記録ID: 80107
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ハイキング
東北
浅草岳
2008年11月15日(土) [日帰り]
oginchan
その他2人
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,184m
- 下り
- 1,184m
コースタイム
入叶津登山口7:30〜山神の杉8:35〜平岩山9:25〜すだれの上10:19〜避難小屋11:28〜山頂12:04〜13:05〜入叶津登山口16:18
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪が降る前にせっせと北の山を目指していたぺんぎん隊。そう、ぺんぎん隊は雪が降ると山に登らないのである。(笑) 10月に那須岳や日光白根山をやっつけて「さて次は・・・」と考えていた副隊長。実は今月第一週に会津の三ツ岩岳登山を計画していたが都合が悪くなりキャンセルをした。山行きがキャンセルになって喜ぶのは隊長である。成長するに従って楽しい事のみ追求するありふれた子供に成りつつある。そんな隊長に加えて日に日に感じる冬の気配が「早いとこ山に行かなくちゃ!」と気持ちを焦らせるのである。 副隊長 「ねえ、浅草行こうか?」 隊長 「え?浅草!行く行く!!」 反応する隊長の喜び具合が異常なので「ちょっとおかしいな・・・?」と思っていたら 隊長 「ねえ、今度は船乗る?」 副隊長 「ん、船???船は乗らないよ釣りじゃないから。」 隊長 「ん???釣りって何?」 どうも話が噛み合わない・・・ 副隊長 「船なんか乗ったことあったっけ?・・・それより行ったことあるんだっけ?」 隊長 「船も乗ったし行ったこともあるじゃん!浅草でしょ?」 副隊長 「もしかしてお前が言う浅草って東京の事?船って水上バスか??田子倉湖じゃないのね?」 隊長 「ん?田子倉湖って何?浅草ってどこ??」 副隊長 「あのね、お父さんは山の話してんのよ、会津只見の浅草岳。」 隊長 「ええ〜っ、山!!」 電車大好き、東京大好きの隊長は行き先が山だった事でその落胆は二倍になった様子である。 それでも今月に「碓氷峠の廃線歩き」を予定している為に私に大きく逆らえない隊長は渋々浅草岳行きを承知したのである。(笑) さて、この浅草岳には今年6月に挑戦して残雪の為に避難小屋手前で敗退しているぺんぎん隊であるから、ある意味リベンジ登山でもある。 この期を逃すとまたまた雪に閉ざされて山頂への夢は遠くなってしまい、あわよくば「Pass!!」などと言いかねない軟弱ぺんぎん隊であるから、まだ登る気持のある内に登ってしまわなければならない山なのだ。 登山口から山頂まではかなりの長丁場である。それでも前回に避難小屋までは登っていて予備知識がある分、気は楽である。朝靄に包まれる登山口を7:30に歩き始めて順調に登って行く。「山神の杉」まで足慣らしにのんびりと1時間で登る。 ブナの森に深い朝靄が立ち込めて太陽の光を遮っている。 「山神の杉」から「平岩山」までは急な登りが続く。倒木に生えるキノコの幼菌などを眺めながら無理の無い早さで登って行く。途中、フィックスロープが二か所ほどあるが、大して問題は無い。 平岩山の標識を見る地点からしばらくは平坦な登山道を歩く。樹林の間から沼の平の青い水面が見え隠れしている。 沼の平からの登山道を合わせて稜線歩きとなり展望も良くなる。目の前に鬼面山の山肌が見える。只見の集落はまだ朝靄の下に隠れている。「すだれ岩」の上を過ぎると登山道はまた傾斜を強めて来る。 樹林帯を抜ける辺りで隊長の歩調が乱れて来た。 副隊長 「どうした?」 隊長 「疲れた・・・」 また何時もの調子かとあまり相手にせずに歩く。少し遅れ気味ではあるが振り返るとちゃんと歩いている。 樹林帯を抜けると小三本沢の源頭部の草原に出る。草原を横切るように木道が伸びる先には避難小屋が見える。隊長が追い付くのを待つ。 副隊長 「さあ、ここから先は初めてだね。」 隊長 「疲れた・・・」 副隊長 「どこが疲れたの?」 隊長 「何かわかんない・・・足がだるい・・・」 副隊長 「頂上まであと1.1kmだから頑張れよ。」 隊長 「うん・・・」 隊長を先頭に歩き始める。 避難小屋から先の木道は青空に向かって続いている。もう4時間近く歩いているから私もこの登りはきつい。行く手には太陽が輝いて眩しいくらいだ。すると隊長が前の方でおかしな事を始めた。 太陽に向かって祈りを始めた・・・? と思ったら、「疲れてもう歩けない・・・」と言うのである。 隊長の「疲れた・・・」は聞き飽きている私であるが、どうもいつもと様子が違っている。 『はは〜ん!』副隊長はピンと来ましたよ〜。 副隊長 「お前お腹空いてんだろ?」 隊長 「うん・・・」 やっぱり、そうか!隊長はシャリバテしているのである。(笑) 道中の車内でスパゲティー1パックを食べ、更に出発前に登山口でコンビニおにぎりを二つと私の納豆巻きを半パック食べて来た隊長である。 副隊長 「お前ねぇ、燃費悪過ぎ!」 隊長 「ラーメンまだ?」 副隊長 「ラーメンは頂上で食べるの!あと少しだから頑張る事!!」 チョコレートを口に入れてあげて急場をしのいでどうにか山頂まで隊長を連れて登る。 山頂到着!なんて喜んでいる暇も無くコンロでお湯を沸かしてラーメンを作ってやり隊長に食わせる。私のネギトロ巻きも朝の納豆巻きと同様の運命を辿る。満足そうな息子の陰で何時もひもじい思いをする私である。父親はこれで良いのだ・・・あ〜腹減った。(涙) 山頂で小一時間のんびりと過ごす。山頂は360°の展望が開けている。周囲の山々も綺麗に見えている。今回は地図を忘れて来たので方向しか分からない。だから山座同定も出来ずに名前の判らない山々を眺めるばかりである。唯一、燧ケ岳だけが判ったので、その先に薄っすらと見えるのが日光白根山だろうと勝手に決めて一人感動していた。(笑) 山頂を13:00に出発。 登りも長ければ下りも長いのは当然である。シャリバテから回復した隊長は意気揚々と先頭を歩いている。寄り道好きな友人が遅れ気味になるので、要所要所で休憩をしながら下る。「山神の杉」まで下って友人を待つが全く来る気配も無いうちに周囲が薄暗くなって来たので歩き出す。 時計と睨めっこをしながら、それでもゆっくりと歩いていると、登山道まであと1kmの辺りで漸く友人が追い付いて来た。3人揃って駐車場まで下山したと同時に日が暮れて長い様な短い秋の一日が終わった。 16:15下山。 |
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