倉岳山から西へ縦走


- GPS
- 07:23
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,618m
- 下り
- 1,491m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 7:22
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス | 0654 JR 梁川駅からスタート |
コース状況/ 危険箇所等 |
難路指定のところは足を滑らせやすい地面が多く、要注意。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
|
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感想
今年の年始に歩いてきた、前道志の東半分。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7711001.html
まだ西半分行ってなかったなぁ、と思いながら西側のゴール付近を調べてみると、
なんかよさげな温泉があるじゃない!
ということで行ってきました。
【梁川駅〜倉岳山】
今日もやってきました梁川駅。
年始のコースでは、一般的なほうのルート(立野峠に出てから倉岳山頂)だったので、今回は違うコースを通ってみるか!
難路って書いてあるけどみんなの踏み跡は結構あるし、何とかなるやろガハハ!
そんな具合で雑に決定したこのコース、結果としては難路に恥じぬキッツいコースでした…
道そのものについては、一般的な登山道に比べてちょい荒れてるかな?程度で、またピンクテープもそこかしこにつけられており、道迷いする心配はあまりなさそうです。
ただ、何箇所かは何も考えずに進むとコース外れるな…と思える獣道があったり。
というか実際に少し踏みこんでから、あれ?って気づいたケースがありました。
なのでルートファインディング的にはさほどでもなかったのですが、きつかったのは斜度と地面の状態。
登り一辺倒な一般ルートに比べて水平距離が短いうえに、アップダウンがちょこちょこある結果、斜度のきっつい場面がかなり多く…
おまけに前日の雨の結果、土で斜度のきっついところが滑りやすくなっており、足運びに相当な労苦を強いられる羽目に。
特に 500-750m 帯がきっつく、途中でちょこちょこ出てきた岩に張り付いて登っていくシーンが休憩ポイントに感じられたほど。
ただ、これはこれで山に挑ませてもらっている感が、普段のメジャールートに比べて強く感じられたのは明らかに楽しいポイントでした。
今はまだこのルート程度の難易度でヒーヒー言ってますが、いずれこの手の経験値を積んでいって、南ア深南部のようなエキスパートクラスの山にも行けるようになりたいなぁ。
最後にまとめると、楽しいは楽しいけど初心者は避けたほうがよいルート、でした。
【倉岳山〜高畑山】
本日の倉岳山は、残念ながら雲で富士山は望めず。
そこからは有名なコースを歩いていきます。
ここからは登山者も多く整備が行き届いている道になるので、道の幅、地面の状況、斜度、どこをとっても歩きやす過ぎて感動。
思わず半分駆け足になってしまうほど、足が軽く感じていた区間でした。
そして稜線渡りだから尾根を吹き抜ける快適な風も感じて…
とはならず、残念ながらすぐ山腹にとりついて峠に降りていくルートになってしまうのでした。
そして有名なルートだけあって、この辺りは多くの人とすれ違いました。
前日の雨に加えて、気温の高い低山とあまりコンディションは良好とは言えない日でしたが、みなさん逞しいハイカー魂を持っているみたいです。
【高畑山〜鈴ヶ音峠】
150m 近いアップダウンを経て到着した高畑山。
今度は運よく富士山が見通せたので、チャンスを逃さずパシャリ。
そして有名なルートはここで鳥沢駅へ下っていくので、ここからはあまり人気がない系のルート。
目に見えて道の状態が悪化するこのタイミング、実は結構好きだったりします。
とはいえ、この区間は基本的にずーっと自然林の中を歩き倒す形になります。
よく言えば手の入ってない自然のサンシェードに守られながらのハイクを満喫、悪く言えば眺望ゼロで風通しのないアチアチ歩き、です。
あと、この高畑山直後のみ、ちょっと難易度の高い岩場超えが現れます。
痩せ尾根のど真ん中に、斜めっている巨大な岩が鎮座しているところで、岩の上を渡ることになります。
これが斜めで足掛かりが乏しく、また左右両方はかなり切り立った崖で、踏み外すとえらいこっちゃになります。
ただ岩自体は摩擦が強い系の材質をしてますので、焦らず慌てず、滑らないことを確認しながらしっかり踏みしめて渡れば大丈夫です。
距離自体も短いですし。
【鈴ヶ音峠〜九鬼山】
峠からは少しだけ林道っぽい道を歩きます。
そうしてテクテク歩いていると、通行止めの閉鎖に注意喚起看板が。何々…
って、今歩いてきた道、NTTドコモの専用道路で関係者以外通行禁止、って書いてあるぞ!?
