くじゅう連山(稲星山〜九重山〜久住山〜星生山〜三股山ほか)


- GPS
- 11:09
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 2,020m
- 下り
- 2,027m
コースタイム
- 山行
- 1:36
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 1:38
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 9:31
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
基本登山路は整備されていて歩きやすい 三股山〜三股山北峰の下りは急傾斜で滑りやすく設置されたロープが必須 (立入を制限する看板あり) |
写真
感想
ゴールデンウィークで九州遠征。まずはくじゅう連山。博多から由布院までバスで向かうがいきなり渋滞に捕まり1時間の遅延。予約していたバスに間に合わなかったため、急遽1時間後の次のバスに乗ることとなった。バスは前日までの予約だったが、当日空いていれば運転手と交渉とのこと。大型バスでかなり空いていたので余裕で乗ることができた。
くじゅう登山口到着が午後3時半過ぎ。当初より1時間の遅延だが、今日は山小屋宿泊なので余裕がある。この時間でもテントを背負った登山者が多く安心して登れる。天気は晴れで、気温は20度くらい。少し汗をかくが風が吹いているのでちょうどいい感じ。夕方のトレッキングを楽しんでいると視界も開けて、広大な坊ガツル湿原が見えてくる。テントもたくさん張られて本当に気持ちのいい場所。登山口からもほどほどの距離でトイレ、水場も完備されていて炊事場まである。また、本日宿泊の法華院温泉山荘も外来入浴ができるのでなかなかの好環境。近くにすんでいれば、暑中何度もテントで泊まりたいと思う。
法華院温泉山荘はゴールデンウィーク中ということもあり大賑わい。大部屋は満員状態で一人の布団スペースは畳一畳分のみ。ザックなどの荷物は通路と窓際の棚に置くことができるが、かなりのぎゅうぎゅう詰状態。食事はかなりボリュームもありご飯はおかわり自由。この米不足の状況の中、ありがたい配慮。食事後に風呂を利用すが3人くらいしか入浴されておらずゆっくり入れた。少しぬるめのお湯でいつまでも浸かっていられるが15分程度が目安とのことでそれまでには上がる。
入浴後はすることもないのでは早めに就寝。なかなか寝付けないが、横になって明日に向けて体力を温存する。談話室などは8時半頃まで空いているようなので、グループで来られた方などは盛り上がっていた。
疲れもあったのか、気になるイビキは聞こえたが、体はゆっくりと休めることができた。朝食は前日に弁当として受け取っていたので、午前5時半前には出発。この季節、かなり明るくなっているのでヘッデンなしで歩き始める。朝食時間は6時45分からとのことで大部屋はまだまだ寝ている人が多かった。
法華院温泉山荘まではなだらかな傾斜だったが、鉾立峠から白口岳まではそこそこの傾斜。加えて朝露で濡れた藪が体に刺さる。地面も黒土で滑りやすい。ストックを使って気をつけながら登るがそこそこ疲れた。
白口峠からは絶景。木々がなくなりくじゅう連山全体が見渡せる。また眼下の景色も美しく阿蘇まで一体となった緑地帯が一望できる。ここ全体が一つの国立公園であることが納得できた。
ここからはアップダウンはあるものの、それぞれのピークを目指す。ただ、所々風がきつい。特に頂上付近は帽子が飛ばされそうな勢い。本当はお茶でも飲みながらゆっくり時間を過ごしたいと思うが寒さもあって難しい。本日も昨日に続き晴れで阿蘇を含む遠くの山々の景色を堪能しつつ、写真撮影を終えると、ピークから少し降って風を避けた。九州本土最高点の九重山(中岳)から降って、朝食は御池の辺りで弁当をいただく。時間が早いからか誰もいない。池を独り占めしてご飯がメインの弁当をお腹に入れてエネルギー補給をする。
お腹も満たして、天狗ヶ城、久住山と歩くが、天気もいいので疲労を感じることなく本当に楽しい。2000mを切る山ながら、火山地を感じさせる岩や眼下の牧草地帯、温泉施設らしき煙など景観が独特で美しい。次から次に登山者が行き来しているが、人気がある理由が分かったような気がした。
久住分れから星生山までは少し岩場もあり難路かと思われる箇所もあった。それぞれのピークに至るまでにそれぞれの顔があり、なかなか楽しめる。ここから少し降ってまた登って三股山を目指す。
この三股山、ここまでの疲労の蓄積もあり、急な登りも厳しいものがあったが、三股山から三股山北峰までの間が今回の全体工程の中で一番きつかった。まずは三股山から北峰に至るルートがわかりにくい。ここと思われる場所には立入を制限するメッセージがあり、少し場所を外してしっかりとした登山路を見つけたが、実際は北峰にはこのルートからは配慮するべきだったのかは、わからなかった。ただ、何人かのグループとはお会いしたので、完全に規制されているわけではないのだろう。(多分)
なんとか辿り着いた三股山北峰だったが、引き返してこられた方もあり、この先にいけないかと思ったが、あの滑りやすく、急傾斜を登るのも避けたかったので、行けるまで行こうと周回するが、こちらの道はそれほど危険な箇所もなく、滑りやすい場所もなかった。無事、三俣山南峰に辿りくつことができてホッとした。この巡回で体力を使ったからか、体に力が入らないので、三股山IV峰で休憩。パンと水分をとりシャリバテと思われる症状を回避した。ここから、諏蛾守越を目指すがここに来ての急傾斜があり登山路を外してでも降りたいと強引に降ることとした。この選択がかなりの間違いであり、眼下少し先には広い平地があるのだが、降る斜面は藪に土石流地帯などもあり、相当面倒な場所となった。これを強引に付ききり、なんとか降ったが、大規模落石もなく本当に良かった。
ここからはくじゅう登山口を目指して降るだけ。朝早めに出発したこともあり、時間的にはバスに全然間に合う時間のため、指山自然観察路分岐から自然観察路を楽しむこととした。もう降るだけと思っていたが、緩やかとはいえ、アップダウンもありここに来ての登りに相当な体力消費を感じつつも、なかなか来れない九州の山林の自然風景を満喫。下山後のソフトクリームを本当に美味しくいただくことができた。
今回の山では、アプリの上ではそれほど感じない標高図の些細な凹凸が、実際に歩くととんでもなく激しい登り下りであることが実感できた。ちょっと欲張りすぎたコースで楽しかったが、もう少し余裕があっても良かったのではというのが反省。
なお、ゴールデンウィークということもあり、帰路のバスも到着が1時間以上遅れていて、由布院到着が午後5時半頃となった。何とか宿には辿り着けたが、ゴールデンウィークの観光地のバス利用は慎重になる必要があることを改めて認識した。
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