天祖山 山頂に立派な神社があり登山道も静寂な雰囲気の神域感溢れる山


- GPS
- 04:25
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 1,092m
- 下り
- 1,086m
コースタイム
- 山行
- 3:44
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:14
天候 | 曇。午前遅くなってからは、山頂付近が霧に覆われるほど。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
奥多摩駅を過ぎて日原に向かい、日原林道を八丁橋までダートの1車線の車道を通って行く。すれ違い用の待機場所が随所に有ります。 八丁橋前に、最大で8台程度。ロープ手前に6台、ロープ先に2台。トイレは無い。ロープを張ったゲートが有り、ロープを下ろして歩いて登山口に向かう。 なお、駐車スペース直ぐの橋の先は登山道ではないので、ご注意ください。遭難された方が通った可能性があるようです。 駐車スペースの奥のロープを張ってある道が登山口に続きます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
林道から分かれて登山口を過ぎるといきなりの九十九折の急登。トラバースなどでは、片斜面が切り立っており転滑落注意。岩場も有る。1300メートルを過ぎると山頂までなだらかな稜線主体の登山道歩きとなる。 |
その他周辺情報 | もえぎの湯 奥多摩駅を過ぎて、トンネル前を右折。大人1050円。メタホウ酸・フッ素温泉で露天風呂が大きい。風呂場と2階食堂・休憩所を2年続けてリニューアルしたばかり。 |
写真
感想
この日は天気予報が曇りで見晴し予想がどの山域でも芳しくないことから、展望メインではない大多摩30座の一つである奥多摩の天祖山に登ることにしました。
天祖山は江戸期は白石山と呼ばれていた山で、明治初年に天学教の霊山となり天祖山と山名が変わったようです。天祖とは、天皇の先祖、主に天照大神を表します。山頂に天祖神社が祭られその表参道に会所と呼ばれる宿坊が建てられて、今日に至っています。新興宗教である天学教は戦争前後に勢いを失いましたが、祝祭日には今日でも関係者による登拝が行われているそうです。
天祖山は以前は白石山と呼ばれていたほどで石灰の採掘が行われていて、川苔山から眺めると露天掘りにより山肌が三角形のように削られているのが見てとれます。青梅線の延伸は石灰の生産と運搬に関係しているようで、奥多摩駅近くにある奥多摩工業の施設は、以前は日原から採掘していましたが今では天祖山周辺から運ばれる石灰岩を利用したセメントの生産などを行っているようです。
天祖山の登山は最初から急登や岩場の痩せ尾根も有り訪れる人もほとんど無く静寂感のある登山道で、この日は4時間強の行動中に誰にも会いませんでした。展望もほとんど無く奥多摩の深い場所にある地味な山ですのである程度予想していましたが、山行中本当に1人も会わなかったのは初めてでした。
八丁橋前の駐車スペースに8時頃に着いた時は5台目でしたが、行動中は誰にも会いませんでしたので、他の方々はもっと長い行程や宿泊を伴う縦走をされているのだと思います。下山しても朝と同じで4台とも停まったままでした。
歩くという登山本来の営みに特化した山行でしたが、純粋に楽しめました。大多摩30座の残っている山にも似たような地味な山があり、少し悩ましく思っていましたが、今回の登山で吹っ切れたような気がします。日本百名山でも不人気の山もありますが、選ばれているからには何かしら理由があるからで、天祖山は霊山の雰囲気が濃厚な登山道と昼なお暗い幽玄な感じの森が最大の魅力かと思いました。川苔山からは、少しだけ尖った山頂が確認できました。
最後に、天祖山は結構遭難事故が起きていて、死亡者も出ている山です。主には道迷いで転滑落することが多いようで、中盤から山頂までのなだらかな道ではっきりしないルートを外して沢筋に迷って入ることがあるようです。中盤までの岩場でも、目印がはっきりしていない険しい箇所があります。道が不明瞭など怪しいと思ったら、ヤマレコのGPSでルートを確認しながら行動することをお勧めします。
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