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Yamareco

記録ID: 731124
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ハイキング
日高山脈

伏美岳 (避難小屋横でヒグマと遭遇)

2015年10月01日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:36
距離
7.1km
登り
1,068m
下り
1,064m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:54
休憩
0:40
合計
5:34
7:38
165
10:23
11:03
128
13:11
13:11
1
13:12
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
伏美岳登山口駐車場
登山口へは,道々55号線の電柱等の案内標識に従って容易に行けました。
コース状況/
危険箇所等
整備をされた登山道ですが,よく滑ります。
登山口駐車場の手前にある避難小屋でトイレを借りようと車から降りてトイレに向かう途中,小屋横の物置と思われる建物の後ろ側にいた大きな動物が逃げるのを目撃しました。距離にして2〜3メートルでした。その時点では鹿だと思い込んでいましたが,写真1枚目の小屋の撮影をして,目を左手に向けたところで,10数メートル先に,後ろ脚で立ち上がってこちらの方向を確認しているヒグマを発見しました。立ち上がった状態で2メートルぐらいの大きさだったと思いますが,しっかりと目があってしまいました。車まで1メートルほどの位置にいましたので,ゆっくりとドアのほうに手を伸ばして移動しようとしたところで,ヒグマが身を翻して後方の笹薮に走り去りました。誰でもが立ち寄る可能性のある避難小屋横でヒグマに遭遇しましたので,注意喚起として,記録に残すことにしました(写真を撮れる状況下にはありませんでしたので,文章のみです)。自分で感じたことなどは,感想欄に記載します。
避難小屋。奥にトイレがあります。
ヒグマと遭遇しました。
2015年10月01日 07:19撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
24
10/1 7:19
避難小屋。奥にトイレがあります。
ヒグマと遭遇しました。
登山口。駐車場には車2台。
入山届でみると先行者は2組4名のようで,1時間ほど前の入山。
2015年10月01日 07:37撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
10/1 7:37
登山口。駐車場には車2台。
入山届でみると先行者は2組4名のようで,1時間ほど前の入山。
丸太の橋があり,唯一の渡渉点。
帰路の靴洗い場になりました。
2015年10月01日 07:41撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/1 7:41
丸太の橋があり,唯一の渡渉点。
帰路の靴洗い場になりました。
10分ほどで1合目標識に。
「山頂まで4.8km」
2015年10月01日 07:48撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/1 7:48
10分ほどで1合目標識に。
「山頂まで4.8km」
「トムラの滝☞」ですが,指示された方向には踏み跡などは全くありません。小屋横のこともあり,パスすることに。
2015年10月01日 07:55撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 7:55
「トムラの滝☞」ですが,指示された方向には踏み跡などは全くありません。小屋横のこともあり,パスすることに。
滑りやすい個所にはトラロープが(感謝)。
ただ,ロープの有無にかかわりなく,とても滑りやすいところが随所にありますので,要注意です。
2015年10月01日 08:06撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 8:06
滑りやすい個所にはトラロープが(感謝)。
ただ,ロープの有無にかかわりなく,とても滑りやすいところが随所にありますので,要注意です。
3合目標識を通過。
「山頂まで3.7km」。
2015年10月01日 08:14撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/1 8:14
3合目標識を通過。
「山頂まで3.7km」。
とても良い天気で日差しは強かったですが,吹いてくる風は冷たく感じました。木漏れ日が気持ちい良い登山道です。
2015年10月01日 08:38撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 8:38
とても良い天気で日差しは強かったですが,吹いてくる風は冷たく感じました。木漏れ日が気持ちい良い登山道です。
左手に見えたのは妙敷山でしょうか。
2015年10月01日 08:45撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 8:45
左手に見えたのは妙敷山でしょうか。
5合目の表示。丸いのは古い標識のようです。上のほうに新しい標識がありました。
2015年10月01日 08:54撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/1 8:54
5合目の表示。丸いのは古い標識のようです。上のほうに新しい標識がありました。
5合目の新しい標識と木々の間から見えた遠景です。
「山頂まで1.6km」
2015年10月01日 08:55撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 8:55
5合目の新しい標識と木々の間から見えた遠景です。
「山頂まで1.6km」
7合目の古い標識。
2015年10月01日 09:29撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/1 9:29
7合目の古い標識。
丸い7合目標識から5分ほど歩いて新しい7合目の標識。
「山頂まで0.9km」
ここから山頂までが長かったです。
2015年10月01日 09:33撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/1 9:33
丸い7合目標識から5分ほど歩いて新しい7合目の標識。
「山頂まで0.9km」
ここから山頂までが長かったです。
7合目を過ぎての急登を進むと,融け残った雪が現れ始めました。
2015年10月01日 09:59撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 9:59
7合目を過ぎての急登を進むと,融け残った雪が現れ始めました。
少し緩斜面になって,登山道には両サイドからの笹がやや被っています。
2015年10月01日 10:00撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/1 10:00
