記録ID: 7917737
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ハイキング
奥武蔵
古里御嶽山〜二ノ宮山 ゴ・ドーハンの里山御嶽巡りと滑川源流
2025年03月20日(木) [日帰り]
埼玉県
godohan
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 10:20
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 294m
- 下り
- 291m
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| 天候 | 晴れ、時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
市街地郊外のお散歩ですが一部バリを歩いています。 |
写真
例によって、朝食はリメイクカレーです。ウズラの卵、ハムカツを添えて少しゴージャスにしました。
最近、G地図で見つけた嵐山町古里の御嶽神社を訪ねます。田園の丘陵部の一画って感じの御嶽山ですね。
山の右斜面が空けていますが、残った木々の根元が焦げていました。山火事でもあったのでしょうか？
一の鳥居と左に「御嶽神社」社号標(昭和十年)と左に「奉納 智心行者修行記念」碑
塚に向かって左側の霊神碑「玉心行者」(昭和38年、石工浅見信吉)「清心霊神」(昭和40年、元三本古里講中)「冨心姫 長心 伊心 霊神」(昭和34年、丸尾古里講中)「智心 藤心 万心 霊神」(昭和十三年)
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塚に向かって左側の霊神碑「玉心行者」(昭和38年、石工浅見信吉)「清心霊神」(昭和40年、元三本古里講中)「冨心姫 長心 伊心 霊神」(昭和34年、丸尾古里講中)「智心 藤心 万心 霊神」(昭和十三年)
石造の御賽銭箱、こちらの講紋や霊神碑のお名前から一心講系の講社のようですね。
何と石工さんは自宅のご近所でした。「東京 王子 石惣刻/昭和十五年三月吉日 先達准教正 吉場龍太郎 世話人講中一同 納人飯島茂一」
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3/20 7:29
何と石工さんは自宅のご近所でした。「東京 王子 石惣刻/昭和十五年三月吉日 先達准教正 吉場龍太郎 世話人講中一同 納人飯島茂一」
左から「一心霊神」(普寛行者の弟子で御嶽四大講祖の御一人)、左端に「御嶽教管長従四位鴻雪爪書 時年八十四」背面「明治三十年十二月(1897)」
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3/20 7:33
左から「一心霊神」(普寛行者の弟子で御嶽四大講祖の御一人)、左端に「御嶽教管長従四位鴻雪爪書 時年八十四」背面「明治三十年十二月(1897)」
「大江大神 御嶽教管長従四位鴻雪爪書 時年八十(五)㊞/明治三十一年十二月(1898) 大里郡吉見村大字小八林 石商願主長嶋金助」
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「大江大神 御嶽教管長従四位鴻雪爪書 時年八十(五)㊞/明治三十一年十二月(1898) 大里郡吉見村大字小八林 石商願主長嶋金助」
右から「清瀧大神 御嶽教管長従四位鴻雪爪書 時年八十四㊞/明治三十年十二月」
そして「御嶽山 八海山 三笠山」神号碑、「國常立命 國狭槌命 豊斟渟命 鎮座 御嶽教管長従四位鴻雪爪敬書 時年八十四□」、背面には由来銘文と「明治三十年十二月」
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そして「御嶽山 八海山 三笠山」神号碑、「國常立命 國狭槌命 豊斟渟命 鎮座 御嶽教管長従四位鴻雪爪敬書 時年八十四□」、背面には由来銘文と「明治三十年十二月」
