仏徳山、高雄山、喜撰山（京都） 宇治の裏山を巡ってみました‼

2025年03月07日(金) [日帰り]

• GPS: 08:44
• 距離: 22.2km
• 登り: 1,100m
• 下り: 1,091m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:51
• 休憩: 0:52
• 合計: 8:43

距離 22.2km 登り 1,100m 下り 1,091m

6:57 宇治橋
7:15 7:24 宇治上神社
8:01 8:03 仏徳山（大吉山）
8:11 8:19 朝日山
9:16 9:18 明星山
12:47 12:59 喜撰山
13:56 13:59 高雄山
14:08 14:17 槇尾山展望台
14:34 14:37 天ケ瀬森林公園 トイレ
15:06 15:08 白虹橋
15:12 15:14 天ケ瀬吊橋
15:40 宇治橋（京阪 宇治駅）

天候

くもり 時々 雪
晴れ間も出る、目まぐるしい天気でした。

アクセス

利用交通機関：

電車

スタート＆ゴール地点： 京阪宇治線「宇治」駅

コース状況／危険箇所等

お山ごとの状況を以下に記します。

●仏徳山、朝日山　
　しっかり踏まれた幅の広いハイキングコース。スニーカーで十分です。東海自然歩道が延びているので、立派な道標が設置されていました。

●明星山　
　登山道の入口が車道法面の階段でした。道標等は無く、落葉も積もっていて分かり辛いかもしれません。その後は小径が山頂まで続きます。倒木等で踏み跡やや不明瞭になっている箇所が有りますが、テープが続いているので迷うことは無いと思われます。

●喜撰山　
　喜撰山ダムからの登山口は、「関電」施設入口の傍らの柵沿いの小径。看板やテープが付いているものの、思いもよらない位置でした。その後の登山道はほぼ明瞭ですが、途中で右山腹を巻いて「喜撰洞」を経由する場合、足場がやや不安定になります。
　南方へ下ると、「高雄山」方面の「仙郷山2号林道」が立入禁止となっていました。2018年の豪雨災害対策と思われますが、安全確実な下山ルートが他に見当たらない状況においては許可されると信じて立ち入らせて貰ったところ、危険箇所や工事中箇所に遭遇することはありませんでした。

●高雄山　
　前述の林道の立入禁止区間を抜けると、後は「天ヶ瀬森林公園」の散策道と直下の短い小径を経て山頂へ到ります。下山は「天ヶ瀬森林公園」内の「眺望の道」から、「落葉の道」、「冒険の道」を辿りました。イノシシに掘り返されて歩き辛くなっている箇所が有りましたが、危険箇所は見当たりませんでした。
　なお、「天ヶ瀬森林公園」内は閉鎖エリアや通行制限されているルートが有ります。　https://www.city.uji.kyoto.jp/uploaded/attachment/5561.pdf
立入禁止表示区間の一部をやむを得ず通りましたが、特に危険箇所は見当たりませんでした。

それぞれの山の間は、車道や林道もしくは「らくなんトレイル」でアプローチしました。「らくなんトレイル」はほぼ明瞭な山径で、テープによるルート案内が心強いのですが、道標がほとんど見当たりません。初めて歩く場合、何処へ続いているかが分からず、少々不安になるかもしれません。

その他周辺情報

天ヶ瀬森林公園について
●宇治市HP　https://www.city.uji.kyoto.jp/soshiki/80/5388.html


●京都府HP　https://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/no-nourin/sisetu05.html

写真

3/7 6:54

まだ薄暗い中、京阪「宇治」駅前からスタートします

3/7 6:58

「宇治橋」から「宇治川」上流を眺めると...
これから向かう「仏徳山」の上空が明るくなってきました。

3/7 7:05

周囲は人気観光地の一角。
「朝霧橋」のたもとには「源氏物語宇治十帖」のモニュメントが...

3/7 7:06

「宇治神社」からお山へ向かいますが...

3/7 7:12

折角の機会なので参拝していきます

3/7 7:14

さらに山麓へ進むと、世界文化遺産「宇治上神社」の前を通ります。
あの「平等院」の鎮守社です。

3/7 7:16

背後に「仏徳山」の森が控える中、檜皮葺の国宝「拝殿」（鎌倉時代）と...

3/7 7:19

国宝「本殿」（平安時代後期）を見学。
神社建築としては日本最古と記されており、漂う風格が写真で伝えきれないのが残念。

3/7 7:20

境内には推定樹齢300年のケヤキの高木が...

3/7 7:33

参拝を終え、つづら折りの幅広い道を辿って「仏徳山」へ...
東海自然歩道になっていました。

3/7 7:38

山腹にはシイの森が広がっていました。
美しい森の景観を保つため、人の手が入っているようです。

3/7 7:39

途中の展望台では、散歩をしていた地元の方と話す機会が...
此処はヤマガラに触れ合えるスポットでもあり、木の実に誘われて手のひらにとまる様子を見せていただきました。

3/7 7:40

標高は低いものの、テラスからは格別な景色が広がってました

3/7 7:41

特に、国宝「平等院鳳凰堂」やスタート地点の「宇治橋」等、「宇治」の観光名所が見渡せるのが嬉しいです

3/7 8:02

石段を上って山頂へ...
ピークと言うよりは、平坦な公園のような場所でした。

3/7 8:01

「仏徳山」は「大吉山」とも呼ばれています。
縁起良い響きですね...

