秋の湿原�� 尾瀬ケ原周遊δルート
福島県
群馬県
新潟県
Rheingold
B-Donau
- GPS
- 06:30
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 211m
- 下り
- 217m
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標高グラフを拡大コースタイム
0148自宅-<給油>-練馬IC0230-<関越道:0251高坂SA0257>-0349沼田IC-0440尾瀬戸倉第1駐車場
0500尾瀬戸倉第1駐車場-0525鳩待峠<着替え・第1朝食・変更ルート確認>
【尾瀬】
0600鳩待峠-0650山の鼻(ビジターセンター)0657-0732牛首分岐-0810竜宮十字路-0838見晴<着替え・第2朝食・休憩>
0932見晴-0945東電小屋分岐-1020ヨッピ橋-1054牛首分岐-1124山の鼻<休憩>1140-1230鳩待峠
《復路》
1236鳩待峠-1300尾瀬戸倉第1駐車場<着替え・昼食>1320-1412沼田IC-<関越道>-1555練馬IC-1736自宅
| 天候 | 曇り一時霧雨のち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2010年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
タクシー 自家用車
10月3日(日)の朝は、04時40分の時点で第1駐車場は2割程度の入りでした。 聞くところ、10月2日(土)も第2駐車場は08時ごろまで空きがあったそうです。 ただし、尾瀬戸倉観光協会やタクシーの運転手さんによると; 10月9日(土)〜11日(月)の三連休は今秋最大の混雑を迎えるとのことでした。 《復路》 戸倉〜沼田で片側一方通行の規制が2カ所ありましたが、渋滞なしでした。 (往路は信号操作、復路は1カ所で係員が誘導) 次の三連休も工事を続けるのかどうか不明ですが、不安要素ではあります。 帰京する人は正午すぎには鳩待峠を後にするつもりでいる方がいいのでは。 関越道の上りの渋滞を考えると、むしろ列車利用がいいかもしれません。 まったくの私見ですが。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【木道の一部が腐食】 乾いた木道歩きだったので、特に危険な場所はありませんでした。 ただし、見晴→東電分岐→東電小屋ルートの一部では木道の腐食が進行。 継ぎ目周辺を踏み抜く恐れや、シーソーのように揺れる恐れがあります。 見晴の北側で、新しい木材への架け替え工事が進められていました。 尾瀬の自然を守りつつ整備に当たっている人々に感謝して歩きました。 |
写真
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カモかも
尾瀬に来て初めてといってよい
動物(人間を除く)の写真
これで今回の見納め
ご出演ありがとうございました
感想
曇天ならではの瑞々しい樹林を堪能したうえに、結局は燧ケ岳も至仏山も望むことができた。紅葉が始まった湿原でリフレッシュした。
* *
いくつもの予報と天気図を見比べて、尾瀬は晴れるとしても昼まで、夕方には雨が降ると覚悟しての決行。最初から青空は諦めていた。
午前1時15分起床。コーヒーを点てて飲み、環8から関越道へ。概ね順調な往路で、尾瀬戸倉第1駐車場に着いたのは午前4時40分だった。
始発の連絡バスには乗れなかったが、客が集まればジャンボタクシーが出る仕組みだ。午前5時前、同じような事情の3組6人がそろった。
つづら折りを車で上るうちに空が明るくなる。視界は芳しくない。鳩待峠は霧雨。天気は下り坂と織り込んではいたものの、早すぎる。
まあ仕方ない。そう思えるのも加齢の妙と自分を納得させて雨具を着込む。念のため朝食をとっておくことにして、おにぎりを頬張る。
雨に備えて坂が長い大清水ルートから変更していた計画を、再度修正。改めたルートと通過時刻を復唱し、妻と一緒に地図と照合する。
日差しのない道を山の鼻へと下りながら、これもまた尾瀬らしい秋の1コマなんぞと達観したような気分になる。達観なのか陶酔なのか。
ヨセ沢橋の手前で見えるはずの至仏山は姿を現さない。しかし、目前の木や草花は新緑の頃にも増して明瞭な生命感を醸し出している。
山の鼻のビジターセンターに立ち寄り、この季節の尾瀬情報を求める。協力金として50円玉を置く。折々の植物や動物の説明は羅針盤。
来訪者センサーの前を通り、大湿原へ。声の通るガイドさんが率いる団体が後から来る。なるほどこれがウルシか、と得をした気分に。
池塘に浮かぶヒツジグサが本格的な秋を物語る。薄いケルミと濃いシュレンケの縞模様こそ見えないが、葉先がオレンジ色の草が美しい。
進む木道の正面に聳えるはずの燧ケ岳は、やはり厚い雲に覆われている。左手の八海山だけが煙に包まれながら優雅に横たわっている。
6月は泊まりがけの初日に同じ道を見晴まで歩いた。見知ったコースだけにペース配分に緩急をつけやすく、ゆったり自然を観察できる。
歩き始めて20分ほど、牛首のあたりで俄に明るくなり、右前方に望む皿伏山の上空から光が差し込む。見る見るうちに雲が引いていく。
