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Yamareco

記録ID: 8220874
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

天祖山 山頂に立派な神社があり登山道も静寂な雰囲気の神域感溢れる山

2025年05月29日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:25
距離
7.3km
登り
1,092m
下り
1,086m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:44
休憩
0:30
合計
4:14
距離 7.3km 登り 1,092m 下り 1,086m
8:40
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ゴール地点
天候 曇。午前遅くなってからは、山頂付近が霧に覆われるほど。
過去天気図(気象庁) 2025年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
八丁橋前の駐車スペース
奥多摩駅を過ぎて日原に向かい、日原林道を八丁橋までダートの1車線の車道を通って行く。すれ違い用の待機場所が随所に有ります。
八丁橋前に、最大で8台程度。ロープ手前に6台、ロープ先に2台。トイレは無い。ロープを張ったゲートが有り、ロープを下ろして歩いて登山口に向かう。
なお、駐車スペース直ぐの橋の先は登山道ではないので、ご注意ください。遭難された方が通った可能性があるようです。
駐車スペースの奥のロープを張ってある道が登山口に続きます。
コース状況/
危険箇所等
林道から分かれて登山口を過ぎるといきなりの九十九折の急登。トラバースなどでは、片斜面が切り立っており転滑落注意。岩場も有る。1300メートルを過ぎると山頂までなだらかな稜線主体の登山道歩きとなる。
その他周辺情報 もえぎの湯
奥多摩駅を過ぎて、トンネル前を右折。大人1050円。メタホウ酸・フッ素温泉で露天風呂が大きい。風呂場と2階食堂・休憩所を2年続けてリニューアルしたばかり。
林道ゲート前に駐車スペースが有ります。最大8台程度。この日は、8時時点で5台目でしたが、ピストンの間に誰とも会いませんでしたので、天祖山よりも奥の山々や宿泊込みの縦走をされている感じでした。
2025年05月29日 08:33撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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林道ゲート前に駐車スペースが有ります。最大8台程度。この日は、8時時点で5台目でしたが、ピストンの間に誰とも会いませんでしたので、天祖山よりも奥の山々や宿泊込みの縦走をされている感じでした。
林道と分かれて、右の狭い登山道を上って行きます。分岐点に道標があるのですが、天祖山の表示は裏に隠れてよく見えませんので、ご注意ください。
2025年05月29日 08:37撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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林道と分かれて、右の狭い登山道を上って行きます。分岐点に道標があるのですが、天祖山の表示は裏に隠れてよく見えませんので、ご注意ください。
石垣が組まれた九十九折の急登。石垣が組まれているおかげで、斜度が緩やかになっています。
たぶん天学教の信者の方々が、丹精込めて積まれたのだと思います。非常に見事です。
2025年05月29日 08:40撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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石垣が組まれた九十九折の急登。石垣が組まれているおかげで、斜度が緩やかになっています。
たぶん天学教の信者の方々が、丹精込めて積まれたのだと思います。非常に見事です。
痩せ尾根の岩場
2025年05月29日 08:43撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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痩せ尾根の岩場
振り返って急登を見る。落ちると下まで行きそう。
2025年05月29日 08:53撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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振り返って急登を見る。落ちると下まで行きそう。
ロボット雨量計の施設。ここだけに展望がありました。奥は鷹ノ巣山かと思います。
2025年05月29日 09:32撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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ロボット雨量計の施設。ここだけに展望がありました。奥は鷹ノ巣山かと思います。
中腹にある大日大神の建物。崩壊が進んでいます。がしかし、よく中を見ると…
2025年05月29日 09:35撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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中腹にある大日大神の建物。崩壊が進んでいます。がしかし、よく中を見ると…
大日大神の内部の祭壇。鏡と剣が祀られています。三種の神器のうちの二種。もう一つの神器の勾玉も、どこかにあるかもしれません。
2025年05月29日 09:36撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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大日大神の内部の祭壇。鏡と剣が祀られています。三種の神器のうちの二種。もう一つの神器の勾玉も、どこかにあるかもしれません。
ほぼ平坦な斜面に出ました。標高1355メートルの付近。ここから上は、なだらかな登山道がほとんどです。
2025年05月29日 10:04撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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ほぼ平坦な斜面に出ました。標高1355メートルの付近。ここから上は、なだらかな登山道がほとんどです。
ヤマツツジが満開
2025年05月29日 10:07撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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ヤマツツジが満開
満開のヤマツツジアップ