3/7 8:00

超低山なのに巨大なケルンが...
その裾に三等三角点有り。
点名「旭山」
標高 131.57m

3/7 8:07

山頂を巻く「東海自然歩道」へ下り、鞍部から道標にしたがって「朝日山」へ登り返し

3/7 8:17

「朝日山」山頂に建つ「観音堂」。
日課の散歩を楽しむ地元の方々でしょうか？　楽しそうに談笑されていました。山頂が集合場所⁉なのかも...

3/7 8:15

お堂の中はキチッと整頓されており、気持ち良くお参りさせていただきました

3/7 8:11

この山頂の傍らにも展望台が有り...

3/7 8:12

やっぱり「平等院鳳凰堂」が...
空模様は青空が見えたかと思うと、直ぐに小雪が降り出したり、朝から変化が激しいです。

3/7 8:28

「観音堂」の右方へ進むと、背後に延びている「東海自然歩道」へ合流...
心地良い道を辿って、「宇治川」の支流「志津川」方面へ下って行きます。

3/7 8:34

「志津川」を渡る手前で車道へ合流...
次に向かう「明星山」へは、この車道を折り返すように進みます。

3/7 8:43

車道の法面を上がって行く階段有り。
此処が「明星山」の登山口でしたが、道標もテープも何も見当たりません。

3/7 8:44

法面上に有る橋を渡って山径へ...

3/7 8:55

植林中のやや不明瞭な小径を進み、鉄塔を過ぎると自然林の中を辿ります。
上部では倒木も有り径は少々不明瞭ですが、テープが続いているのでフォローすれば大丈夫。

3/7 9:16

小ピークへ上り着き、一旦右方へ下ってから登り返すと山頂が見えてきます

3/7 9:16

「明星山」の山頂標識。
密な立木に囲まれており、展望は得られません。ご褒美の乏しいお山かもしれませんね...
元来た道を引き返しました。

3/7 9:21

下山途中に傷だらけの樹幹を何度も発見...
こんな里山にもクマは出没するのでしょうか？

3/7 9:55

登山口から元来た車道も引き返して「志津川」方面へ...
「志津川」を渡った所から「明星山」の山容が望めました。

3/7 9:56

車道沿いの「神女神社」。
此処から尾根に取付けば、「喜撰山ダム」へ向かう尾根道が有る筈。

3/7 9:58

折角なのでこの神社へも参詣...
ひっそりとした場所に立ち、規模も大きくはないですが、社殿には歴史を感じる趣きが有ります。

3/7 10:04

明瞭な登山道が見当たらず、半信半疑で神社トイレの傍らから延びる小径を折り返すように上って行くと...

3/7 10:10

しっかりした尾根道になり一安心。
黄テープには「らくなんトレイル」と記されています。

3/7 10:41

広く伐採され、送電鉄塔が立つ「P290」へ上り着くまでが一仕事。
東南方の「大峰山」が鉄塔の背後に覗きます。

3/7 10:50

その後も緩やかに尾根道を上るのですが...

3/7 10:52

送電鉄塔の下を繰り返し通過し...

3/7 10:54

崖下に採石場？を見下ろすようなスリルの有る所も...

3/7 11:00

山肌が大きく削られており、心が痛むのですが...

3/7 11:16

その恩恵で「淀川」流域の大展望が楽しめるスポットが有ります

3/7 11:19

尾根上の左右分岐点。
「らくなんトレイル」は左なのですが、右に少し進むと送電鉄塔が立っており、鉄塔下からは歩いて来た尾根道が望めました。

3/7 11:27

此処でも道は左右に分岐。
尾根筋は左ですが、「喜撰山ダム」へは右へ進んでその先で急降下します。

3/7 11:35

下った先の小さな沢を進み、ゲートを越えると車道に飛び出しました

3/7 11:38

其処から少し車道を歩き...

3/7 12:15

右方に関電施設の入口が現れると、その手前が「喜撰山」登山口です

3/7 12:15

この標識が付いた所から柵沿いに進み、対面の斜面を上ります

3/7 11:52

なお、「喜撰山ダム」は柵に囲まれて立ち入れませんが、貯水池の北方に掛かる橋まで歩くと、エメラルドグリーンの貯水池の一部が覗いていました

3/7 11:54

渇水期のせいか、橋の上流側は水が無い状態でした

3/7 12:20

「喜撰山」へ上る途中でも貯水池は望めますが、スッキリと全体を望むスポットは見当たりませんでした

3/7 12:30

この分岐点には「 法師 → 」
と記されており、右方へ進んでみると...