牛首分岐を通り過ぎるころには燧ケ岳の山腹まで見えるようになり、竜宮十字路では頂上を覆っていた雲までもがなくなってしまった。
時折、後ろを振り返るが、期待に反して至仏山はまったく見えない。しかし、進行方向の東側はすっかり青空が広がり、筋雲が美しい。
秋の空と雲は、池塘に映る姿もまた清々しい。只見川を渡って福島県に入ると、燧ケ岳のコブ、俎�瑤伴動濁瑤�くっきりと見えてきた。
見晴はすぐそこ。この夏、コブの脇から日が昇る様に感動した六兵衛堀で足元に目を向ける。その水はますます澄み、何かの魚が泳ぐ。
緑の屋根の弥四郎小屋、その左に赤い屋根の尾瀬小屋が見える。まだ2回目の訪問なのに、帰ってきたという気分になるのは不思議だ。
小屋の手前の二股で後ろを振り返るが、やはり至仏山は……。そう諦めかけて、もう一度振り返ると、あっ。わずかに頂上が見えるぞ。
天候が回復したところで、ちょうど予定の休憩地点ということになる。燧小屋の南側にあるキャンプ場で、入山から初めて腰を降ろす。
暑い。文字通り"FOR A RAINY DAY"の装備に感謝しつつ、まずは上下の雨具を脱ぐ。一瞬の涼感がたまらなく心地よい。そして水を飲む。
朝食にはコーヒーだ。ならば、パンだろう。ということで湯を沸かし、この日の正式な朝餐の準備にかかる。至福の時がやってきた。
カップを口に運ぶと、「あーっ」と声が漏れる。見上げれば、透き通った空に、かすかに月。幕営は1張。若いカップルと挨拶を交わす。
午前9時半、見晴の一画は再起動している。山小屋は宿泊客が出立して一瞬の静寂に包まれた後、新しい客を迎える準備に慌ただしい。
こちらも再起動の時刻だ。東電小屋、ヨッピ吊り橋経由で牛首分岐に戻り、山の鼻から鳩待峠へ。尾瀬ケ原周遊δルート、と名付けた。
尾瀬小屋に設けられたデッキの前に出る。そこから北北西へ進路を取る。正面に与作岳、その左に景鶴山が青空とコントラストをなす。
晴れると嬉しいのは、やはり人情というものだろう。悪天候ではその意味合いの講釈を練るのに、好天は単純に喜んでいる自分を見る。
木道歩きを再開するとすぐ、架け替え工事への理解を求める看板が目に入る。東電分岐にかけて、所々で木道が激しく腐食している。
真新しい木道の脇に、ワイヤーで括られた古い木が積んである。きっとヘリコプターで積み降ろすのだろう。感謝の気持ちを新たにした。
δ型の往路は湿原の中央を東西に貫通する形だったが、復路は湿原の縁を川に沿って歩くため、いっそう変化に富んだ地形を楽しめる。
あっという間に写真撮影は200コマを超えた。光線のよさに促され、尾瀬橋やヨッピ吊り橋の近くでは脚立を使って妻とツーショットも。
海外旅行先で写真を撮りまくると、「撮影会に来たんじゃありません」と機嫌を悪くする妻も、大自然の中では許容量が増えるようだ。
ヨッピ吊り橋の南西にある池塘で、ヒツジグサの横を泳ぐ影に気づく。双眼鏡を取り出す。カモにしては小さいが、そうかもしれない。
30分以上も抜きつ抜かれつを繰り返している年配の男性から「歩くの早いねえ」と声がかかった。そんなことはないが、選択と集中だ。
それでも、次第に風が強くなってくると背後から声がかかった。「待ってぇ。風にあおられてぇ、このペース、きつくなってきた」と。
その風がもたらした福音がある。山の鼻の向こう側から湧き立つようにして正面の至仏山を覆っていた雲が、徐々に北へと流れていく。
川上川の橋に差しかかる頃には、至仏山頂のお花畑までわかるほどに。すれ違う人たちの中には、振り返って驚き、喜ぶ姿が目立った。
山の鼻で7分間休憩。往路でイマイチだったヤマザクラは、赤く色づいた葉が青空に映える。鳩待峠への坂道で、今度は至仏山が見えた。
12時30分、この日のすべてに感謝しながら鳩待峠に着く。連絡バスは12時45分発だが、ジャンボタクシーに誘導され、36分に出発できた。
戸倉への車中、運転手さんから「お天気が持ち直してよかった」と自分のことのように喜んでもらった。「次は来年ですね」と返した。
「そうですね。今年は次の連休まで。気をつけてお帰り下さい」と運転手さん。来年もオンとオフを切り分けて、ぜひ訪れようと思う。
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Rheingold さん、はじめまして。
おそらく鳩待峠でお会いしているみたいです
この日は私達も雨の中の木道歩きを覚悟して、
鳩待で雨具とザックカバーを装着して山の鼻へ向かいました。
あんなにお天気回復するなんて
まさに日頃の行いのお陰ですね
私はヨッピ橋方面へはまだ行ったことがないので、
来年はこちらも行ってみたいです。
お疲れ様でした〜
erikkoさん、メッセージありがとうございます。
そうでしたか、ご挨拶
鳩待峠に着いたときは、正直のところ、引きました
あの日は、何百人もの自称晴れ男女がいたのでしょうね
白砂峠を通って沼尻平に向かわれたのですね。
私は、白砂湿原の池塘に樹林が映る光景が好きです。
雄大な尾瀬ケ原や尾瀬沼と好対照の閉じられた空間が……
私たちも、当初は大清水へと沼田街道を歩くつもりでした。
次回、一ノ瀬休憩所の味覚も狙って足を伸ばそうと思います。
さて、当面の課題は今週末の三連休
天気予報はイマイチですが、果たして全国の晴れ男女は
折に触れて閲覧させていただきます。
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