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記録ID: 7944232
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

まほろば跋渉記#67 南アルプス仙丈ヶ岳 遠かった地蔵尾根

2025年03月25日(火) 〜 2025年03月26日(水)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
27:43
距離
23.8km
登り
2,042m
下り
2,045m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:12
休憩
1:52
合計
11:04
距離 14.3km 登り 1,920m 下り 659m
6:29
8
スタート地点
6:37
6:39
22
7:01
7:02
72
9:50
10:04
34
10:38
10:55
111
12:46
13:32
20
13:52
13:53
17
14:10
98
15:48
16:17
31
16:48
13
17:01
17:03
30
2日目
山行
3:36
休憩
0:00
合計
3:36
距離 9.5km 登り 105m 下り 1,383m
6:50
42
7:32
36
8:08
124
10:12
9
10:26
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
柏木集落内の無料駐車場を利用
登山口から20分、柏木集落に伝わる民話「孝行猿」。石碑には『オヤザル ガ、ウタレマシタ。コザルガ、タスケヨウ ト オモッテ、ロ デ テ ヲ アブッテ、オヤザル ノ キズグチ ヲ アタタメテ ヰマス。』
と刻まれ、親猿を想う3匹の子猿の話は道徳の教材にも使用されました。
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登山口から20分、柏木集落に伝わる民話「孝行猿」。石碑には『オヤザル ガ、ウタレマシタ。コザルガ、タスケヨウ ト オモッテ、ロ デ テ ヲ アブッテ、オヤザル ノ キズグチ ヲ アタタメテ ヰマス。』
と刻まれ、親猿を想う3匹の子猿の話は道徳の教材にも使用されました。
地蔵尾根のルートは出発から幾度となく林道と交差し、時には林道にルートを取って進みますが、松峰東側の鞍部で長々と延びる林道はついに終点を迎え、そこからようやく登山道らしい登山道を行くようになります。
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地蔵尾根のルートは出発から幾度となく林道と交差し、時には林道にルートを取って進みますが、松峰東側の鞍部で長々と延びる林道はついに終点を迎え、そこからようやく登山道らしい登山道を行くようになります。
尾根から標高差で50mほど南へ下り、小さな沢のそばに立つ松峰小屋。昔ながらの避難小屋ですが、長い行程を強いられる地蔵尾根では貴重な山小屋です。
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尾根から標高差で50mほど南へ下り、小さな沢のそばに立つ松峰小屋。昔ながらの避難小屋ですが、長い行程を強いられる地蔵尾根では貴重な山小屋です。
地蔵岳を巻いた先の2400m峰にテントを張り、身軽になってなんとか今日中に山頂を踏めないかと進みますが、上部に行けば行くほど前日の雪でトレースが消え、急登のラッセルになって全然ペースが上がらず…。ようやく森林限界に出ると、尾勝谷源流・奥南(おくなみ)沢の崩壊壁が荒々しい姿で立ちはだかっていました。
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地蔵岳を巻いた先の2400m峰にテントを張り、身軽になってなんとか今日中に山頂を踏めないかと進みますが、上部に行けば行くほど前日の雪でトレースが消え、急登のラッセルになって全然ペースが上がらず…。ようやく森林限界に出ると、尾勝谷源流・奥南(おくなみ)沢の崩壊壁が荒々しい姿で立ちはだかっていました。
時刻は午後4時を回り、このペースだとまだ山頂までは時間がかかりそうだったので、ここで諦めます。山頂を踏めない分、少し寂しい夕刻の陽を浴びながら地蔵尾根上部の景色にしばし浸ります。仙丈は何度も頂を踏んでいるのもありますが、昔みたいに山頂にこだわらなくなり、自分も年を取ったなぁと思います(笑)。
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時刻は午後4時を回り、このペースだとまだ山頂までは時間がかかりそうだったので、ここで諦めます。山頂を踏めない分、少し寂しい夕刻の陽を浴びながら地蔵尾根上部の景色にしばし浸ります。仙丈は何度も頂を踏んでいるのもありますが、昔みたいに山頂にこだわらなくなり、自分も年を取ったなぁと思います(笑)。
テントへの帰路、振り返ると仙丈ヶ岳の頂が雲一つない夕空に聳えます。この景色を見ると、やっぱりちょっともったいなかったかなぁという気持ちに駆られます(笑)。
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テントへの帰路、振り返ると仙丈ヶ岳の頂が雲一つない夕空に聳えます。この景色を見ると、やっぱりちょっともったいなかったかなぁという気持ちに駆られます(笑)。
テントへ戻るとちょうど夕日が黄砂の中に沈もうとしていました。黄砂のおかげで今回は中央アルプスや北アルプスの姿はまったく拝めませんでしたが、これはこれでなんだかちょっと幻想的な雰囲気でした。
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テントへ戻るとちょうど夕日が黄砂の中に沈もうとしていました。黄砂のおかげで今回は中央アルプスや北アルプスの姿はまったく拝めませんでしたが、これはこれでなんだかちょっと幻想的な雰囲気でした。
翌日は夜明け前からもう一度山頂へトライするか悩みましたが、朝一は空一面を雲が覆っていたので潔くそのまま柏木集落へと戻ってきました。山頂までは行けなかったものの、地蔵尾根の雰囲気は十分に味わえたので満足でした。のどかな柏木集落にも癒されます。
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翌日は夜明け前からもう一度山頂へトライするか悩みましたが、朝一は空一面を雲が覆っていたので潔くそのまま柏木集落へと戻ってきました。山頂までは行けなかったものの、地蔵尾根の雰囲気は十分に味わえたので満足でした。のどかな柏木集落にも癒されます。
早めに下山できたので、幾度となく通った道で松本へ。北上するにつれ黄砂は薄くなり、山麓線からは北アルプス後立山の山並をバックに岳都・松本らしい風景を眺めることができました。
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早めに下山できたので、幾度となく通った道で松本へ。北上するにつれ黄砂は薄くなり、山麓線からは北アルプス後立山の山並をバックに岳都・松本らしい風景を眺めることができました。
その翌日は、木曽・やぶはらスキー場に寄ってクタクタになるまでテレマークで遊び(練習?)ます。人も少なく快適で、山山滑とたっぷり雪と戯れた春の3日間でした。
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その翌日は、木曽・やぶはらスキー場に寄ってクタクタになるまでテレマークで遊び(練習?)ます。人も少なく快適で、山山滑とたっぷり雪と戯れた春の3日間でした。

感想

南アルプス北部に位置し、その穏やかで女性的な山容から「南アルプスの女王」とも呼ばれる標高3032.86mの仙丈ヶ岳。南アルプス林道バスが通う北沢峠から登れば4時間ほどで3000mの頂に立てるとあって、南アルプスでは比較的手軽に登れる人気の山となっています。その仙丈ヶ岳山頂から西へ、信州側の今は伊那市となった旧長谷村市野瀬(いちのせ)へと延びるのが地蔵尾根で、登山口となる柏木集落から往復すれば25kmを越える長い行程を強いられるうえに森林限界に出るまでほとんど展望がないとあって、今は通う人も少ないクラシックルートとなっています。
信州にいた頃からいつかは歩きたいと思っていた地蔵尾根、今回はそんな地味で長〜い古のルートから、春の仙丈ヶ岳を目指します。

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