記録ID: 7447276
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父
秀麗富嶽十二景の一番は雁ヶ腹摺山。油断は禁物の巻(2024-11-4)
2024年11月04日(月) [日帰り]


- GPS
- 06:18
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 674m
- 下り
- 671m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口にカウンターあり |
その他周辺情報 | 大峠駐車場にはトイレあり |
写真
久しぶりに自分のくるまでの山行。朝,明るくなるのがとても遅くなりました。暗い中、出発して中央道をすいすいと進行、ほぼ予定どおりに7時半前に到着しました。
くねくねの林道を長々と登りきった突きあたり、大峠の駐車場。10台位は停められるとの情報でしたが、駐車場枠はすでに満車。路肩駐車も5、6台。まだ余裕はあったものの、さすがに人気のポイントですね。
とてもきれいなバイオトイレも完備。
チップも不要という大盤振る舞いでした。
くねくねの林道を長々と登りきった突きあたり、大峠の駐車場。10台位は停められるとの情報でしたが、駐車場枠はすでに満車。路肩駐車も5、6台。まだ余裕はあったものの、さすがに人気のポイントですね。
とてもきれいなバイオトイレも完備。
チップも不要という大盤振る舞いでした。
そして駐車場の目の前に、いきなりのこの光景。
これから登るのに、もうこんなクリアな富士山を見てしまうなんて、なんだか勿体無いです。
これを見にこの駐車場まで来る方もいるようでしたが、長い林道を走ってくる価値はあるなぁと思いました。
これから登るのに、もうこんなクリアな富士山を見てしまうなんて、なんだか勿体無いです。
これを見にこの駐車場まで来る方もいるようでしたが、長い林道を走ってくる価値はあるなぁと思いました。
歩き始め、急な斜面を大きめの段差で登るところからスタートします。まだ日が低く、日差しの入ってこない斜面をのぼります。歩き出しで寒い位だったですが,すぐにあったかくなりました。
急に感じた斜面もすぐに終わり、斜面を横切る感じで平坦な道が続きます。足元は枯れ葉と木の根、沢には水が流れて、泥と落ち葉がぐちゃぐちゃと音を立てます。
大きな石が転がっている枯れた沢を大きめの橋で渡ります。
急に感じた斜面もすぐに終わり、斜面を横切る感じで平坦な道が続きます。足元は枯れ葉と木の根、沢には水が流れて、泥と落ち葉がぐちゃぐちゃと音を立てます。
大きな石が転がっている枯れた沢を大きめの橋で渡ります。
途中で木立の切れた場所から。これは足を止めて見入ってしまいますね。雲海に浮かぶ富士山の手前右手に島のように頭を出しているのは三つ峠。
下の駐車場でも、すごい富士山だと思いましたが。これ見ると、ここまで登ってきた分も加味して、また違う良さがあります。
下の駐車場でも、すごい富士山だと思いましたが。これ見ると、ここまで登ってきた分も加味して、また違う良さがあります。
まるで城跡の石垣のような大岩。他の場所でも同じような割れ目の入った岩がありました。人工的に見えますが、自然の摂理なんでしょうか。
大月市のサイトをみると、この岩、神奈備石というそうです。
(https://otsuki-kanko.info/blog/view/6854)
大月市のサイトをみると、この岩、神奈備石というそうです。
(https://otsuki-kanko.info/blog/view/6854)
正面には、こんな富士山がでんと構えています。今日は朝からずっと富士山がこんな姿を見せつけてくるので、だんだんありがたみが薄れてくるほど。
左右にきれいになびく稜線。左肩にはちょこんと宝永山のでっぱりが見て取れます大きな山体は黒々して凛々しいです。山頂は冠雪していてもおかしくない時期なのですが、今日は真っ黒。
駐車場から1時間、黙々と登った後にはこんな光景に。何度見ても見惚れてしまうほどきれいな景色、たっぷりと楽しむことができました。
左右にきれいになびく稜線。左肩にはちょこんと宝永山のでっぱりが見て取れます大きな山体は黒々して凛々しいです。山頂は冠雪していてもおかしくない時期なのですが、今日は真っ黒。
