにぎりを食べ終え水も飲んでそれから池を眺めた。登山パーティは別の場所へ移動を開始し、私一人だけになった。水が澄み切っていて池の底の石がきれいに見える。水に触ると竜にでもなってしまいそうだ。パワースポットという言葉は東京だけにしかない言葉なのだろう。
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ひんやりとした池の水に両手を浸してそのまま池の底の砂利のような石に押し当てた。すると石の間からぶくぶくと泡が出る。池の底から空気が抜けている。さらに手を押し当てると、別の場所からもぶくぶくと小さな泡が出る。池が息をしている。ぶくぶくという音が雨池の声のように聞こえてくる。池の水からそっと手を出して、写真を撮って帰ることにした。
■お風呂入って晩ご飯
15時半ごろにヒュッテに戻った。入浴の時間は16時だと思っていたら16時25分ぐらいからだった。時間が空いたので、お土産を買うことにした。お土産は帰りに買うものだが、明日は出発の日なので今のほうがゆっくり選べる。お土産を背負って山に登るのは順番が逆だけどしょうがないのである。買い物を済ませ部屋に戻りザックの中を全部外に出してお土産を背中の骨が入っている硬いところにしまった。
麦草ヒュッテには野草園があって高山植物を楽しむことが出来る。入浴まで時間があったので見てみることにした。前ここに来たときはまったく見ることができなかった。
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高山植物の花(名前分からない)
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これはコマクサ
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赤いコマクサ?
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野草園の入り口
野草園で写真を撮ったり空を眺めたりしていたらお風呂の時間になった。山小屋で入浴ありの場合の着替えをどうするのか荷造りのとき悩んだ。山登りなので荷物は少ないほどいい。ランニングのときのパンツと次の日にも使える化繊のスポーツ用Tシャツを入浴後に着るものにした。このヒュッテは井戸を持っているので水が出る。普通はお風呂はない。広さはぎりぎり3人分といったところ。長く入っていると次の人がなかなか入れないので汗を流す程度にして入浴を済ませた。
大部屋で食事の時間を待つ。今晩の泊まり客は5人だそうであり広々と大部屋を使える。売店で買ったブルーベリーなどを食べながら地図を眺めたりする。一人で来ているのは私と他2名だった。京都から来たという男性は硫黄岳のほうまで縦走するそうである。蓼科山のほうから来たそうである。もう一人の人は逆に天狗岳の辺りから来たそうである。天狗岳から来た人はベテランであれこれ道の状況を教えてくれた。丸山から中山、麦草峠までは泥だらけで歩きにくいとのことだった。京都から来た人が熱心に聞いていた。私は未経験者といったところなので黙って聞いていた。
P1000145_dinner at mugikusa huttel
とってもおいしかった晩ご飯
とっても楽しみな夕食の時間になった。お腹空いてしょうがない。決まった時間に食堂に集まってみんなで食べる。席割りも決まっていた。いつも一人で食べているので、前にこんなふうに大勢で食べたのはいつか思い出せない。全員でいただきますと言うのかと思ったけどさすがにそういうことはなかった。とはいえ同じテーブルで自分だけ食べるのもなんだか楽しくないのでなんとなく周りと合わせつつ食べ始めた。
最初にハンバーグが目に入り左側のお肉にちょっと気づいてそのあと漬け物とねばねばしたおいしそうな何かを見て赤紫色の飲み物が気になって温かそうなお味噌汁を見てそれからパイナップルとかレッドルビーのグレープフルーツがあるのもしっかり見た。食べる前から食事を堪能した。これはとても豪勢な夕食だと嬉しくもあり驚きもあった。とにかくこの晩ご飯はおいしかった。
ご飯のお代わりもして満足しきって大部屋に戻った。日暮れの時間になっていた。空が赤く染まっている。外に出ると少し寒くなっていた。夕焼けの翌日は晴れると言われているので明日も晴れることだろう。
