金勝アルプス:思ったよりハードだった初体験


- GPS
- 04:14
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 709m
- 下り
- 704m
コースタイム
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今回歩いたルートは区間によって大きく性格が異なっていました。なのでコース状況は区間別に記します。 ●一丈野駐車場〜落ヶ滝線の北峰縦走線への分岐まで 緩やかに沢を遡っていく沢沿いのルートで、大変気持ちのいい道です(とくに最初のうちはいままでで最高かも)。たびたび渡渉を繰り返します。飛び石が少なめなのでバランスを保って渡らねばならないところもあります。また、まるっきり沢そのものを歩く箇所もあり、アウトドライのような撥水生地のトレッキングシューズが望ましいです。 ●落ヶ滝線の北峰縦走線への分岐〜鶏冠山〜鶏冠山落ヶ滝分岐 いわゆるふつうの登山道です。ただ、鶏冠山の前後に急登があります。とくにピークの南側は傾斜が一層厳しく、鶏冠山落ヶ滝分岐のほうから登るとかなりシンドイことになると思われます。 ●鶏冠山落ヶ滝分岐〜天狗岩〜耳岩 鶏冠山落ヶ滝分岐から表層の地質が花崗岩むき出しに変わり、サーフェスがザラ場主体になります。滑りやすく、とくに下り部分は慎重さが求められます。 ●耳岩〜天狗岩線(谷沿いルート)〜桐生キャンプ場 今回は下りで通りましたが、ザラ場サーフェスの岩場の急降下が頻繁に現れる難ルートです。お助けロープにつかまって慎重のうえにも慎重に下る必要があり、事前に思っていたよりずっとハードでした(一見どうやって下りるのか、と思ってしまう箇所もあるほど)。グレード評価がどうなっているのかわかりませんが、初心者には無理ですね。 沢まで下りてからはたびたび渡渉を繰り返します。飛び石が少なめなのでバランスを保って渡らねばならないところもあります。また、まるっきり沢そのものを歩く箇所もあり、アウトドライのような撥水生地のトレッキングシューズが望ましいです。 ●桐生キャンプ場〜一丈野駐車場 森のなかの散策路といった趣です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ツェルト
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
タオル
カメラ
|
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感想
以前から一度訪れてみたいと思っていた金勝アルプスへ行ってきました。先に結果からいうと、とても面白くはあったけれど、想像していたよりずっとハードで、とくに天狗岩線の下りは途中からもうカンベンしてくれと思ってしまいました(苦笑)。
一丈野駐車場に車を置かせてもらってスタート。北谷林道を少し歩いたあと、落ヶ滝線に入ります。出だしはとても気持ちのいいトレイルで、この気持ちよさは過去最高ではないかと。こんどカミさんと初心者山友を連れてきてやろうと思いつつ、快適な山歩きを堪能。
落ヶ滝線の途中から北峰縦走線へ。ここからはわりとフツーな山道に。鶏冠山が近づくにつれて傾斜が急になるのを頑張って山頂に到達しましたが、何もない(笑)。眺望もなければ、ベンチもない。ちょっとガッカリピークでした。
鶏冠山を過ぎるとこんどは下りに。これがかなりの急下降で、逆方向からの登りは相当しんどそう。2人ほどとすれ違いましたが(笑)。
鞍部になっている鶏冠山落ヶ滝分岐を過ぎると地面が土から砂へ。花崗岩がむき出しになってきました。景色もだんだん岩場っぽくなってきて、北アの燕岳みたいな感じがしなくもなく、どうやらこのあたりの様相から金勝アルプスと呼ばれているようですね。
いったん下ってから登り返して天狗岩に到達。なるほど、これが天狗岩ですか。デカイ。岩へ登るお助けロープが設置してあったので行ってみることに。ちょっと怖い思いをしつつ登ってみると、琵琶湖まで眺望が開けていました。たしかに絶景ですな。
天狗岩から耳岩までは稜線歩き。そして耳岩からは天狗岩線(谷沿いルート)という道で下ることに。が、この道が大変だったんですよ。とにかく表面がザラザラの砂なので滑りやすく、そこへもってきて滝壺みたいな岩場の急下降が何度も出てくるんですな。もちろん、お助けロープにぶら下がって下りるわけで。
それでも最初のうちはフィールドアスレチックみたいだと面白がっていたんですが、だんだん「またか」とイヤになってきたりしまして(笑)。なかには「ここをどうやって下りろというんだ!?」と思ってしまうトンデモな箇所もあったりで。トレッキングポールを先に落としておいて、ロープや鎖に頼りつつズリズリやってようやく下りられたり。苦戦の連続で、こりゃカミさんや初心者山友は絶対にムリ。谷まで下り切ったときはホッとしました。なお、スニーカーでの通過は危険、やめたほうがいいです。
もっとも、谷には谷で厄介なところも。行きの落ヶ滝線と同様、何度も渡渉を繰り返すのですが、渡渉というより川そのもののなかを下らなければならない箇所もありで、なんとかかんとか切り抜けた次第。
桐生キャンプ場からは快適な林間散歩といった趣で、オランダ堰堤を見学して駐車場に帰着。やれやれ。
ふり返れば、金勝アルプスは事前に想像していたよりずっとハードでした。とくに天狗岩線の下りはかなりシビアで、あれは初心者には無理ですね。力量のある人であって初めて面白いと思えるんじゃないかな。
全体的には要素が盛りだくさんで、プチ探検しているような感じもあって、刺激的で、また訪れてみたいと思います。が、天狗岩線の下りだけはもういい(笑)。こんど行くときは別ルートやねw。ともあれ、金勝アルプスに合掌です。
PS
金勝アルプスは、一般に伝わっているイメージが実際よりイージーなものだと訪れてみて感じました。あとで知ったのですが、今年度に入って金勝アルプスでの遭難が激増しているとのことで、大津市や栗東市は注意喚起に懸命です。決して侮らないようにすべきと改めて思いました。
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