駐車場から1時間、黙々と登った後にはこんな光景に。何度見ても見惚れてしまうほどきれいな景色、たっぷりと楽しむことができました。
秀麗富嶽十二景の一番を務めるのも、ここの見事な富士の眺めがあればこそなのではないでしょうか。80年前、図らずも同じ11月。五百円札の富士山は見事に冠雪していたと思いますが、今日はお化粧なしの真っ黒なお姿でした。
山頂まで登りきったところを、どんどん下ります。姥子山の標高はずっと下。山頂目指して下山するという、不思議な感覚に襲われます。
周りは遮るものがないので、お日様があたって暖かいです。登山道の周りにある紅葉も、日の光をうけて鮮やかさが際立ちます。
周りは遮るものがないので、お日様があたって暖かいです。登山道の周りにある紅葉も、日の光をうけて鮮やかさが際立ちます。
いやいや見事な紅葉です。
枯れ葉の積もった登山道は、とりわけ下り方向に進んでいるもときは、ちょっとわかりづらく。
時折、手元のスマホで地図を見ながら位置と方向を確認します。
足元は滑りやすくなっており、久しぶりにスルッと転んで尻餅つきました。前を歩いている友人は全く気がつく様子もなく進んでいきます。比較的そばを歩いていても、後ろに目はないので。
遭難の話しで、気づいたら後ろのメンバーがいなくなったと思ったら、滑落していた。という事は容易に起こり得るなと考えながら歩いていた、その10分ほど後、本当のハプニングが起こりました。
枯れ葉の積もった登山道は、とりわけ下り方向に進んでいるもときは、ちょっとわかりづらく。
時折、手元のスマホで地図を見ながら位置と方向を確認します。
足元は滑りやすくなっており、久しぶりにスルッと転んで尻餅つきました。前を歩いている友人は全く気がつく様子もなく進んでいきます。比較的そばを歩いていても、後ろに目はないので。
遭難の話しで、気づいたら後ろのメンバーがいなくなったと思ったら、滑落していた。という事は容易に起こり得るなと考えながら歩いていた、その10分ほど後、本当のハプニングが起こりました。
2、30m先をいつものペースで歩いていた友人が、右手に曲がった登山道を曲がりかかったところで、するっと滑って倒れ込んだのが見えました。すくっと立ち上がるかと思いきや座り込んだまま動きません。すぐにそばに近寄ると、眉をしかめねて痛がっています。
毎週のように山歩きしている友人のこと、これはただ事ではないと悟りました。
痛めたのは左足。左足、片足で立つことができないようで、本人も動揺しているようでした。
登山道の脇にすわって、靴を脱いで様子を見ます。足首の少し上に痛みがある様子。
毎週のように山歩きしている友人のこと、これはただ事ではないと悟りました。
痛めたのは左足。左足、片足で立つことができないようで、本人も動揺しているようでした。
登山道の脇にすわって、靴を脱いで様子を見ます。足首の少し上に痛みがある様子。
こんなきれいな紅葉があるのに、見ている余裕はありませんでした。
姥子山に行きたかったという彼にここで引き換えそうと進言。
かなり悔しかったようですが、足が痛いのも事実。テーピングをして、鎮痛剤を飲んで、荷物の中の水を捨て、ようやく、そろそろと歩き出しました。
荷物を持つからと言っても持たせてくれず、少し後ろからそっとついていくことしかできません。
特別滑りやすいところでもない、なんでもない場所で転んでしまったこと、足の取り回しが上手くなかったことで、痛めてしまったこと、ほんの一瞬であったことなどを話しながら。一歩一歩登ります。
雁ヶ腹摺山の山頂付近のポイントまでは登り、そこからは時折急な下りが待っています。ここからのエスケープルートはなく、出発した駐車場に戻るしかありません。
もし歩けなくなったりした。おぶってでも、またいざとなれば救助を呼びにいく覚悟をきめつつ。一歩一歩進みます。
姥子山に行きたかったという彼にここで引き換えそうと進言。
かなり悔しかったようですが、足が痛いのも事実。テーピングをして、鎮痛剤を飲んで、荷物の中の水を捨て、ようやく、そろそろと歩き出しました。
荷物を持つからと言っても持たせてくれず、少し後ろからそっとついていくことしかできません。
特別滑りやすいところでもない、なんでもない場所で転んでしまったこと、足の取り回しが上手くなかったことで、痛めてしまったこと、ほんの一瞬であったことなどを話しながら。一歩一歩登ります。
