秋めく稲村ヶ岳を楽しみました♪(母公堂からレンゲ辻で周回)


- GPS
- 07:10
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 986m
- 下り
- 983m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
http://www.jalan.net/kankou/spt_29446aj2200157073/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
《母公堂⇒大峯大橋(清浄大橋)》 大峯大橋方向に緩い登りの舗装された林道です。母公堂と大橋茶屋にトイレがあり、双方に駐車場があるので随時車が通行する道です。赤い欄干の大峯大橋(清浄大橋)を渡って黒門の20m程先に女人結界門がありました。 《大峯大橋⇒林道終点⇒レンゲ辻》 女人結界とは反対方向にレンゲ辻の方向を示す指導標があります。舗装路を林道終点まで行くと、レンゲ坂谷の登山道に入ります。沢沿いの樹林帯の道ですが、過去の風雨被害のせいか崩壊地や落石が堆積した箇所もあり荒れた印象でした。ただ目印のリボンやテープが豊富で、迷い易そうな道には通行禁止のロープがある等、非常に良く整備されていると思います。 《レンゲ辻⇒山上辻》 全体にトラバース道が多く軽いアップダウンもありますが、ほぼ標高を変えることなく平坦に歩ける道です。途中から稲村ヶ岳と大日山の山容を見ながら歩ける道なので視界でも楽しめると思います。 《山上辻⇔大日キレット⇔稲村ヶ岳・大日山》 山上辻からクマザサの歩き易い道で大日キレットまで行って、それぞれ稲村ヶ岳と大日山の険しいコースをピストンするルートになりますが、晴れた夏山シーズンなら鎖や梯子で整備されているので、特に危険箇所はなく登れるコースだと思います。但し雨で濡れた時や、人の多いすれ違い時は道が狭いので注意が必要だと思います。 《山上辻⇒法力峠⇒母公堂》 山上辻から暫くは急斜面の山腹のトラバースや、桟橋が崩壊した足元の悪い箇所を歩く所がありますが、全体的に傾斜は緩やかな下り道で、特に後半は道幅も広くなり、足元のクッションの効いた快適な道でした。法力峠から先もどんどん下れる道で、最後は母公堂で振舞って頂けるコーヒーを楽しみにしたくなる気持ちのいい道でした。 |
その他周辺情報 | 【山小屋】 稲村ヶ岳山荘 http://web1.kcn.jp/suisui-inaina/inamura/inamura1.html 【下山後の温泉】 村営洞川温泉センター 大人600円 http://www.dorogawaonsen.jp/sightseeing/127/ |
写真
感想
体育の日を含めた10月の3連休、遠征も考えましたが中日のお天気が今ひとつだったので、10日の土曜日に大峰山脈の稲村ヶ岳に行って来ました。
稲村ヶ岳は女人禁制の山上ヶ岳に対して女人大峯と呼ばれていて、女性の登山者が多く、相方が去年の同時期に山上ヶ岳と併せて登頂していますが、私はまだ未踏だったので是非歩いてみたい山でした。
稲村ヶ岳は大峯奥駈道には含まれない山ですが、先週の五番関で女人結界門の前に立ったので、残る3つの結界門を見てから奥駈道を歩いてみればと言う相方の提案で、今日は大峯大橋(清浄大橋)からレンゲ坂谷でレンゲ辻に登り、2つの結界門を見てから山上辻を経由して、稲村ヶ岳ととんがりピークが印象的な大日山を目指すルートを計画しました。
先週と同じく国道309号線の天川川合から洞川温泉を抜けて、相方が去年車中泊したという母公堂の駐車場に午前6時前に到着しました。
既に先着車が1台あり、私たちが準備中にもう1台が到着します。
駐車場脇には綺麗なトイレと登山BОXがあり、予定したルートを記入した登山届を提出して6:20に母公堂をスタートしました。
先週は車で通った林道を毛又大橋手前の分岐を右に進んで、大橋茶屋の広い駐車場を過ぎると赤い欄干の大峯大橋(清浄大橋)があり、女人結界門は橋を渡って少し歩いた先にありました。
周囲に石碑が並び立って五番関よりも厳粛な雰囲気があり、男性であったとしても何か先に進むには勇気がいる気がします。
結界門から大峯大橋を渡って戻り、レンゲ辻へと続く舗装路を先に進むと20分程で林道終点になり、取り付きから急な木の階段で始まるレンゲ坂谷の登山道に入って行きました。
