南八甲田バリエーション3クラ＋松森山 （蔦→赤倉→猿倉→乗鞍→松森山→蔦）

2025年04月05日(土) [日帰り]

• GPS: 08:56
• 距離: 18.4km
• 登り: 1,322m
• 下り: 1,322m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:27
• 休憩: 0:29
• 合計: 8:56

距離 18.4km 登り 1,322m 下り 1,322m

6:21 スタート地点
6:22 6:23 蔦温泉バス停
6:27 瓢箪沼
6:46 6:50 長沼
9:54 10:08 赤倉岳
11:34 11:42 猿倉岳
12:47 12:48 乗鞍岳
14:28 14:29 松森山
15:05 月沼
15:15 瓢箪沼
15:17 ゴール地点

天候

晴れ時々くもり

アクセス

利用交通機関：

自家用車

蔦温泉の駐車場
トイレあり

コース状況／危険箇所等

【蔦温泉から赤倉岳まで】

南北ナガムテに挟まれた森は、小沢深沢の迷宮、アップダウン多かったです。
長沼から先はシンプルな沢地形と思いかや、こちらも沢が複数走っていて、熊の足跡も多数。

赤倉岳直下は、北側から登るのは最短距離ですが、ウネリと急斜面で大変です。
乗鞍方面から登る際は、敢えて南寄りに行くとかなり楽だと思います。

【赤倉岳から猿倉岳】

猿倉南面に矢櫃沢の上流部が走っていて、崖マークのところはガッツリえぐれていました。
今回通過したところより西（上流）は平らに埋まっています。
今回はシールのまま滑り降りましたが、時間に余裕があれば滑走も充分楽しめそうな斜面でした。

【乗鞍岳】

山頂は雪庇できていました。
下が覗きにくく、クラックも多く入るので気をつけてください。

【乗鞍から蔦温泉へ】

滑走モードのまま楽に北ナガムテ方面へ行けました。
左手真下に落としたくなるのを我慢して、奥へ奥へとトラバースです。
赤沼への沢沿いは割と広めのブナ林で、雪質良ければかなり楽しそう。

松森山山頂はスキーで楽に上がれました。
夏とは雰囲気が違って小さな丘という感じ。
そこから月沼までは沢地形を楽に降りられると予想していましたが、起伏と小沢多くシールで助かりました。

