大ザレの滝は登らず左岩稜
新潟県
yoru1988jp
その他1人 
体力度について
- GPS
- 05:31
- 距離
- 3.5km
- 登り
- 149m
- 下り
- 151m
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- 山行
- 1:48
- 休憩
- 3:45
- 合計
- 5:33
| 天候 | くもり→雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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感想
佐渡へ遠征
大ザレの滝を地図や観光MAPで見つけて、登れるか分からないけど行ってみた
アプローチは柿畑の脇からすっかり藪に覆われて分からない
少し進むと踏み跡感は出てくるが、佐渡の薮はトゲのあるものが多くて痛い🤕
浜へ出る手前も背丈を超える薮を嫌って少し道を外れるがそちらもノイバラがあり快適とはいえなかった
浜へ出てから大ザレの滝まで浜辺歩き
誰も居ないプライベートビーチ感が良い⛱️
大ザレの滝とご対面 おおー！
迫力あって傾斜もある左岸側を巻き気味にロープ出さずに行けそうなとこまで偵察
うーん、行け、、、るかも、支点がハーケンでどれだけ取れるか分からない、あの灌木は使えるか？といった感じだった。
ただ、滝壺付近の岩でラバーソールだとヌメりも感じたので、まだ初日なので無理せず登らずに滝壺へ戻った。
アプローチで使ったトゲ薮道を戻るのも嫌なので、大ザレの滝の右岸にある岩稜【左岩稜】を登って上部の道路まで戻ってみることにした。
リッジ状末端から取り付いたスタートは容易だったが、傾斜が出てきて雨が降ってきて、足元もザレてきてアルパイン感があった。（無積雪期なのでアルパインではなく山岳クライミングというらしい）35mちょうどくらい延ばして灌木群まで届き1ピッチ終わり
パートナーにリードを交代して2ピッチ目、ザレているのでビレイヤー（私）を気にしてリッジを右に超えてから概ねリッジ状を登る ここもザレていて快適ではない
そんなに難しくはないが生きているのか分からない灌木に体重を預けるのも怖いものだ。20mくらいで2ピッチ目終了
3ピッチ目も概ねリッジ状 難しくはないのだが、ザレザレで下部のビレイヤーに岩を落としそうで神経削られる。 15m〜20mほどで傾斜が緩んで歩けるくらいになったのでピッチを切った。快適とは言えないが順調には登っていたが、3ピッチ目終了点からこの緩くなった尾根の奥に垂壁がちらちら見えてくる。
心臓がきゅっとなる。まだ良くわからないがこの尾根を詰めていくとあの垂壁にぶち当たってしまうのだろうか。ハーケンは4枚あるが心許ない、沢靴で登れる傾斜だろうか？撤退するとしても両側は崖だし、ロープも35m1本だ。懸垂1回で降りれるのは17mくらい 来た道引き返すにしても細い灌木を支点にして降りなければいけない。不安になりながら色々思案しているとパートナーが登ってきて、相談すると「まぁ行けるっしょ」的なことを言う。こういう時、俺よりも肝が据わっていていいなと思うw俺が心配性なのもあるし、彼女はあまりリスクを分かってないのかも知れないが（失礼かw）
時間はかかるがなんとか来た道は引き返せそうだし、進んでみれば懸垂で逃げれる道もあるかもしれない。そして見えてる垂壁もライン上ではないかもしれないしな。
と落ち着いたので先へ進む
4ピッチ目 尾根上は傾斜も緩み木もあるのであまり心配なさそうだが、先の状態は分からないので、ロープつけてリードしてもらう。25mくらいだろうか少しザレもあったが一番容易なピッチだった。
5ピッチ目 藪も濃くなったので、しっかりとしたビレイも必要なさそうなので、途中支点を取りつつロープいっぱいになったら同時登攀で登る と言っても両側が切れてるだけの藪尾根歩きだ。トータルで50mくらい進んだだろうか。目の前に岩壁が見えてきたのでピッチを切った。
6ピッチ目 岩壁は幸いなことに登れそうな傾斜で灌木も適度にある。よし。
5mほどコルへ向かって降りてから登り返すことになりそうだ。そして、コルへおりたら左のルンゼ状は木が繋がっていそうなので、最悪の場合懸垂下降で脱出も出来そうだ。肩の力が抜ける。でも気は抜かず行こう。
コルへの下りの状態が分からなかったので支点を取りロワーダウンで降ろしてもらう。下りなので後続をビレイするときを心配したが、クライムダウンでなんとか大丈夫そうで安心 コルからは灌木の生えた岩壁の登りだ傾斜は70〜80くらいだが、枯れている木とザレた足場で最後まで全然気が抜けない。30mほど伸ばしてロープが少なくなったので、大きな木で支点を切った。ビレイ点をセットしているとスズメバチが2匹ほど近くでぶんぶん鳴らしている。怖い。たまたま通りかかったかとも思ったが、ずっといるのでよく見てみると、ビレイを取った木の2mくらい先に巣か、樹液？なのか穴が開いててそこに溜まっているいるようだ。もう少しロープの余裕があったらきっとそこで支点を取っていたであろう。そこまで行かなくて良かったぁ。
7ピッチ目
パートナーリード 藪の中で道も近いのでもうロープは必要なさそうだが外すのも面倒なのでそのまま行ってもらう。木に触れた際にスズメバチがぶんぶん出てきたが静かにしてたら落ち着いた。20mほど藪の中を行くと道に出た。生きて帰れてよかった。
行きで通ったトゲトゲの道を嫌って、リッジに取り付いたが先の見えない不安やザレたクライミングの緊張感、スズメバチの緊張感も味わうことができた冒険的な登山だった。車へ戻るまでに土砂降りの雨を喰らって濡れネズミとなった佐渡一日目であった。
ロープは35m×8��1本使用で計6ピッチ ピッチグレードは��+（ザレているのを考慮して+）
ハーケン持っていたが使用せず、全て灌木にてプロテクション
ザレてて気が休まらないのでおススメはしませんw
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