3/7 12:36

「喜撰山」の右山腹を巻く形になります。
ルートの中ほどで岩壁の下をトラバースすると...

3/7 12:39

覆い被さるような壁の下に小さな岩窟が有り...

3/7 12:38

「喜撰法師」さまの石像が祀られています。
「六歌仙」の一人で、詠んだ歌からこの地に隠棲したとされ、やがては仙人になったとの伝承も...

3/7 12:43

「喜撰洞」と記したプレートも付いていました

3/7 12:56

巻き道をさらに進むと、急斜面を経て山頂の直ぐ南へ上り着き、目と鼻の先が山頂です。
立木に囲まれ展望は有りません。

3/7 12:55

山頂標識がこちら...
（プレートも付いていたかも... 😅）

3/7 12:59

三等三角点
点名「喜撰山」
標高 415.86m

3/7 13:14

山頂からは南方へ下り、引き続き「高雄山」へ向かいました。
「仙郷山2号林道」へ下り着く所までは良かったのですが...

3/7 13:18

「高雄山」方面は「関係者以外立入禁止」になっています

3/7 13:18

さらに、その先の下山ルートとなる「天ヶ瀬森林公園」も一部閉鎖中とのこと...

3/7 13:34

...と言われても、ほかに安全に下山出来そうなルートが不明のため、やむを得ず林道を利用させて貰いました

3/7 13:44

危険箇所や工事箇所に遭遇することなく、「森林公園」の案内図が立つ地点へ到達。
此処から写真左奥の道を抜け...

3/7 13:54

「ツバキの道」から分岐する小径を辿って「高雄山」へ...

3/7 13:57

間もなく「高雄山」の山頂へ到着。
狭くて鬱蒼とした場所で、残念なことにご褒美は何も無い感じ...

3/7 13:58

山頂標識とケルンだけが待っていました。
地理院地図上は「P369」と記されています。

3/7 14:08

山頂から引き返し、「眺望の道」を辿ると現れるのが「槇尾山展望台」

3/7 14:10

今朝歩いた「仏徳山」や「朝日山」が見えるほか、その背後には「宇治」市街が広がっています

3/7 14:12

傍らのコナラに、樹種や大きさ等の案内板が...
公園内では、様々な楽しみ方が有るようです。

3/7 14:23

「落葉の道」から「冒険の道」を辿って下って行きます。
この時期は彩りがほぼ見当たりませんが、ツバキ？が鮮やかに咲いていました。

3/7 14:38

「天ヶ瀬森林公園」の出入口まで下って来ました

3/7 14:37

この公園は、「琵琶湖国定公園」の一部でもあり、美しい自然が見られます。ハイキングや森林浴に良いかもしれません。
ただし、本日のように背後の林道から入林しようとすると、通行制限で戸惑うことに...

3/7 14:40

公園出入口からゴールの「京阪 宇治駅」までは全て車道歩きでしたが、観光名所が次々に現れるので飽きることはありません

3/7 14:41

まず、「天ヶ瀬ダム」を見下ろすスポットを通過し...

3/7 15:07

「白虹橋」から見上げる「天ヶ瀬ダム」も中々雄大な景観でした。
背後のお山が「天ヶ瀬森林公園」だと思われます。

3/7 15:12

「宇治川」に掛かる「天ヶ瀬吊橋」。
此処をを目的に歩いて来る人も少なくなく...

3/7 15:15

「吊橋」から眺める「宇治川」の景観も中々です。
背景に覗くのはもしかして「高雄山」？

3/7 15:42

「京阪 宇治駅」まで戻ってレコを終了。
お付き合いありがとうございました。

3/7 16:14

（付録1）
「紫式部像」と「宇治橋」。
周辺は外国人観光者で賑わっていました。

3/7 16:11

（付録2）
「宇治橋」から望む「仏徳山」の山容。
毎日でも登れる地元の方々が羨ましぃ〜

撮影機器：

SC-53C samsung

装備

個人装備

日よけ帽子 サングラス 雨具 ヘッドランプ 食料 飲料 モバイルバッテリー スマホ

感想

pine-village

　季節の変わり目、雨天が続いて家でくすぶっていたのですが、雨上がりの不安定な空の下、思い切って京都南部の「宇治川」沿いの山々を歩いて来ました。

　このエリアは有名なお山が有るわけでもなく、正直あまり期待はしていなかったのですが、いざ訪れてみると、地元の人達に深く愛され日常的に登られているお山が有ったり、自然の豊かさをとどめる森林公園が有ったりして、少々過小評価していたかもと見直しました。ダムと人工湖の雄大な景観やパワースポット等も上手く組み合わせれば、結構楽しめるエリアかもしれません。

　天気予報では青空も望めそうだったのですが、山沿いの回復は遅れ、小雪が舞う時間帯も少なくなかったです。立ち止まると寒いので歩き続けていたら、結果的に距離はやや長くなってしまいましたが、車道や林道の楽々区間が多く、山径のアップダウンも激しくないので、気分的に楽なコースだと思います。