記録ID: 781288
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ハイキング
近畿
山じゃないけど・・西国街道「岡山県三石〜兵庫県太子町」
2015年12月19日(土) [日帰り]
makoto32
体力度
4
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 08:27
- 距離
- 35.5km
- 登り
- 266m
- 下り
- 329m
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日帰り
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 8:27
7:20
46分
三石駅前
9:11
9:11
109分
有年峠
11:00
11:00
96分
有年本陣跡
12:36
12:44
44分
若狭野天満神社
13:28
13:35
65分
相生駅前
14:40
14:41
66分
正條宿跡
15:47
鵤本陣跡
| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
有年峠は旧道を越えましたが、一部踏み跡不明瞭な箇所あり。地図、コンパスかGPSが必要です。また猪猟の季節には、目立つ服装、音を鳴らす等の対策が必須 |
| その他周辺情報 | 西有年、相生市西部の国道2号線と平行して歩くところでコンビニあり。そこ以外はあまり食料の調達はできませんでした。 |
写真
JR山陽本線の三石駅をスタート。鎌倉〜江戸時代の主要街道だった西国街道を、兵庫県太子町まで徒歩走破にチャレンジ！
一里塚跡。一里塚とは、旅行者の目印として大きな道路（街道）の側に1里（約3.927キロメートル）毎に設置した塚（土盛り）。塚の側に榎などの木を植えたり標識を立てたりしていたそうです。
2
12/19 7:23
一里塚跡。一里塚とは、旅行者の目印として大きな道路（街道）の側に1里（約3.927キロメートル）毎に設置した塚（土盛り）。塚の側に榎などの木を植えたり標識を立てたりしていたそうです。
三石の本陣跡。今は一般の住宅となっています。本陣とは、 江戸時代以降の宿場で大名や旗本、幕府役人、勅使、宮、門跡などの宿泊所として指定された家で、参勤交代中の大名などがよく泊まった場所です
12/19 7:28
三石の本陣跡。今は一般の住宅となっています。本陣とは、 江戸時代以降の宿場で大名や旗本、幕府役人、勅使、宮、門跡などの宿泊所として指定された家で、参勤交代中の大名などがよく泊まった場所です
三石明神社。別名を孕石神社(はらみいし)といい、子どもを授かるのに御利益がある神社。
三石駅前から東へ向かって歩き始めます。すぐに「深谷瀧道」への道標が。
深谷瀧への分岐道。今はもっと立派な道もついてますが、昔はここから滝へ向かう人が歩いたのでしょう
旧道は一旦途切れ国道2号に合流。車だとここから「船坂峠トンネル」を抜けて兵庫県に入るのですが、トンネルが狭い上にトラックが多いため自転車＆歩行者は危険。今は「自転車・歩行者専用道」となった旧街道を歩きます。
12/19 7:58
旧道は一旦途切れ国道2号に合流。車だとここから「船坂峠トンネル」を抜けて兵庫県に入るのですが、トンネルが狭い上にトラックが多いため自転車＆歩行者は危険。今は「自転車・歩行者専用道」となった旧街道を歩きます。
県境到着。船坂峠ができるまでは、この道が本道でした。なお、江戸時代の街道はさらに10mほど上に通っていたそうです。
江戸時代の絵図「中国行程記」にも描かれている大避神社。ちょっと寄ってみます。
赤穂浪士47人の絵馬がずらっと掛けられていました。上郡町は赤穂市の隣町です。
狛犬が陶器。これも近くに、備前焼で有名な備前市があるからでしょうか。
しばらく歩くとこのような文化財の案内板が。中近世の建物の跡が多く見つかっているとのこと。「宿」という地名とあいまって、このあたりは街道沿いの宿場町として栄えていたそうです。
12/19 8:51
しばらく歩くとこのような文化財の案内板が。中近世の建物の跡が多く見つかっているとのこと。「宿」という地名とあいまって、このあたりは街道沿いの宿場町として栄えていたそうです。
有年峠は街道中の難所だったそうで、明治時代にここより北の鯰峠に新道（今の国道2号）がつくられました。旧街道である有年峠は今は人が入ることも少ない山道となっています。
12/19 8:58
有年峠は街道中の難所だったそうで、明治時代にここより北の鯰峠に新道（今の国道2号）がつくられました。旧街道である有年峠は今は人が入ることも少ない山道となっています。
峠の西側（上郡町側）は、まだ踏み跡も明瞭。
事前情報で「猪猟に注意」とあったので、熊鈴＆ラジオを鳴らして進みます
事前情報で「猪猟に注意」とあったので、熊鈴＆ラジオを鳴らして進みます
ここら辺まではよかったのですが、この後、踏み跡がわからなくなり、地図とコンパスを頼りになんとか峠を越えました。目印のテープもなく、もし歩くのであれば地図とコンパス、GPS等は必須です。
12/19 9:05
ここら辺まではよかったのですが、この後、踏み跡がわからなくなり、地図とコンパスを頼りになんとか峠を越えました。目印のテープもなく、もし歩くのであれば地図とコンパス、GPS等は必須です。
石の多い歩きにくい道。江戸時代の中国行程記にも、「石が多く悪路」と記されています。
東側（有年側）の獣よけゲートに到着。しかしこのゲート、内側から開けようとすると、かなり手を伸ばさなくてはなりません。5分ほど悪戦苦闘・・・
12/19 9:42
東側（有年側）の獣よけゲートに到着。しかしこのゲート、内側から開けようとすると、かなり手を伸ばさなくてはなりません。5分ほど悪戦苦闘・・・
西国街道、元々は鎌倉時代の元寇の折に開かれた道です。それから江戸時代まで、多くの旅人がこの道を通ってきました
「立場」とは、街道沿いの休憩場所。参勤交代の行列も、駕籠を縦に並べて休憩したそうです。
鎌倉〜南北朝時代の宝篋印塔。宝篋印塔とは、墓塔・供養塔などに使われる仏塔の一種です。
今は記念の碑が残っているだけで、残念ながら建物は残っていません。
歩道のない国道2号を歩くこと20分。やっと西国街道が再び現れました。やはり通行量の少ない道は落ち着きます。
若狭野天満神社。この神社も「中国行程記」には赤い鳥居とともに描かれています。
正條は揖保川沿いの宿。江戸時代はここから川に乗り換えて揖保川を渡っていました。
撮影機器：
感想
江戸時代の参勤交代と同じ行程を歩いてみたくなり、岡山県備前市の三石から兵庫県太子町の鵤までを歩いてきました。
距離的には40km弱、実際の参勤交代よりはやや短めですが、なるべく昔の街道（西国街道）沿いを歩き、参勤交代をはじめとする江戸時代の旅人の気分や疲れ具合を体験してみようと思ったのですが、結果からいうと足がぱんぱん。六甲全縦で40kmの距離は歩いているのですが、舗装路ということで思ったより足にダメージがありました。江戸時代の旅人は荷物を背負い、この行程を毎日続けて歩いていたわけですから「脱帽」です。
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