ナキウサギに会いにニペソツ山へ
- GPS
- 09:40
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,472m
- 下り
- 1,472m
コースタイム
登り:4時間40分
下り:4時間15分
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・前日の雨のせいか道がぬかるんでいてかなり足をとられた。小天狗まで背の高い笹が顔にかかり、足元が全然見えなかった。ガレ場に差し掛かってからは道が不明瞭でテープも所々しかないため迷いやすい。 ・トイレは登山口と、前天狗に携帯トイレ用の簡易ブースがある。 ・高山植物は小天狗手前にチングルマ、エゾコザクラ、エゾノツガザクラなど多数。ガレ場にはイワブクロやイワギキョウが多くこれからが最盛期。 ・水場がコース中に2箇所あるが、どちらもすでに枯れていた。 ・肝心のナキウサギには2匹会えた。ただ鳴き声はガレ場からずっと聞こえていたので実際はもっとたくさんいたのであろう。夏よりも秋の方がよく現れるらしい。 |
写真
感想
朝4時に自宅を出て足寄のコンビニで食料を調達し、7時過ぎに登山口に到着。
すでにこの時点で7台ほどの車が停まっていたが、なんとか登山口に一番近い駐車場に停めることが出来た。休日には少し離れた駐車場に停めなければならないぐらい一杯になるらしい。
7時半に出発。最初は展望の利かない暗い森の中をひたすら登る。しかも前日の雨で登山道が所々川のようになっていて何度も足を取られ、段差もかなりあったので背の低い私は一苦労。そんな悪路を悪戦苦闘しながら約2時間、ようやく明るくなってきてハイマツが現れ、小天狗の岩場を通り過ぎると左手に糠平湖が見える。このころから高山植物が見られるようになり、左手に大雪の山々が見え初めてあまりの美しさに疲れも吹っ飛ぶ。ナキウサギがいそうな岩場にたどり着いたところで休憩していると、早くも下山してきた大阪から来たという柴犬連れの男性と出会う。山頂はガスっていてあまりに寒くてすぐ降りてきたというが、天気はだいぶ良くなってきていたのでそのまま頂上を目指す。
強風の中ガレ場を歩いて行くと目の前に突然ニペソツ山が現れる。ここがどうやら前天狗らしい。ナイフのような切立った山容がすばらしく、しばらく見とれてしまうがこれからあの急尾根を登るかと思うと「ここで敗退でもいいかな」なんて尻込みしてしまう。なんとか気持ちを奮い立たせ、ガレ場を下っていくとナキウサギの「ピチー」という声が聞こえ始めるが、声ばかりで姿は見えず。よっぽど警戒しているのだろうか。
急勾配を何度も登ったり下ったりを繰り返してようやく最後のキツイ登りに差しかかるが、すでに体力は限界。「つらいよぅ」と何度も繰り返す私に旦那さんもついに「もう帰るか?」とちょっと怒り気味。でもやめろと言われるとやめられない私。無言で歩き出すとまたナキウサギの声がして、岩場に目をやるととうとう念願のナキウサギとご対面。これで俄然やる気が出て(単純…)頂上へ向かい、登山開始から4時間45分でようやく頂上へたどり着く。
本州から来たという先客の3名のおじさま達とお話しながらお昼ごはんを食べているとまた「ピチー」という鳴き声が。足元を見るとまたまたいましたナキウサギ。でもカメラを用意している間に岩場に隠れてしまい、写真を撮り損ねた5人でカメラを持ったままナキウサギの出待ち。しばらく待ったものの一向に現れないので仕方なく下山。
この下山がきつかった。。。
すでに二人ともだいぶバテてたし、昨日の寝不足がたたってか頭がガンガンするし吐き気までする。旦那さんにいたっては靴が合っていないのか足の爪が痛いと言いはじめる。何度も休憩を取ってゆーっくり下山していたのでとうとう陽がかなり斜めから差し込みちょっとあせり気味。小天狗からの下りがとにかく長く感じられ、何度「つらい、まだ?」と言ったことか。登山口に戻ってこられたのは夕方5時15分。私が登山をした中でも一番長かった山行だったが高山植物の種類が多く、ナキウサギに会え、眺望もすばらしい山だった。そして何よりニペがかっこいい!
今度はもう少し鍛えてから、そして何より睡眠不足にならないように前泊(車中泊)して体調を万全にしてから再挑戦しよう。
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