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Yamareco

記録ID: 7891036
全員に公開
アルパインクライミング
北陸

三周ケ岳・夜叉壁

2025年03月09日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 福井県 岐阜県
 - 拍手
GPS
10:35
距離
14.9km
登り
1,339m
下り
1,347m

コースタイム

日帰り
山行
9:10
休憩
1:25
合計
10:35
5:40
95
広野ダム
7:15
8:00
105
三周ケ岳・登山口
9:45
60
夜叉ケ池
10:45
45
夜叉壁・取付
11:30
11:40
60
夜叉壁・肩
12:40
12:55
110
三周ケ岳
14:45
15:00
75
林道
16:15
広野ダム
天候
過去天気図(気象庁) 2025年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
花はす温泉そまやま
福井県南条郡南越前町中小屋60-1
0778-47-3368
林道終点の神社
相変わらず雪は凄い。
3
林道終点の神社
相変わらず雪は凄い。
這いつくばってなんとか通過。
下にはカモシカさんの死体が。
渡ろうとして雪が崩れた??
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這いつくばってなんとか通過。
下にはカモシカさんの死体が。
渡ろうとして雪が崩れた??
雪面に映る木立の陰が綺麗。
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雪面に映る木立の陰が綺麗。
夜叉ケ池に到着。
緊張し続けたかったので
そのまま通過。
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夜叉ケ池に到着。
緊張し続けたかったので
そのまま通過。
夜叉壁の肩へ。
トラバースの雪面も
けっこう斜度があって
凍結もしていた。
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夜叉壁の肩へ。
トラバースの雪面も
けっこう斜度があって
凍結もしていた。
夜叉壁・中央ルンゼだと思う。
どこを通っても
雪や氷が崩壊しそうだった。
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夜叉壁・中央ルンゼだと思う。
どこを通っても
雪や氷が崩壊しそうだった。
夜叉壁上部。
中央ルンゼを突破しても
頂上に雪が着きすぎてる。
基部も雪が腐ってそうだった。
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夜叉壁上部。
中央ルンゼを突破しても
頂上に雪が着きすぎてる。
基部も雪が腐ってそうだった。
取付迄ダブルアックスで下降。
なんだか
ヒマラヤのようだった。
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取付迄ダブルアックスで下降。
なんだか
ヒマラヤのようだった。
夜叉壁を回り込んで取付へ。
3
夜叉壁を回り込んで取付へ。
取付についた。
正面のルンゼ予定だったけど、
氷が崩壊していた中止。
右側から巻くルートも
雪が崩壊していて中止。
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取付についた。
正面のルンゼ予定だったけど、
氷が崩壊していた中止。
右側から巻くルートも
雪が崩壊していて中止。
夜叉壁ズーム。
また春くらいに
行ってもいいかな。
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夜叉壁ズーム。
また春くらいに
行ってもいいかな。
夜叉壁左ルンゼから続く
岩稜帯ルート。
一番安定してそうだったので、
こちらから行くことにする。
右側のルンゼは雪が崩壊。
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夜叉壁左ルンゼから続く
岩稜帯ルート。
一番安定してそうだったので、
こちらから行くことにする。
右側のルンゼは雪が崩壊。
こんな感じかな。
2025年03月09日 10:53撮影 by  SC-56C, samsung
2
3/9 10:53
こんな感じかな。
岩稜帯基部に到着。
予想よりも
ナイフリッジではなかった。
3
岩稜帯基部に到着。
予想よりも
ナイフリッジではなかった。
休憩せずに登攀開始。
担いだザックが重く感じた。
行けるだろうか。
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休憩せずに登攀開始。
担いだザックが重く感じた。
行けるだろうか。
岩稜帯の後、
雪のナイフリッジを通過。
ヤツミネのようだった。
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岩稜帯の後、
雪のナイフリッジを通過。
ヤツミネのようだった。
こんな感じかな。
2025年03月09日 11:27撮影 by  SC-56C, samsung
1
3/9 11:27
こんな感じかな。
最初にきた肩についた。
安堵と歓喜が入り混じる。
高丸と深い谷は
なんだか別世界のようだった。
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最初にきた肩についた。
安堵と歓喜が入り混じる。
高丸と深い谷は
なんだか別世界のようだった。
夜叉壁上部。
頂上は
雪が積もりすぎている上、
基部は雪が腐ってそうだった。
今回はたぶん登攀できない。
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夜叉壁上部。
頂上は
雪が積もりすぎている上、
基部は雪が腐ってそうだった。
今回はたぶん登攀できない。
左側からまわりこむことにした。
それでも十分楽しかった。
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左側からまわりこむことにした。
それでも十分楽しかった。
三周ケ岳へと続く
雄大な稜線。
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三周ケ岳へと続く
雄大な稜線。
木立が太陽に透かされて
綺麗だった。
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木立が太陽に透かされて
綺麗だった。
真っ白な山。
三周ケ岳への分岐。
パンと紅茶を楽しむ。
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三周ケ岳への分岐。
パンと紅茶を楽しむ。
高丸へと続く稜線もいい感じ。
3
高丸へと続く稜線もいい感じ。
奥深い奥美濃の山々。
3
奥深い奥美濃の山々。
山山山、、、。
稜線上のブナも綺麗。
4
稜線上のブナも綺麗。
どこまでも
山山山、、、。
3
どこまでも
山山山、、、。
夜叉丸と夜叉ケ池(左)。
ふわふわとした雲がいい感じ。
3
夜叉丸と夜叉ケ池(左)。
ふわふわとした雲がいい感じ。
いつもの
ミソラーメン。
温泉も入れたし、
めでたし、めでたし。
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いつもの
ミソラーメン。
温泉も入れたし、
めでたし、めでたし。
撮影機器:

