足尾／松木沢
kamog
hasarie
| 天候 | 晴 |
|---|
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２年ぶり２回目のアイス講習会に行ってきた。早朝ミムリンを高崎で拾って
日本アルペンガイド協会ガイドの中田さんと待ち合わせた群馬県太田市のコーヒー屋に
向かう。
中田さんと僕の交遊ももう１２年になる。僕がまだ群馬県水上の宝台樹でパラグライ
ダーの講習生だった頃そこで知り合い、その後ＩＣＩスポーツのパラチームへ移籍して
から同じチームで全国を共に飛びまくったいわゆる「飛び仲間」だ。元々学生時代から
山岳部で慣らし、８千ｍ無酸素の経験もある。痩せ形でひげ面の面立ちはいかにも山に
生きてきた風が漂っている。２年前に再び山にのめり込み一冬でアルペンガイドの免許
をとってしまったほど、はまればとことんはまる人だ。
さて栃木県足尾銅山の奥、松木沢黒沢出合まで四駆車を使って入り込む。黒沢はアイ
スクライミングのゲレンデとして人気のある松木沢でも最も入山者の多い沢だ。平均斜
度は60〜70度くらいでグレードは２級�掘棔Ａ澗里棒磴肋�なく北に面しているため冷え
込みが激しく、氷が硬く乾燥していて理想的なゲレンデである。
アイゼンをつけ、両手にアックス（バイル）。まずはバイルをスナップを利かせ、ま
っすぐに片方ずつ打ち込む。こいつが決まったときの感覚は何ともいえない。打ち込む
角度がずれるとこれがなかなか決まらない。次にアイゼンをやはり膝の振り子を利用し
てまっすぐ蹴り込む。フリークライミングと違い、どこでも登れてしまうのが楽しい。
ミムリンも始めは慎重にバイルを打ち込んでいたが、慣れてくると垂直の氷も何のそ
の。いとも容易く登ってしまった。
ここでアイスをやるときの注意点。バイルとアイゼンは事前にヤスリで必ず研ぎ澄ま
しておくこと。雪山で雪を相手に使っているとその効き目がわからないものだが、氷で
は爪や刃先が少しでも丸まっていると、顕著に刺さらない。雪山でもアイスバーンがあ
るのだから、たとえアイスでなくともしっかりと研いでおくことがいかに大切か身にし
みた。（僕のバイルは少し丸かったらしく打ち込みが
決まったと思ってもすぐ落ちたりした。ところが中田
さんのバイルを使ったら、これがおもしろいように決
まりだしたのだ。これは刃先の研ぎ具合の差であった
のだ。）
帰りは渡瀬渓谷鉄道／水沼駅ステーション温泉へ入
浴。ミムリンが大学のワンゲル時代に散々通ったとい
う話を涙涙で聞かされた。電車を待つ間にも入れて泉
質もよく何よりチープ。ここで彼女ご推薦の手作りコ
ンニャクを買わされる。辛子醤油で召し上がるのが一
番よい！とアドバイスを受ける。その通り頂いたが本当
に旨かった。お陰でしばらくは山に行く度に手作りコンニャクを買い込んで、それだけ
で夕食にしたものだ。
＜アイスクライミングに必要な装備＞ ハーネス、ヘルメット、バイル（×２）、アイ
ゼン（12本爪以上またはクランポン）、エイト環、スリング（懸垂下降用数本）、アイ
ススクリュー（支点用×３）、アイスハーケン（数本）、ロープ（9mm×50m〜）
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