二河峠・市屋峠・浦神峠・清水峠：熊野古道大辺路（JR湯川駅→紀伊浦神駅）
和歌山県
NaoNaka
体力度について
- GPS
- 03:33
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 386m
- 下り
- 389m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 3:27
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 3:33
| 過去天気図（気象庁） | 2024年10月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
利用交通機関：
電車 自家用車
|
写真
ゴール地点の紀伊浦神駅同様、洋式トイレあり
今日の行程は基本的に道標あるから迷いはしないけど、テキストに示したPDFマップが手元にあるとより確実
二河峠道は電信道でもあったようです。
おそらく自動車専用道のトンネルに出たものと推測
少し戻って道標どおり階段を下る
（歴史的に舗装路はより古い上水道施設のためにつくられたハズ）
写真中央の祠には弘化年間（1845〜1848）の石地蔵
古道感あるのに世界遺産ではないのは、裏付け不足や地権者問題かな？
切り通しが深い（規模から明治期に改修？）
民家（右下）の犬2尾に吠えられるかとビクビク通過
太泰寺のスダジイ（推定樹齢400年、県指定天然記念物）の前を路地へ入る（右、道標あり）、既視感あると思ったら、八郎峠・八郎山の時に通過
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既視感あると思ったら、八郎峠・八郎山の時に通過
この日3つ目の峠・浦神峠の鞍部（中右）が見えてきた
道標地蔵（中右）には「右ハ やまみち／左ハ 大へち・施主 おみつ」
地蔵はなく台座だけが残ってた
踏切を渡らずに清水峠にアクセスできると地元の方から聞き、従いました
紀伊浦神駅、いい風景です。ガイドブックでは駅より海側がルートになってるけど鉄道・住宅などで改編が大きいと思われ、この付近はそう拘らなくても良いかと
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ガイドブックでは駅より海側がルートになってるけど鉄道・住宅などで改編が大きいと思われ、この付近はそう拘らなくても良いかと
中央の大きな建物は近畿大学浦神実験場
この辺りは石垣が緑に埋もれ、段々畑・水田や屋敷があったのが分かる
「右 上田原/左 大へち/施主 七兵衛・おゆき・与助」
予定では清水峠に登り返して古道で浦神駅に戻るつもりでしたが・・・
感想
午後ほど悪くなる天気予報、高所だと降り出しは早いか・・・。
で、低所で午前中の大辺路歩き（※1）としたが、まだ少々蒸し暑かったです。
今回は4つの連続する峠（※2）をチョイス、うち二河（にこう）峠と清水峠が世界遺産です（2016.10追加登録）。
JR駅でカバーすると、本来は北から湯川駅〜紀伊田原駅です。
しかし、清水峠西入口〜紀伊田原駅は歩道なしの国道歩きが長いため、それが短い紀伊浦神駅に戻る方法としました。
まずJR紀伊浦神駅7:00（始発）の電車で湯川駅へ（200円）。
二河峠は川床を歩く短い区間があり、珍しく感じました。
峠からすぐ南は開発されて古道が消失してて残念です（近年、自動車専用道の
与根河（よねご）池は1711年に市屋集落の16戸が造ったもので、稲増産への熱意に感心しました。
さらに自動車専用道（那智勝浦新宮道路を）くぐり、市屋峠へ。
4峠のうちここだけ峠の地蔵が現存していました。
太田川を渡ると長い里道・林道歩きが続いた後、道標地蔵で峠道に入り浦神峠へ。
峠は平坦で休場（やすみば）とも呼ばれたよう。展望が開けそうでウロウロしましたが、海が少しだけで微妙な感じ・・・。
浦神峠の南側は林道までは少しのシダがあるものの、シダ漕ぎほどでもなく問題はありません。
踏切すぐ山側にある海蔵寺の前にて「踏切渡らずに線路横の道で清水峠へアクセスできる」と地元の方から教わり、それに従いました（↓のPDFマップには紀伊浦神駅近くは海側ルートですが、住宅地ということあり土地の改編も多くそれほど厳密にならなくても良い。また、この類のPDFマップも厳密には正確で無いとうことを経験済み）。
途中、津波避難所からは浦神集落越しに浦神湾を一望できます。
この避難所から峠側の区間はしばらく段々畑・水田や屋敷の跡などが続き、石積みの中を古道が進みます。やがて石段が出てくると清水峠。展望はありませんが、古道感が残る峠となってました。
峠から古道は南に方角を変え下り始め、すぐに峠西入口で国道に合流。
予定では峠道で戻るつもりでしたが面倒になり車に注意しつつ、歩道なし・国道歩きして浦神駅に戻りました。
大辺路（和歌山県）は世界遺産コアゾーンの位置・区間がよく分かりません（中辺路は少し前に歩いたため、現状は分かりません）。
お隣の三重県（すべて伊勢路）のコアゾーンは100mごとにキロポストが設置されていて、一目瞭然です。
文化財保護やその啓蒙・教育はもちろん異常の報告でも費用対効果大なのに、和歌山県の姿勢は残念です。
さてさて、残りの大辺路の世界遺産区間は新田原平見道・富山平見道・飛渡谷道の2か所。
通し歩きすると国道歩きが長く、どうしたもんか・・・。
7:21JR湯川駅〜7:29二河峠北入口〜7:41二河峠〜7:46二河峠南入口〜8:08与根河池・堤体〜8:13那智勝浦道路アンダーパス〜8:22市屋峠〜8:32市屋峠南入口〜8:39太田川・大宮橋〜9:13浦神峠北入口〜9:31浦神峠9:35〜9:45浦神峠南入口〜10:05清水峠東入口〜10:27清水峠〜10:34清水峠西入口〜10:54紀伊浦神駅
※1 私の大辺路歩き
・熊野古道の中で最も舗装路や国道歩きが長いため、全踏破を諦めた。
・未舗装路の峠や世界遺産（コアゾーン）区間のみの歩く。
・（結果的に）駿田峠・・・2024.3.22
https://yamap.com/activities/30507883
・富田坂・仏坂（JR紀伊富田駅→周参見駅）・・・2024.2.7
https://yamap.com/activities/29699667
・馬転坂・タオの峠・長井坂（JR周参見駅→見老津駅）・・・2023.2.5
https://yamap.com/activities/22360604
・八郎峠・八郎山（JR紀伊田原駅→下里駅）・・・2023.2.4
https://yamap.com/activities/22332943
〇 参考
・大辺路街道マップ（PDF）・・・おススメ！
https://www.wakayama-kanko.or.jp/lsc/upfile/pamphlet/0000/0101/101_1_file.pdf
・JR駅のトイレ・・・今回利用した2駅とも洋式水洗。道中の公衆トイレは↑のPDFを。
〇下山後の復習：『熊野街道 大辺路調査報告書 田辺市から新宮市まで（2008、紀南文化財団研究会）』より
・この日歩いた二河峠・市屋峠・浦神峠・清水峠とも峠区間は、「古道現存」。
・浦神駅付近について私が歩いた山側ルートが「近代以降、新旧道として改良」と記載（＝専門家はPDFガイドより山側ルートを支持）。
・浦神峠：
市屋側の「角柱道標」には「右ハ やまみち/左ハ 大へち道」
峠道入口の地蔵「庄坂下の道標地蔵」には「右ハ 山みち/左ハ おおへち・施主おみつ」
「水が峯」とも呼ばれた。
・清水峠：
峠すぐ西にある「角柱道標」には「右 上田原/左 大へち/施主 七兵衛・おゆき・与助」
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