日本百名山!厳冬期の安達太良山☀️❄️


- GPS
- 04:38
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 750m
- 下り
- 746m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 4:39
天候 | 快晴(下山後はガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はないものの、ある程度急な箇所あり。ただしピッケル不要でした。 |
その他周辺情報 | 安達太良高原リゾートさんには、レストハウスにはレストラン、まだ温泉もあります。 |
写真
感想
2025年、改めて明けましておめでとうございます。
今年の年始は帰省もせず、特に正月感もない年明けとなりました。
ですがせっかくの連休を有効活用しない手はないですよね。
今週月曜日はコミケに参加していました、お疲れ様でした。
年末と元旦は山梨でゆっくりし、1/2の早朝から福島を目指すこと5時間ほど、猪苗代に到着しました。
以前にも訪れたことがある猪苗代湖ですが、今回は雪で真っ白!慎重に運転し、会津若松を観光し、磐梯山の麓のペンションに宿泊しました。
実は今回、初心者のくせに無謀にも磐梯山か西吾妻山に登山することを計画していたのです。
猪苗代町のあたりは、どうやら雪雲が滞留するらしく、1日中しんしんと雪が降り続いていました。
これはせめてスノーシューでもなければ登頂はきびしいのではと、改めてペンションで過去のレコードや、Windyでの気象条件等を確認し、登れなくはなさそうだが、スキル的にも日程的にも安達太良山を優先したほうが良さそうだったため、急遽の変更となりました。
ペンションから安達太良山は、峠を超えて約1時間で到着しました。やはり道路条件は厳しく、結構雪がカチカチになっている箇所が多いようです。
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あだたら高原スキー場には朝9時前に到着、準備を整えて出発しました。
安達太良山は初心者向けの山で、雪山も入門レベルのようです。この日もたくさんの入山者がいました。おそらく合計50人はいたと思います。
また、そのほとんどがスノーシュー、もしくは、わかん装備でした。
トレースをたどり、まずはひたすら足を進めると、右手にリフト降り場が見えるところまで上がってきます。このあたりから急になるのでアイゼンなどを装着したほうが良いでしょう。
ここから高度を上げていくと眺望が良くなります。そこから暫く歩くと五葉松、および薬師岳に到着しました。
このあたりから山頂の「乳首」が見えてきます。また、樹林帯を超えるので風がある場合は薬師岳で防風装備に変えるのが良いでしょう。
薬師岳から山頂の下までは「牛ノ背」と呼ばれているゆったりとした稜線になっており、勾配はきつく有りません。
牛ノ背以降は、雪道は山頂に対して直線上に伸びていました。私は上りでは間違えて夏道をたどりましたが、クラストしているものの問題なく歩くことができました。もし滑ったら危険だったかもしれません。
山頂の標識あたりは風が強く、物が飛ばされないようにする必要がありました。
また山頂の「乳首」には少し登るのが大変でした。手前に大きく雪が積もっており、少し急だったので気をつける必要があります。はしごがあるので、アイゼンでぐらつかないように気をつけて登りました。
山頂からは360度のパノラマの絶景を拝む事ができました。
今回はくろがね小屋経由は人が少ない上に最初は風が強そうに思えましたのでピストンルートにしましたが、くろがね小屋経由の周回ルートも入山者が多かったようです。
下山後、「奥岳の湯」で景色を眺めながらゆったりと汗を流し、二本松市街地へと向かいました。
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やはり、深田氏も高村光太郎氏の詩について触れている。
「智恵子は東京には空がないという。ほんとの空が見たいという。(略)阿多多羅山の上に毎日出ている青い空が智恵子のほんとの空だという。」
よって樹林帯を超えるところに詩が建てられていたのでしょう。
深田氏が採ったルートは今回と同じく、奥の岳温泉まで車、そこから勢至平を越えてくろがね小屋で一泊、その後登頂したとのこと。やはり深田氏も「稜線はゆったり広くなって、やがて乳首の下へ出た」と述べている。
そこから、岩代熱海(現在の磐梯熱海と思われる)に下山したようです。
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◯安達太良山の別名「乳首山」
安達太良山は別名「乳首山」と呼ばれているそうです。まわりが乳房のようになっており、山頂の大岩がその名の通り乳首のように見えるからだそうです。
参考:https://www.greattraverse.com/blog/20200117
参考:https://www.dakeonsen.or.jp/adatarayama
◯「福島の温泉たまご とろんたま」
醤油と合わせてツルッと食べると最高です!ご飯とも合いそうでした。
参考:https://www.gurutto-fukushima.com/detail/1726/index.html
◯「この上がほんとの空です」について
高村光太郎の有名な詩集「智恵子抄(龍星閣/1941年)」の中で、「東京には空が無い」と言った千恵子は「阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に 毎日出てゐる青い空」こそが、「ほんとの空」だと言いました。
参考:https://www.satofull.jp/blog/2018/12/181206.html
このあたりは「智恵子」のふるさととしても有名なようです。
智恵子さんというのは、「高村智恵子」さんという洋画家のことです。夫である高村光太郎氏が、智恵子さんがいったセリフをもとにした詩が上記の詩であるとのことです。
確かに、東京には空がないですからね、私も同意見です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%9D%91%E6%99%BA%E6%81%B5%E5%AD%90
◯安達太良山連峰の最高峰は「箕輪山」
箕輪山のほうが約28m高い1728mとなっています。
ちなみに安達太良山は2011年の東日本大震災で0.08m沈下し、2022年の再計測で+1mとなっています。
私も雪山初級なのですが、シューズについて悩んでいまして、今回の山行ではどんなシューズにされたんですか?