感想

945夜叉ケ池着。
風が吹いていて肌寒い。
一休憩しようかとも思ったけど、
そのまま斜面をトラバースして夜叉壁の肩に行く。
斜面は凍結しており、
油断すれば滑落しそうだった。

壁は一見して状態が悪かった。
どこを通っても
雪を踏みぬくか
氷が崩壊しそうな感じだった。
更に取りつき迄の下降路は
雪崩がおきそうな斜面で
クレバスらしき割れ目もみえていた。
行くかどうか、
しばし考え込んでしまう状況だった。

それでも
下降ルートの検討がついたので、
取りつき迄行くことにする。
雪崩れないか雪の状態を確認しつつ、
仮に雪崩ても回避できそうな
斜面の端ギリギリをダブルアックスで下降した。
ヒドゥンクレバスらしき所にも近づかないようにした。
途中、見上げると
稜線へと向かう斜面は
青空と流れる白い雲と相まって、
なんだかヒマラヤにでもいるようだった。

取りつき迄くると
やはり壁の雪や氷の状態は悪かった。
予定していた中央ルンゼは氷が崩壊しており、
頻繁に雪崩も発生していた。
ルンゼ直下の雪面もかなりえぐれて、踏み抜きそうだった。
様子見だけでも体力を消耗する。
中央ルンゼルートは諦め、別ルートを探した。

ルートは3つ見つかった。
その内、
左ルンゼを登攀し、岩稜帯を抜けていくのが
一番雪も岩も安定してそうだった。
少なくとも岩稜帯基部迄は行けそうだった。
まずはルンゼを登攀して
岩稜帯を間近で観察することにした。

ルンゼはそこそこ斜度があった。
冠山東稜程でないにしても
50度〜60度・50メートル程度で、
落ちると止まらない。
滑落や踏み抜きを気をつけて登攀していった。

ルンゼを抜けて岩稜帯基部に到着。
休みなしで来た為、かなり疲労困憊状態。
食料と水分補給をした方が良さそうだっけど、
緊張が途切れそうだったので、
そのまま行くことにする。
ザイルを出すか検討したが、
上部で支点がとれるか不確定だったので、
フリーで行くことにした。
担いだザックは重く感じ、少し気になった。
行けるだろうか。

