記録ID: 8045451
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山滑走
甲斐駒・北岳
小仙丈ケ岳テレマークツアー
2005年04月23日(土) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 1,922m
- 下り
- 1,921m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 14:10
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 15:40
-備忘録-
日時: 2005年4月23日(土)・・・日帰り
場所: 南アルプス仙丈ヶ岳(2,855m)
ルート: 戸台 →北沢峠 →大滝の頭 → 小仙丈ヶ岳 →大滝の頭→北沢峠→戸台
行動時間:15時間40分(休憩含む)
装備: BDヌーニョ(170cm)、CobraR4、スカルパT3
メンバー:ポチ(単独)
先週、御嶽山の帰りに中央道から見た甲斐駒が美しく雪もたっぷりあるので、次は南アルプスに行こうと決めた。やはり魅力的なのは仙丈ヶ岳のカールである。北沢峠までのバスは残念ながら4/25からで歌宿までの運行となっている。
普通ならここで諦めるのだが、自分はこれなら人は入らず仙丈ヶ岳を独り占め出来て静かな山行が出来るのではないか?
今回は日曜に用事があるので日帰りという制約もある。前に甲斐駒黒戸尾根日帰りもやっているので、40歳になってどれくらい体力が落ちているか?という体力テスト的なものも含めて決行した。
01:30 戸台到着。寝酒なしですぐに就寝。03:40 起床。
04:30 戸台出発(1,020m)
スキー板にブーツをセッティングしてザックに固定する。今回は雪のない登山道を標高差1,000m以上も歩かなければならないため、トレッキングシューズとスキーブーツの両方を持っての山行だ。更にアイゼン、ワカン、ビバーク用具一式があるのでいつもの日帰り山行より重めである。ヘッデンを点け、スタートする。やや東の空が白み始めていたが歩き始めるが30分もすると完全に空けてしまった。気温は5℃でそんなに寒くはない。鹿がかなり生息しており、鳴き声が山間に響き渡る。
05:05-10 第2堰堤(1,147m)
道はしっかりしているのでペースはまずまず。これなら北沢峠まで3時間台も可能かも?という甘い期待もよぎる。
06:25 丹渓山荘下(廃業)(1,458m)
河原歩きはここで終了。ようやくここからが本格的な登りとなる。八丁坂と呼ばれる急登をこなしていく。
1,700mあたりから雪が付き始める。残雪でなく新雪である。林道を横切って大平山荘から本格的な残雪があり、溶けて固まったアイスバーンと新雪で非常に歩き難くなり、アイゼン・スパッツを装着。途中15分の朝食タイム。
08:40−50 北沢峠(2,030m)
3時間台を目指したが結局4時間10分もかかってしまった。小休止の後、公衆トイレの裏側の登山道から取り付いたが、ここも溶けた雪が凍っていていやらしい道だ。多分アイゼンを持ってこなかったら早々に退散していたであろう。
尾根筋も次第に急な痩せ尾根となりペースダウンしていくが、時折甲斐駒や北岳が顔を覗かせ、やる気を誘ってくれる。
11:25-12:10 大滝の頭(2,535m)
