涸沢、奥穂高


コースタイム
10/3 6:00穂高岳山荘→6:50奥穂高→8:30紀美子平9:00→11:20岳沢ヒュッテ→14:01上高地木道→14:22河童橋
天候 | 10月2日:快晴 10月3日:曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
10月3日16:45発上高地(バス)→新島々(電車)→松本20:00発(電車)→新宿22:47 |
コース状況/ 危険箇所等 |
吊尾根、最低コル付近で、コースを外れかけた。始め踏み跡があったため、そのまま稜線に登ってしまった。途中で踏み跡がなくなり、高山植物がそのままの稜線にでて道が無くなり、??と思っていたら、後ろから来た人が見ていてコースに呼び戻してくれた。ペンキの見落としでした。 下山後は小梨平のキャンプ場で入浴。500円でシャンプー、ボディソープ付き。16:00前後我々の他に入って来なくて、ゆったりできました。 |
写真
感想
今回は女子2人の1泊2日テント泊の山行。
できるだけ体力温存のため、公共交通(バス、電車)を利用して行く事に。
時間がきっちりしていて、更に寝てても自動的に着いちゃうっていいな!(当たり前か。)
普段は車が多かったので、自由に道中の行動が出来たり、荷物運びが楽だったりしたが、渋滞に巻き込まれたり、帰りの時間が読めず遅くなるのは難儀だったから。
1日目の上高地は最高の天気に恵まれて、横尾までの平地歩きも楽しい気分。
2時間も歩くと汗をかいて来たが、なんだか背中が寒い・・・。汗が引かないな〜と思ったら、この日着て来たキャミソールはほぼ綿素材だったのだ。
初歩的なところでミス。。何年やってるのかー。
平地歩きだと、ついついおしゃべりに夢中になってしまうが、
登りが始まるとだんだん足運びに集中できて、あー山に来たなーという感覚がじわじわと押し寄せる。
今回は山に来る前に何にもトレーニングをして来なかった上に1週間寝不足状態。
それなのに、テント泊の装備で1日目に穂高岳山荘までCTで約10時間歩行スケジュールを立ててしまった。
もういい加減に基礎体力だけではダメだと今回ははっきり解った。
登りが始まって涸沢まで辿り着く頃には、既に足が張っているのだ。
同行のkayotankさんは足取りも軽くすいすい進んでいく。
昔無理をすると股関節や右膝が痛くなったので、なんとかこのまま行けますように!と小股で足を進めた。
お昼は涸沢でゆっくり過ごした。煮炊きすると温かさで元気も回復!
しかもこの風景!!
太陽が暑いくらいの日差しで、青い空。木々の紅葉と白い岩と雪渓、これから登る穂高がくっきり見えて、なーんにも文句無い場所だ。
あ、日焼け止めしてない・・・。慌てて塗りました、すぐ忘れる。
涸沢でテント泊っていいな〜、月夜に穂高を眺めてみたいなー。
ぼんやり想像しつつ、我々は穂高岳山荘へ急いだ。まだここからなのだ。
と、出発した矢先に小屋のソフトクリームの誘惑が!
すごいね、ここでこんなの食べれるなんて〜。一口頂いて至福でした、ありがとう!
案の定、歩み出したら足に来てます。息も切れます。なんなんだ急に〜!
もう目の前のザイテングラードとか、あそこを歩くの?信じられない・・・という気分に。
でもゆっくり行けばいいんだな、と考えて一歩一歩に集中したら息は相変わらず切れてるが、焦りは消えて、少し落ち着いた。
暗くなる前に山荘まで辿り着けるか心配していたが、なんとか大丈夫そうだと思えたからかもしれない。
途中休憩中、中高年のパーティーの方々に、女2人のテント泊装備で登っていることに驚かれたりすごいわーなんて言われて、えへへがんばりますって気持ちを取り戻す。
同じようなペースで若い男性4名と抜きつ抜かれつして来たが、最後の30分あたりでもう追いつけないよー、という程バテバテな私。
山荘見えているのに、何て遠いのか・・・。
息も絶え絶えで山荘に到着!!やった!
しかしガスって西の方は見えません!残念だー。明日は天気崩れるっていうし。
山荘に入ると既に入り口の自炊テーブルは埋まり、夕食&酒盛りな雰囲気。
今日の目標地点に辿り着いた安堵感と、ここにいるのはみんな山好きな人なんだな〜という勝手な仲間感で、既に酔っぱらっている方々も優しい気持ちで見れた。
しかしはっと気付くと、私たちはここで自炊できないのである。
わーん、寒いよ。。そりゃ下と18度くらい違うものね。
せめてビールだけでも、と山荘でくつろいでおいとま。
山ではオリジナル手ぬぐいを探しているが、欲しい手ぬぐいは売り切れだった。
ジャンダルム手ぬぐいを父のお土産にする。
寒いけれどもテントは自由で外で寝られる、ただそれだけで嬉しい。
夕食は担々麺にkayotankさんから分けて貰った卵。(豊な気持ちになります、卵!)
