御嶽山麓/大滝川 鈴ケ沢東股
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 1,075m
- 下り
- 5m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
鈴ヶ沢橋ゲート前駐車スペースまでの道は普通車でも通行可。 |
ファイル |
非公開
7097.xls
計画書
(更新時刻:2013/10/02 13:54) |
写真
感想
簡単な沢だと舐めてました。
登れない滝が数カ所。巻道は殆ど藪漕ぎ。
大滝の巻道が一番の核心と思いきや・・そうではなかった。
途中1700m付近の三俣で右の沢を選ぼうと思ったが見つからず、殆どの記録にある真ん中の沢を
詰めた。
1800m付近まで詰めると地形図でも分かる通り壁が・・
これを右側へ巻いて尾根を詰めるのですが、その尾根が段々と広くなって行く。
コンパスを北へセットし2100mまで登って、そこから北北西へ進路を取れば、丁度道路のくの字に
なっている角に出るはずだ!
と思い実行。
がしかし、
1800m付近からずっと藪漕ぎ。途中、地形図では読みにくい沢や尾根が出て来る。
それでもこれに惑わされず、取りあえず進路は北へ!
高度を上げるも薮以外何も見えない。
メンバーの誰かが、”白い横たわっている木”を見つけ、「ガードレールじゃないですか!?」
はたまた、
遠くの”赤い紅葉樹”を「何か屋根が見えます!」
と言ったり・・
こうやって人は遭難に会った時、幻覚を見るんだな。。
自分たちのいる場所が不安になり、とうとうiPhoneのGPSで確認。
あってる!!と感動するも、登っても登っても人工物は見つからず、車の音も聞こえない・・
またiPhoneで確認するも確実に近づいている。
が、しかし全くガードレールも見えない。
あと標高差50m!って所でもガードレールも車の音も聞こえず、このGPSは本当に合っているのか!?
とても不安になった。
さして最後に詰め上げた先に道路が出て来た時、とてもホットした山行だった。
そして狙い通り、くの字の角に!!
それ意外は、とても泳ぎたくなるようなエメラルド色の釜、スライダーが数多くあり、最後の藪漕ぎさえなかったら夏に行きたいな。と思わせる沢でした。
紅葉とキレイな釜に出会いたい。
前日が雨で天気が不安でしたが、前泊の時点できれいな星空。
これなら明日は期待大。
当日は晴天!
ゴールの田の原駐車場から、スタート地点まで車で移動。
ぐるぐる下る下る・・。途中の村?の中は迷いやすい。
水も冷たくなく、気温が高かったので水に触れるのが心地良い。
なにより日が射して景色が美しい。
秋の沢に足取り軽く、ウキウキ。
小滝と本当にキレイな色の水を湛えた釜の連続。とにかく沢山。
泳ぎやスライダーポイント満載!
水遊びで満喫するにはもってこいなルート。
夏にまた来たい!とはしゃいでた。
今回は真ん中を歩いていた為、他の人の行く様子を見て、
より行き易そうな方を選んで進ませてもらったので、
身体への負担がすごく少なかったように感じました。
釜を泳がなければ取りつけない滝が続く為、高捲きポイントも増える。
途中から自分の集中力が散漫になってきているのに気付く。
三俣の所で早々に沢が合流した時点で??
岸壁からの藪こぎに至っては、早々に現在地を見失う。
今ここで、こっちへ行けば・・の皆の話についていけない。
地図読み、しっかり勉強しなきゃ・・。
ガードレールが見えない?と聞かれればあれは!?
屋根屋根見えた!?完全に願望が口からダダ漏れ状態に。
よけいな事を言ってすいませんでした。
笹と戯れすぎて、顔に無数の切り傷、ヒザに穴。
笹藪こぎでデートする沢に記憶がすっかり塗り替えられてました。
地形図・現在地の把握、集中力の維持。次への課題。
難しさも痛感した沢でしたが、キレイだったなー。
最後の攻略法・・・
途中で会ったパーティがどこから来たのかすごく知りたい・・。
ご一緒していただいた皆さんありがとうございました。
またここで!?
こんにちは!きみこです。
ラインホルトさん、しげるちゃん、かとみ、ひろしくん、一緒に沢にいってくれて本当にありがとうございました!
デート沢と言われる鈴ヶ沢東股。
ですが、全っっ然!デート沢じゃありませんからーー!
