南八甲田 睡蓮沼から猿倉岳 〜ついにやらかした怪我の記録〜


- GPS
- 04:32
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 431m
- 下り
- 433m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日の降雪により、ストップ気味 |
写真
装備
個人装備 |
地図
コンパス
ヘッドライト
雨具
防寒着
予備着替え
水
スキー
シール
トレッキングポール
エマージェンシーシート(2人用)
スコップ
ゾンデ棒
ビーコン
サングラス
ゴーグル
ヘルメット
グローブ
サーモボトル
食料
予備バッテリー
医薬品(三角巾・包帯・下痢止め・痛み止め・風邪薬・絆創膏・ポイズンリムーバー)
行動食(ゼリー)
非常食(ナッツ・エナジーバー
飴)
|
---|
感想
いつかやらかすのではと恐怖していた反省の記録。
GWスキーツアーの3日目はおススメを受けて楽しみにしていた南八甲田。とはいえ連日のハイクアップに文句を言われているので、ショートコースを設定して猿倉岳の往復を計画。
朝駐車スペースには余裕をもって駐車できたが、風が冷たく寒い。それでも行くよと準備をせかしていざ出発。最初は細かいアップダウンが続き、下山が難しそうと話すが、少しだけ標高を上げると一面きれいな白色になった。どうやら前夜にみぞれっぽいものが降ったようでかなーりストップスノーに見える。
残り標高差100mくらいところで山頂が雲の中に包まれているのがよく見えたので、晴れ待ち休憩を提案され、穴を掘って風よけしつつ大休止。
一休みしたら体を動かしたくなり一本滑走。完全ストップスノーに笑っちゃうが適当なとこまで滑り込んでから登り返す。それでも雲は晴れないのでキッカーver.1を作成し、数本楽しむ。
そんなことをしていたら晴れてきたのでピークハントへ。途中スマホ紛失に気づき、ピークハント後に休憩地点に戻ったらキッカー下に転がっているスマホを発見。どうやらジャンプの拍子に落としていた模様、、
ここでまだまだ元気は有り余っているので、友人希望のコブ作成に付き合い、6~8ターンぶんくらいのコブ斜面を作成。
ある程度の形になったところでコブに飽きて再度キッカーver.2の作成を開始した。
ver.2なだけあって雪を1段多めに積んで高くする。
最初の一本は思いのほか高く飛んだことに驚き何もできなかったが、徐々に捻ってみたりに挑戦していく。そして何本目かでついにやらかした。
テックビンディングのトゥー側がしっかりハマっていないままアプローチに入り、飛んだ瞬間に片足の板が外れた。え?と思っている間に着地しその衝撃で右ひざからゴリっという感触がした。着地ミスしてしばらく動けなかったが、板を外してもらって状況確認。落ち着いたら降りれそうな気がしたが、痛みは増していく。
自己完結前提の遊びで右足以外は全く問題ないのに救助なんかは呼べないと、下山に意識を向ける。
ファーストエイドキットからロキソニンを飲んだら徐々に落ち着いてきたので、スノーソーとスコップの柄を添え木にしてスキーバンドで縛って固定する。膝の横振れが抑えられて少し楽になる。まっすぐは進めるけど横に揺れると力が支えられないという状態に知人から聞いた前十字靭帯断裂の話を思い出す。ゆっくり準備を進め、左足一本の横滑りで帰ることを考えて滑り出すが、ストップスノーとみぞれのグサグサ雪のせいで思った方向に進めない。
恐る恐る右足に体重をかけてみるとハの字で滑ることは何とかできそうとわかったので、ゆっくりと下山開始。グサグサ雪に足を取られて右足が外を向きそうになると声が漏れるので、慎重にハの字と片足滑走で滑った。最後の細かなアップダウンは片足荷重でスピードをつけて残りは手漕ぎで何とかする。そうしてなんとか車近くの雪切れポイントに下山できた。
車で着替える際に膝を見てみるが、左右差はほとんど感じられない。遅くともなんとか歩くことが出来たので、重症じゃなさそうだと少し安心して、猿倉温泉に向かった。せっかく来たのだから温泉に入らないという選択肢は無いw。それでも一応、右足はお湯に浸からないように気持ち程度の配慮はした。
翌日は八幡平近くで滑走の計画だったが、帰宅することにし、盛岡で焼肉と盛岡冷麵を楽しんで大移動へ。
運転に関われず大変申し訳ないが、午前4時ごろに自宅へ帰宅。すぐに就寝した。
---------
翌日もGWのため開いている病院が見つからず、実家まで連れて行ってもらい松葉杖を回収。このころから足の痛みが増していった。
5/7は最寄りの整形外科が休みのため受診せず。
5/8に受診。内側側副靭帯?が損傷しているようだとの診断。先生も山スキーヤーとのことで色々教えていただき、念のためMRIも取ることになる
5/9にMRIを撮り、靭帯の断裂は無く、内側が少し損傷しているだけ+外側の骨の骨挫傷という最も安心できる結果。保存療法となる。
----------
友人と妻には迷惑をかけたが、下山、帰宅や日常生活において助けてもらい感謝が絶えない。
個人的には反省すべきことは多いが、取り返しのつかないヤバい状況でなく、それでも大きなトラブルを経験することが出来て、経験値は増えたと思う。こういう遊びをする以上、何かやってしまった時の備えは十分にすべきだと改めて認識した。
少しでも早く回復して、日常に戻る。そしてまたみんなで遊びに行けるように強い体を作ろうと思う。
GW東北ツアー3日目は南八甲田の猿倉岳
青森市で一泊してまた酸ヶ湯に舞い戻る。道中のコンビニオーナーさんもこの時期は八甲田定着して滑りまくってたらしい。酸ヶ湯駐車場からちょっと入ってキャンプしちゃうんだと。気軽に八甲田行けるの羨ましい。
睡蓮沼は駐車スペース限られているが満車になるほどではなく。結構各地分散するのでしょうか。
スタートからは起伏が激しく地形と方角が読みづらい。尾根地形も緩いのでホワイトアウトしたら確実に迷う。
一登りして、残り標高差100m地点で雲底に。このまま突っ込んでも昨日と同じなので晴れ待ちする。
せっかくなので穴掘って安置作成。休憩入れて一本落とすが昨日の悪天新雪ストップで思わず笑ってしまう。
お菓子爆食い休憩したらやっと晴れてきた。山頂行かなくてもいいのではの意見も、あと100mなら一瞬だよということで。
山頂部は穏やかな地形で当然三角点なども埋まって見えず。それでも奥の乗鞍岳やそれに向かう斜面が見えてまた来てみたいと思わせるエリアが広がっていた。
スマホを落としたということで休憩地点に戻るとジャンプ着地点に落ちていた。
ジャンプもいいけどコブも楽しいぞということでコブも作る。3人で回せばすぐにそれなりのコースができた。満足。
ピークを取りに行く冒険のようなものが楽しいこともあるが、のんびり山の中で過ごす気持ちよさもいい。
ケガしてしまったのは残念だけれども、無事に下山して生きて帰れてよかった。
ダメだった点は反省しつつ、セルフレスキューも身に着けなければと思った1日だった。
猿倉温泉は良い。人が多い酸ヶ湯より好き。からの奥入瀬ドライブも素敵だった。総じて青森は最高だった。とても2,3日では堪能しきれていないのでまた来たい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する