まだ本格登山シューズも冬山シューズも持っていなくて、4シーズンのシューズを買うか?雪山用を買うか迷ってます。
東北の山とかになると、4シーズンでは寒くて無理なんでしょうかね。
質問ばかりですみません。
また過去のレコまで見ていただいてありがとうございました!
北横岳までは昨年までの簡易的な装備で臨みました。
・簡易アイゼン:https://amzn.asia/d/8VnRgDW
・冬靴:X ULTRA 4 MID WINTER THINSULATE
ですが、簡易アイゼンだとアイゼンが外れてしまうことや、傾斜がきついここぞという場面で致命的なミスが置きかねないので改めてワンタッチアイゼンを入手したいと思っていました。
アイゼンには色々種類がありますが、やはり12本爪アイゼンが一番いろいろな山に対応できると思ったので、ワンタッチアイゼンで12本爪のものを探していました。
※ワンタッチアイゼンには「コバ」が前後に必要となります。そのため、靴とアイゼンには相性があるため、モンベルなどの靴とアイゼンを取り扱っているお店で店員さんに確認するのが一番良いです。
そこで、モンベルにて店員さんに色々お伺いし、試させていただいたうえで以下の装備になりました。
安達太良山と那須岳(茶臼岳)は以下の装備で臨みました。
・アイゼン:LXF-12アイゼン (M/L)
・冬靴:アゾロ 6B+GV
本当は価格的にもモンベルのアルパインクルーザー2800が良かったのですが、実際履いてみると少しかかとの方がきついように感じました。そこで、店員さんにアゾロの6B+GVを紹介していただきました。また、アイゼンにもタイプやサイズがあるため、ワンタッチアイゼンを買う場合にはちゃんと使えるか店舗で試したほうが良さそうです。
ちなみにりょーじさんの動画が参考になると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=S2XO-RKxoIU
基本的に足元は雪の上になるので、-10度以上低いと思われます。
この場合、体感は以下です。
・X ULTRA 4 MID WINTER THINSULATE → 動かないと寒い
・アゾロ 6B+GV → 全く寒くない
なので、4シーズン用+チェーンスパイクといった装備だと結構寒いのではと思います。また、もし行動不能になった場合凍傷リスクもあがりますので、冬山は冬山装備が良いと思います。
4シーズン+チェーンスパイク/簡易アイゼンの装備だと、関東あたりは3月以降、東北は4月以降の残雪期かなと思います
すごく詳しく教えていただきありがとうございました!知りたい内容もしっかり得られました。個人的にはファストハイク派なので軽めが命、このサロモンの冬用シューズが好みなのですが、冬は何かあった時にそこに停滞することもしっかり考慮に入れないと大事に至る可能性ありますよね。やはり少しオーバースペックになってもちゃんとしたもの揃えた方が良いかなという気持ちに傾きました。人が多く出入りする山なのか?マイナーな雪山なのか?でもリスクは大きく変わりますしね。
他の年の雪山山行もこれから参考にさせていただきます。ありがとうございました。
私もサロモン好きなのと、ファストハイク派です!アゾロ以外全部サロモンです笑
ですが、やはり冬靴だけはファストハイク仕様にするのは諦めました…汗
先ほど紹介したサロモンのウィンターシューズは軽いし安いしグリップも効くので厳冬期以外の冬季では大活躍でした。
おっしゃる通り人が多く出入りする山=踏み跡(トレース)があり踏み固められている、ひとがあまりいないやま=ふかふかでラッセルが必要な山、でまた変わってくると思います。
私も入笠山や天狗岳の八ヶ岳あたりにはこの冬もう一度行きたいと思ってます!
ご安全に行きましょう!
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