雁ヶ腹摺山の山頂付近のポイントまでは登り、そこからは時折急な下りが待っています。ここからのエスケープルートはなく、出発した駐車場に戻るしかありません。
もし歩けなくなったりした。おぶってでも、またいざとなれば救助を呼びにいく覚悟をきめつつ。一歩一歩進みます。
鎮痛剤が効いてきたこと、テーピングしてハイカットの登山靴で足首を固定したことか功を奏したのか、少しづつあゆみがしっかりとしてきました。
でも,やはり負傷しているのには違いなく。
いつもより水をごくごくと飲みながら、時々痛ててと呟きながら登っていきます。
まずは、雁ヶ腹摺山の登山道に合流を目標に進みます。そこから先は下り。かなり急なところもあるので、負担が増すのではないかが気がかりです。
でも,やはり負傷しているのには違いなく。
いつもより水をごくごくと飲みながら、時々痛ててと呟きながら登っていきます。
まずは、雁ヶ腹摺山の登山道に合流を目標に進みます。そこから先は下り。かなり急なところもあるので、負担が増すのではないかが気がかりです。
大きく倒れた木の枝が、まるで蛇のようにうねっています。倒れていても、すごい存在感。
こんな光景に目をやれるくらいにはなって来たようで。早めに飲んだ鎮痛剤がしっかり効いているようで。
なんと、下山までゆっくりでいいから、着実に進めればと思いました。
幸い、短いコース、朝早めのスタートであったこともあり。コースタイムの3倍かかっても午後3時前には下山できそうです。
こんな光景に目をやれるくらいにはなって来たようで。早めに飲んだ鎮痛剤がしっかり効いているようで。
なんと、下山までゆっくりでいいから、着実に進めればと思いました。
幸い、短いコース、朝早めのスタートであったこともあり。コースタイムの3倍かかっても午後3時前には下山できそうです。
雁ヶ腹摺山の山頂直下、合流地点に着きました。
こんないい天気。ぽかぽかと暖かい日差しと、目前に広がる絶景。いつもならランチを食べて、ゆっくり昼寝してから、のんびり下山するところですが。今日はランチもそこそこに、下山します。
雁ヶ腹摺山の下山、コースタイムは45分ですが、2時間から3時間を目標に下ります。
こんないい天気。ぽかぽかと暖かい日差しと、目前に広がる絶景。いつもならランチを食べて、ゆっくり昼寝してから、のんびり下山するところですが。今日はランチもそこそこに、下山します。
雁ヶ腹摺山の下山、コースタイムは45分ですが、2時間から3時間を目標に下ります。
やはり登りより下の方が足への負荷が高いようです。カニ歩きしたり、足首を固めて棒のようにしてあるいたり。痛みが特にひどくなる動きや角度があるようで、庇いながらゆっくり進んでいきます。
以前、同級生のグループで、八ヶ岳の白駒池に行った時、友人の1人が、あと少しで駐車場ってところで、木道で滑って足を負傷した事がありました。足首が随分と腫れていたのですが、後日の診断は骨折でした。
その時と同じ感じだか、やはり、これは折れてるかもしれない、とか、靭帯がきれたのかもとか、いやいや肉離れかもしれない。などと一体何が起こっているのかは気になりますよね。
時にそんな会話しながら進みました。
以前、同級生のグループで、八ヶ岳の白駒池に行った時、友人の1人が、あと少しで駐車場ってところで、木道で滑って足を負傷した事がありました。足首が随分と腫れていたのですが、後日の診断は骨折でした。
その時と同じ感じだか、やはり、これは折れてるかもしれない、とか、靭帯がきれたのかもとか、いやいや肉離れかもしれない。などと一体何が起こっているのかは気になりますよね。
時にそんな会話しながら進みました。
あと少し。ここまでがんばってあるいてきました。本人は、鎮痛剤と,テーピングが効いたと言っていましたが。きっと、痛みを堪え、歯を食いしばって歩いてきたんだと思います。
と、思いきや、姥子山行きたかったなぁ。なんとしてもまた来よう、と、このバイタリティには脱帽します。
痛くないように庇いながら、身体のむきを左右にまわしながら進んで行く彼の背中で、熊よけの鈴がカラカラと音を立てています。
