刻み「悪沢岳」後編

2024年07月31日(水) 〜 2024年08月03日(土)

• GPS: 17:33
• 距離: 27.4km
• 登り: 1,804m
• 下り: 3,297m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:18
• 休憩: 0:52
• 合計: 9:10

距離 11.6km 登り 984m 下り 1,279m

6:08 荒川中岳避難小屋
6:20 6:23 中岳
6:41 6:53 前岳
9:33 9:42 高山裏縦走路水場
10:24 10:40 高山裏避難小屋
12:22 板屋岳
12:27 板屋岳の肩
12:58 13:03 瀬戸沢の頭
13:14 大日影山
15:08 15:13 小河内岳
15:16 小河内岳避難小屋

2日目

• 山行: 7:38
• 休憩: 0:55
• 合計: 8:33

距離 15.8km 登り 820m 下り 2,018m

15:16 小河内岳避難小屋
5:43 5:45 小河内岳
6:43 前小河内岳
7:37 7:45 烏帽子岳
8:36 8:41 塩見・烏帽子分岐
8:46 8:55 三伏峠小屋
9:27 9:40 塩川・鳥倉ルート合流点
10:13 ほとけの清水
11:58 12:15 豊口山のコル
13:14 鳥倉林道登山口
14:00 鳥倉林道ゲート（駐車場）
14:08 夕立神パノラマ公園
14:12 ゴール地点

天候

1日目 31日 水曜日
曇り一時晴れ
西の乾風 最大3m
一時見晴らし有り

2日目 1日 木曜日
曇り一時晴れ
西の乾風 最大5m
時々見晴らし有り 夕方頃南ア北部は絶景

3日目 2日 金曜日
曇り時々晴れ
西の乾風 最大3m
朝のうち見晴らし有り 日の出ころ絶景

4日目 3日 土曜日
曇り時々晴れ
西の乾風 最大2m
時々見晴らし有り 日の出ころ絶景

全行程 雨に降られず

アクセス

利用交通機関：

自家用車

大鹿村の鳥倉林道ゲート駐車場を利用した
水曜日の未明で残り数台
トイレ有り
auはダメ
手前2kmの間にも駐車場が2ヶ所有り

手前3kmの夕立神公園にもトイレ有り
auは○
手前16kmに道の駅有り
コンビニは国道153号等まで出ないと無い

コース状況／危険箇所等

鳥倉林道から四日間かけて悪沢岳を往復した
高山裏避難小屋・中岳避難小屋・小河内岳避難小屋で3泊
3日目の朝 ヤマレコの記録が途切れたので山行記録を前半後半に分けます

day3
中岳避難小屋→荒川前岳→高山裏避難小屋→板屋岳→小河内岳→小河内岳避難小屋
中岳避難小屋からはるかに小河内岳避難小屋を見下ろす 見える小屋なのに遠い
絶景の朝 前岳に寄り赤石岳を見てから下りた
前岳北西の大斜面 前日の登りは後ろから風が吹いて涼しかったが 本日は無風 下りで助かった 今日登る人はたいへんだ

各種の花が散在する
何ヵ所かマルバタケブキの密生(有毒植物 鹿が高山植物を食べ尽くした痕)には 心が痛む

高山裏避難小屋手前の水場は 前日気付かなかったパイプからソコソコの水量で出ていた
小屋で聞いたら 上の水場が渇れたので 朝7時に急遽整備したとの由 ありがたい

標高2600mまで緩やかに昇降を繰り返す 登り基調の樹林の道 少し吹く風に助けられる

au 稜線のところどころでアンテナ立つ
ルート上はdocomoよりauの感度が強い
各小屋にWi-Fiが有るけど未使用
中岳避難小屋では午後になるとWi-Fiが弱くなるらしい？ソーラーの具合か？

day4
小河内岳避難小屋→前小河内岳→烏帽子岳→三伏峠→鳥倉登山口→鳥倉林道ゲート
烏帽子岳まで絶景
早朝だけ3mくらいの風で前小河内岳の登りは快適だった 以降は1mくらいの風 無風よりは良し