御嶽山からの眺望、正面に二ノ宮山の展望台が見えます。あそこにも御嶽が祀られていますので、繋げてみます。
唐突に施無畏印、与願印の野仏、お釈迦様かな？残念ながら銘は確認できず。
ちょっと大きめの溜池に出ました。柏木沼、最後にまた戻って来ます(笑)
池の畔を行こうとしましたがここで断念、一旦上方に逃げて池の北東部にある実線路を目指しましたが、こちらも激藪に阻まれ、
駐車地の兵執(へとり)神社に戻りました。鳥居をくぐって参拝します。
合祀された愛宕社の旧社地から最近(平成31)移された石燈籠のようです。「奉献 伊勢両大神宮 愛宕大権現 御神塔/内宮大々 寛政元酉一月日(1789)講中□行/内宮大々 文化二丑二月(1805)…」
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合祀された愛宕社の旧社地から最近(平成31)移された石燈籠のようです。「奉献 伊勢両大神宮 愛宕大権現 御神塔/内宮大々 寛政元酉一月日(1789)講中□行/内宮大々 文化二丑二月(1805)…」
石段を昇って社殿、こちらの石燈籠は「文化十二乙亥年九月吉祥日(1815)/當所施主大塚藤左衛門紀重」
隅っこに元禄期の古い石燈籠がありました。「奉納 爲二安楽就成(也) 元禄十四天辛巳十一月吉祥日(1701) 安藤安藤長左エ門」
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隅っこに元禄期の古い石燈籠がありました。「奉納 爲二安楽就成(也) 元禄十四天辛巳十一月吉祥日(1701) 安藤安藤長左エ門」
境内の御堂の鰐口には「産泰大神宮 北辰講中七人 天保十一年子五月吉日(1840)」
“重輪”と言えば“バーベル”、まさにその発想によるご縁だそうです(お寺の奥様談)、三宅義信さんのモニュメント
中世板碑の説明板、えっ！ここは小川町？どうやら古里は嵐山、西古里は小川町みたいです。
そちらの石分、メインは西古里地蔵菩薩板石塔婆ですね。右は廻國塔、巡拝塔の墓碑のようです。
かろうじて「正應三年(1290)」と読めます。青石の中世板碑恐るべし！
お隣は綺麗な如意輪観音が主尊の二十二夜供養塔「寛政八丙辰正月吉日(1796) 武州男衾郡西古里村」
地形図の⛩を目当てに一寸した丘を登ると、背後からやって来ました八坂神社、天神社と榛名社が合祀されているようです。
社殿の左右に石祠がありました。右側は「昭和九年」、左側のこちらは無銘ですがもっと古そうです。その後方に石塔があります。
「弥勒尊」、弥勒菩薩さんですね、お釈迦様の入滅後の未来に現れて人々を救済する、江戸期には富士信仰とも融合(食行身録)
「満行宮」、おそらく榛名神社、江戸時代は上野寛永寺の配下で榛名山寺、満行宮、満行権現と呼ばれたみたいです。
少し離れた所に「地蔵尊」と「開山 四月十二日」、別当寺のものでしょうか？
広々とした山頂部とその下段に平地がありました、ここに別当寺があったのではないかと妄想しました(笑)、
そして少し下った所には何と不動堂がありました。堂内には昭和38年の「北向不動明王」の石塔とその隣に、
先代の「不動明王」、先程の「地蔵尊」と同型です、近くには風化した石塔がいくつかあり益々妄想が膨らみました。
丘陵部から里に出て、兵執(へとり)神社の杜と駐車地の龍泉寺方面
パッと視界が空けた先に素敵なテーブルとベンチ、私有地ぽかったので、端を通過させていただき、
馬頭観世音(文政二己卯,1819)、庚申塔(享和元辛酉,1801)
日影堂ということです、堂内には阿弥陀様？など三躰の仏像が安置されていました。
境内の石造物群、件の板碑の他、念仏塔、月待塔、墓碑、六地蔵等
真言宗金剛界大日如来の種子＜バン＞と日蓮宗の題目「南無妙法蓮華経」が結合したもの
「暦應三(年)」(1340)と読めますね、南北朝時代、青石板碑恐るべし！
こちらは馴染みの江戸期の主尊如意輪観音の二十二夜供養塔「明和六己丑年十一月吉日(1769)/武�犯羇觀款綉氾賃�/願主女人講中 世話人内田…」と、
