花を探して三峰山から長沢山

2025年05月11日(日) [日帰り]

• GPS: 10:52
• 距離: 19.2km
• 登り: 1,775m
• 下り: 1,779m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:07
• 休憩: 0:46
• 合計: 10:53

距離 19.2km 登り 1,775m 下り 1,779m

6:15 スタート地点
6:17 三峯神社バス停
6:32 妙法ヶ岳分岐
7:07 7:08 炭焼平
7:28 7:29 地蔵峠
7:31 7:32 霧藻ヶ峰
7:37 7:38 霧藻ヶ峰休憩舎
7:49 お清平
8:20 8:22 前白岩山の肩
8:35 前白岩山
9:12 9:13 白岩小屋
9:31 9:32 白岩山
9:58 芋ノ木ドッケ
10:33 コヤセドノ頭(犬落ノ頭)
11:15 11:17 桂谷ノ頭(石楠花ノ頭)
11:47 12:01 長沢山
12:41 桂谷ノ頭(石楠花ノ頭)
13:11 コヤセドノ頭(犬落ノ頭)
13:38 13:41 芋ノ木ドッケ
13:54 13:55 白岩山
14:08 14:18 白岩小屋
14:43 14:44 前白岩山
15:10 前白岩山の肩
15:42 お清平
15:57 16:03 霧藻ヶ峰休憩舎
16:06 霧藻ヶ峰
16:22 炭焼平
16:51 16:52 妙法ヶ岳分岐
17:07 三峯神社バス停
17:08 ゴール地点

天候

晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

三峰の登山者用駐車場を利用しました。

コース状況／危険箇所等

芋の木ドッケの北面の登山道は、倒木や踏み跡が多く分かりづらいです。
特に下るときは地図やピンテを確認しながら歩いて下さい。
その他は岩の急坂が所々ありますが、特に難しい所はありません。

その他周辺情報

地蔵峠やお清平から大血川へ下るルートは通行止めになっています。

写真

5/11 6:17

いつもの三峰登山者用駐車場に車を停めて出発します。　

5/11 6:22

三峰神社奥の院の鳥居です。登山ポストがあります。

5/11 7:35

きれいになった霧藻が峰の休憩所です。飲み物などを販売（500円）していますが、閉まっていることもあります。

5/11 7:38

屋外のテーブルにヤマブキの花が活けてありました。
小屋の管理人さんの心遣いに感謝です。

5/11 7:47

お清平への下り坂です。新緑が気持ち良いです。

5/11 9:05

白岩小屋跡の展望地です。正面には和名倉山と奥の方に甲武信ヶ岳も頭をのぞかせています。

5/11 9:05

その左手は飛竜山他、甲武国境の山々です。

5/11 9:06

北には両神山とその後ろに浅間山が見えます。

5/11 9:32

白岩山の頂上です。
ダケカンバの中にベンチがありますが、展望はありません。

5/11 9:58

芋の木ドッケの頂上に到着です。こちらも展望はありません。

5/11 10:00

芋の木ドッケの頂上付近は、ダケカンバとコメツガなど針葉樹の明るい混生林です。

5/11 10:14

この辺はなだらかな斜面で、バイケイソウの小さな群生地があります。

5/11 10:27

雲取山が頭をのぞかせました。

5/11 10:33

小屋瀬戸の頭です。この後、道は急になって行きます。

5/11 11:15

霧藻が峰から白岩山への尾根を望みます。

5/11 11:32

アセビが満開です。

5/11 11:38

長沢山の頂上まであとひと登りです。

5/11 11:47

長沢山に到着です。ここで昼食にしましたが、誰もやって来ませんでした。

5/11 11:49

奥多摩方面には雲が下がってきています。

5/11 11:50

隣の水松山と、東に続く長沢背稜です。

5/11 12:00

芋の木ドッケにガスが上がってきました。あまりのんびりしてないで戻ります。

5/11 13:37

奥多摩側からガスが湧いてきます。

5/11 13:41

芋の木ドッケからの下りです。ピンテを確認しながら下ります。

5/11 13:44

初めてこの道を通った時に迷ってしまいました。
こんな倒木を避けているうちに、道を見失なったようです。

5/11 14:10

帰路も白岩小屋跡の展望台で一休みして行きましょう。

5/11 14:12

今日の山のお供はコンビニの大福です。

5/11 15:34

正面に霧藻が峰です。新緑が目を楽しませてくれます。

5/11 17:07

無事下山です。駐車場には私の他にもう一台ですが、ほぼ同時に出て行きました。

今日出会えた花達です。順不同です。
植林地の林床に咲くウスバサイシンです。

新緑の広葉樹の林ではツルキンバイが咲き始めています。

広葉樹林帯の一番高い所にはタカネザクラが咲いています。

芽吹きの始まったばかりの長沢背稜では、オオカメノキの白い花が目立ちます。

ポツリポツリとバイカオウレンが咲いています。

花は終盤で、綺麗に咲いているのは少ないです。

ここが一番の群生です。

今日一番目についた草花はイワウチワです。

険しい稜線に沢山咲いていました。

密度の高い群生はありませんが、広範囲に咲いています。

急な登りの岩場では、目の前に現れて和ませてくれます。

コミヤマカタバミは思いの他少ない気がしました。

エイザンスミレは2輪だけ見つけました。
ほとんど終わりです。

ヒナスミレも終わりに近いのか、だいぶ少ないです。

元々フモトスミレはあまり見かけないコースですが、ひと所で10株位咲いていました。

標高の高い所ではミヤマスミレが咲いています。

まだ早いのでしょうか、例年より少ない気がします。

随分と姿勢の良いミヤマスミレだなと思って撮っていましたが、雌しべの先が尖っていて、タチツボスミレでした。
かなりの高所に咲いています。

シコクスミレはスミレサイシンのグループです。花のお尻が短くて丸い特徴があります。

そしてこのグループでは珍しく、花が咲く時には葉も開いています。

ヒメスミレサイシンです。
この付近で葉を見つけて以来、通い続けて4年、やっと会うことができました。

今年もいつもの場所には花は無く、諦めモードで他を探していましたが、岩の後ろを覗いた時、数輪の白い花が咲いていました。
思わず声が出ました。

シコクスミレと同じグループでよく似てますが、花の季節に葉が丸まっていること、がくの上側に切れ込みが無いことなどで区別できます。

4年越しの思いが実った、充実の山行になりました。

撮影機器：

iPhone SE (2nd generation) Apple

感想

usubasumire

奥多摩、奥武蔵の奥深くに連なる長沢背稜は、かねてより気になっていた山域です。今後の山行計画を立てる上での体力測定を兼ねて歩いてきました。
芋の木ドッケから長沢山の間は落葉広葉樹林帯と針葉樹林帯の境目のようです。さらに岩場や草原など色々な環境があって興味深い尾根です。
また違う季節に訪れてみたいと思いました。

そして何よりヒメスミレサイシンです。
ヒメスミレサイシンと思われる葉を見つけたのは4年前の夏です。
それから毎年この季節に、花を探しに登ってきてましたが、一昨年、昨年と、葉っぱを見るだけなので、来年はシロヤシオかヒイラギソウか、他の花を見に行こうと思っていました。
それだけに岩陰にこの花を見つけた時の喜びは一入です。
一瞬息をのみ、その息を吐き出すように声が出ました。

この一瞬の感動が病みつきになって、また山に登ります。