写真

4/5 5:23

萱野高原にいたアナグマ
餌探しに夢中で車に気付かない。笑

4/5 6:21

ここから入山。雪はたっぷりある。

4/5 6:40

月沼の脇を通過

4/5 6:46

長沼。この奥の沢筋を登っていきます。初見のルートでドキドキ。

4/5 6:52

むむ。いきなりの難所だな。ガリガリなのでスキーアイゼンを早速装着。

4/5 6:54

ちなみに先行している足跡は、爪も立派な熊のもの！

4/5 6:56

朝の沼はきれい

4/5 6:56

それでは探検スタート

4/5 7:22

シンプルな沢地形と思いきやら小沢が迷路のようだった

4/5 7:30

積雪はこのくらい
1.5mくらいあったかな？

4/5 7:48

沢はところどころ口を開けてる

4/5 7:51

めちゃくちゃ大きな木を発見！

4/5 7:52

写真じゃ伝わらないかもだけど、横幅が1.3mはあった。根本の方はもっと太いはず。

4/5 7:55

下から見上げる1001ピーク
こんな切れ目が入ってたんだ〜

4/5 8:20

良い雰囲気。この辺一度来てみたいと思っていたので嬉しい

4/5 8:25

間近で見る赤倉岳はかっこいいなあ

4/5 8:31

徐々に見晴らしが良くなってきた

4/5 8:47

赤倉岳。2時間半歩いてきたのに、まだあんなに遠い。

4/5 8:57

振り返る。赤沼が見える。
雪質が良いので滑りたい…！でも我慢だ！

4/5 8:59

滑りたくなる良い斜度と雪。
つまり登りは大変

4/5 8:59

赤倉の断崖。
この先ハードで45分間写真なし！

4/5 9:45

ようやく急登がおわった！風が強くかなり寒い。

4/5 9:45

西から雲が来て、高田大岳に当たっては消滅していた。

4/5 9:55

1クラ目、赤倉岳登頂！

4/5 9:56

赤沼が見えます。
本当はあちらも行く計画だった。

4/5 9:59

赤倉岳にも樹氷があった♪

4/5 10:19

乗鞍岳のクラックがよく見えます

4/5 10:24

帰りのことを考えて
目印になるように道をつける

4/5 10:49

次のターゲット猿倉岳。
ガスったり晴れたりしてる。
前夜考えて引いたライン通り進みます。

4/5 11:27

櫛ヶ峯は見えない

4/5 11:33

北八甲田も上はガスだなあ

4/5 11:36

2クラ目の猿倉岳に登頂！
滑走路みたいだ

4/5 11:35

斜面見えず。隠れクラックが怖いので近寄れず。この日は滑ってる人見ませんでした。

4/5 11:33

続いてのターゲット、乗鞍岳。
ここが1番キツいんだよな〜。
ということでこの先1時間写真なし！

4/5 12:32

この日唯一出会った二人組のトレースが山頂に向かって綺麗についていたので、登りに集中できました。感謝。

4/5 12:43

乗鞍の樹氷

4/5 12:47

3クラ目、乗鞍岳登頂！

4/5 12:49

ソフトクリームがあった♪

4/5 12:49

十和田湖

4/5 12:53

雪庇が怖くて近寄れない

4/5 12:53

隠れクラックもこわい
ソロは色々こわい

4/5 13:15

というわけで、尾根筋滑走
ようやくシールを剥がしました。笑

4/5 13:17

迷いがシュプールに現れている〜

4/5 13:41

沢筋で板掴みに遭遇して吹っ飛んだ時に、起き上がるついでに撮ったデブリ。
それにしても酷すぎる雪質。この後ジェラートラッセルになりました。

4/5 14:32

オマケのピークハント、松森山。

4/5 14:44

けっこうな下り坂もシールでガンガン降りました。だいぶ慣れたな。

4/5 15:04

ゴールは近い。ようやく安堵。
陽が傾いて雪もザラメっぽくなりました。

4/5 15:19

無事下山！頑張ったなあ

撮影機器：

iPhone 14 Apple

装備

個人装備

予備手袋 防寒着 ゴーグル バラクラバ スコップ ゾンデ ビーコン 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット スキーバンドと結束バンド他補修のための物 モバイルバッテリー 日焼け止め サングラス エマージェンシーシート ナイフ 水筒（保温性） スキーアイゼン スノーソー ツェルトと細引 板拭き用タオルや板とシール用ワックスほか

感想

ふくろう

春の恒例わくわくソロチャレンジ、今年は雪が多いので3クラに挑戦です。

1001ピーク尾根経由の赤倉岳は昔やったことがあったので、もう少しチャレンジ要素を…
と言うことで、登りは尾根の北側の沢を登っていく初見ルートに決めました。

出だしから長沼脇の狭い急斜面をスキーアイゼンをつけてドキドキ通過。
その後はところどころ口を開けた沢迷宮。
熊の足跡もいっぱい。
下から見上げた1001ピークや赤倉はかっこよかったです。

まずは1クラ目、快晴の赤倉へ向かう。
北側の急斜面から回り込んだら、これがなかなかハードでした。
急斜度・うねり・新雪ラッセルの三重苦で、山頂到着は予定の3時間を大幅にオーバーしてしまいました。

続いてシールのまま2クラ目の猿倉へ。
これは前日、1番楽に登れるルートをじっくり考えました。
向かう途中に女性2人組スキーヤーさんとスライド。
ほかには誰にも会いませんでした。

猿倉は登った緩やかな斜面をシールのまま降りて、そのまま向かいの乗鞍へ。
黙々とがんばりここで押し気味の時間を少し回収。
乗鞍でようやくシールオフ。
パックされた雪を安全滑走し、そのまま赤倉の麓まで戻し、赤沼に続く沢筋を降ります。

この先が本日一番の核心でした。
雪質は最初こそ良かったですが、降りるにつれ重雪、ベタベタのジェラートになり、全然曲がらない。
板掴みにも遭遇して吹っ飛んだりと、てんやわんや。

当初赤沼も見る予定でしたが、沢が途中で口を開け始めたし、その先の行程も長いので、今回は断念して松森山にロックオン。
この判断は正解でした。
途中に沢が無数に現れて、アップダウンも多く、潔くシール下山を決めました。

深い沢をひとつ上手く渡り、あとは松森山までなだらかな登り。
雪のない松森山とはだいぶ違って丘みたいな感じでした。
ここも無理やりシールで降りて、そのまま蔦温泉目指します。
地形図では沢地形を使ってシンプルにたどり着けそうに思っていたのに、ここも小さなアップダウンの連続でした。



久しぶりに滑走欲を封印して山屋魂全開の挑戦でした。
今日1日でシール滑走にかなり自信がつきましたが、こんなことしてたらそのうちビンディングが壊れそう…笑

コメント

OTS2015

ふくろうさん
こんにちは。３クラ満喫されたようで何よりです。一日ずれていればお会いできましたね(笑)

ふくろう

OTS2015さんこんばんは！
なんとなく会えそうな予感がしていましたが、１日違いで惜しい！😁
次は私も櫛へ行きたいです。
早くザラメになってほしいですよね…！

YU-Q

すごいロングルートにロング記録👏

ふくろう

YU-Qさん
鳥海山に向けてトレーニングできた！👍
単独行は思い入れ強く、いつも文章長くなっちゃう〜😅

sawaya

ふくろうさん、強くなりましたね〜❗
脱帽です。

ふくろう

sawayaさん
ありがとうございます。
お師匠さんのおかげですよ🥹