今回は塩気のある行動食をあまり持って来なかったので、行動食代わりにアルファ米のドライカレーを作って明日に備える。
やはり柿ピー(それもわさび味が好き)は必要だった。
明日の天候を山荘で訊くと、夕方から崩れるとのこと。
このまま明日は下山するか、、びしょぬれで穂高の尾根歩きは厳しいね、、と相談しつつも、早めに出て奥穂、前穂、岳沢で行くことに。その方が時間的にも早いのだ。
夜はちらりと星空が見えた。夜中雨降りませんように、テントが吹っ飛びませんようにと祈ってシュラフに潜る。
2日目は4時起き。割とすっきり起床。
夜中の12時までは風が吹くのが気になったり、寒さを感じたり、
そして何故か妙な夢を見て、寝ては起きを繰り返してしまった。
夢は・・・4人で山行計画を相談し、(うち2人は仕事場の後輩。)、私が立てた計画を反対されるのだがその意味がなかなか理解できないで悩む、、、という内容だった。どうしたらみんな納得できるんだろう??と頭を抱えていたところ、ふと目が覚めて、あ、今回kayotankと2人だった、なんだ夢か〜、よかった寝よう。とほっとしてそれからぐっすり眠れた。
今回は2人きりで天候の心配もしつつだったので、その心配が夢になってしまったのかも。解りやすい精神構造だな。
天候にどきどきしつつフライのジッパーを明けるともやの中の山荘前の岩肌に明かりが点々としているのが見える。もうみんな登り始めている!
やっぱりガスっているけど、行くぞーという気持ちで朝の支度。
トイレに行ったら水道は全て凍結していた。
のんびりしてしまったが、朝は温かいもので元気を出したいのでしっかり食べて、
テントをしまったり、パッキングしたりなんやかやで出発は6時になった。
山荘前の岩に取り付いたらとたんに風の強さを感じて、みるみる服が濡れていく。
耳元でフードがバタバタと急かすような風音をたてて、それまでのぼわっとしたやる気がぎゅーっと引き締まって行くように緊張感が一気に高まった。
急登で暴風を受けて、我々以外には1人2人しか見えず、大丈夫大丈夫と思いつつも、濡れた岩の足下や、ハシゴを握る手にぎゅっと力が入ってしまった。
そんな中でもkayotankさんは「振り返ってみてー!」と写真を撮る余裕っぷりを発揮!
変な力が抜けて助かりました。
1人登山だったらこういう不安はどうやって解消していくのかな。
登るのは自分だけど、人と組む事で気持ち的に1人と2人では安心感がずいぶん違うだろうな。
山は天気が悪いことも多いから、そんなコンディションで歩くのはよくあることだけれど、これが街なら台風って感じで外に出たくないなあと思うような状態。
同じ天候状況でも場所と心構えの違いでやる気になれるなんて不思議なものだ。
CT通りで奥穂高岳到着。
やっぱり何も見えない。がこれはこれで面白い。祠が幽玄な感じに見える。
写真を撮ったらまたザックを背負い、せっせと歩いて次のポイントを目指す。
背中の銀マットが出っ張っているので、岩にぶつかって体が押されないよう自分の幅を確かめながら登り降りする。
出し入れの簡単さ、軽さからエアーマットではなくて銀マットを今回選んだが、こういう狭い岩場ではちょっと邪魔だ、仕方ない。
岩場を下り、団体さんを追い越して行くぞーと早足になった時、雷鳥の群れに遭遇!
4、5羽はいた様な。こんな近くに!
慌てて写真を撮るも、そのころ雷鳥さんは草むらに・・・。
そういえば前日、ザイテングラードのあたりにも飛んでいたり鳴いていた鳩っぽい鳥がいたが、鳩の訳ないし、あれも雷鳥だったのかも。
吊尾根ではペンキに気をつけて進んだが、一度間違えて稜線の方に出てしまった。
だんだん踏み跡がなく高山植物の岩だけになって、道が無くなった。
ガスっていたけど結構怖い崖っぷちなのが見え、間違ったかもねと気付いたところでちょうど後ろから来た人が我々を見ていてくれて大声で呼んでくれた。
奥穂高岳で写真を取り合った2人組だった。ありがとうございます。
山で挨拶し合うって大事〜と実感。
紀美子平に到着すると、ザックが沢山放置されている。
なるほど、ここから前穂にピストンすればいいのか。
でも・・・この天気、何も見えず。時間も気になるし前穂は次回に取っておく事に。
ここでkintakunteさん達と出会い、写真を一緒に撮ってもらう。
そこでこのヤマレコのことを知る事ができたのだ、出会いってありがたいものです。
ここから重太郎新道、ぼちぼち下りで寂しい気持ちに。
しかし下るにつれて岳沢の奥行きある風景が見えて来るので、先ほどの霧の中のストイックな足取りから一点、時々わ〜見える!なんて感じで立ち止まり眺めを堪能。
雲の流れが早く、見えたかと思うとまたもやがかかる。
でも奥の焼岳の方は日が射していて、梓川の流れや大正池の青さも判るほど。
穂高は少し歩けばぐんぐん景色が変わっていく。
木々の紅葉も見えて来て、周りの世界に色が戻って来た。
とそんな中kayotankさんにアクシデントが!