気温が上昇し、雪はアイスバーンから腐れ雪になり、痩せ尾根でかなりの時間を費やしてしまった。ここで藪沢ルートに行くかどうか迷うが、体力の消耗と帰りの時間を考えると仙丈ヶ岳は無理と思われ、ターゲットを小仙丈岳に変更した。大休止!昼食タイム。
13:55-14:20 小仙丈ヶ岳(2,855m)
大滝の頭上から森林限界となったのでシール登行に切り替えるが、再びアイスバーンとモナカのミックスになり、急斜面も思うように進めない。仕方なくスキーを外しつぼ足で頂上を目指す。
頂上からは仙丈ヶ岳、間ノ岳、北岳、甲斐駒ヶ岳、鋸岳の展望を独り占めする。眼下にはたっぷりの雪に覆われた小仙丈沢カールが広がり、思わず飛び込みたくなる。時間があればなあとため息。藪沢の方も快適そうだ。
やはりここは仙丈小屋に泊まり、藪沢、大小仙丈沢を滑るのがベストだ。
風も強くなり、気温も下がり始めたので、後ろ髪を引かれる思いで下山開始!ここからは2,500mの森林限界までが今日のメインだ!と気合いを入れるが更に堅くなったアイスバーンと表面カリカリモナカで悪戦苦闘する。気が付けば濃い樹林帯に到達。
今回は快適に南アルプス林道に下るルートを探ることも目的の一つであったが、何と2万5千分の地形図を忘れて(何故か尾瀬の地形図を持ってきてしまった)しまい、山と高原地図では詳細が解らず来たルート引き返すことにした。
14:55 大滝の頭
ここから再び痩せ尾根となるのでアイゼンを装着し、スキーを両手に持って下る。下りは思った以上に高度感があり、慎重になる。
16:00 北沢峠(2,030m)
長衛荘前では一瞬下山したような気分になったが、まだ1,000mも下らなければならず休憩なしで先を急ぐ。
林道を横切る1,870m地点でトレッキングシューズに履き替えスキーをザックに付ける。目の前にカモシカが現れしばらくにらめっこする。
17:50 丹渓山荘下
飽きるほど歩いてようやく丹渓山荘下に到着。陽は傾きあたりは薄暗くなってきた。北沢峠から3時間で下れるだろうと思っていたが、疲れのため休憩が多くなり時間ばかり浪費する。
この先は河原沿いの平坦な道なのでペースが上がる。しかし、右岸に渡る前に日没となりヘッデンのお世話になる。月明かりも手伝ってうっすら先も見えるので恐怖心もなく歩けた。第2堰堤を通過し「もうすぐ!」と思ったがこれがなかなか遠かった。
20:10 戸台到着(1,020m)
自分の車を見るとほっとする。自宅に帰ったような安心感が広がる。急いで着替えを済ませ仙流荘へ・・・自販機でコーラを買い一気飲み!「あーうまい!」と叫ぶ。滑りはいまちだったが(いつも?)久しぶりの完全燃焼であった。
このあと睡魔と戦いながら休み休み運転し、自宅に戻ったのは1時を過ぎていた。
日時: 2005年4月23日(土)・・・日帰り
場所: 南アルプス仙丈ヶ岳(2,855m)
ルート: 戸台 →北沢峠 →大滝の頭 → 小仙丈ヶ岳 →大滝の頭→北沢峠→戸台
行動時間:15時間40分(休憩含む)
装備: BDヌーニョ(170cm)、CobraR4、スカルパT3
メンバー:ポチ(単独)
先週、御嶽山の帰りに中央道から見た甲斐駒が美しく雪もたっぷりあるので、次は南アルプスに行こうと決めた。やはり魅力的なのは仙丈ヶ岳のカールである。北沢峠までのバスは残念ながら4/25からで歌宿までの運行となっている。
普通ならここで諦めるのだが、自分はこれなら人は入らず仙丈ヶ岳を独り占め出来て静かな山行が出来るのではないか?
