荒川・柳沢~女川下降

- GPS
- 12:35
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,069m
- 下り
- 1,025m
コースタイム
- 山行
- 12:35
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:35
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・荒川の渡渉: 柳沢の上流150m付近は、この一帯で唯一の瀬になっている。水深は腿くらいだが、川底の岩がヌメり、かつ水圧もあり少しでも増水してると危険。 岩船ダムは進入不可 ・女川林道:後半の1.5km程は背丈を超える藪、泥濘している。破線には真っ暗なちょっと長いトンネルがあり、飛び交うコウモリの大群に戦慄する。他の記録には記載がないがヤマビルが半端ない 10匹/1人程度はついていた。最近湧いたのかな… とにかくヤマビル地獄 |
写真
感想
荒川下流部の支流である柳沢は、中間部に顕著なゴルジュ地形を擁している(かもと仮定し、事実だった)
海抜100m以下からはじまる沢が面白ければ、ロマンじゃないか、夏休み最後に都合があった団栗林権蔵先生、ばにこ女史と共に調査遡行することになった。
記録未見のこの沢は、アクセス路が無く大河荒川を渡渉するところからはじまる。
荒川下流部は澱んだ深いトロばかりだが、柳沢の前だけ瀬になっていてなんとか渡渉可能。
大河の渡渉では最近痛ましい事故があったので慎重になる。
荒川のすごいヌメりと水圧を感じる渡渉を経て柳沢に入渓。早速、アブ祭り
柳沢に入るとすぐに古い堰堤が3基あり、いずれも小さく巻ける。
次第にゴルジュっぽくなり、ちょい泳ぎやシャワーを浴びて登る。これはすでに当たりの予感。
Co150には素晴らしい第1大滝がかかり、その姿に唖然としてしまう。名もなき大滝だが、ゴルジュの中30m近い落差をスッと落とす名瀑 左岸からぐるっと高巻き。
これを皮切りにゴルジュが続き、滝も多く一筋縄では行かない。団栗林先生の尋常ならざる登攀力が光りまくった。
Co240付近では第2大滝 これも立派な直瀑。空中に噴き出すような滝身 人里近くの藪谷に、こんな滝が眠っているとは…!
Co350では流木の墓場みたいな15mの第3大滝が出現、形は美しいがなんせ流木の堆積が酷い
この巻きは悪い、懸垂下降で沢に復帰。
さらにさらに、Co400付近に4段35mの美しい大滝が現れる、滝のすぐ脇を簡単に巻けた。
これで大滝は終わったのだが、小悪い滝は源頭近くまで続いた。途中クマに至近距離で遭遇、奇声をあげ威嚇して追い払う。
こんなに標高が低いのに、柳沢は全くもって渋い沢だった。3級上
女川に向けて下降した横松沢はCo450~370までゴルジュで何度か懸垂、飛び込んだり変なcdで疲労がやばい。女川に辿り着いた時にはすでに16時を回っていた…
女川本流の下部ゴルジュはとことん泳ぎ、まるで早出川のよう 水量豊富な美しい沢で、時間に追われずに堪能したかった。
後述する林道が最悪なため、この区間に2度と来ることはなさそうだが…
17時を過ぎてもなお泳ぎ続けており、このままではヘッデンゴルジュ下降となる、それは避けたい、無我夢中で降る。
夕方になってもアブの猛襲は続き、泳いでいると顔に集中砲火… もうヤケクソ
18時過ぎ、矢木ノ沢出合いにようやく辿り着くが、林道への経路がわからず、異形の砂防堰堤付近をうろうろ。
上流へ戻って矢木ノ沢を少し入ったところに縄梯子発見 釣り師の工作物はすごいなあ。段丘までかなり危険な釣り師経路で林道に出る。
林道に出ても安堵できず、背丈を越える藪・藪・藪 女川は釣り師の出入りが頻繁かと思ったが、林道の様子から、下流部への出入りは相当少ない模様。
地形図の道と破線の境界では、漆黒のトンネルが出てきて中はコウモリ地獄
全くなんなんだこれは!!
数百匹のコウモリが飛び交う中をヘッデン灯して進む。コウモリとぶつかることはないが、目の前を飛び交い風が掠め、鳴声が反響するし、糞の臭いがきつい。200mほどでこの地獄トンネルをぬける。
その後も藪はしばらく続いて、やっとこさ普通の林道っぽくなった。そこで、ふと足元を見ると今度はとんでもない量のヤマビル地獄
みなかったことにして、黙々と歩き続ける。
一同の疲労と精神力が限界に達したころ、デポした車に辿り着いた。
時刻はすでに20時前、もう何が何だかわからない1日だった。
駐車スペースでヒルを落とすが、出るわ出るわ
1人10匹くらい落としてばにさんの車に乗り込む。
スタートのもしもしピットに戻ってここで着替えるが、まだヒルがポロポロでる、ポムチムはお腹、権蔵先生は腕や足何ヶ所か噛まれて流血していた。
あまりにも沢山の事があってすごい充実?冒険?
とにかく、疲れ果てた
そもそも冷静にこの行程は日帰りでは厳しすぎるのに無理やり敢行した感が強い。
こんな計画に付き合ってくれたメンバーには感謝しかない!
夏休み最後に濃過ぎる1日。
楽しい思い出ができました~
コメント
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登攀、高巻き、泳ぎ。下降も含めて色々あったけど、結局アブとヒルの被害が一番のインパクトでした。
またよろしくどうぞ♪
また開拓行きましょ!!
下降からデポ先までの情報量が多すぎて記憶が薄れてました(笑)
夏休み最後に大冒険でしたね🎶
アブは終始ネットを被ってたから首だけ痒いくらい。
ヒルももしもしピットで着替えた時に少し噛まれただけでほとんど被害がなく良かった。。。
また冒険にいきましょ(* 'ᵕ' )☆
沢では気にしてなかったけど、帰ったら身体中ボコボコでした笑
ばにさんの害虫対策見習います🪰
また開拓一緒に行きましょう♪
相変わらず沢への嗅覚が人並み外れてるね〜笑。
天国と地獄を両方味わったような1日で、充実度は半端なさそうですな。
ただ最近思うけど、これは自分もなんだけど、もう普通の沢登りじゃ満足出来ない感じになってきて、なんだか人が踏み入れちゃいけない次元にまで到達してるようで、ちょっと心配笑😁
今度ゆっくり話し聞かせて〜✋
いやぁ〜、ポムチムのセンスには脱帽ですよ。本物のサワ屋ですね。私から見ればmooreeさん達も同類ですがね。
私はクライミングが好きなので、沢は普通のレベルで充分満足です。
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