少し緩斜面になって,登山道には両サイドからの笹がやや被っています。
9合目標識を通過。
「山頂まで0.4km」。
2015年10月01日 10:11撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/1 10:11
9合目標識を通過。
「山頂まで0.4km」。
山頂です。ピパイロ側では先行者が休憩中だったので,この標識の横で休憩。
2015年10月01日 10:24撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 10:24
山頂です。ピパイロ側では先行者が休憩中だったので,この標識の横で休憩。
ピパイロ(右),北戸蔦別岳,戸蔦別岳,幌尻岳(左)。
2015年10月01日 10:29撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 10:29
ピパイロ(右),北戸蔦別岳,戸蔦別岳,幌尻岳(左)。
幌尻岳と戸蔦別岳をズームアップ。
2015年10月01日 11:02撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 11:02
幌尻岳と戸蔦別岳をズームアップ。
右側にエサオマントッタベツ,中央に札内岳,左側奥に十勝幌尻岳,その手前に妙敷山。
2015年10月01日 10:31撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 10:31
右側にエサオマントッタベツ,中央に札内岳,左側奥に十勝幌尻岳,その手前に妙敷山。
エサオマントッタベツをズームアップ。
中央左側の奥に見えるのはカムイエクウチカウシのよう。
2015年10月01日 10:31撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 10:31
エサオマントッタベツをズームアップ。
中央左側の奥に見えるのはカムイエクウチカウシのよう。
札内岳をズームアップ。
右奥はヤオロマップでしょうか。
2015年10月01日 10:31撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 10:31
札内岳をズームアップ。
右奥はヤオロマップでしょうか。
目を北に転じてズームアップで。
左手前にパンケヌーシ。
奥に冠雪したトムラウシ。
2015年10月01日 11:02撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 11:02
目を北に転じてズームアップで。
左手前にパンケヌーシ。
奥に冠雪したトムラウシ。
冠雪した十勝岳連峰をズームアップ。
今年歩くことのできた十勝岳,美瑛岳,オプタテシケも確認。
2015年10月01日 11:02撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 11:02
冠雪した十勝岳連峰をズームアップ。
今年歩くことのできた十勝岳,美瑛岳,オプタテシケも確認。
遠く,左側石狩岳,右にニペソツ。
2015年10月01日 10:32撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 10:32
遠く,左側石狩岳,右にニペソツ。
広々とした十勝平野。
山頂では風も弱く,日差しもあるのでゆっくりと休憩。
2015年10月01日 10:33撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 10:33
広々とした十勝平野。
山頂では風も弱く,日差しもあるのでゆっくりと休憩。
9合目に向けての下りですが,足元はとても滑ります。
2015年10月01日 11:09撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 11:09
9合目に向けての下りですが,足元はとても滑ります。
下山方向,十勝平野も眺めながら歩きたいところですが,下を向いていないと危険。
2015年10月01日 11:10撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 11:10
下山方向,十勝平野も眺めながら歩きたいところですが,下を向いていないと危険。
登りでは気づかなかった表示。意味は,文字どおり「鹿の鳴き声」なのでしょうか。
2015年10月01日 11:13撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 11:13
登りでは気づかなかった表示。意味は,文字どおり「鹿の鳴き声」なのでしょうか。
7合目まで下りました。登山道は木の間です。
2015年10月01日 11:43撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/1 11:43
7合目まで下りました。登山道は木の間です。
まるで通せんぼをしているような(実際には少し屈むだけで通れます)。
2015年10月01日 11:59撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 11:59
まるで通せんぼをしているような(実際には少し屈むだけで通れます)。
登山口までの距離表示の看板ですが,数字が消えています。
2015年10月01日 12:05撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/1 12:05
登山口までの距離表示の看板ですが,数字が消えています。
山頂へ4km,登山口へ1kmの表示を通過。
2015年10月01日 12:30撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 12:30
山頂へ4km,登山口へ1kmの表示を通過。
色づいた葉の中に枯れ葉もかなり混じっています。初冬の佇まいでした。
2015年10月01日 12:41撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 12:41
色づいた葉の中に枯れ葉もかなり混じっています。初冬の佇まいでした。
「登山口あと 1.0km」(ン?)
2015年10月01日 12:52撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/1 12:52
「登山口あと 1.0km」(ン?)
熊鈴をひと際高く鳴らして,駐車場に出ました。
2015年10月01日 13:12撮影 by  SP590UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/1 13:12
熊鈴をひと際高く鳴らして,駐車場に出ました。
避難小屋まで移動して。
遭遇したヒグマが立ち上がっていたと思われる個所から撮影してみました。写真では距離がありそうに見えますが,10m強というところです。
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避難小屋まで移動して。
遭遇したヒグマが立ち上がっていたと思われる個所から撮影してみました。写真では距離がありそうに見えますが,10m強というところです。