岩稜帯は下から見ていたよりは
ナイフリッジ状となっておらず、
弱点を探しながら登攀できた。
それでも
下を見れば100メートル程落ち込んでいて
アイゼンが滑ったり岩が崩壊したらということが脳裏をよぎる。
一つ一つのムーブに無理はないか、
岩や雪は安定しているか
確認しながら登攀していった。

15メートル程度登攀すると
岩稜帯から雪のナイフリッジに変わった。
なんだか八ツ峰のような感じだった。
その先に
少し開けたような場所が見えた。
最初に来た夜叉壁の肩かもしれない、
そうあって欲しいと願った。

開けた場所は雪が掘り返されていた。
やはり最初に来た夜叉壁の肩だった。
無事抜けたことが分かり安堵と歓喜が入り混じる。
たいしたことではないよなとも思ったけど、
やはり
大きな声を出したい気持ちだった。

緊張から解放され、
ザックを下ろしてパンと紅茶を摂った。
高丸や夜叉丸への稜線はなんだか別世界のように感じた。
時間はまだ12時前。
青空も見えている。
体力をかなり消耗したけど、
三周ケ岳方面へ稜線縦走しようと思った。

稜線上の樹氷は太陽に透かされていて
きらきらと光っていた。
山並みは幾重にも重なり
三周ケ岳へと続く稜線は雄大だった。
振り返れば彼方に福井の街も見えた。
時間はちょっと押してるかもだけど、
今度は、この稜線を楽しんで行こうと思った。
シーズン最後に最高な締めくくりができそうだった。

=============================
【行程】
 自宅210➡440広野ダム540➡715三周ケ岳登山口
 三周ケ岳登山口800➡945夜叉ケ池➡1045夜叉壁取付
 1045夜叉壁・取付き➡1130夜叉壁・肩
 ➡1240三周ケ岳分岐➡1445林道➡1615広野ダム

【装備】
 アセンジョニストザック45リットル
 リベレテック(スカルパ/サイズ41)
 厚手下着上下(エクスペデションホットシリーズ)
 カイヤナイトフーディー(アークテリクス/サイズS)
 ハイラインストレッチジャケット(BD/サイズS)
 ガルヴァナイズドパンツ(パタゴニア/サイズXS )
 レインパンツノスソ(ミレー)
 コアストラータフーディー(MH/サイズS(使用せず)
 厚手靴下+ドライレイヤー靴下、毛帽子
 ドライレイヤー手袋、パニシャー(BD/サイズS)
 オーバーグローブ(イスカ/サイズXS)、厚手毛手袋、薄手手袋
 ヘッドランプ、充電池、電池、細引、ナイフ、
 テーピング、ライター地図、コンパス、
 ティッシュ、ウエットティッシュ、
 携帯電話、携帯電話充電池、ココヘリ、
 コンタクトレンズ、メガネ、時計(よく忘れる)
 アイゼン(ダート)、アックス(ベノムLT)×2、
 リーシュコード+カラビナ、ヘルメット
 ストック(BD/ディスタンスカーボンZ)
 ワカン+浮力増加用の板、
 ザイル(スキマープロドライ60メートル/エーデルリッド)、
 軽量ハーネス(コーカスプロ/ブルーアイス)+ルベルソ、
 チェストハーネス、ルベルソ+管付カラビナ、
 アルパインヌンチャク×4(60センチ)
 120センチシュリンゲ+管付カラビナ×2、
 簡易アブミ、30センチシュリンゲ×3、ロールンロック×1
 捨シュリンゲ+カラビナ(60センチ、120センチ)

 ※手袋パニシャー+ドライレイヤー手袋で終始行動。
  靴とともに初めは冷たかったが、
  食料と水分を頻繁にとることで、
  徐々に暖かくなっていった。
  https://www.yamareco.com/modules/diary/162988-detail-350914

※ワカン+浮力増加用の板で下山したらやたら滑った。
 やはりこれは林道専用かな。

【食料/水分】
 紅茶700ミリリットル、お茶600ミリリットル
 パン400キロカロリー×2、ソーセージ×1
 レーズン入アーモンド小魚
 ※出発前に蒸しパン(150kcal)×4を摂取

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