高捲き→やぶこぎ→沢に出る
の連続。
すり鉢状の深い淵とウォータースライダーのようなスラブの滝が多いので泳がないと取り付きができない。
夏はいいですが、水に入れない時期は高捲きだらけになります。
前夜12時に田の原駐車場に到着、仮眠
朝5時起床。
鈴ヶ沢駐車場へ。遡上スタート。
最初は・・・。
どんなんだったっけな。
後の印象が強すぎて全く覚えてない(笑)。
ラインホルトさんが楽しそうにムービー撮ってくれたのは覚えてます。
記憶にあるのは20m大滝にさしかかったところから。
20m大滝の手前に5m滝があり、5m滝を左から高撒いた(っけ?)の後に20m大滝の下まで行こうとしたけど行けなかった。
トポの通り、左から高撒く。
ラインホルトさんに「きみこ、たぶんここがこの高撒きが核心だから!」と言われ身が引き締まった。
トポにはガレていてロープを出すと書いてある。
が、高撒きなのにそんなに出す所あるのかなと思っていた。
登ってみてびっくり。
ホント危険。
さらさらした土と剥がれ落ちたばかりの尖った岩。が傾斜60度(体感)の斜面にただ積もっているだけ。
そこを登るから、落石が多くなってしまう。
細心の注意をはらって上がっていく。
掴んだ岩や根っこが抜けるからそのまま押し込んだり移動させたり。
何とか登っていくと尖った岩を生み出したであろう大岩の真下に着く。
大岩のへりと撒くと今度はボルダリングみたいな岩が出てくる。
傾斜60度を20m登ったところにボルダリングが出てくるからほんと恐かった。
でも恐がっているの私だけっぽかったなあ。
かとみもしげるちゃんもひょいひょい登ってくる。やっぱりすごいなあ。
上り詰めたら尾根に出て藪こぎ。
尾根を降りたら元の沢に出る。沢に出た頃にはぐったり。
途中ロープを出すか迷った。
結局出さなかったのは掴む木が多かったことと、斜面の全体像が見えなかったから。
一つ一つ課題が目の前に出てきてクリアする感覚だったのでロープを出すタイミングがわからなかった。
そこからいくつも10m級の滝を撒いては藪をこぎ、懸垂下降もしながら、ようやくこの沢の見所、水の入り口が全く見えない釜に到着。
釜には大量の水が流れ込んでいるのだがその水の入ってくる場所がわからない。
釜の一段上には大きな10m滝があり、その滝つぼの水がどこかを通って全部釜に入ってきているはずなんだけど・・・。
この釜の上の10m滝をトラバースするところが一番恐かった。
スライダーみたいな10m滝の水はネズミ返しに囲まれたような滝つぼに落ちている。
その先はどこかの水の通り道を通って下の釜に通じている。
落ちたら上がれないし、水の通り道にはまっちゃったら抜けられないと思うと本当に恐かった。
慎重に慎重にトラバースの岩から木に手を伸ばしてスリングを設置。
トラバース成功。ほんとーに恐かったよう。
いくつか滝を撒いたら沢の奥から急に雄叫びが聞こえた。
沢下りを満喫中の外人さん。
どこから下ってきたのかな〜。楽しそう。見ていたら緊張がほぐれた。
ここから先はスライダーがいっぱいあるよ。でも気をつけてね〜
その後いくつか滝を撒いたかな・・・
ほんと記憶がない。
1600m付近の二股に到着。
そこで休憩。
その次に記憶があるのは、三股分岐。
三股の東側の沢を入って駐車場に遡上するつもりが東側の沢はいつの間にか中央沢に合流して結局中央の沢に入ってきたことになっちゃった。
東側の沢ってどこだったのかな〜
大きな30m岸壁に周囲を囲まれ行き止まりに。トポではここを右に迂回。とある。
藪をかきわけいばらにつきささりながら迂回道を探す。
道を探すまで本当に苦労した。
いろんなトゲトゲが突き刺さっていたい。
やっとトラバースしたら今度は岸壁を登る。
そこから2時間。
藪をかきわけ駐車場を目指す。
早く駐車場につきたいあまり、二本重なった倒木をガードレールと見間違い、紅葉を赤い屋根と見間違う。
人工物に餓えまくりの皆には幻覚が見えていた(笑)
私は、水分不足で足取りががっつり重くなった。
寒いと思っていた沢は汗ダラダラにあつい。
道路に出た時は助かった〜と思った。
時間的温泉にも入れず空腹のまま終電ギリで皆帰宅。
どこまでおいつめんねん!
