珍しく人と歩いたが悪雪で届かなかった氷ノ山


- GPS
- 10:27
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 863m
- 下り
- 863m
コースタイム
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 2:26
- 合計
- 10:28
天候 | 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
氷ノ山国際スキー場も12月21日(土)営業開始となり、たまたまその前日に行ったので無料で駐車場に駐めたが、スキー場営業期間中は当然駐車料金が発生する。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な所は無かったが、今回とにかく降雪直後の湿雪で重くかつスノーシューでも膝下くらいまで沈み、蹴っても蹴っても崩れる上にスノーシューの上に乗った雪がくっついてしまって流れ落ちてくれず、傾斜のある所ではスノーシューが雪の上に浮き上がってきてくれずずっと雪の中を押し進む状態でひどく疲れた。 このような雪質はあまり記憶に無く驚いたが、会った人たち全員がこれは悪いと口をそろえておられ、中に今年は日本海の海温が高いのでこんな湿った雪質になってるのではという話も出たが、それがほんとなら今年の日本海側の雪質は結構重くしんどいものになるかも。 |
写真
今年の営業は12月21日からと決まったようで、たまたま前日に行ったので無料で駐めることが出来た。
着いた時すでに1台駐まっており、自分が準備始めたタイミングで下りてこられて挨拶したが前乗りで車中泊しておられたそうで、この後氷ノ越迄の根雪もまだしっかり固まっていない上に前日おそらく40センチ前後積もりたての湿雪という初めて経験するようなきついラッセルを半分以上引っ張ってもらったが、実際この方がおられなければ氷ノ越までたどり着けたかどうかも微妙な状態だったので運が良かった。
積雪直後とあって当然渡渉点から長い階段迄の緩やかなトラバースは開かれておらず、綺麗に斜めの斜面になってどこが道だかも分からないところを二人でラッセルで開いたが、ここで初めてこの日の雪質が相当悪く、湿雪で重いのに蹴りこんでも蹴りこんでも崩れてしまう大変さに気が付いた。
これにはこの後ずっと悩まされ、特に傾斜のきつい所ではパウダーのように崩れるのに靴やスノーシューやわかんの上にくっついて乗ってしまって重く足が雪の上に持ち上げれないという相反するような二重の悪さに苦しみ、最後はもう二人とも数十歩ごとに足が上がらなくなって交代しながらなどという這う這うの体で氷ノ越避難小屋にたどり着いたが、ほんとに二人でなければ、一人だったら小屋迄もたどり着けたかどうか微妙な状況だったと思う。
このコースもこの時期何度も一人で上ってるけどこんなの初めて。
先着のお二人は響きの森からでもう一人同時に上ってる方がおられたそうだがその方は先に山頂方向に進まれてるとのこと。
お二人の、特に男性の方は山慣れた感じでこれはベテランだなと思ってたが、全員がこの日の雪質の悪さに言及する中、この方が今年は日本海の海温が高いためにこんな湿雪になってるのではという話をされ、なるほどそれならあり得るかもと、そうなるとこの冬日本海側の雪山上る時はそれ想定して予定時間も長めにとるとか対策しておいた方がいいかもと思った。
このお二人が出発された後に先行していたという男性お一人がこの悪い雪ではとても無理と戻ってこられ、福定からご一緒した方もここらへんで写真撮って帰りますとのことだったが、自分はまだちょっとだけ時間あるしここまでの山腹トラバースよりこの先の尾根道の方が雪は浅いはずと時間が許すところまで先行の二人を追ってみたらあっという間に追いついてしまい、その後ラッセル交代したりしてしばらく進んだが自分は時間切れ。
まだもう少し先に進んでみるというお二人と挨拶して別れる時になってこれまでの話からふと気が付いて聞いてみたらなんと男性の方はネット上ではだいぶ以前から知ってる方でびっくり。
どおりで山慣れてるはずと納得して改めて挨拶してお別れした直後にもう陽が傾いた稜線上で一応この辺りまで来ましたと1枚。
もう時間もおそらく最後はへッ電になりそうなことわかってたので誰もいない小屋の中には入らず外でゼリー飲料一つ飲み、服を調整してあとは福定まで一気に下ろうと出発。
そのうえ前回初めて履いてちょっと微妙だった新しい靴に今回はインソールもソックスも変えてみたせいか足裏が腫上がったように痛くて思ったほど飛ばせなかったが、それでもさすがにすでに延べ3人が通った後は上りとは比べ物にならない早さで下りてきて両岸階段の渡渉点に。
