記録ID: 8090481
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ハイキング
丹沢
経ヶ岳北麓に幻の水力発電用水利施設の遺構を探る
2025年04月30日(水) [日帰り]


体力度
1
日帰りが可能
- GPS
- 02:12
- 距離
- 3.1km
- 登り
- 267m
- 下り
- 265m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 2:13
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:13
距離 3.1km
登り 267m
下り 265m
12:40
133分
スタート地点
14:52
ゴール地点
今昔マップ on the webで、宮ヶ瀬ダム下の中津川流域を眺めていると、今はない水力発電所と関連する水利施設が100年前から数十年程度?存在したことが判明した。
半原越の林道の下にある南沢の上流部から取水し、急斜面をトラバースする格好で約700〜800mの水路で貯水池まで引っ張り、そこから高低差約100mの水圧鉄管で中津川右岸河川敷の水力発電所の水車まで水を落としていたことが読み取れて、非常に驚いた。
バイパス道路がついたことで、河川敷の水力発電所の痕跡は全くないだろうけれど、水色で塗った山中の一連の水利設備は、現在の地理院地図に全く記載がないものの、現地に行けば何らかの遺構が見つかるかもしれない。
ヤマレコの「みんなの足跡」には痕跡はない。いっぽう地図検索機能のプレミアムプラン限定の高精細モードで探索すると2024年、2020年、2016年に1人ずつ、このエリアに足を踏み入れた実績がみつかるが、いずれの山行記録にもこれら水利遺構について言及がない。ヤマレコユーザーでは初踏査かも?と思うとワクワクしてきた。
==
【自転車】横須賀軍港水道
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8098931.html
==
との二本立てで行ってみることにした。
半原越の林道の下にある南沢の上流部から取水し、急斜面をトラバースする格好で約700〜800mの水路で貯水池まで引っ張り、そこから高低差約100mの水圧鉄管で中津川右岸河川敷の水力発電所の水車まで水を落としていたことが読み取れて、非常に驚いた。
バイパス道路がついたことで、河川敷の水力発電所の痕跡は全くないだろうけれど、水色で塗った山中の一連の水利設備は、現在の地理院地図に全く記載がないものの、現地に行けば何らかの遺構が見つかるかもしれない。
ヤマレコの「みんなの足跡」には痕跡はない。いっぽう地図検索機能のプレミアムプラン限定の高精細モードで探索すると2024年、2020年、2016年に1人ずつ、このエリアに足を踏み入れた実績がみつかるが、いずれの山行記録にもこれら水利遺構について言及がない。ヤマレコユーザーでは初踏査かも?と思うとワクワクしてきた。
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【自転車】横須賀軍港水道
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8098931.html
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との二本立てで行ってみることにした。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
|
写真
今昔マップ on the web。水色で塗った
・南沢からの取水施設
・取水施設から貯水池までの水路
・貯水池
・貯水池から水車まで水を落とす水圧鉄管
の各遺構を探しにゆく。それにしても尾根筋と谷筋の形が全然違うなぁ。
・南沢からの取水施設
・取水施設から貯水池までの水路
・貯水池
・貯水池から水車まで水を落とす水圧鉄管
の各遺構を探しにゆく。それにしても尾根筋と谷筋の形が全然違うなぁ。
根元を掻き分けると、水を通す太い穴が(動画 https://youtu.be/RIIb2McIoTo 参照)。
100年も前に、この急斜面に土管を運び込んだのも、埋め込んだのも人力のはず。ただし深い谷(南沢)を挟んだ向かいの半原越は、当時、取水口の少し上流までは実線の道なので、この資材運搬用に整備したのかも?
砂防ダムの水抜きの高さが水路より高く、おそらく発電所の廃止後の施設と思われるので、この先にあったはずの「南沢からの取水施設」は堆砂に埋もれてしまった?と予想し、時間もだいぶかかったので、今回の探索はここまでとした。
撮影機器:
感想
南沢の水源からの取水口は、後の時代の砂防ダムの堆砂の下に埋もれただろうと想像して未踏査だが、期待していたその他の遺構は、全てひととおり確認できたので大いに満足した。「土木学会選奨土木遺産」に登録されても良いレベル?と思ったりして。写真ではうまく伝わらない部分は動画にて。
中津川側から経ヶ岳方面を訪れる際、寄り道してみると面白いかも。ただし急斜面をトラバースする水路を辿る際は、かなり危険な箇所があるので、滑落防止の対策は万全に。ただしそこをのんびりやりすぎると、今度はヒルの餌食になるのでその対策も必要。帰宅後ガードと靴を脱ぐと、大小4匹転がり出てきた。幸い吸血はされてなかった模様。
【追記】WEB記事を発見。末尾の錚々たる参考文献一覧からみて、これにまさる資料はめったにないだろう。
http://sobu-erw.o.oo7.jp/02/81/05/22.html
塩川発電所
開設:大正4(1915)年
水量:0.69m³/秒
落差:95m
発電量:45KW (現在の戸建て一般家庭の契約4〜6KWで約10戸ぶんに相当)
解けた疑問
・もうひとつの凹地も貯水池だった。
・大きなコンクリートは塊ではなく、空洞の水槽で、土の中から浮き上がってしまった。
【追記2】未踏査だった「南沢の水源からの取水口」を1ヶ月後に確認しに行ってみた。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8242720.html
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