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Yamareco

記録ID: 7850235
全員に公開
山滑走
妙高・戸隠・雨飾

戸隠山 九頭龍山 南東面 中央ルンゼ(仮) 初滑降

2025年02月27日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:46
距離
7.5km
登り
950m
下り
878m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:44
休憩
1:01
合計
6:45
距離 7.5km 登り 950m 下り 878m
5:08
87
6:36
6:59
4
7:04
7:08
29
7:37
129
9:46
10:18
89
11:47
天候 午前中冬 午後から春
過去天気図(気象庁) 2025年02月の天気図
アクセス
冬はつとめて
2025年02月27日 05:02撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 5:02
冬はつとめて
2025年02月27日 05:12撮影 by  SC-53C, samsung
1
2/27 5:12
おしゃべりが過ぎてルートを逸れる
おしゃべりが過ぎてルートを逸れる
2025年02月27日 06:06撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 6:06
2025年02月27日 06:53撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
2/27 6:53
2025年02月27日 06:58撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 6:58
滝を巻く
2025年02月27日 07:14撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 7:14
滝を巻く
快適なラッセルを楽しむ
快適なラッセルを楽しむ
頸城の美しい稜線
2025年02月27日 08:11撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 8:11
頸城の美しい稜線
雪が多いとアップダウンが激しく返って歩きづらい
雪が多いとアップダウンが激しく返って歩きづらい
2025年02月27日 08:36撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 8:36
キノコがたくさん
2025年02月27日 09:47撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 9:47
キノコがたくさん
辺りを物色
2025年02月27日 09:47撮影 by  SC-53C, samsung
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2/27 9:47
辺りを物色
やはりここか
2025年02月27日 10:10撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 10:10
やはりここか
吸い込まれるように核心部へ
吸い込まれるように核心部へ
2025年02月27日 10:51撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
2/27 10:51
斜度感がたまらない
斜度感がたまらない
スラフが大量に流れ徐々に氷瀑も露出
2025年02月27日 10:59撮影 by  SC-53C, samsung
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2/27 10:59
スラフが大量に流れ徐々に氷瀑も露出
ここは飛ぶしかない
2025年02月27日 11:01撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 11:01
ここは飛ぶしかない
着地!インゼルを挟んで氷瀑
2025年02月27日 11:01撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 11:01
着地!インゼルを挟んで氷瀑
重力を感じる斜度でテンションMAX
2025年02月27日 11:01撮影 by  SC-53C, samsung
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2/27 11:01
重力を感じる斜度でテンションMAX
素晴らしい景観
威圧的な岩壁
2025年02月27日 10:54撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 10:54
威圧的な岩壁
ルンゼ滑降を楽しむ
2025年02月27日 11:11撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 11:11
ルンゼ滑降を楽しむ
2025年02月27日 11:06撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 11:06
戸隠特有の奇岩やキノコ雪
戸隠特有の奇岩やキノコ雪
絶景に後ろ髪を引かれつつ
2025年02月27日 11:12撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 11:12
絶景に後ろ髪を引かれつつ
森まで降りてきた
2025年02月27日 11:22撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 11:22
森まで降りてきた
参道出合
随身門先は進めず撤退
2025年02月27日 11:55撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
2/27 11:55
随身門先は進めず撤退
リーゼントが決まっていた狛犬
2025年02月27日 12:00撮影 by  SC-53C, samsung
2/27 12:00
リーゼントが決まっていた狛犬
おつかれさまでした
おつかれさまでした
今回滑ったライン
1
今回滑ったライン
撮影機器:

装備

個人装備
ショベル ビーコン プローブ アイゼン ピッケル ポール スキー シール クトー エマージェンシーシート 行動食 非常食 サングラス ゴーグル ヘルメット ヘッドライト 予備電池 防寒着 コンパス GPS ハーネス ビレイデバイス 長スリング 短スリング カラビナ 環付きカラビナ グローブ 予備グローブ 予備下着 エマージェンシーキット
共同装備
ツェルト バーナー 30mロープ スノーソー

感想

今回滑ったラインは戸隠山九頭龍山南東面中央ルンゼと仮称する。
付近一帯には雪稜の記録はたくさんあるものの、左稜や右稜等リッジの名前が出てくるのみで、ルンゼや谷の名前は見つけることが出来なかった。どうやら定着した呼び名は無い様だ。