ここも面倒で上り下りともスノーシューのままだったが、上りはともかく下りは後ろ向きになるとスノーシューが邪魔で足元もよく見えない上に前爪もうまく段々に掛からずほとんど手摺にすがってずり落ちた。
ほんとはこのキャンプ場の屋根のある炊飯場で残った甘いものでも食べたかったが、まだ駐車場まで30分ほど歩くうちに暗くなりそうなので諦めて先を急ぐ。
見えないけど傍にいるらしい鹿と鳴きかわしながらまだ2〜30センチも積もってる道をスノーシューのまま歩く。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
内反小趾対策に最近買い替えて前週一回試しただけのシリオの冬靴。
それに合わせて買い替えたアイゼンはその時試したが、スノーシューはまだ。
そこに日本海側大雪のニュース。
これは行くしかないと前週と同じく氷ノ山に。
それでも同じコースでは芸がないので今回はこれも何度か回ってる福定親水公園から上って東尾から下りる周回コースを計画。
スキー場の駐車場に着くとすでに1台の車が。
挨拶して聞くと前乗りで車中泊されてたそうで、コースは自分と同じ計画のよう。
それでも最初はご一緒にとまでの話もなく歩き始めたが、しかし今回の雪が悪すぎた。
この冬まだしっかりした根雪が出来る前におそらく前日40センチほど積もった雪は締まっていないうえに湿って重く、蹴り込んでも蹴り込んでも崩れて上に乗れず、その崩れた雪は靴やスノーシューの上にくっついて落ちてくれないなどという一人でラッセルなどとても無理な状態で、最初はその方が頑張って先を行かれたがやはり疲れてこられ、自然に入れ替わったりしてるうちに途中からは声かけあって交代しながら、最後氷ノ越直前辺りはもう二人とも足が痛んで動かずゆっくり少しの距離で入れ替わりながらなんとか避難小屋到着。
今までトレースが薄い時でも一人でラッセルして周回したことのあるコースでこれは全く想定しておらず、そのうえ新しい靴のせいかそれともこの冬初のスノーシューラッセルがいきなりきつすぎたせいか途中から足の裏が腫れたように痛くなってしまい、一人だったらほんと氷ノ越までもたどり着けたかどうかわからなかったので、普段人と歩くことはないけど今回はこの方と一緒になってほんと幸運だったと、一人の弱点、パーティーの強さを思い知った苦しい上りでした。
そんなこんなで小屋に着く前からもう二人とも疲れて腹減ってたので飯と決めてたので入ると先着がお二人。
聞くともう一人一緒になった方と響きの森側から上がってきて、自分達は休憩にしたけどその方は先に進まれてるとのこと。
そしてすぐ今回の雪の悪さ、重さについてみんなが口を揃えて話すことになり、この辺りの山に慣れた方たちにとってもちょっと経験無いほど締まりがなく深い湿雪だったようで、もう山頂までは無理だろうという話に。
それでも一応進めるところまで行ってみるとお二人が出ていかれてほどなくして先行されてたお一人が戻ってこられ、今回の雪ではとても無理とのこと。
自分がご一緒させてもらった方ももうここらで写真撮って戻られるとのことだったが、自分はここから先は尾根道だしここまでよりは雪も浅いと思ったので先に行かれたお二人と同じくもう少しだけ時間が許すところまで行ってみることに。
お礼を言って別れ、歩き出してみるとあっという間に先行の二人に追いついてしまい、その後はラッセル交代しながら福定に戻るのにへッ電ギリギリの時間まで進んだ所で自分も断念。
まだもう少し進むというお二人とお別れに少し話をして戻りかけたとたん、小屋での話などからもしかしてと気が付いて振り返って聞いてみるとやはりネット上ではだいぶ以前から知っていた方でびっくり。
道理で山慣れしてるはずと納得して再度お礼言ってお別れ。
その後はもう痛む足で日が暮れるのと競争に頑張って下り、午前中のトレースのおかげで半分以下の時間でぎりぎりへッ電無しで親水公園まで降りてこられ、その後駐車場までの林道歩き半ばで雪面が分からなくなってしまってへッ電装着したものの、無事暗くなった中1台だけ残ってる車に無事帰着。
肝心の新しい靴とスノーシューにとっては試しというより完全本番雪山になってしまったおかげでどちらもいろいろわかり、靴は前回少し大きいかなとインソールとソックス新しくしたのが足裏の痛みの原因かもしれず、もう少し試行錯誤が必要かなと。
スノーシューは時間も無かったので慌てて安いしカタログデータ的には以前使ってたものに近いかと買ってみたもののやはり安いには安いなりの理由もありそうで、ちょっと使う場面を選びそうだなと。
どちらも前の冬まで安定安心して使っていた道具にはちょっと及ばずさてどうしようか、これから寒波で警報級の大雪とのニュースも聞こえてくる中、雪山となればやはりあまり妥協や我慢もしたくないので難しい感じです。
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