富士隠しの大室山(茅ノ尾根)
神奈川県
山梨県
K.TAIRA
体力度について
- GPS
- 02:49
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,197m
- 下り
- 1,203m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 2:44
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 2:49
| 天候 | 曇り時々晴れ/山頂部は風あり |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
駐車場：国道413号「道志みち」野原吊橋駐車場 (駐車枠5台程度/売店・お手洗い無し) ※少し山中湖側に進むと富士急バス・久保バス停があるものの、土日は運行されていません。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
<各媒体での扱い> 山と高原地図・ヤマレコ：破線 YAMAP：実線 山梨 山のグレーディング：3A <全体> ・一貫して樹林帯なので展望は無い。 ・進路は明瞭で道迷いの心配は少ない。ピンクテープあり。 ・階段や岩もなく足には優しい。石も見当たらず落石の心配も無さそう。 ・お手洗いや売店、水場は無いので注意。 ・ヤマビルは見かけなかったが、注意喚起の看板あり。 <区間ごと> 野原吊橋-久保登山口：林の中を歩く。沢が2本あり、小さい沢を跨ぐ橋は足元がやや不安定。 久保登山口-山頂(茅ノ尾根)：大部分が急傾斜の直登。路面は歩きやすく危険は少ないが、一部、転ぶ方向を間違えたら大怪我しそうな狭い区間もある。 段差は無く、下りでは意識せずにペースが速くなってしまいそう。 山頂-犬越路分岐(甲相国境)：茅ノ尾根と同様に土の道。300mほどの距離だが、高低差少なく歩きやすい。分岐まで着くと富士山がよく見える開けた場所がある。 |
| その他周辺情報 | 【温泉】 山中湖方面：道志の湯 相模原方面：藤野やまなみ温泉 ※青根緑の休暇村・いやしの湯は休館中 厚木・伊勢原方面：七沢温泉・飯山温泉 【休憩箇所】 山中湖方面：道の駅どうし 相模原方面：セブンイレブン 相模原津久井青野原店(営業時間6:00-0:00) ※橋本駅より西、深夜閉店のコンビニが目立った。 【飲食】 両方向とも道志みち沿いの集落にところどころあります。 ※山梨県道24号を通じて都留市方面からアクセスすることもできます。 |
写真
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北斜面なので乾きにくそうな予感。
(進みすぎている)
ここから茅ノ尾根です。
ピンクテープはやや右なのに、下だけ見ていると左へ進んでしまいそう。
気付けば針葉樹中心から紅葉樹中心へ。
こちらもそのうち歩いてみたいです。
そして車やバイクの排気音がよく聞こえるようになりました。
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
雨具
着替え
靴
ザック
行動食
飲料
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
セームタオル
|
|---|---|
| 備考 | 飲み物は500ml消費 |
感想
この土日は泊まりでの雪山登山を計画していたものの、予報を見て断念。
日帰りで行ける近場の山を探すことにしました。
【富士隠しの大室山】
こういう場合に思い浮かびやすいのが丹沢・高尾・奥多摩あたりなのですが、あれこれ候補を考えるうちにピッタリはまったのが丹沢・道志山塊の大室山です。
自身の記憶を辿っていくと、登山に目覚める前から気になっていたのが一部地域で「富士隠し」と呼ばれる大室山なのでした。
東京近郊の市街地ではビルや高台の上など、富士山がよく見える場所は少なくないと思いますが、場所によっては丹沢山地などの陰に隠れて上部だけが顔を出しているという状態です。
これが八王子市南部や日野市南部、国立市南部、小金井市あたりになると、大室山さえ無ければすっきり見えそうな惜しい構図で、この大室山とはいったい何なのかという感想を抱いたのでした。
(保谷や練馬からも富士山の前に大室山が入るようです。)
こうして、まずは橋本駅へ向かうことを決めるのでした。
【難ルートか易しいコースか】
今回選んだのは道志川沿いから山頂を直接目指す茅ノ尾根コースですが、媒体による扱いの差が大きいです。
⚫︎山と高原地図・ヤマレコ…破線
⚫︎YAMAP…実線
⚫︎山梨 山のグレーディング…3A
破線だからといって必ずしも技術的難易度が高いとは限らないのですが、標準コースタイムもかなり開きがあり、こういう場合は難しく時間もかかると思っていた方が無難ではありますが…
実際の状況を調べるのも楽しみの一つと思うことにします。
【実際どうだったか】
・踏み跡は明瞭で道迷いの心配は少ない。(一箇所、登山道を示すピンクテープとは別の方向に道が続いているように見える地点がある。)
・登山口から山頂までの大部分が急傾斜の直登なので、歩き進めれば素直に標高が変わっていく点は気持ちいい。
・尾根上の道は全て土で、階段や岩は無い。石も見当たらず、落石の心配も無さそう。
・尾根上の人工物はテープに看板、立入禁止のためのロープだけ。
・注意するとすれば次の点が気になった。
�‥仍蓋�近くの標高500m台くらいまではやや道が柔らかく滑りやすく感じた。
��足を引っ掛けてしまいそうな木の根は複数あった。
�Ｆ擦�狭く転ぶ方向を間違えると滑落しそうな区間もある。
�さ泙覆里撚爾蠅楼嫂泙擦座�くなってしまいがちで、ここでバランスを崩すと転ぶこともありそう。
�デ篥垢笋�手洗い、水場は無い。(万が一催してしまった場合に安全に隠れられる場所も少ない。)
…以上を踏まえると、グレーディングAだからといって侮ってはいけませんが、少なくとも現状なら破線扱いのままにしておく理由も無さそうな気がしました。
きっと関係者の皆さんが、掲載時は荒廃していた道を綺麗に整備してくださったのだと思うことにします。
もし地図上の破線を見て諦める人がいるなら、とても勿体無いことだと感じます。
【その他】
・山頂まで一貫して木々に覆われて展望は無いが、加入道山方面へ300mくらい進んだ犬越路への分岐付近で富士山がよく見える。
・富士急バスの久保バス停がある通り、公共交通機関でも行けそうだが、発着場所や乗り継ぎを考えると決して利便性が高いとはいえない。(平日のみ運行)
・車の場合の休憩場所は山中湖側に進んだ道の駅どうし、山を越えた都留市内、もしくは津久井青野原のセブンイレブンとなる。
ただし、青野原セブンイレブンを含め、橋本駅以西のコンビニは深夜に閉まっている店舗が目立った。
・出発から駐車場へ戻ってくるまでの間に誰にも会わず、静かな森歩きができた。
【感想】
長い間放置してしまっていた宿題にようやく手を着け、終えられたような気分です。
特別な何かがあったわけではありませんが、あの「富士隠し」はこんなところだったと知ることができただけで満足です。
次に訪れる時は、甲相国境尾根縦走の一環として歩きたいと思います。
※記録上はかなり速いペースで踏破したように表示されていますが、走ったわけではありません。例えば、このペースで栂海新道を歩いてもヤマレコ0.6-0.7/YAMAP150%-170%くらいになっていると思われます。
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