記録ID: 7893872
全員に公開
沢登り
九州・沖縄
マヤグスクの滝へ
2025年03月12日(水) [日帰り]



体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 06:49
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 420m
- 下り
- 409m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 6:50
距離 18.5km
登り 420m
下り 409m
9:35
20分
スタート地点
16:25
ゴール地点
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
前日は星の砂キャンプ場に泊まっていたが,当日はカンピラ荘にお世話になりました.西表島は基本的にはグループでの宿泊に完全対応しているところは少ない印象で,そんな中でも非常に親切に対応していただきました.(感謝) |
コース状況/ 危険箇所等 |
★2025年3月1日より,ガイドなしで入る三地域(浦内川源流域,古見岳,テドウ山)に入域する場合には,竹富町長の承認を得るという体裁のために事前講習を受ける必要があります.本区間は縦断道を横断しなくとも,入域申請が必要です.具体的には,手続きを前もって済ませたうえで,(制限人数などには余裕ありそう..)大原もしくは上原のどちらかで前日などに対面で事前講習を30分〜1時間程度受けないといけないです.具体的には,入域時に行うべき/行うべきでないことについて動画で学び,また入出域時にオフライン環境であるジャングル内においてスマホ等電子機器により入出域申請をQRコードを読み取ることにより行わなくてはならないので,それに関する説明動画を見ることになります.そんなに格式ばったものではないですが,世界遺産登録後の竹富町の努力といったものが感じられます. 機械音痴にはオフライン環境でQRコードを読み取り,オンライン環境に戻ってから手続きページを進めるなんてことできないでしょうので,最終手段として管理している団体様にお電話するという方法もあるようです.(なるべく入出域当日に行うべき) 今回お世話になったのは,西表財団様でした. ▶事前情報 〇上流船着場(軍艦岩)〜マリュードの滝〜カンピレーの滝 船着場から登山道に入る。山道は天候によっては水量が多いので注意が必要。しばらくジャングルを進むとマリュードの滝展望台が縦走路から少し外れた場所にあり、マリュードの滝が一望できる。(展望ポイントは二か所あり,上がっていく展望台と下がっていく滝見場があるが,あがっていくほうが遠景で見れて早大感が伝わりやすい。 )歩道の階段が壊れており立ち入り禁止で滝壺に近づくことはできない。さらに奥に進むとカンピレーの滝が現れ、滝のそばまで近づくことができる。カンピレー橋まではコンクリートの橋がかかっているので、増水時でもここまではたどりつける。下流船着場まで車入れる。 〇カンピレーの滝〜イタチキ川出合 一度林に入り、再び河岸を行くと「横断道入口」と書いた道標に出会い、山道に入る。道は目印が豊富で分かりやすい踏み跡もあるが、ぬかるんだ沢を歩く箇所が多いので足元に注意が必要。第二小屋跡には看板あり。数箇所渡渉があるが水の流れているところは滑るので注意。第二山小屋跡を過ぎてポットホール(直径 1m くらいの穴)の目立つ河岸を進む。少し進むとイタチキ川出合に着く。カンピレー滝以降、しっかりとした橋は存在しない。カンピレーの滝から第二小屋跡の一部は増水時通行不可。悪天候時冠水の恐れあり。イタジキ川出合で西表島縦走路とマヤグスクの滝へ向かうルートが分かれているが非常に分かりにくい。イタジキ川出合には看板あり。 〇イタチキ川出合〜マヤグスクの滝 浦内川の支流であるイタチキ川との合流点であるが、ここでのイタチキ川の水量が引き返す一つの基準になる。長いナメ底の渡渉があり増水時は流されるので渡渉不可。イタチキ川を右側(左岸)へ渡渉し、遡行する。渡渉後は川沿いの道がしばらく続き、途中から川沿いだけでなく、左岸についた道もあるが苔の生えた岩や石の上を歩くのでスリップ注意。やがて水深,水流ともに増大するので必ず左岸の道を進む。増水時は川ではなく左岸をゆく。テープが滝まで所々ついているのでそれを頼りに進む。通常、マヤグスクの滝下で休憩を行う。増水していない場合は、マヤグスクの滝は階段状になっており、滝上まで登ることができる。マヤグスクの滝は滝両側が壁のようになっており、滝を登らず滝上へいく手段は基本的にない。岩場は濡れていて滑りやすい。水量の多い日は足を取られないよう三点支持が必要。滝の上でも水の勢いで足を取られないよう注意が必要。滝の上にはさらにゴルジュ地形(切り立った岩壁に挟まれた峡谷)がある。それ以降を進むには沢登やロープワーク技術が必要なので今回は挑戦しない。 ・西表縦断道(今回は行わないが引継ぎの観点からここに記す) 〇イタジキ川出合〜第一小屋跡 渡渉時迷いやすいため注意。水量は通常時膝下あたり。イタジキ川渡渉後そのまま浦内川の右岸を進んでいくのではなく、渡渉直後に浦内川の右岸の崖(イタジキ川の左岸の崖ではない)にロープが垂れ下がっているところがあるのでその崖を登る。その後も主に支流の渡渉地点で迷いやすい箇所が続く。渡渉してすぐに登山道に復帰するのではなく、右岸から入渓してしばらく沢を遡行していくと左岸に登山道が現れることが多い。泥と崩落に注意。一部 増水時渡渉困難。 〇第一小屋跡〜大富側登山口〜仲間川展望台 第一小屋跡には看板あり。古見・大冨分岐は必ず大富方面に行く。古見方面は廃道。 