記録ID: 7450596
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白山
上小池から三ノ峰・別山へ
2001年06月02日(土) 〜
2001年06月03日(日)


- GPS
- 13:42
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,850m
- 下り
- 1,847m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:20
天候 | 2日:曇り時々晴れ 3日:快晴 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
1日目。上小池の駐車場を12時50分に出発し、栗の大木を左に見て程なく車道に出る。沢を右にして車道を進み、橋を渡って暫く行くと左手に登山口の道標が立っていた。ここが三ノ峰の登山口で1時10分にようやく登山道に取りつく。
道は樹林の中の急登から始まる。しかしそれもしばらくの間で、やがて左手の沢に沿った平坦な道となる。
沢が近づいたあたりで道は右に折れ、少し登って1時30分に山越跡に着く。屋敷跡の明るい平坦地に立つと願教寺山が正面に見える。このような山奥によく人が住んでいたものだと感心する.
沢が近づいたあたりで道は右に折れ、少し登って1時30分に山越跡に着く。屋敷跡の明るい平坦地に立つと願教寺山が正面に見える。このような山奥によく人が住んでいたものだと感心する.
少し休んでから再び樹林の中を行く。起伏は少なく、新緑の樹々に囲まれた道は歩いていて気持ちが良い。時折下山する人たちとすれ違う。
6月初めで花の季節にはまだ早いが、それでも道端には小さなスミレ科の花やニリンソウなどが咲いていた。
6月初めで花の季節にはまだ早いが、それでも道端には小さなスミレ科の花やニリンソウなどが咲いていた。
三ノ峰を目指して行く。中央に剣ヶ岩が見える。三ノ峰は中央のピークに隠れていてここからは見えない。
このあと厳しい登りが延々と続き、剣ヶ岩や前山を越えて霧に包まれた三ノ峰避難小屋には6時10分に辿り着いた。
このあと厳しい登りが延々と続き、剣ヶ岩や前山を越えて霧に包まれた三ノ峰避難小屋には6時10分に辿り着いた。
昨日は小屋に着いたあと、雪を溶かして水を作り慌ただしく夕食をとった。そのうち立ち込めていた霧も晴れてきて夕闇の中に別山の大きな姿が現れてきた。日没時には空は完全に晴れ上がった。明日の好天を確認して8時ごろに寝袋に潜り込んで眠りにつく。気温は急激に下がってきているようで夜は寒かった。
2日目の朝4時ごろに起きて外に出てみると、黎明の空を背景にして大きな別山とその右遠くに御岳、乗鞍、穂高の黒い影が見えた。
2日目の朝4時ごろに起きて外に出てみると、黎明の空を背景にして大きな別山とその右遠くに御岳、乗鞍、穂高の黒い影が見えた。
道端に咲くショウジョウバカマや残雪の縞模様がきれいな谷筋を見下ろしながら、概ね夏道を辿って別山平には6時20分ごろに着く。
別山平の彼方には豊かな残雪をまとった白山主峰群(右から御前ヶ峰、大汝峰、七倉山、四塚山)が望めた。
別山平の彼方には豊かな残雪をまとった白山主峰群(右から御前ヶ峰、大汝峰、七倉山、四塚山)が望めた。
清々しい別山平を後にしてハイマツ帯の道を急登する。痩せ尾根を登り続け、やがて稜線から離れて斜面をトラバースして行くと石積みの壁に囲まれた別山神社に着いた。別山の頂上はそのすぐ上で、6時50分に登頂を果たす。
2年前にチブリ尾根から登った時は霧の中で展望は全く得られなかったが、今日は快晴の青空の下に素晴らしい眺望を堪能することが出来る。
まず、別山から白山南縦走路。右から二ノ峰、一ノ峰、銚子ヶ峰、丸山、芦倉山、大日ヶ岳。この山並みはこのあと能郷白山を経て延々と伊吹山まで続く。
まず、別山から白山南縦走路。右から二ノ峰、一ノ峰、銚子ヶ峰、丸山、芦倉山、大日ヶ岳。この山並みはこのあと能郷白山を経て延々と伊吹山まで続く。
別山から見た白山本峰の下部は御舎利山で隠されているため、その全容を眺めるために御舎利山まで行く。
ハイマツの稜線に沿って夏道を行き、小さな石室を過ぎて一登りして御舎利山に着く。
辿り着いた御舎利山から別山を振り返る。左の登山道のそばに岩室がある。
ハイマツの稜線に沿って夏道を行き、小さな石室を過ぎて一登りして御舎利山に着く。
辿り着いた御舎利山から別山を振り返る。左の登山道のそばに岩室がある。
大展望を満喫して別山に戻り、そこで少し休んでから7時40分に下山の途につく。
帰途、別山平の御手洗ノ池に寄る。未だ半ば雪に覆われていた。池から望む別山はなかなか立派で、その胸元の大平壁を流れる落ちる雪解け水がきらきらと光っていた。
帰途、別山平の御手洗ノ池に寄る。未だ半ば雪に覆われていた。池から望む別山はなかなか立派で、その胸元の大平壁を流れる落ちる雪解け水がきらきらと光っていた。
戻ってきた三ノ峰から別山を眺める。
このあと8時40分に小屋に戻って2度目の朝食を取ったあとしばらく休憩してから、10時20分に一晩お世話になった小屋に別れを告げて帰途についた。小屋の周りでは今朝上小池から登ってきた人たちが休憩していた。
このあと8時40分に小屋に戻って2度目の朝食を取ったあとしばらく休憩してから、10時20分に一晩お世話になった小屋に別れを告げて帰途についた。小屋の周りでは今朝上小池から登ってきた人たちが休憩していた。
荒島岳や赤兎山などを眺めながら下る。この先の六本桧あたりでようやく樹林帯に入りほっとする。六本桧には12時5分に着く。そのあと樹林の尾根道を下り続けて登山口には1時35分、駐車場には1時55分に帰り着いた。
感想
走り梅雨と思われる天候が続いたあとのこの週末は好天気との予報だったので、梅雨入り前の最後の山行として、1泊2日で白山山系の三ノ峰と別山に登ることにした。
6月2日の早朝に家を発ち、鳩ヶ湯経由で登山口の駐車場に午前12時頃着。食事を終えて登山口に向かおうとしたが初めてのところなのでどこか分からない。バンガローの管理棟があったので聞くと、登山口の駐車場はまだ700mほど先だと言う。道理で駐車場には車が一台もないはずだった。急いで車に戻りしばらく行くとまた駐車場がありかなりの車が止めてあった。そこが上小池登山口の駐車場で、既に下山してきている人もいた。と言うことで予定より遅れて12時50分に出発することとなりました。
1日目は昼頃に雨が降ったようだが、その後天気は回復してきた。上小池から標高差1000mを越える厳しい登りを続けて、霧の中の三ノ峰避難小屋に着いたのは午後6時を回っていた。その夜は風が強く気温も急降下しているようで寒さのためあまり寝ることができなかった。
しかしその見返りとして2日目の朝は快晴の好天気で迎えた。早朝から三ノ峰を越えて別山に登り、残雪を纏った白山主峰群や北アルプスを始めとする360度の展望を堪能してから避難小屋経由で上小池に下った。帰途鳩ヶ湯温泉に寄って2日間の疲れを癒した。鳩ヶ湯は打波川沿いにある古い温泉宿で、お湯は2階にあり、その窓からは新緑の山々を前景とした三ノ峰と別山の姿が正面に大きく望まれた。
2日間の短い山旅であったが、天気と展望に恵まれて気分は上々だった。
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