布引山・麓山・羽山


- GPS
- 03:59
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 547m
- 下り
- 546m
コースタイム
- 山行
- 3:54
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 4:00
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
舘ノ山も行こうと思っていたがそんな時間は無かった。
道の駅で親子丼を食い、中央公園に駐車。
機織神社を見てみようと思うも入り口が分からずぐるぐる。私有地で行き止まりの道が多い。期せずして町中で無理やり広瀬川の支流を遡行。こういう時長靴は機動力があって良い。
機織神社は社殿こそ新しいがロケーションが中世の居館跡みたいで興味深い。
布引山までは特になんてことない登り。胡麻ヶ作方面への下りもよく踏まれているが、小神へ下るルートの分岐(地形図に破線が記されている尾根上の線形)は薄い藪。雨なのであんまり藪漕ぎしたくない(この後散々漕ぐことになる)ので麓山・羽山は辞めて胡麻ヶ作へ下ろうかと思う。ちょっと下ると小神方面へトラバースする送電線巡視路(地形図に記載無し)が分岐していたので、改めて麓山方面へ向かう。藪の尾根道と巡視路の間では、やはり藪に埋もれた古い切通しの道型もあった。巡視路はこの古い道型と付かず離れずの線形で開設してあるようだった。途中で尾根道と合流。この分岐では歩いてきた巡視路へ布引山を示す看板が出ていた。
巡視路を順調に歩いていたが、笠松池の少し南西で車道へ出る10mぐらい手前で突然藪に埋もれてしまう。車道側から見るとそこに道があったとは到底思えない濃度の藪。笠松池の真東へ出るルートの方が現役のようだ。
麓山・羽山はいずれもハヤマと呼ぶはずで、同名の山は阿武隈高地周辺にウジャウジャある。出羽の葉山から勧請されたのだとどこかで読んだ気がする。葉山の字を当てないのは本家に遠慮してなのか。また端山もありそうなのだが見かけない。
川俣の場合は麓山と羽山が近接しているのが他所では見られないパターンで気になる。
その名からして嘗ては地域の信仰の対象であったはずの麓山への登路は、すっかり荒れ果てていた。地形図に記載の実線は廃林道で、その廃林道すら耕作放棄地を覆うクズの凄い藪に阻まれ中々近づけない。
桑畑の脇から取り付き、一旦麓山を道なりに巻いて先に羽山へ向かう。麓山を過ぎると松林の中で廃林道はやや旧状を留めた姿になる。羽山の直下では笹薮の中の明瞭な歩道となり、山頂は避けているが山頂に寄る薄い踏跡もあるので、いくらか登山者が歩いている模様。
麓山へ戻る。山頂には新しい御影石の祠があった。麓山から南南西に下る尾根はさっきの廃林道よりは踏まれていて、このまま狐石を経て小神までスタスタ下れるかと思ったが、地形図に狐石と書いてある辺りでまた藪に埋もれてしまった。地形図の実線の線形は続いていて、降りてきた山道(地形図記載無し)との分岐には庚申塔らしき石像もあるのだが、竹藪に覆われ真っ暗である。山頂の祠には平成15年遷宮とあったので、新しいと言っても20年以上前だ。20年のうちに山へ詣でる地元民も絶えてしまったのかと寂しく思う。
また、麓山の北側、羽山へ向かう尾根には顕著な堀切が2箇所あったので、麓山を本丸とする山城の遺構と見て間違いないのだが、南南西側の尾根はいまいち明瞭な遺構が見られなかった。
藪漕ぎしながら線形を辿っていては確実に日が暮れる。線形を離れ竹林の向こうの明るみを目指すと電信柱が見えた。これで現役の農道に出るかと思ったが耕作放棄地だった。しかも田んぼの跡なので底なし沼みたいになってる。こんな時間に沼にハマったらシャレにならん。藪と沼の間を縫ってウロウロと下っていたら信頼と実績の送電線巡視路に出て一段落。少し遠回りになるが、流石現役の道はヘッデンを出さずとも歩けてしまう。
地形図の黒実線に振り回される山行となった。まったく里山は油断ならない。
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