甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)
- GPS
- 08:36
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 2,422m
- 下り
- 2,425m
コースタイム
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 8:36
天候 | 晴れ 下山時くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
9/22 甲府19:00発〜武川スーパーやまと〜白州ローソン〜尾白川渓谷駐車場20:20頃着 9/23 尾白川渓谷駐車場15:00発〜道の駅はくしゅう〜武川真原桜並木〜甲府17:00着 |
その他周辺情報 | 当日の食糧調達場所としてアテにしていた武川町のスーパーやまと、事前調査のとおり21時まで開いていたが、肝心のおにぎりが一切なく、惣菜コーナーに残っていたコロッケと中華丼(最後の一個、半額)とビールだけ買った。割りばしをもらえなかったがどこかでご自由にお取りくださいだったのか?朝、中華丼を食べようとして気づき、けっきょく「インド風」でいただいた。おにぎりは白州のローソンで入手した。 尾白川渓谷駐車場は到着時点(2015/9/22 20時半まえ)で20台くらい止まっていた。すでに山に入っている人もいたようだ。自分はビールを飲んで22時前に就寝したが、朝4時頃から周囲がにぎやかになり、4時半にはもう眠れなくなって起床した。とはいえ、当日出発した人は(朝到着した人も含め)ぜんぶで20人程度ではないかと思う。山頂は賑わっていたが黒戸尾根はそれほどでもなく、比較的静かな山行となった。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
シルバーウィーク最終日、甲斐駒ケ岳はすばらしい天気に恵まれた。
刃渡りから山頂までずっと、みごとな眺望だった。紅葉も始まっていた。
山頂は風もなく、気温も低くなく(15℃くらいあったのでは)きわめて快適。
見渡せば富士山、北岳・仙丈ほか南アルプスの山々、八ヶ岳、北アルプスから槍・穂高、御嶽に乗鞍、と360度の大パノラマ。
ゆっくりと50分も居座り、素晴らしい景色を楽しんだ。
往復の行程は、今までの数少ない山行経験では味わったことのない生命の危険を感じた。ここでしくじったら一巻の終わり、という場所が多すぎた。特に五合目からの梯子とクサリ場、匍松帯の先の岩場などは、高所恐怖症の人間には堪らない恐怖だった。「言うほど怖くないし難しくもない」と聞いて、想像していたハードルを勝手に下げてしまっていた。途中からは、タイムとかよりもとにかく無事に登頂し、下山することだけを考えていた。
ひとつ気になるのは、登りにあった大きな岩のとなりの大絶壁はどこへ行ったのか。帰りの最重要ポイントと覚悟しながら下山を開始したのに、そんな場所は通らないまま匍松帯まで下りてきてしまった。じつは大したことない場所だったのかな?
下りでいちばん怖かったのはなんと屏風小屋のところの長梯子だった。途中でもういやになった。その前の垂直梯子は、自分を信じろと唱えながら下り始めたらすぐ着地点が見えて、意外といけた。
とまぁ、なんだかんだ言いながらも無事、難所を乗り越えることができた。
しかし安心したのもつかの間、笹の平分岐の先(下)にまさかの結末が待っていた。ジグザグの折り返しで着地した瞬間に、右ヒザのあたりで突然「ブチッ」と音がした。それきり走ることも歩くこともできなくなってしまった。そこからはなんとかびっこを引いて帰った。吊り橋が見えたときは心底助かったと思った。
ここ最近右ひざに違和感をおぼえていたので、ケガは黒戸尾根のせいでも甲斐駒ケ岳のせいでもない。あの場所よりもっと上で発症していたらまともに下山できなかっただろうな、と考えると自分は運があったと思うし、甲斐駒の神様にも感謝したい。
まだ診断の結果が出ていないので何とも言えないけれど、もしかしたらこれが最後のトレイルランになるかもしれない。
まぁ、最後の山行がこの快晴の黒戸尾根だったということならば、それはそれで幸せなことだ。
食糧:おにぎり3個(行き2個帰り1個)、メンチカツパン1個(山頂)
飲料:水1l、ポカリ0.5l持参+七丈小屋で給水1.5l(行き0.8l+帰り0.7l)、ゴールでの残量0.8l→合計消費量2.2l
トイレ:七丈小屋(行き・帰り各1回)
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