十勝岳(南日高・楽古川B沢溯行・A沢下降)



- GPS
- 11:06
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,423m
- 下り
- 1,415m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
だってやっぱり忠類ナウマン温泉 |
写真
感想
十勝岳は多くの沢ルートに恵まれ三角のすっきりした山容はなかなかかっこいい。
私は過去にはコイボクとニオベツから登っている。今回は人気のB沢遡行で、平日ながら3名が参加。
長い山行であることを覚悟。帯広を朝3時半に出発。楽古林道はそれ程荒れてはいない。
Co304に明瞭な広場があり車を駐車。
ひたすら崩壊した作業道と沢の徒渉をつないで距離を稼ぐ。
実質的な入渓地点であるCo484二股はなんか正しいルートより左の方が水量は多い。
D沢出合を越えると美しいナメが続き、AB沢出合でもう帰りを夢想する。
B沢を入って少し進むと小滝の連続できれいだが、すぐに大滝が現れる。ここは問題なく直登。またしばらく小滝の連続で今度は函の滝が現れる。
ここは先行者が偵察していやらしいかもと判断。右岸に巻きに入るがこちらもなぜか嫌らしい藪で大高巻きになっちゃう。この調子では核心の760大滝まで高巻いてしまうぞと言うことで、二つの滝を巻いたところで沢身に戻る。「崖だったらやだな」と思ったが平穏な下降だった。
なぜかみんなが登ったこの滝で私はのぼれないので先行者からロープをもらった。なんか自分にがっかりであった。
汚名挽回とCo840の最後の大滝の手がかりを偵察しに行くが滝の途中まで行ってそこからバンド状に右に伸びていく先の枝沢を登らざるを得なかった。
Co980二股を左に選べば藪こぎはほとんどないとのご宣託で迷うことなく左にルートをとる。
ガスの草原を稜線に向かって進むが、鹿道のあまりの適当さに直登を開始。この方が早いです。
稜線から十勝岳頂上までは踏み後をたどってもうすぐだ。この間にガスが晴れだしてくる。
頂上に出ると流れる雲をまとうオムシャヌプリが迎えてくれた。楽古方面は全く見えないが、晴れっぽい十勝岳に登ったのは初めて。
トヨニ岳・野塚岳がみえては言うことも無し。
「オムシャ。かっこいい〜♪」私の咆哮が谷間に何度も消えていく。とても幸せだ。
十勝岳ピーク直下のテン場からA沢に下降する尾根へ明瞭な踏み跡がある。
稜線を歩いていると50メートル先ぐらいに黒い物体が二回立ち上がった。「やっべ〜ぇ」みたいな表情に見える。
今年、二回目の山親爺との遭遇で、私が過去出会ったヒグマでは一番大きなものだった。
ホイッスルを吹くと幸いにしてA沢方面ではなくニオベツ側の崖を転がるように逃げてくれた。
私はクライムダウンが遅いのでkameさんにペースを作ってもらう。必死について行く。
AB沢出合までは思ったよりも滝も出てきておもしろかった。ここから私が先頭。ゆっくりペース(苦笑)
Co484から再び作業道をつなぐのだが、最後に右岸の作業道に出る徒渉のもう一つ手前の作業道を間違えて時間をロスした。間違えたのは上流に上がる沢に沿って伸びる作業道。なるべく川側に寄ってくださいね。
ここで笹漕ぎでばててしまって休みをもらう。
車を駐車した広場に着いてしみじみと長い山行だったと嘆息したはずなのだが、また、沢に行きたいなと思っている自分があるのはこの山行がとても充実していたからに違いない。
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