〇仲間川展望台〜大富〜大原港 舗装された問題のない道。第二ゲートは一般車両立ち入り禁止。大富林道まで車入れる。 ▶事後情報 電波状況ですが,上流船着場〜マヤグスクの滝間は一切通じない(SoftBank,docomo。)下流船着場までは通じる。 ・イタチキ川出合以降は左岸に踏み跡がついている。右岸へ渡ると、水流の激しい渡渉を余儀なくされる。左岸ルート上には苔むした岩や板根があり、やや滑りやすい。ヘルメットの着用を推奨。 ・マヤグスクの滝を正面に見て、やや左側に down 適地がある。滝の中央部には大岩が接近しており、そこから階段状の滝壁を登ることができる。大岩周辺は濡れた苔むした岩が多く、沢靴でも滑りやすい(ランニングシューズでは特に危険)。滝壁は水量が多く登れなさそうに見えるが、滑りにくく、滝上まで登ることが可能。適切に足場を選べば、腰より上は濡らさずに進める。 ・ヒル除けスプレーを L 装として持参し塗布したが、計三名にヒルが張り付いていた。おもにスパッツについており、吸血にまで至らなかった。 |
その他周辺情報 | ■スーパー ・スーパー川満 住所: 沖縄県八重山郡竹富町上原547-1 TEL: 0980-85-6157 営業時間: 07:00 〜 21:00 定休日:なし ➡島ぞうり,漁サンの販売あります.冷凍系の食材も豊富です.八重そばなどは残っていましたが,夕食時には総菜系はないと覚悟したほうがいいです. ・スーパー八重 住所: 竹富町字上原330-2(中野) TEL: 0980-85-6619 営業時間: 7:00〜20:30 定休日:なし ➡島草履,漁サンの販売あります.少し規模は小さめですが,同じく総菜系はより少ないので夕食時に行く場合には覚悟したほうがいいです.私が知っている範囲のスパイスはすべて量り売りされており,カレー作りにとても役に立ちました.また,シャワーのレンタルもあり,確か5分300円でした. ■タクシー やまねこタクシーが臨時休業中なので,実質的にいりおもてタクシーのみとなりますが,こちらは南風見〜大原〜大富までらしいので,上原まで来てくれるかは怪しいです.島内はタクシーではなく予約しておいたツアーのハイエースなどで移動する場合がほとんどのようで,私たちのようなガイドなしの場合にはバスもしくはレンタカー移動になります. ■遊覧船 ・浦内川観光 遊覧船 TEL:0980-85-6154 所要時間:片道 30 分 料金:片道、往復合わせて\3,000(基本的に大富からカンピレー口の方向は想定されていないと考えるべき.計画するなら事前に相談するべき.) 支払方法:現金 時刻表:以下であるが,早朝便は25分で実際には到着した.(船主の案内時間によってほぼ決まる) 下流船着場 →上流船着場→下流船着場 9:00 →9:30→ 10:00 10:00→10:30 →11:00 11:00 →11:30→ 12:00 12:30 →13:00 →13:30 ★ 13:00 →13:30 →14:00 ★ 14:00 →14:30 →15:00 15:30 →16:00 →16:30 ※ガイド無しで宿泊装備を持っていると乗船拒否される可能性あり。 ※★の便は臨時便であり、下流船着場に4名以上いる場合に催行。 ➡コース状況に書いてある通り,ガイドつきであるか,ないなら事前に入域の手続きを踏む必要があります.制度が始まった今のところ,ガイドなしの客はガイド以内の?と聞かれるため,「事前講習受けました」というだけで載せてくれます. 概要:https://www.town.taketomi.lg.jp/topics/1724675844/ ・浦内川観光 チャーター船(要予約) TEL: 0980-85-6154 保有船数:4隻(60 人まで乗船可) 片道約 30 分 下流船着場発時刻と料金:以下 7:30 \10,000+3,000/人 8:00 \10,000+3,000/人 8:30 \ 8,000 +3,000/人 ※使用予定にないため、問い合わせ等により確認をしていない過去の情報です。 ある程度の健脚(ハイキングなら地元の山で体力面で引き返す心配などいらない)レベルがないと,そもそもお目当てであるマヤグスクの滝に行きつけない(行きつけたとしても帰りの便に間に合わない)ので,確実に,もしくはより長い休憩をマヤグスクの滝で撮りたい場合にはチャーターもぜひおすすめします. |
写真
ガイドありの場合はガイドさんが,ガイドなしの場合は事前講習を受けた人が入域申請をします.後者の場合,具体的には,事前に講習を受け,西表島エントリーシステムでできるだけページを進めて置き,林内はオフラインなのでQRの読み取りだけに届け,帰ってからオンライン環境下で手続きをします.忘れやすいのは入域時のみならず出域時にも手続きを行う必要があるということです.(詳細はコース状況まで)
トレッキングをやっている人ならば道に迷うことはないと思いました.基本的に川に沿ってほぼ平坦に進むだけです.こうした沢の岩場ではないですが,特に右岸についた植生の道を進むときは,赤テープもあります.それを参考にしてもいいですし,その周りにも複数道があったりします.(どれでもそんなに変わらない)
感想
合宿の前半のメインともいうべき,マヤグスクの滝を見事この目に入れることができた.国内のトレッキングを一通り経験した後であれば,この強度,この景色,この経験はぜひともすべきと自信を持って言える.それくらいに,マヤグスクの滝は素晴らしかった.途中までの滝巡りでも十分時間はつぶせるので,同伴相手のレベルを見ながら楽しめばよい.
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