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麦草峠の夕暮れ
部屋に戻る。山の会話をしたり地図の眺めたりして夜を過ごす。山の雑誌も置いてあってそれを読んだりもした。窓から縞枯山の方角が見える。ベテランの人が雷が見えると言う。黒い雲がピカッピカッと光った。縦や横に稲妻が走るのも見えた。大部屋の5人が皆、夕方の赤い空に雷が光っているのを眺めていた。
なんだかもう眠たいので20時ぐらいには眠った。3時ごろ目が覚めて窓の外を見た。満天とは言わないまでも星がたくさん輝いているのが見えた。
■翌朝
京都から来た硫黄岳まで行く人の目覚ましが聞こえた。朝食は6時と7時のいずれかを選べて7時を選んでいる。まだ数時間寝ていられる。今回の旅は山小屋に泊まってみることなので急ぐことはない。もう少し眠っていよう。
太陽も昇り始め周りががさがさしてきて起きることにした。山小屋の朝。気分が良い。寒くはなかった。歯磨きの水が冷たい。外は晴れていた。食堂では宿の人が6時の朝食の支度をしていた。トレッキングパンツとアウタージャケットを着て早朝の散歩に出る。朝露で草が濡れている。また来ようと思った。
宿に戻るとベテランの人からまだいるのと聞かれた。どうやら山に登る人はもっと朝が早いようだ。今日の予定を話すと地図を見てもらったり行程の時間配分を教えてもらったりいろいろアドバイスをしてもらった。麦草峠から中山峠までのコースは、丸山と中山を通るより迂回コースのにゅうを通るコースのほうが歩きやすいとのことだった。天狗岳まで行くのだったらもっと早く出たほうが良いとも教えてくれた。
P1000150_morning at mugikusa huttel
昼の弁当(600円)付き
朝食の時間。昨日と同じ人たちと相席となった。妙齢の女性の3人で真ん中の人にご飯をよそってもらった。でも会話は一切しなかった。2つ隣の席の超ベテラン風のおやじと3人のうちの一人が掛け合いでトークしていたのが面白かった。ご飯を食べ終えて出発の仕度をして荷物を出口のところに運ぶ。昨日のベテランの人がいてまたしばらく会話した。登山道の脇の崖のような場所からモグラが飛び出してきたという。
ザックを背負って宿を出る。振り返ってヒュッテをもう一度見ると、2階の窓にあれこれ案内してくれた宿の人が布団を畳んでいるのが見えた。私に気づいていってらっしゃいと大きな声で挨拶をしてくれた。こんな風に2階の窓からいってらっしゃいなんて言われたのは初めてかもしれない。この日の朝はずっとオカリナの音色が聞こえていた。
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寝床
■にゅう
ヒュッテを出て白駒池まで歩く。前はこの池のほとりにある青苔荘のテント場で1泊した。前にテントを張った場所がそのままあった。
P1000156_shirakoma pond
白駒池
木道になっている周遊コースをしばらく歩き分岐に着く。苔が生い茂っている。
P1000171_fork to the path to nyu and shirakoma round trail
分岐
この辺りは苔の名所と言われている。映画『風の谷のナウシカ』に出てくる腐海並みに苔が生い茂っている。森の木々と苔の光合成で空気がさわやか。今朝の山のベテランの人はここで何度も深呼吸したそうな。私も何度も深呼吸した。
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腐海で深呼吸
腐海を抜けると白駒湿原という場所に出た。さっきまでの苔むした陰鬱な世界から一転して明るい。ヨーロッパのハイジみたいな世界だ。
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白駒湿原
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夏
地図を見るとこの辺りから登りが始まる。木道が途切れて岩と泥の登山道になった。軍手をして登山モードに入る。時計を見ると10時を過ぎた辺りで、にゅう登頂は11時前後を想定した。
森の中をひたすら登る。今回の登山で最もハードな箇所である。ロープなどで登山道が分かるようになっている。途中、前を行く人が登山道を外れたが、後から来た私がロープに沿って登ったら道を間違えそうになったことに気づいたようだ。
