11歳児とゆく美しい秋と猛烈な笹の根子岳&四阿山【日本百名山】


- GPS
- 06:59
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 996m
- 下り
- 971m
コースタイム
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 6:57
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はほぼなし 根子岳~四阿山間の登りは笹の猛攻 |
その他周辺情報 | 菅平牧場のソフトクリームは16:00閉店、間に合わなかった無念すぎる →少し車で走ってスノーベアージェラートへ。ここのアイスが! 絶品!!! |
写真
感想
秋の三連休、ふだん行かないエリアに行ってみよう、ということで長野県は菅平エリアへ。
上田で高速を降りて「草笛」で中盛りのそばを食べ(まさかの800g、死ぬかと思った)、上田城や真田一族の資料館をめぐり四阿山のふもとへ。
日本百名山としては手ごろな、四阿山。おとなりの根子岳とあわせて登ることにした。
宿に泊まって朝ごはんを食べ、菅平牧場へ。秋の信州というだけで気持ちいいのに、青空の高原。気分はもう最高。
牧場の指定された場所に車を止めて山登りスタート。ソフトクリームやさんがある、帰りにここでソフトを食べようと息子と約束する。
根子岳方面登山口の広場のところで、芝刈りボランティアのみなさんが係の人の説明を受けていた。おつかれさまです。
わりとのんびりした斜度の道を、牧場の境界にそって進む。秋の高い青空と緑の牧場、とっても気持ちがいい。暑い暑い言う息子をなだめながら歩くと、展望台に到着。しばし休憩して息子を冷やす。
展望台から道は笹やぶと白樺の林に入った。紅葉した木もちらほらあって、ひと足先の秋を楽しめる。このあたりから足元がガレてきてやや歩きづらい。斜度も出てきた。
しばらくすると急に視界が開けた。どうやら森林限界。気持ちいい青空、、、は雲がやってきてふさいでしまったらしい。ただ振り返ると下界はきれいに見えた。
このあたりからは斜度がゆるんでとても楽。足元の高山植物に黒い実がついている。後で調べたらどうやらクロウベリー、食べられるらしい。今度どこかで見つけたら試してみよう。
しきりに暑がる息子をひと休みで冷やして進むと、わりとあっさりと根子岳の山頂に到着。鐘を発見、速攻鳴らしにいく息子さん。
記念写真用と思われるきれいな山頂標を息子さんに持たせて写真をとってから、おやつタイム。上田で寄った「ゆきむら夢工房」で買った「一粒栗」をいただく。
さて、おとなりの四阿山へ。切り立った崖の上のようなところを進んでいく。登山道は安全なように作られているので危険はないけど、見た目はおっかない。
大きな岩の下を回り込む。このあたりのことを「鬼遊びの庭」というらしい、というのはヤマレコで初めて知った。
進行方向の眼下に、気持ちの良さそうな草原が広がる。向かいの四阿山が雲の隙間からときどき顔を出す。もう少し雲が抜けるといいんだけど、それでも気持ちのいい道だ。息子がイスみたいな岩を見つけて座ってウキウキしている。
岩場を降りきると、そこはいちめんの草原。ではなく、笹に埋め尽くされた平地。「大スキマ」というらしい。山の中にこんなまったいらの平地があるのはちょっと面白い。そして笹原につけられた一本道というのも味がある。
笹原の端っこから登り返しスタート。いや、猛烈な笹!! 背丈ぐらいの笹が登山道に覆いかぶさっている。そして根子岳の登山道にはなかった、急登。ちょいと骨がある。
マイヅルソウのルビーみたいな実、カベンタケモドキ(キノコ)の真っ黄色な姿など、見るものがなかなか多い。楽しんで登っていくと、さほどかからずに尾根に到着。四阿山への登山道と合流する。
山頂に向かう道を進むと、空に向かう木の階段に出る。雲に少し隙間ができて青空がのぞいている。これは気持ちがいい、んだけど、最後の最後に階段っていうのはちょいと足にくる。
そこから10分たらずで、四阿山山頂に到着。あずまややまにのぼったよ!
山頂は横に細長くなっていて、山家神社の奥宮がふたつ並んでいる。とりあえずは山頂標でポーズ。
はるか眼下にはごく小さな家々とささやかな湖、その向こうに雲がかぶってるけど浅間山。って、あれ? どうなってる? 軽井沢を抜けるあたりで見ていた浅間山と方向が逆??
地図を見てわかった。眼下にあるのは嬬恋村、群馬県が大きく西に張り出しているあたり。この四阿山山頂と浅間山にはさまれたところが嬬恋村なのだ。そして軽井沢はというと、浅間山の向こうにある。これはちょっとだまされる。
四阿山山頂に鎮座する山家神社は、上田を本拠とした真田氏が崇敬していた神様。あの真田信繁(幸村)もここに来たのかな?と息子。今回の山旅は図らずも、息子が好きな真田氏をめぐる旅になった。しっかりおまいりしておく。
お昼ごはんにカップ麺、そしてデザートに信州りんごをいただいた。近くのご年配のハイカーさんが「浅間山を見るためにここによく登る」と話していた。今日は山頂が隠れてるけど、これがすっきり見えたらすごそうだ。
さてそろそろおりようか。山頂からほどなく木道、下りはなかなか心地いい。すぐに根子岳分岐、ここを直進して中四阿経由でおりていく。ケルンを見つけてさっそく積む息子さん。
しかし、その直後から笹の猛攻撃が! ダニがいないことを祈りつつ進む。里宮分岐のあたりまで来ると笹も木もなくなって見事な景色が眼下に広がった。
下界を一望しながら、ゆったりした下りを進む。こっちのルートを下りに選んだのは正解だった。できるたまに笹の猛攻を食らうけれど、シラタマノキやクロマメノキなどの低木が実をつけていてかわいらしい。
岩がちのちょっとしたピークを巻いて進む。どうやらこれが中四阿、登ったら景色すごそうだけど今回はパスしておく。いったんくだって少し登るとこんどは小四阿。
そういえばいつのまにか、笹が邪魔じゃなくなった。よく見るとしっかり刈り込んで、道にかからないようにしてある。切ってまもない様子なので、なるほど、これがふもとで集まっていた草刈りボランティアさんたちの仕事か、と気がついた。本当にありがたいことだと思った。
気持ちのいい秋の林、白樺を通り抜けたやわらかい日差しが気持ちいい。美味しそうなキノコたちが生えているのを見ながら進むと、ここより牧場、というサインがあり、ついで林道のような道に出た。ちょっとした渡渉のあと、牧草地のわきを進んで登山口到着。おつかれさまでした!
牧場の中のアスファルト道をのんびり歩く。四阿山が青空の中に立っている、昼にもこれくらい晴れていればよかったのに。
牧場のいろいろを見ながら、登り始めた登山口に到着。ここで3人ともトイレに行ってしまった、そのせいでわずかに16時を回ってしまった。楽しみにしていた牧場のソフト、数分の差で食べられず! 無念すぎる!!!
悲しみにくれていたけれど、そうだジェラート屋さんがあったよな?と思い出した。車に飛び乗り、「スノーベアージェラート」さんへ。レモン系のジェラートが、疲れた体にぴったりすぎ! 感動するほど美味しかった。
このあと宿に戻ってもう一泊し、翌日川中島や善光寺をめぐって帰路へ。秋の四阿山、信濃路めぐりのひとつに素敵なハイキングを加えられて最高たった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する