【日光】雲竜渓谷で氷瀑見物


- GPS
- 06:11
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,709m
- 下り
- 1,709m
コースタイム
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 6:11
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に雪が少なめでした。ずっと沢沿いの道を歩くことになるので、必然的に徒渉の必要な箇所が多いです。雲竜渓谷入口の案内にはヘルメットの装着を推奨していますが、実際には被っていない人もチラホラ。途中まではノーヘルと軽アイゼン等でもなんとかなりますが、雲竜瀑まで行くのならヘルメットと12爪アイゼンは用意していった方が良いかと思います。 |
写真
感想
【いざ氷瀑の殿堂へ】
このところ登頂の機会を狙っていた場所への山行が続いていますが、今回訪れた雲竜渓谷もまた、長らく憧れを抱いていた場所でした。お目当てはもちろん厳冬期の氷瀑です。というか無雪期に雲竜渓谷に行く人なんているんでしょうかというレベルです。そんなわけで氷瀑の名所としてすっかり有名になった雲竜渓谷ですが、その知名度に反して市販のガイドブックなどでは具体的な山行情報が紹介される機会が少ない場所でもあります。アイゼンやヘルメットといった専用装備を推奨されている点が、訪問への敷居を高くしているのでしょうか。
本来なら2月がベストシーズンであろう雲竜渓谷ですが、近年は氷瀑の規模が小さいものになっているという話を耳にします。その上、翌週から気温が高めに遷移するとのニュースにも接しました。折りしも次の日曜日は晴れ予報、これは今こそチャンスだと思い、あわててワークマンでヘルメットを購入して、雲竜渓谷を目指すことにしました。
【滝尾神社〜ゲート】
雲竜渓谷へのアクセスには、まず日光東照宮の裏手にある滝尾神社を目指します。マイカーで細い路地に入り、ひたすら奥へ進みます。クルマ止めのゲートがある付近にも駐車スペースはありますが、空きがなかった場合にUターンするのが面倒なので、少し手前の駐車スペースにクルマを駐めて歩きはじめました。しばらくは平坦な林道歩きです。たどりついたゲートを直進し、しばらく行くと右手に大きな堰堤が見えてきます。この堰堤の上を渡って、稲荷川の左岸に出ます。しばらく断崖絶壁の上につけられらた道を進んでいくと、巨大な堰堤(日向砂防堰堤)が見えてくるので、これを右手の斜面から巻くと、堰堤の上部は広大な川原のような空間になっています。ここは西に進んで林道に上がるのが正解なのですが、誤って川を遡上してしまいました。冬の割りに水量が多く、ザックを対岸に放り投げたところでルートミスに気づきました。靴や靴下を濡らしたくなかったので、裸足になって対岸に渡り、ザックを回収してふたたび徒渉するハメに。本来のルートが続く坂道に入ると、しばらく舗装路歩きです。洞門岩という地点から、ふたたび沢沿いに道に出ます。パイプを組んだかのような堰堤をくぐると、再度の徒渉となります。この辺は本来なら、厳冬期にスノーブリッジの上を歩けるようなところだと思いますが、結構な量の水の流れがありました。渡渉した先から涸れ沢状の場所に入り、そのままトラバース道を経て尾根に上がります。落石を警戒してヘルメットを、さらに滑落防止の為にチェーンスパイクを装着しました。沢沿いに続く道は雪が少なく、ちょっと道が分かりづらいです。もっと雪があればバッチリ踏み跡が残っているポイントだと思うのですが……。赤テープの跡を追って斜面を登りつめると、ふたたび鋪装林道に出ます。
【雲竜渓谷〜雲竜瀑】
林道に出たところは広場状になっており、ここが実質的な雲竜渓谷の入口です。ここでチェーンスパイクから12本爪アイゼンに装備を換装。階段を降りて入渓します。先程までに較べると雪が多く、踏み跡を追うのは容易ですが、やはり雪が少ないせいか、沢が露出して徒渉ポイントが多くなっています。靴を濡らさないように注意が必要です。この辺から左右に次々と氷瀑が姿を現し、目を楽しませてくれるようになります。周囲を見渡せば、ヘルメットを被っていない人もチラホラ。さらに足元もアイゼン、軽アイゼン、チェーンスパイクの人が混在しています。やがて2つの沢の出会いとなる広場にでると、そこから右手の斜面を登っていった先に雲竜渓谷の核心部ともいえる雲竜瀑があります。かなりの急傾斜の道をジグザグに登っていき、切り立ったトラバースの道を抜けた先が雲竜瀑です。出合いの広場までならノーヘル・チェーンスパイクでも、それほど危険ではないかも知れませんが。雲竜瀑にまで入るのならヘルメットと12本爪アイゼンは必携ではないかと思いました。途中の道はすれ違いも難しい細い道なので、互いに譲り合って進みましょう。雲竜瀑の前に出ると、そこも広場上になっていて、多くのハイカーが休憩しています。さらにはアイスクライミングに挑戦中の人たちの姿もありました。ここで滝の西側の斜面に登ったところで、スティックコーヒーとパンの昼食休憩としました。ランチを済ませると下山開始です。雲竜瀑から出合いの広場までの道は、下りでは特に緊張する部分でした。ここはもっと雪がついていた方が(アイゼンを履いていれば)安心して通過できるところですね。雪がないとより滑落に注意が必要になると思います。その後の雲竜渓谷入口の広場までは、ただ来た道を引き返すだけです。
【林道コースを下山】
雲竜渓谷入口の階段を登り終えたら、帰路は林道コースで駐車場に戻ることにします。日陰で雪が残る道を、洞門岩まで進むと、道は沢沿いのコースと合流。さらに林道を下っていくと、日向砂防ダム分岐というところで、ふたたび道は沢沿いと林道に分岐します。行きでは沢沿いを歩いてきたので、こちらも林道コースを選択したのですが……実はこちらの道は稲荷川展望台というところから下が立ち入り禁止のようでした。道なりに下っていくと最終的に車止めのゲートの前に出るのですが、そこには関係者以外通行止めの文字が。うーん、上の方には通行止めの表示が無かったのですが……。こういう入口側にだけ立ち入り禁止表示がある場所、山では時々目にします。ともかくゲートまで戻れば、あとは駐車スペースまでは目と鼻の先です。ちょっとしたハプニングはありましたが、概ね満足のいく山行ができました。
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