11時ごろになってにゅうに着いた。
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にゅうの山頂部
岩だらけの山頂で狭いが、話で聞いたとおり360度のパノラマだった。富士山が見えるし北アルプスも見えた。
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富士山
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北アルプス方面
にゅうの山頂は岩登りをしないとたどり着けないように見えたので、ザックを脇に置いて体一つでロッククライミング風に登った。山頂の岩の上に立って写真を撮った。にゅうの頂上は崖っぷちなのでバランスを崩すと落っこちる。頂上から降りるときに分かったがわざわざ岩登りしなくても脇から頂上に行ける。
そろそろ帰りのバスの時間が気になってくる。渋の湯で温泉にも入りたい。地図を見ながら時間を考えると、黒百合ヒュッテに12時ぐらいに着いてちょっとだけ休憩してその後、一気に山を降りる必要があるようだ。ゆっくりしたかったがしょうがない。今回は山小屋に泊まってみるというのが目的だったので、スケジュールはおおざっぱだった。
前にも歩いたコースなのでそそくさと歩いていく。尾根道なのでそんなに大変ではない。コースの途中にいくつか稲子岳との間にある谷を展望できる場所がある。地図上では稲子岳への登山道はないが、山のほうを見たら人が歩いていた。どこから来たんだろう。
P1000267_party on the top of inago dake
稲子岳にいた登山パーティー
ちょうどお昼ごろに黒百合ヒュッテに着いた。ちょっと曇ってきていた。とりあえず昼なので麦草ヒュッテで注文したおにぎり弁当を開ける。漬物と一緒に小魚の佃煮も入っていたのが驚きだった。黒百合ヒュッテにはたくさん登山者がいた。JETBOIL使っている人たちがいた。私のは点火プラグが壊れてライターで火を点けないといけない。
12時半ぐらいになったので山を降りる。景色や森を楽しむ余裕はなくどんどん降りてゆく。下りも岩だらけなので尻餅をつかないように気をつける。分岐に着くと時計と地図を見る。早いかなと思ったが、しばらく歩くとまだまだなことに気づく。温泉入る時間が短くなる。沢の音が聞こえてくると近いかなと思うが、まだ歩く。結局14時を過ぎてやっと渋の湯に着いた。タイムを測っていたが、黒百合ヒュッテから1時間23分13秒だった。山と高原の地図よりちょっと短いくらいだった。
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渋の湯に着いた
バスの時間は14時50分なのですぐに温泉に入った。混んでるといっていたので、ちょっと迷ったけどとにかく入ることにした。800円である。宿の人が温泉について熱い湯船と水の湯船があって熱いときはちょっとだけ水の湯船の水を入れてくださいとか事細かに事前説明して金属類は硫黄成分で痛むことがあるとか注意までしてくれるのだが、入る時間が短くなってしまう。いそいそと服を脱いで温泉に入った。
確かに熱いのと冷たいのと二つあって硫黄の匂いがして温泉だった。
バスの時間である。箱根だったら1時間ぐらい浸かっているんだけど、時間なのでしょうがない。お風呂から出て時計を確認してさっさとバスに乗る。満席であったが立っている人はいなかった。茅野まで戻る道、お祭りの日のため渋滞していた。
駅に着いてお土産とビールを買った。この辺りは寒天が名物らしい。どう帰ろうかと思ったけど、改札が登山者でいっぱいで指定席券売機に行列ができていた。普通の券売機でもきっぷを帰るのではと思って操作してみたら自由席の特急券を買えた。15時台のあずさに乗れた。両方ともあずさとは金持ちである。席は混んでいなくてずっと座れた。新宿には日暮れの時間に着いた。今までいた緑の世界は夢だったのかなあとビル群を見ながら思った。
おしまい
http://zimineko.blog.so-net.ne.jp/2010-07-19
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