東トキンの岩場:オールド・オールドジャック・ホクト


- GPS
- 10:14
- 距離
- 1.3km
- 登り
- 66m
- 下り
- 142m
コースタイム
- 山行
- 1:01
- 休憩
- 9:13
- 合計
- 10:14
天候 | 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
共同装備 |
50mダブルロープ2本
アルパインヌンチャク12本
120cmスリング4本
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感想
前々から気になっていた八ヶ岳の蓼科山近くにある「東トキンの岩場」に。
諏訪山岳会さんがアップしているトポ(https://suwa-ac.main.jp/_pages/docs/topo/higashitokin.pdf)をもとに「オールド(3P)5.10b、5.9、5.7」「オールドジャック(3P)5.8、5.10c、5.10c」「ホクト (3P)5.10b、5.9、5.8」の3本を登って来ました。
他にも開拓されたのであろうハンガーが見受けられましたが、何も情報がないので触りませんでした。不明ルートがあるが故に登った3本が本当に合っているのか確信は持てませんが、オールドとオールドジャックはたぶんトポ通りで間違いないと思います。ホクトだけは「これか??」というのが2本あったうちの「たぶんこっちだろう」という方を登りました。登った感じ5.10bのグレードはあると思うので間違いないかとは思います。
岩場は全体的に脆く浮石も多いので、傾斜の強いパートでのムーブには気を使いました。ガバでも脆そうな感じだった場合は、泣く泣くそのガバを諦めて剥がれなさそうなカチの選択を余儀なくされることもしばしば。。。
グレード的には概ねトポ通りだとは思いますが、アルパイン的な要素も加味すると、トポに記載されているグレード以上の登攀力があった方が安全に楽しめるのではないかと思います。
登ったルートはすべてボルトルートで大きくランナウトするようなところはなかったです。念のためカムも少数持って行きましたが使うことはなかったです。
《アプローチ》
諏訪山岳会さんのトポ通りに行けば概ねたどり着けるかと思います。双子池林道からの切り開きへの入口はここにアップした写真をもとに探せば見つけやすいかと。惑星のコルからの下降路の踏み後は正直薄いです。テープやケルンもほとんど見当たりませんでした。ですが基本左下に向かって下りて行けばなんとかなると思います。
《オールド 1P目 5.10b》
ハングの一番左をダイレクトに越えてフェイスを登ります。トポに書いてあるトップロープ用の終了点手前からやや右上気味にルートを取って右上にある終了点で切りました。ハングは左に巻けそうに思えますが、左に移っていくと3ピン目がクリップできなくなるので、がんばってハングをダイレクトに越えた方が良いでしょう。ただ岩が剥がれそうなところもあるのでホールド選びは慎重に。同じハング越えの5.10bでも城山南壁のバトルランナーの核心よりも難しく感じました。
《オールド 2P目 5.9》
1P目終了点から左上に見える薄かぶりのフェイスを越えて緩傾斜を直上。最後にやや左寄りに登って行くと終了点があります。最初の薄かぶりがそこそこパワーを使うので、ここに5.9がついているんだと思います。
《オールド 3P目 5.7》
リッジ上をボルト沿いに登ると終了点に着きます。
《オールドジャック 1P目 5.8》
大きな松の木でビレイしてもらってそこからスタート。背びれのように大きくせり出した岩を上手く右に回り込んで登りますが、ホールドの向きが悪かったりで意外と登りづらかったです。
《オールドジャック 2P目 5.10c》
大きなカンテ状の岩を登ります。全ルート中このピッチが一番いやらしかったです。ボルトは基本カンテ右のフェイスに打ってあるんですが、実直に右フェイスに出てボルト沿いに登ろうとすると無茶苦茶難しくなるところがあって。やや被っているけど左カンテに出た方がホールドは良かったりするんで、ボルト位置に惑わされてルーファイをミスるという感じのルートでした。ボルト位置がもう少しカンテ寄りにあれば。。。登り切ったところにあるスリングが巻いてある立ち木の奥の岩に終了点が打ってあります。
《オールドジャック 3P目 5.10c》
こちらもカンテ状の岩を登りますが、2P目よりかはルーファイはしやすいかと。立ち木を使ってカンテ右のフェイスに出たら最初は右寄りに行って、途中からカチを使ってカンテ側に左にトラバースして最後はカンテに乗っかって登ります。このトラバース部分が少し悪いです。
《ホクト 1P目 5.10b》
出だしの数mが見た目よりも結構悪いです。限られたホールドでバランシーなムーブが要求されます。中盤もそこそこ悪くそこを越えた終盤はガバガバでした。オールドと同じ終了点で切りました。
《ホクト 2P目 5.9》
オールドと同じ薄かぶりのフェイスを越えて緩傾斜を登ると右に移っていくボルトがあるので、それを追いかけて右上に進みます。
《ホクト 3P目 5.8》
2P目の終了点から左のリッジに乗って垂壁にぶつかったら左にトラバースするとオールドの終了点に着きます。このピッチには5.8がついてますが、どの辺が5.8なのか?というくらい易しく感じました。2P目の終了点の右上にもボルトと終了点が見えるのですが、こちらは樹林帯を越えて稜線に出る時用のものと思われます。
《下降》
どのルートもオールド1P目のトップロープ用の終了点まで懸垂下降して、そこからオールドの取り付きまで全部で2回の懸垂下降で下りました。これが一番わかりやすく確実だとは思いますが、オールド1P目のトップロープ用の終了点へ下りるのに若干左に振られますので、強引に右に寄せながら下りる必要はあります。
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