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3/20 11:46
こちらは馴染みの江戸期の主尊如意輪観音の二十二夜供養塔「明和六己丑年十一月吉日(1769)/武�犯羇觀款綉氾賃�/願主女人講中 世話人内田…」と、
「武ホント♪この木何の木、気になる木〜って感じですね。比企郡松山領吉田村」とありました。
切通の斜面に江戸期の墓地がありました、お彼岸ですが墓参する方も絶えて久しいのでしょうね。
適当に歩いていたらご褒美の中世板碑(下部は欠損)、＜キリーク＞かな？
丘の下ると神社がありました。合祀紀念碑(大正十二年,1923)、手白神社に峯野神社、五竜神社、六所神社が合祀されたようです。
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3/20 12:07
丘の下ると神社がありました。合祀紀念碑(大正十二年,1923)、手白神社に峯野神社、五竜神社、六所神社が合祀されたようです。
社号標「邨社 手白神社」(大正十二年)、石鳥居は令和元年の台風で大杉の枝が落下し倒壊したそうですが、翌年復旧したとのことです。
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3/20 12:12
社号標「邨社 手白神社」(大正十二年)、石鳥居は令和元年の台風で大杉の枝が落下し倒壊したそうですが、翌年復旧したとのことです。
手白神社は天治元年(1124)蘆田基氏が創建したと伝わる、御祭神は手白香姫命で「手の神様」として信仰される、
大きめの溜池がありました。周辺は立入禁止のようなので、車道を周っていきます。
雪の笠山と堂平山、思って程良いお天気にはなりませんでしたね。
古墳があるようなので寄り道します。その途中で今季初ワラビちゃん
ツバキの大樹と庚申塔「宝暦十二壬午天十一月吉日(1762) 武州比企郡勝田村」
天神社は立派なお社があったようですね。「天神山」の名称もこちらに由来するのでしょうね。
左手に丘陵への登り道もありましたが、溜池沿いの道を辿ってみます。
霞んだ白銀の左は陣見山かな、庚申塔群のある貯水タンクも確認できました。
展望台、伊古神社奥宮と「八大龍神」(昭和48年再建)、壊れた石祠はもっと古そうです。
「(…)伊子講中」、時間が経ちすぎて（）部忘れちゃいました！やはり微妙なのはメモしなければだめですね。
「覚明霊神 普寛霊神 一心霊神」御嶽講祖の霊神碑、「明治十七年九月(1884)」
「竃三柱大神」仏教では三宝荒神、「明治十七年九月(1884)」
「日本武尊」「明治十七年十一月(1884) 伊古村□越畑邨 願主 青木平兵衛」
右「天御中主命」仏教だと妙見菩薩。「明治十八年三月(1885) 請祭主 大久保…」
左「大己貴命」「明治十七年十一月(1884) 沼下願主 石井代助」
そして中央に「御嶽神社 八海神社 三笠神社」「明治十有七季十一月(1884)」、背面や台石に多数の講員銘があります。講紋は剥落しているようです。
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3/20 15:01
そして中央に「御嶽神社 八海神社 三笠神社」「明治十有七季十一月(1884)」、背面や台石に多数の講員銘があります。講紋は剥落しているようです。
文字塔「嘉永元申歳十一月吉辰(1848)/武州比企郡勝田村」
お花見するには格好のベンチがありました。もう少し早く来ればよかったですね。
石燈籠には「奉納 草薬師/文化七年九月日(1810)/勝田村…」とありました。これは嬉しい発見です！
石祠にも銘があるようです「元文□…/・月吉日 田中(波平…)」
ここに「一級河川 滑川起点」の石標がありました。その向こうは二ノ宮山方面
計画ではこちらの館跡や八宮神社なども訪ねたかったのですが、宿題にします。
