【池レコ】水尻池 ~昔は水田だった池~

- GPS
- 02:25
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 107m
- 下り
- 108m
コースタイム
- 山行
- 2:17
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 2:26
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今回のルートは全て舗装路です。一部、車の通行が停められている道やコンクリートの岸壁の上も歩いています。 |
その他周辺情報 | 昼食は気高町(浜村)のラーメン店「ホットエアー」に立ち寄りました。ミシュランガイド京都・大阪+鳥取2019のビブグルマンに選出された当時は行列のできる店だったのですが、だいぶ落ち着いてきたようですんなり入れました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
ダウンジャケット
日よけ帽子
ハイキングシューズ(ローカット)
サブザック(19L)
行動食(飴)
非常食(シリアルバー)
飲料(ほうじ茶500mL)
スマホ(GPS+ナビ)
iPad mini(GPS+ログ)
カメラ
サブバッテリー
腕時計
手拭い
ファストエイドセット
|
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備考 | 結局お茶には全く口をつけませんでした。 |
感想
天気予報は悪くないが、先日の雪で近くの山は歩けそうな状態ではなさそうだ。毎週瀬戸内側まで遠征に出掛けるのもなかなか大変なので、毎年冬の恒例ハイク、「池の周り一周してみた」を挙行することにした。これまで、湖山池、東郷池、中海、多鯰ヶ池など、鳥取県内の池をいくつか歩いてきた。山間に行けばダム湖などがあるのだろうが、山間は雪があって足場が悪そうだ。と、地図を眺めていたら鳥取市と倉吉市の間の「水尻池」が目に入った。そういえば、自分が小さな頃、この池の近くを通るとき「冬場は池だけど、夏場になると水田になる...」と聞かされたのを思い出した。けれども実際に水尻池が水田になっている様子は見たことが無いし、大人になってからは「夏場は水田になる」という話も耳にしなくなった。いずれにしても冬のこの時期水尻池は「池」のはずだ。また、実際に行ってみれば夏に水田になるという話が今どうなっているのかも確認できるかもしれない。そう思ってこの池の周りを歩いてみることにした。
最近は山陰道(無料)を通ることが多いので、久しぶり国道9号線でに白兎海岸を越えて気高方面へ向かった。水尻池に行くにはその9号線からも少し脇道に入らなければならない。水尻の村を抜けると左側に静かな湖面が広がっていた。北の端の海へ水が抜けて行く水路の近くの空地に車を停めて歩き始めた。
水門は開いているようだった。また、池の西側の縁が水路になっていて、谷から流れ込んで来た水が池に直接入らないように迂回する仕掛けとなっている。しかし、その水路の水面と池の水面の高さはほぼ同じようだ。水田の痕跡は見られない。長らく水を抜いて水田にした様子はない。池の水が海に出る所まで見てみたが、池の水を抜いても池の底が見えるまで水位は下がりそうにないように見えた。気になって、帰ってからネットで調べてみたら、この池は自然排水だけで底が出るような高さではなく、ポンプで人為的に排水して水田にしていたのだということを知った。そして、水田にしなくなって40年以上も経っているとも知った。
池の周りを周回するルートなので、基本的に高低差は無いのだが、池の西側は斜面で小高くなっていて、少し高い位置になっている道から湖面を眺めることができた。当初はその小高い丘の頂にある三角点へ立ち寄ってみようかと思っていたのだが、NTTの施設になっていて「関係者以外立入禁止」と大きな看板が立っており、鎖が架かっていたので立ち寄るのは諦めた。池を周回する道は舗装されていて、普通車同士のすれ違いが難しいぐらい道幅の狭い所もあるが、軽自動車であれば特に不安なく通れる道だった。時計回りに周回したのでずっと左側に池を眺めながら歩いた。鴨がのんびりと水面を泳いでいる。
池の周りを一周して車に戻るのに1時間ほどだった。風景を眺めながらゆっくり歩いたのだが少し物足りない。池の水が海に流れ出る所がどうなっているかも気になったので、国道9号線を潜って海岸の方へ行ってみることにした。
池から岩山のトンネルを抜けて砂浜へ続く水路の出口まで行ってみたが、水は静かに流れている。池の水面と海面の高低差はほとんど無さそうに感じた。池になっている今の状態が水尻池の自然の状態なのだろうと感じられた。
海岸へ立ち寄ったついでにその砂浜の先にある酒ノ津漁港を散策してみた。この港は昔からの良港で、海女によるサザエやアワビ漁の映像も見たことがあるが、今でもやっているのだろうか。また、地元では少し有名な塩鯖加工の看板もあった。いわれのありそうな石碑や伝承や自然、風土について記された説明板なども幾つかあってなかなか楽しめた。
酒ノ津から宝木方向へ進み、丘を越えて水尻池の北端まで戻った。8の字コースで 水尻→酒ノ津→宝木→水尻 と辿ったことになる。普段歩かない所を歩いて、そこの自然や文化を少しは知り、考える機会になったように思う。冬場は山に限らず色々なところをもっと歩いてみようと思った。
水尻池について解説したYoutube動画に、近くに現在でも夏には水田となる「日光池」があることが紹介されていて、後日その日光池を訪れてみた。そこは地図上には池として記されておらず、実際眺めた様子も”水に浸かった水田”といった風情だったが、そちらは水尻池より多くの様々な鳥が休んでいた。その中に大型で羽の先が黒いコウノトリのつがいも見ることができた。
ー参考URLー
Wikipedia 水尻池 https://ja.wikipedia.org/wiki/水尻池
YouTube 日光池と水尻池の歴史~夏は田?冬は池?季節によって姿を変える池が迎えた異なる結末~【鳥取の歴史】 https://www.youtube.com/watch?v=-uMhVP-UbeE
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