でも、この専用道路と登山道の合流点に、思い切り大月市公式設置の登山道案内板が建ってたような。
これは…車両通行はダメだけど、少数の登山者はお目こぼしされている、ってことでいいのかなぁ。
ともかく、次からはこのルートは避けるようにしよう…
そんなサプライズもありつつ、あとは細かいアップダウンを繰り返し、徐々に九鬼山へ登り詰めていきます。
この辺りまでくると、序盤の難路で無理した足が辛くなってきたので、ゆっくりゆっくりペースに。
幸い、アップダウンはあっても先の難路のような歩くこと自体がきついみたいな個所はないので、確実に一歩一歩を進めます。
この道中、何度か追い越したり追い越されたりした方に、一息ついてる最中にお声がけなどさせて頂いたのですが、いろいろと意気投合をした結果、途中までご一緒させて頂くことに。
ということで、確か大ビラ山のあたりから九鬼山まで、急遽ペアハイクと相成りました。
不思議なもので、一人で黙々と歩いてた時に感じていた辛さが、楽しくおしゃべりしながらだとあまり感じられず、労苦もなく九鬼山までたどり着けたのでした。
病は気から、ならぬ、疲労も気から、なのですな。
その九鬼山は、雲が多いせいで遠方の峰々は見えなかったものの、近傍の山塊は美麗に見渡せていました。
先述の通り、このコースはほぼ眺望がない分、こうやってたまに見える展望の感動もひとしおなのです…
【九鬼山〜禾生駅】
大月方面に向かわれる朋友とはここでお別れとなり、こちらは富士急の駅に向けて一路下りのルートへ。
降り始めて少しすると脇道があり、展望グンバツの天狗岩にたどり着けるとの案内。
試しに行ってみると、確かに市街地と山とが織りなす、日本の山間のパノラマが広がっていました。
これは寄り道する価値があったな…!
寄り道の後は、わき目も降らずに下山。
このころには早く温泉入りたい欲が爆発していたので、8割くらいはトレランばりのスピードで駆け下りてました。
その結果、天狗岩からわずか30分でアスファルトの市街地まで出られました。いい汗かいたぜ!
ここまでくれば、禾生駅から2駅の都留市ですぐに温泉…!
と歩き始めたところ、なんかやたら重厚な歴史を感じるレンガアーチの橋のようなものを発見。
古いもの好きとしてカメラを構えていたら、たまたま近くにいらっしゃた地元のおじいさんがこの構造物について詳しく教えてくれました。
曰く、これは明治時代に建てられた水道橋で、駒橋にある発電所のために水をひいてきているとのこと。
さらに驚くべきことにこれは現役で、今も稼働しているとのこと。
明治からということは、少なく見積もっても 100 年以上は稼働しているってこと!?
当時の日本の土木建築技術、侮りがたし…
また、このご老公のお話しぶりから、この設備に誇りをもっておられるようでした。
こういった歴史的な史跡は、ただ貴重という観点からだけでなく、地元の人たちの熱意にも支えられているんだなぁ…と感じたり。
いずれにせよ、全くのノーマークでの遭遇だったので、これはうれしいサプライズでした。
後は予定通り都留市駅に出てから、より道の湯にてゆったり温泉で疲れをいやしてから帰宅と相成りました。
ここの温泉は、やたら種類が多い(内湯4つ、露天風呂2つ、壺湯2種3個、寝湯2種4区画)、ほどよい温さで長湯に最適、洗い場の数が多くて待たずに済む、サウナ無料、と個人的に非の打ち所がない温泉でございました…
ただ設備案内や接客が、その素晴らしさに追いついてなかったのがちょっと惜しかったかも。
===
いつも同じこと言ってる気がしますが、なんだかんだで今回もしっかり楽しめました。
ほどよい距離とアップダウンで山足が鍛えられましたし、お昼休憩での挽きたてコーヒーも美味かった!
とはいえ、これからは気温もどんどん上昇していきますから、関東山地の低山などは蒸し風呂になってしまうのでしょう。
そうなる前に、まだ見ぬ景色、まだ見ぬ頂きに訪れたいものです。
あ、それと今回は、写真撮影の方法を変えてみました。
いままでヤマレコアプリを稼働している携帯電話のカメラで撮影してたのですが、ここ最近いろんな方の日記を見るにつて、ちゃんとしたカメラの写真との落差に臍を噛む日々。
そこで今回は、Go Pro 12 ちゃんを出動させてみたのです!
…が、もともとアクションカムとして動画撮影しか使ってなかったおかげで、写真撮影の使い方が全然わからないという罠にかかる。
拡大縮小もフォーカス変更もわからないというどうしようもないっぷり。
それはともかく、実際に使ってみてわかったのは、やはり画質が全然違うということ。
また小型アクションカムながら、バッテリーも特に問題なし(だいたい20%程度の消費で済みました)。
ただ、省電力モードの解除や撮影時に、かなり大きめのビープ音が出てしまう弱点もわかりました。
実は難路の途中で木の幹にいる栗鼠を見かけたのですが、撮影しようとカメラを取り出して起動した際に逃げられてしまい、構える頃には遥か頭上で見えなくなってしまった…
という悲しい出来事もありました。
この辺はもっと使い倒してみて、それでも不足を感じたらちゃんとしたカメラの購入も検討してみたいな。
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