すぐに傾斜は落ち着いて樹林帯から沢沿いの道になりますが、倒木で道が塞がれていたり、風雨被害のせいなのか登山道が崩壊していたり、落石が堆積して通行止めのテープが張られていたりと、随所で荒れた箇所が多いものの、指導標や目印のリボンやテープも豊富なので道迷いの心配はなく安心して歩くことができました。
やがて大峯大橋から2時間半程で稜線のレンゲ辻に到着しました。稜線に合流した場所には3つ目の女人結界門があり、東方向に続く稜線の先には山上ヶ岳が見えました。
レンゲ辻で小休憩してから山上辻に向かって歩き始めると、まだ時期が早いと思っていた紅葉が既に始まっていて、遠くに見える山の斜面は勿論、歩く稜線の周囲にも黄色やオレンジに色付いた木々が沢山あって嬉しくなります。
途中から稲村ヶ岳や、特徴的なピークの大日山の山容が目に入ります。
軽いアップダウンもありますが、概ね平坦な道を50分程で稲村ヶ岳山荘のある山上辻に着きました。予約制の稲村小屋は、相方が去年同じ時期に訪れた時はお休みだったそうですが、この日は「やってまっせ」という看板があったので営業中のようです(笑)
稲村ヶ岳ではここの山荘から先は飲食が禁止されているので、戻ってからお昼にすることにして先に山頂を目指します。
稲村小屋から先に進むと、クマザサの茂る平坦な道から岩峰の袖を歩くトラバース道になり、すぐに大日山との分岐のキレットに着きました。
直進して先に稲村ヶ岳を目指します。大日キレットを過ぎてから急傾斜の道に鎖も設置された核心部の登りになり、10分程の急登の後、開けた稜線から右に方角を変えると展望台のある稲村ヶ岳の山頂に到着しました。
この日は朝からすっきりしない曇り空で、この時も青空は見えませんでしたが、展望台からは東方向の山上ヶ岳からもう1つの結界門のある阿弥陀ヶ森に続く稜線や、弥山からうっすらと釈迦ヶ岳も見えました。
展望台では他のグループの方が休憩中だったので、すぐに折り返して相方もまだ未踏だという大日山へ向かいます。
稲村ヶ岳から歩いて来た道で大日キレットに戻り、指導標に従って急な斜面を登っていくとロープ・鎖・梯子・鉄階段が連続するアスレチックコースになり、意外と楽しく大日山の山頂に到着しました。
そそり立つ外観からも伺える通り頂上は狭く、大人5〜6人も立てば一杯になりそうです。頂上には大日如来と、役の行者との2つの石祠が祀られていて、私たちもお賽銭でお参りをしました。
大日山を下って稲村ヶ岳山荘に戻り、ベンチでお昼休憩にしました。
時間もお昼前なので人も多く、これから山頂へ向かう人や、山頂から戻って休憩される人で賑わっていました。考えてみれば大峰で営業小屋があるのはここと弥山だけなんですよね。登山口と頂上の手前にも綺麗なトイレがあって、流石は女人大峯の稲村ヶ岳だなと思いました。
帰りは山上辻から北西の法力峠を経由して下山しました。途中では桟橋が崩壊していたり、鎖が設置されていてもヒヤッとする斜面のトラバースもあって、冬場に歩くのは私たちには厳しそうな道でした。
ただ全体を通して傾斜は緩やかで道も広いので歩き易く、夏道の下山路としては最高だと思います。
法力峠の分岐点に着くと、観音峰まで2.5kmと書かれた指導標があったので、雪の時期に観音峰登山口から法力峠を経由して、洞川に周回してみたいと思いました。
法力峠からも良く整備された歩き易い道が続き、周囲に植林が増えてあちらこちらで美味しそうなマムシ草の実が熟しています。
やがて法力峠から40分程で林道に出て、右に折れるとすぐにスタート地点の母公堂に到着しました。
母公堂前の駐車場は既に満車になっていて、ご住職らしき方に駐車料金を支払うと「どうぞゆっくりしていって下さい」と、コーヒーとお菓子を頂きました。相方は去年も同じくコーヒーをご馳走になったらしく、参拝者だけではなく登山者にもお茶を振舞って頂けるみたいでした。
最後に母公堂で無事に下山できたお礼のお参りをした後は、洞川温泉センターに立ち寄ってから、黒滝茶屋で恒例の串コンニャクと、柿の葉寿司を買って帰路に着きました。
初めての稲村ヶ岳は私の中の大峰山脈のイメージとは少し違った印象で、とても気持ち良く1日歩けたと思います。
奥駈道は繋げたいですが、また別にお気に入りのお山が1つ増えました。
今日は見れなかったけど、稲村ヶ岳山頂近くにあるらしい宝剣を探しにまた違う季節に登ってみたいと思います。
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