今回は日曜に用事があるので日帰りという制約もある。前に甲斐駒黒戸尾根日帰りもやっているので、40歳になってどれくらい体力が落ちているか?という体力テスト的なものも含めて決行した。
01:30 戸台到着。寝酒なしですぐに就寝。03:40 起床。
04:30 戸台出発(1,020m)
スキー板にブーツをセッティングしてザックに固定する。今回は雪のない登山道を標高差1,000m以上も歩かなければならないため、トレッキングシューズとスキーブーツの両方を持っての山行だ。更にアイゼン、ワカン、ビバーク用具一式があるのでいつもの日帰り山行より重めである。ヘッデンを点け、スタートする。やや東の空が白み始めていたが歩き始めるが30分もすると完全に空けてしまった。気温は5℃でそんなに寒くはない。鹿がかなり生息しており、鳴き声が山間に響き渡る。
05:05-10 第2堰堤(1,147m)
道はしっかりしているのでペースはまずまず。これなら北沢峠まで3時間台も可能かも?という甘い期待もよぎる。
06:25 丹渓山荘下(廃業)(1,458m)
河原歩きはここで終了。ようやくここからが本格的な登りとなる。八丁坂と呼ばれる急登をこなしていく。
1,700mあたりから雪が付き始める。残雪でなく新雪である。林道を横切って大平山荘から本格的な残雪があり、溶けて固まったアイスバーンと新雪で非常に歩き難くなり、アイゼン・スパッツを装着。途中15分の朝食タイム。
08:40−50 北沢峠(2,030m)
3時間台を目指したが結局4時間10分もかかってしまった。小休止の後、公衆トイレの裏側の登山道から取り付いたが、ここも溶けた雪が凍っていていやらしい道だ。多分アイゼンを持ってこなかったら早々に退散していたであろう。
尾根筋も次第に急な痩せ尾根となりペースダウンしていくが、時折甲斐駒や北岳が顔を覗かせ、やる気を誘ってくれる。
11:25-12:10 大滝の頭(2,535m)
気温が上昇し、雪はアイスバーンから腐れ雪になり、痩せ尾根でかなりの時間を費やしてしまった。ここで藪沢ルートに行くかどうか迷うが、体力の消耗と帰りの時間を考えると仙丈ヶ岳は無理と思われ、ターゲットを小仙丈岳に変更した。大休止!昼食タイム。
13:55-14:20 小仙丈ヶ岳(2,855m)
大滝の頭上から森林限界となったのでシール登行に切り替えるが、再びアイスバーンとモナカのミックスになり、急斜面も思うように進めない。仕方なくスキーを外しつぼ足で頂上を目指す。
頂上からは仙丈ヶ岳、間ノ岳、北岳、甲斐駒ヶ岳、鋸岳の展望を独り占めする。眼下にはたっぷりの雪に覆われた小仙丈沢カールが広がり、思わず飛び込みたくなる。時間があればなあとため息。藪沢の方も快適そうだ。
やはりここは仙丈小屋に泊まり、藪沢、大小仙丈沢を滑るのがベストだ。
風も強くなり、気温も下がり始めたので、後ろ髪を引かれる思いで下山開始!ここからは2,500mの森林限界までが今日のメインだ!と気合いを入れるが更に堅くなったアイスバーンと表面カリカリモナカで悪戦苦闘する。気が付けば濃い樹林帯に到達。
今回は快適に南アルプス林道に下るルートを探ることも目的の一つであったが、何と2万5千分の地形図を忘れて(何故か尾瀬の地形図を持ってきてしまった)しまい、山と高原地図では詳細が解らず来たルート引き返すことにした。
14:55 大滝の頭
ここから再び痩せ尾根となるのでアイゼンを装着し、スキーを両手に持って下る。下りは思った以上に高度感があり、慎重になる。
16:00 北沢峠(2,030m)
長衛荘前では一瞬下山したような気分になったが、まだ1,000mも下らなければならず休憩なしで先を急ぐ。
林道を横切る1,870m地点でトレッキングシューズに履き替えスキーをザックに付ける。目の前にカモシカが現れしばらくにらめっこする。
17:50 丹渓山荘下
飽きるほど歩いてようやく丹渓山荘下に到着。陽は傾きあたりは薄暗くなってきた。北沢峠から3時間で下れるだろうと思っていたが、疲れのため休憩が多くなり時間ばかり浪費する。
この先は河原沿いの平坦な道なのでペースが上がる。しかし、右岸に渡る前に日没となりヘッデンのお世話になる。月明かりも手伝ってうっすら先も見えるので恐怖心もなく歩けた。第2堰堤を通過し「もうすぐ!」と思ったがこれがなかなか遠かった。
20:10 戸台到着(1,020m)
自分の車を見るとほっとする。自宅に帰ったような安心感が広がる。急いで着替えを済ませ仙流荘へ・・・自販機でコーラを買い一気飲み!「あーうまい!」と叫ぶ。滑りはいまちだったが(いつも?)久しぶりの完全燃焼であった。
このあと睡魔と戦いながら休み休み運転し、自宅に戻ったのは1時を過ぎていた。
天候 | 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2005年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
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