各種の花が散在する

三伏峠の40分ほど下で 仏の清水は細い 以前10月でも出ていた 小屋の営業が終わるとキャンプ場下の水場は撤去されるので使えない

その他周辺情報

高遠まで移動してさくらの湯を利用した
トロミの湯は濾過併用の掛け流し？
700円

内陸県の長野はガソリンが高い
駒ヶ根市内で補充したが 最初に目を付けたスタンドは会員価格185円！
次に探したイタクニKKはセルフで172円 少し助かった

写真

8/2 4:39

(ヤマレコの記録が途切れた)
三日目は雲海と朝焼けで始まった

8/2 4:41

中央が槍穂
左は笠ヶ岳
左端奥は黒部五郎岳？

8/2 4:46

南東方向
ツインピークは笊ヶ岳
右は布引山

8/2 6:08

朝日の中岳避難小屋をあとに

ヤマレコをスタートしたら
記録が途切れたので
前編後編に分ける

8/2 6:23

荒川中岳から
赤石岳

8/2 6:33

荒川小屋・赤石岳分岐
荒川前岳へ進む

8/2 6:43

ピンクのじゅうたんは
イブキジャコウソウ
荒川前岳から赤石岳を
望む

8/2 6:44

赤石岳
朝日を受ける山襞の
陰影も鮮やか

8/2 6:47

前岳山頂の
地割れは深刻

8/2 6:49

戻ってトラバース道から下りる
稜線の道は とっくに落ちた

8/2 6:59

太陽がみっつ
ウサギギク

8/2 7:03

見惚れる赤石岳

8/2 7:06

○○オウギ
まだ覚えてない

8/2 7:11

中央アルプス
ガレは摺鉢窪の百間ナギ
その頭が南駒ヶ岳
左寄りは越百山
右寄りが空木岳
左奥 雲海の向こうは白山
右奥は御嶽山の裾

8/2 9:36

高山裏避難小屋手前で
ダイモンジソウの水場
チョロチョロ細い

8/2 9:37

その隣のパイプから
豊富に流れている
昨日は気付かなかった

それもそのはず・・・

8/2 10:23

テン場にウメバチソウ
これも昨日は咲いてなかった

8/2 10:25

小屋周りのマルバタケブキ
痛ましや

8/2 10:25

高山裏避難小屋から
荒川中岳を振り返り
見上げる
上の水場(往復15分)が
昨日限りで渇れ
中の水場は40分かかるので
早朝ダイモンジソウの水場を
整備したとのこと 感謝！
道理で昨日気付かなかった

8/2 10:54

ミヤマアカバナ

8/2 10:59

ザレ場に
タカネビランジ？

8/2 11:32

イチゴ？

8/2 11:34

ガレ著しい沢の頭
小日影山の支尾根は
険しそうだ

8/2 11:39

悪沢岳を見上げる

8/2 12:13

ハクサンフウロは
点在するだけで
数は少ないけど
白花がやけに目立つ

8/2 12:16

奥茶臼山の稜線を見上げる
拡大すると
左端にシラビソ高原の
ロッジが見える
曇って来た

8/2 12:22

板屋岳を通過する

8/2 15:10

前日に同じく
ガスの小河内岳

8/2 15:14

三日目の宿
小河内岳避難小屋
定員5人！
詰めれば10人
同宿1人で快適でした
小河内岳と高山裏の
避難小屋は予約不要で
気楽に泊まれる
通る人も少ないコースです

8/3 4:30

四日目未明
朝焼けと雲海の
富士山から始まった
二日続けて見ても飽きない

8/3 4:58

富士山の左
蝙蝠岳の肩から御来光

8/3 5:01

振り返れば
小河内岳の山肌に
影小屋降臨
ってほどでもないか

8/3 5:41

南アルプス 南の方
右のツインピークは大沢山
その左 中盛丸山
その左 兎岳
その左 百間平
それより南は見えない

8/3 5:45

朝の小河内岳に寄った
三度目にして
展望有り
背景は中央アルプス

8/3 5:59

三伏峠方向へ進んで
振り返る小河内岳
避難小屋が見える

8/3 6:14

トウヤクリンドウ
咲き始め
盛夏以降の花あ

8/3 6:41

帰る稜線
右は前小河内岳
左奥は烏帽子岳

8/3 6:43

前小河内岳
手作りの山名標
3日前は霧中で無かった
左奥のガレ山の
右中腹に
三伏峠小屋が有る

8/3 7:30

帰り道から振り返る
左 前小河内岳
右 小河内岳
拡大すると肩に避難小屋
中 荒川中岳
拡大すると中岳避難小屋が
見える

8/3 7:35

烏帽子岳
振り返る荒川岳

8/3 7:36

同じく烏帽子岳から
北の方
左 仙丈ヶ岳
中 甲斐駒ヶ岳
右 塩見岳

8/3 7:41

仙丈ヶ岳アップ
右奥は甲斐駒ヶ岳

8/3 7:45

進む方向
ガレ沿いで
一部 迂回路がある

8/3 8:24

三伏峠手前の
フェンスの中
マツムシソウが群れていた

8/3 8:27

三伏峠小屋 水場から
塩見岳

8/3 8:41

三伏峠テン場
建物は新館

8/3 9:05

オオバノトボソウ
たくさん有ったけど
花は終わっていた
唯一 花を付けた株

8/3 9:18

三伏峠から下る
木の間から
仙丈ヶ岳
右は甲斐駒ヶ岳

8/3 10:09

仏の清水
晩秋にも渇れてなかった

コイチ
広範囲で見た

コイチにズーム

コフタ畑
広範囲に有る

コフタに寄る
標高を上げると
きれいな花も有った

8/3 13:14

登山口まで下りた
待つ人数名
木陰の風通しに
休んでいた

8/3 14:09

林道途中の
法面モルタル斜面に
オレンジのビランジ？

8/3 13:50

鳥倉林道ゲート
たくさん歩きました

撮影機器：

SHV48 SHARP

Canon EOS R8 Canon

感想

つうぶう

天候と展望に恵まれ 涼しく快適な四日間を終えて、酷暑の下界に下りて来ました。
心配に思ったのは、南ア主稜線西側のガレ。
崩壊が進んで 稜線の道が落ち、迂回するところも有る。
特に激しいのは、荒川前岳の山頂。
崖際から3m 10m 20mくらいに、二重 三重に土のクレバスが口を開けていた！
何年後か？何十年後？には前岳が無くなってしまうのではないか！
昔の山頂は、とっくに落ちたと言う。
もうひとつ残念なのは、鹿の暗躍。
手持ちの15年前の地図で 花畑と書いてある場所のほとんどが裸地状態になっている。
有毒で鹿も食べないマルバタケブキが密生する場所は、一見華やかだけど、見るのもいまいましい。
伊吹山でも 鹿に食べ尽くされた斜面の崩壊が問題になっている。
悪沢岳山頂の直下にわずかに残る花畑が慰めで末長く残ることを祈る。