こちらもカットしようと思いましたが、遠目にも雰囲気が良さげだったので立ち寄りました。ホント♪この木何の木、気になる木〜って感じですね。
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3/20 16:30
こちらもカットしようと思いましたが、遠目にも雰囲気が良さげだったので立ち寄りました。ホント♪この木何の木、気になる木〜って感じですね。
散歩のお爺さんの話では右側は伊勢湾台風の時に裂けて、その後に生えてきたものだそうです。
塩の大エノキ、このお地蔵さんとのショットがまた絵になりますね！葉をつけた姿も見てみたいものです。
左側に「元禄二己巳年正月吉日(1689) □施主敬白」、中世板碑を除くと本日出会った最古の石分です。
神社の入口に「邨社 兵執神社」社号標(大正五年,1916)と石祠
後半はあまり意味のない滑川源流を辿る旅になってしまいましたが嬉しいご褒美がありました。
駐車地近くの馬頭尊「文久二壬戌天十一月三日(1862) 願主…」
感想
・最近、G地図で見つけた御嶽神社を訪ねてみました。後で調べたら一般の地図にも載っていましたが、今まで全然気がつきませんでした。小高い丘陵に御嶽塚が設けられ御嶽の神々や霊神碑が立ち並んでしました。
・そちらから展望台のある二ノ宮山が正面に良く見えたので、以前(23.12.16)に訪ねた二ノ宮山の御嶽塚を繋げてみました。例によって途中あちこち寄り道しながら石分補給をいたしました。予定になかったお社や石分にも会うことができました。
・少し前にTV出演していた嵐山町の若い町長さんが「わが町の自慢は溜池がたくさんある！」(笑)と言っていましたが、その通り道々沢山の溜池がありました。その中で御嶽山の近くにある溜池がどうやら滑川の水源になっているようでした。ちょうど帰り道に「一級河川滑川起点」の石標があったので、源流を遡り辿ってみました。といっても殆ど用水路、排水路のような感じで(笑)、自分でも「何だかなぁ」と思いながら歩いていましたが、最後は江戸期の弁才天に出会うことができ、ただの徒労に終わらずに良かったです。
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滑川町の里山探索20km以上も歩かれて凄いですね😄！
西古里の重輪寺のバーベルを上げる像が面白いですね！また手白神社の彫刻も素晴らしいではありませんか！
すぐ近くにあるのに遠くから来られた方に教えて頂くことが多くてビックリしています😄！
滑川の源流もいつか訪れて見たい場所の一つでした！
こうしてじっくり歩くとやはり色々なものが見えてくるんですね😄！さすがgodohan さんだと改めて感服している次第です！
大変お疲れ様でした〜！
ではでは〜😊
先日ちょっとお話した御嶽に行ってみました。意外にも？良い感じで、現在も信仰されているようです。是非、朝活で訪れてみてください。
・最初は先日Nimaさんが踏まれた二ノ宮山西峰も予定していたのですが、次の機会にしました。ぶらり歩きをすると興味深いものに沢山出会ってなかなか先に進めないですね。バーベル寺？では前東京五輪金メダル選手の記念碑やおっしゃる通り手白神社の彫刻は感嘆ものでした。それからとても気に入ったのがこれもNimaさんが以前に訪ねられた“この木何の木”、こちらも今回はカットしようかとも思いましたが、遠目にとても雰囲気が良さげだったので行っちゃいました。あの榎の大樹と古い御地蔵様(中世板碑を除くと今回最古の石分でした！)はとても絵になりますね。葉っぱをつけた姿も是非見たいと思いました。
・最後の滑川源流はどうでもいいようなオプションでしたが(笑)、最後にご褒美(弁天様)があったので報われました。
・釈迦に説法ですが、この周辺、館跡や古い石分もたくさんあって面白いですね！今回歩き残した所もまだまだあるので、また歩いてみたいと思います。それでは。 godohan
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