感想

自宅からの日帰り山行の対象としては難しい日高ですが,天候予報を眺めながら,未踏だった伏美岳に出かけてみました。
心配していた風もほとんどなく天気にも恵まれ,山頂からは多くの山々を眺めることができました。大雪や十勝岳連峰は白く冠雪しており,日高の山々も雪景色になっていました。高山はう冬山になっていることを確認できた山歩きになりました。
補給した水の量は,水が300ml,スポーツドリンク50mlほどでした。

【ヒグマとの遭遇について】
避難小屋物置の裏手のほうにいたヒグマに全く気が付かないまま,不用意にヒグマに接近してしまいました。最初に見た熊の姿は,逃げていくお尻の部分を目にしたのだと思いますが,茶色く見えたので,まずは鹿だと思いました。これまで鹿とは登山道などでも随分と遭遇してきていますので,「茶色のおおきな動物が逃げた」ということで,すぐに鹿が頭に浮かんだのだと思いますが,茶色の毛が長かったようにも見えましたので,ひょっとしたらヒグマだったかもしれないとも思い恐怖心が浮かびました。恐怖心を和らげたいとの思いもあってでしたが,過去の経験に基づく思い込みが優先をしてしまったようです。鹿だったんだと考えるようにしました。
とろが,トイレを使った後に車のほうに戻ると,10m強離れた地点で,後ろ脚で立ち上がってこちらのほうを確認しているヒグマを発見しまた。その瞬間に思ったことは,「あ,ヒグマだ」ということだけでした。次に浮かんだのは「逃げなきゃ」でしたが,同時に「急いで動いてはいけない」ということも頭の中に浮かんできました。たまたま,もう車まで1mほどの地点だったこと,車のドアに鍵をかけていなかったこと,どこかに「さっきのはヒグマだったかも」と思ったことが残っていて,ゆっくりとした行動をとるという気持ちを呼び起こしたのではないかと思います。
これまでも,排出したばかりと思われる糞や,何とも形容しがたい獣臭,後を追うような藪からの物音などにより,近くにヒグマがいるという実感を持つことがありましたが,実際にヒグマを目にしたのは,もう記憶のかなたになってしまった昔に一回あったものの,山歩き復活後では初めてのことです。今回遭遇したもは,大きさなどから判断して若いヒグマだったように思えます。
最初は,いきなり数メートルの範囲にまで近づいてしまったのですから,その場で何が起きてもおかしくはないと思われます。また,セミ取り中にヒグマが戻ってきてもおかしくはありませんし,ヒグマは私が小屋の写真を撮影している姿を見ていたようです。ヒグマがそこにいるという認識を持たないまま行動をしていたわけですから,結果としてヒグマからこちらとの接触を避けてくれたという,幸運だったとしか言いようのない事態だったと考えられます。
この避難小屋は林道を7km近くも入った地点にあるのですから,その場にヒグマがいても,当然といえば当然なのですが,避難小屋についた時点においては,小屋の近辺でのヒグマの存在は全く念頭にありませんでした。ここが最大の問題点だったと思います。奥深いところに登山口があるところでは,登山道に入ってからだけではなく,車から降りるに際しても,音を鳴らすなどして不意の接触を防ぐこと,万が一を考えて撃退スプレーを携帯しておくことが不可欠だと思いました。

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