ひとつひとつを超えるのに必死で『怖くない、怖くない』と言い聞かせながら進んだ。
朝からずっとずっと怖くて、楽しみにしていた釜も、実際着いたら感動できなかった。ルーファイと確実な登りに必死。
でも少しは沢恐怖症から脱出できたのかも。
終わってみたら楽しかったから!
あんなにきつい沢もおもしろい!
ラインホルトさん、
ドエムな沢ありがとうございました!
すごく勉強になりました!
またいっぱい教えてください!
ムービーもありがとうございます!
藪をこぐ時間に比例していつも腕にできる変なブツブツ。
今日もいっぱいできちゃった。
痒くて鳥肌立つけど頑張ってこいだ証なのでちょっと嬉しい。
しげるちゃん、かとみ、ひろしくん、またぜひぜひご一緒お願いいたします!!
きみ
人生初めての沢は、大冒険でした。
「沢」について、いろんな方に聞き周ってきた。
そんな自分も、ついに一歩足を踏み入れることになった。
地形図、遡行図(「そこう」と読むことも今回知った)、記録を見るところから始める。
見慣れない記号の多い地図。
「デート沢」とは記録に書いてあるけれど、このレベルは私の行ってよいものか。
装備は足りているか。
一番の心配事は寒さで、防寒着もばっちり準備していった。
最初1時間くらいは林道を歩く。
入渓時には快晴、気温も水温も恐れていたほど低くなかった。
歩き出すと、少しづつ真新しいスパッツ、靴下に水がしみ込んでくる。
夏に行った、大雨の蝶ヶ岳で登山靴がこんな感じになったなと思い出した。
水の流れているため底がはっきり見えず、石に何度もつまずきそうになる。
バイオフィルムを形成しているところでは、つるっと滑りそうになる。
こんなに歩きにくいものなのかと苦戦。
滝がたくさんあったけれど登れるところは少なく、ほとんどまいて進んだ。
まいた道では芯の強い笹に行く手を阻まれ、そこでも苦戦。
「沢ってワイルドなんだなぁ」と思った。
山に行って歩いているとつい考え事をして黙ってしまうけれど、
常、変化に富む沢ではそんな余裕がなかった。
ナメや、釜や、へつって慎重に歩いたり、丸太の上、水しぶきを上げて進むところ。
水の色は同じエメラルドグリーンでも、深さによってその濃さは違う。
光が差せば、水面に反射してきらきらとまぶしく光った。
水の音も、その流れ方によって変化する。
楽しさとしてはまだ何も見いだせてはいないけれど(そんな知ったことを言うのは恐れ多い)、
出会うもの、目に映るものが新鮮に感じられてしょうがなかった。
こんな山の登り方もあるのだな。
そして、最後のツメ。
笹薮をひたすらひたすら歩く。
モミジの紅葉が赤い屋根に見えたり、白い木が2本並んで倒れているのがガードレールに見えたりと、見間違いを何度かした。
皆の疲れもたまってくる頃。
こういう時はどう振舞えばよかったのだろう。
地形図、コンパス、そしてGPSを使いつつ、道路を目指して進む。
小さな尾根や沢を見分ける、読図技術が問われた。
まだまだ技術不足だと反省。
進めど進めど、道路が見えてこない。
最後もやっぱり笹に阻まれ、バキバキ折りながら、踏みつけながら進んだ。
電柱らしきまっすぐそびえる人工物がうっすらと見えた。
1・2m手前のところで、やっとガードレールが見え、思わず大きな声で喜んでしまった。
今年一番ツラかった。
でも、そのことすらも印象深く、ずっとずっと思い出に残る沢になるだろうと感じた。
同期のhiroiさんがすごく頼もしく感じられ、skodaさん、sightくんは流石だなぁと思いました。
足引っ張ってすみません。
またご一緒させてください!
たとえ文句を言っていたとしても、周りの空気はけして濁らない。
そんな不思議なmjunさん。
こっそり、私も行ける沢企画ないか待っていました。
また、沢行きたいです。
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