先に自分が転んだ時に足を負傷していたかもしれないとか、自分が転んだ時に、大声あげて気づかせていれば、その後の歩きで意識が変わって彼は転ばないで済んだかもしれないとか。そんなこともぼんやりと考えながら,後ろから、彼の歩みを見守ることしかできないのでした。
と、思いきや、姥子山行きたかったなぁ。なんとしてもまた来よう、と、このバイタリティには脱帽します。
痛くないように庇いながら、身体のむきを左右にまわしながら進んで行く彼の背中で、熊よけの鈴がカラカラと音を立てています。
先に自分が転んだ時に足を負傷していたかもしれないとか、自分が転んだ時に、大声あげて気づかせていれば、その後の歩きで意識が変わって彼は転ばないで済んだかもしれないとか。そんなこともぼんやりと考えながら,後ろから、彼の歩みを見守ることしかできないのでした。
無事下山、駐車場に戻りました。
9時半過ぎに負傷して、ここまで4時間。ほんとうに良く歩き通しました。
今日は、下山後のお茶も、お風呂も、食事もすっ飛ばして帰路に着きます。朝と比べるともやっとしてますが、富士山は、最後までしっかりと姿を見せて見送ってくれました。
早く帰りたいのに今日は三連休最終日。帰りの中央道はしっかり渋滞。何度通っても理不尽な小仏トンネルの渋滞にしっかり揉まれて帰りました。
トンネル内で、「渋滞を抜けました」のアナウンスがされるとすいすい流れるんですよね。トンネル内で速度維持のアナウンスもされていますし、車線拡張など対策も進められているようですが。
事故でもないのに渋滞して、事故が起こったりしてるのは、なんとか知恵を集結して会費できるといいですね。
友人を家に送り届けたのが18時頃。ホッとしました。今日は自宅で静養して、明日通院して,見てもらうとのこと。くれぐれもお大事に。
【追伸】
翌日、病院で診てもらった結果、診断は骨折だったそうです。テーピングで固定したのがよかったようで、比較的状態が良く。冬の間お山をお休みすれば治るとのこと。
今回は大事にならずに本当によかったです。
彼ほどの経験者でも、難関コースでなくても、ふとしたスキをついて一瞬で負傷するということですね。無事下山できたのも、良い偶然が重なった結果だったのかも知れません。
9時半過ぎに負傷して、ここまで4時間。ほんとうに良く歩き通しました。
今日は、下山後のお茶も、お風呂も、食事もすっ飛ばして帰路に着きます。朝と比べるともやっとしてますが、富士山は、最後までしっかりと姿を見せて見送ってくれました。
早く帰りたいのに今日は三連休最終日。帰りの中央道はしっかり渋滞。何度通っても理不尽な小仏トンネルの渋滞にしっかり揉まれて帰りました。
トンネル内で、「渋滞を抜けました」のアナウンスがされるとすいすい流れるんですよね。トンネル内で速度維持のアナウンスもされていますし、車線拡張など対策も進められているようですが。
事故でもないのに渋滞して、事故が起こったりしてるのは、なんとか知恵を集結して会費できるといいですね。
友人を家に送り届けたのが18時頃。ホッとしました。今日は自宅で静養して、明日通院して,見てもらうとのこと。くれぐれもお大事に。
【追伸】
翌日、病院で診てもらった結果、診断は骨折だったそうです。テーピングで固定したのがよかったようで、比較的状態が良く。冬の間お山をお休みすれば治るとのこと。
今回は大事にならずに本当によかったです。
彼ほどの経験者でも、難関コースでなくても、ふとしたスキをついて一瞬で負傷するということですね。無事下山できたのも、良い偶然が重なった結果だったのかも知れません。
感想
月山の名残を抱えたまま、迎えた11月の三連休。
大雨の予報で出端をくじかれましたが、好天となった後半の二日。寝不足の身体に鞭打って出かけてきました。
今回、いつもの友人が、近く短く、という私のワガママをくんで秀麗富嶽十二景の一番、雁ヶ腹摺山のピストンを計画してくれました。本当は、友人はもっと歩きたかったようですが、こちらの希望(近く、短く)をくんで,当初のコースを半分くらいに絞って計画を見直してくれたのです。
快晴の富士山と、見事な紅葉。素晴らしい山行ではあったのですが。途中で友人が転倒、足を負傷するというハプニングがあり、図らずも、短くてよかった。という結果になりました。
その時の様子は、写真のコメントにてご覧ください。
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