石から足を踏み外し、なんと頭からハイマツの中にダイブしているではないか!!
背中のザックが重くて自力でも私の力でも起き上がれず、岳沢の絶景を前にこんなエキセントリックな状態で待つ事しばし、、先ほど紀美子平で写真を一緒に撮って貰ったメンバーの方が通りかかり助けて下さった。
ふう、助かりましたー。感謝です!
そして怪我もなく、無事で何よりでした。
岳沢ヒュッテに着く頃には、すっかり雲の下でまた暑さが戻って来た。
ヒュッテ入り口にはすでにジョッキ生を飲み干さんとするおじさまが。
いいなあ、生ビールがあるなんて!
でもここはお昼ご飯とデザートのあんこ餅で我慢。
あんこ餅、水で戻せて簡単な上、のどごしもつるりと美味しく救われる。
ここからの下りはあっという間。
苔むした森林に入って、キノコを観察したり、変な粘菌を発見したり。
下りで腿とふくらはぎに負荷がかかっているのを紛らわそうと森の様子に意識を飛ばす。
天然クーラーの所は苔&キノコ天国だったが、よくみると動物の骨なんかも発見してしまい、少々不気味な感じ。晴れてて明るく、1人っきりじゃなくてよかった。。
木道まででると、もう美しい梓川の上高地。
河童橋ではお待ちかねの缶ビールで乾杯!
小梨平キャンプ場のお風呂で汗を流し(人が少ない上、清潔でとても良い!)上がったらソフトクリーム食べようね!と楽しみに隣の売店に向かうも、10月はもうソフト終了とのこと、、、そんなオチって。。。
あまりの落胆ぶりに売店の人はあわててソフトクリームの張り紙を剥がしてくれた。
バス乗り場では、地元のおじちゃんに無事下山の報告。
登山届け出した時も、山の天候や道の情報を教えてくれたおじさんがいて、とても親切だったっけ。
帰りには、「また来年の夏も待ってるでね〜!」と手を振りながら長野の言葉で見送ってくれた。じーん。また来ますとも!!
編集中に失礼致しますね。
穂高岳山荘でkayotankさんが横になって休んでいる後に写っているモノです。(黄色いザックカバーが目印)
紀美小平では写真を撮って頂き有難うございました。
さて、山行記録ですがkanayamyam とお友達リストに追加してチェックを入れると、なんとなんと山行記録を共用出来ますよ。
今後ともヤマレコ共々宜しくね。
私は青いレインウエアーのkanayamyamです。
紀美子平では写真に混ぜて頂きありがとうございました!
穂高、楽しかったです。
kintakunteさんからヤマレコを教えて貰って、山行後のまとめる楽しみを味わってます〜、自分の記録を総合的にまとめられて、かゆいところに手が届いているというか、、ともかく楽しいSNSですね。
いろいろ情報ありがとうございました。
ゆっくりとヤマレコ、充実させていきまーす。
これからのkintakunteさんの記録も楽しみにしてますね!
どうぞ今後もよろしくお願いします!
kanayaさん今晩はです、もろもろ了解しましたが、間違えてすいませんね
皆様の山行記録も楽しみにしていますね。
ライチョウ、もらった大っきい写真ので見たらちゃんと写ってたね
長文記録書き上げお疲れ様〜
さすが、文学的ですな。(時折ブラキャミ節?)
私も風邪気味をいい事に、明日には書き上げますです
Kintakunnteさんと同じパーティーのke-mです。
紀美子平では写真ありがとうございました。
女性二人でテント泊とは素晴しいですね!
凄く刺激になります。
また、どこかの山でお会いできたら楽しいですね!
こんにちは、コメントありがとうございます!
穂高では写真にまぜていただいて
ありがとうございました。
あの時は天気が残念でしたが、すごく印象深い山行になりました。
途中皆さんとも出逢えて、嬉しかったです!所々で追い付き追い越されして、心強かったです。ハプニングでは、一緒の方と助けて頂きありがとうございました〜‼
ke-mさんも色んな山行されてるんですね、
ぜひまたどこかの山で遭遇できたら楽しいですね‼
秋の山も楽しんで下さい!
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