朝一、大洞沢は渡渉なしで一不動まで登る。
せいぜいクラストか軽いラッセルだろうと思っていたけれど、山頂までしっかり雪が付いていて、程よいラッセルに期待が膨らむ。
一不動から山頂までは細かいアップダウンや一部板を担いでのクライムダウンがある。
昨年と比べて明らかに雪が多いのはそうだけど、地形こそ埋まっているものの返って起伏の差が顕著になったように思う。尾根筋にあるキノコ雪も特大であった。

クライムダウンしたコルから山頂へ登りあげると、南東ルンゼのドロップポイントがある。こちらは良く滑られるライン。
今回滑ったラインはその隣にある、中央稜やドーム稜と呼ばれる尾根を挟んで、山頂寄りにあるルンゼだ。

ひとまず山頂を往復して辺りを偵察するがどれも中々の斜度だ。パートナーに確保してもらいながらピットチェックを経て、核心の氷瀑も今年の雪の付き方からして行けると判断。
登り返しやクライムダウンを想定してハーネス等を装着し、アイゼンはすぐ出せる場所にしまい、ピッケルを忍者挿しにしてドロップ準備。

昨年の同時期に訪れた際は、手前のルンゼでピットチェックをしようと脚を踏み入れた途端に破断した。
破断面はかなり大きく、引き返した先でも大小3発ほど雪崩を誘発して、生きた心地がしなかった…

その時の記憶が鮮明に甦り滑り出しは少しカット気味にエントリーした。
視界の先に中央稜の岩壁の迫力を感じながらターンを刻んでいくとスラフが滝のように落ちていく。
すぐに氷瀑のあるノドに到達する。氷瀑にはなんとか雪が載っていた。ジャンプを交えて通過に成功すると、安堵と同時に歓喜の雄叫びを上げた。
自分が通過するとあと1人がやっとなくらいの雪の残量になった。定員2名といったところ。
少し脇に逸れてパートナーが通過してくるのを待っていると、まだまだスラフが滝のように落ちてくる。

ノドを通過した後は、しばらく傾斜が強いままのルンゼ滑降を楽しむ。
徐々に谷が出合い地形の緊張が解けていく感覚が少し寂しい。
奇岩やキノコ雪、急峻なルンゼや岩壁を何度も振り返りながらあっという間にボトムまで降った。

帰路は奥社へ立ち寄り、戸隠蕎麦を食べて終了となった。

九頭龍山の東に面するルンゼ群には定着した名前が付いておらず滑降記録も少ない。
中央ルンゼに関しては、2013年に下部から登り上げCo1700から降りた記録はあったが、稜線から通して滑降した記録は今のところ無いので、初滑降ラインとさせていただきます。
もしそのような記録をご存知の方はご連絡いただけると幸いです。

いつも山での行動を共にしている心強いパートナーと共に、厳冬期の最後に滑り込むことが出来て良かった。

やっと相棒と滑りに行く予定を立てることが叶い、何処に行くのかいつものように話し合いが前々日から始まる。中々決まらず、結局前日の昼まで天気と睨めっこし昨年のリベンジ戸隠をチョイス。
昨年は南東ルンゼ滑降を試みたが、撤退を余儀なくされたため、リベンジかと思っていたが、相棒から今回のルートの提案を受け正直行けるのか内心不安もあった。
当日久しぶりに相棒と会い、今年の雪の多さに心躍りながらハイクを楽しむ。昨年とは違い、渡渉することなく詰めることができたので、あっという間に稜線まで出ることができた。因みに、一不動までの斜面も素晴らしく、ゆるふわでも楽しめそうです。
九頭竜山の山頂を踏んだ後、今回のラインのチェックを入念に行う。相棒がロープで核心をチェックするも、見えずドロップするか悩みに悩んだ。笑
登り返せる位置であることと、最悪はアイゼンとピッケルでクライムダウンできると判断し滑り込む。
相棒が先に滑り、無線で連絡が入る。ピッケルを直ぐに出せるようにした方が良いとの連絡を受け、背中にピッケルを忍びこませて滑る。
滑り始め、核心の氷瀑が現れる。斜度に対する恐怖はあまり感じたことは無かったが、流石にビビった。特に飛び越えセクションは気が抜けず、ミスが許されないシチュエーションに燃えた。着地した直後無事に終えられたことに安堵し、岩峰の中で叫んだのが今でも忘れられない。
雪が凄く良かったわけではないが、ルンゼ滑降をとにかく噛み締めた。景色が異次元で、この地に溶けんで、滑っていることがとにかく幸せでした。
最後は随身門で記念撮影をして、観光を楽しみました。戸隠の蕎麦も楽しめました。

今回の山行は兎に角、相棒のおかげでやり遂げることができた。相棒の山への情熱があってこそのラインです。ありがとうございました〜!

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