2025年05月29日 10:07撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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満開のヤマツツジアップ
祠跡。地点名がそうなっています。だから残骸がそのまま?
2025年05月29日 10:17撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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祠跡。地点名がそうなっています。だから残骸がそのまま?
岩場の尾根。こういった場所が続きます。
2025年05月29日 10:18撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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岩場の尾根。こういった場所が続きます。
枯山水のような趣きの岩と苔。石灰岩ですから白い。中国の桂林を思い浮かべました。
2025年05月29日 10:31撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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枯山水のような趣きの岩と苔。石灰岩ですから白い。中国の桂林を思い浮かべました。
静寂の登山道。踏み跡がわずかに分かりますが、枯葉の多い季節は、道迷いの危険性が高まります。この辺りで遭難例もありますので、慎重に歩くことをお勧めします。
2025年05月29日 10:36撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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5/29 10:36
静寂の登山道。踏み跡がわずかに分かりますが、枯葉の多い季節は、道迷いの危険性が高まります。この辺りで遭難例もありますので、慎重に歩くことをお勧めします。
黄色い綺麗なお花
2025年05月29日 10:52撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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黄色い綺麗なお花
会所。まだ使われているようでした。祝祭日には関係者の方が参拝登山されることもあるようです。
2025年05月29日 11:06撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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会所。まだ使われているようでした。祝祭日には関係者の方が参拝登山されることもあるようです。
神社への参道脇にある左右一対の祠の一つ。
2025年05月29日 11:09撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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神社への参道脇にある左右一対の祠の一つ。
天祖神社への参道。先に屋根が見えている神社に至る道の雰囲気が、平泉の中尊寺金色堂や伊勢神宮に似ていて神々しい。
2025年05月29日 11:10撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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天祖神社への参道。先に屋根が見えている神社に至る道の雰囲気が、平泉の中尊寺金色堂や伊勢神宮に似ていて神々しい。
天祖山山頂の三角点1723メートルと山頂標識
2025年05月29日 11:13撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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天祖山山頂の三角点1723メートルと山頂標識
天祖山山頂標識その2
2025年05月29日 11:30撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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天祖山山頂標識その2
山頂にある天祖神社全体像と手前は三角点。柵で囲まれている一方、鳥居はありません。
2025年05月29日 11:32撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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山頂にある天祖神社全体像と手前は三角点。柵で囲まれている一方、鳥居はありません。
屋根が非常に立派で、少し形は異なりますが雰囲気から平泉の中尊寺金色堂を思い出しました。
2025年05月29日 11:31撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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屋根が非常に立派で、少し形は異なりますが雰囲気から平泉の中尊寺金色堂を思い出しました。
神社の扉。天祖山の額がかかっています。お供えのお酒も。
2025年05月29日 11:33撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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神社の扉。天祖山の額がかかっています。お供えのお酒も。
参道の杉並木。霧がかかり、神域感が相当出ています。
2025年05月29日 11:36撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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参道の杉並木。霧がかかり、神域感が相当出ています。
下りで見る痩せ尾根の稜線
2025年05月29日 11:49撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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下りで見る痩せ尾根の稜線
トラバースの下は切り立った急斜面で、転滑落注意です。
2025年05月29日 12:49撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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トラバースの下は切り立った急斜面で、転滑落注意です。
白いアジサイの一種
2025年05月29日 12:56撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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白いアジサイの一種
撮影機器:

感想

この日は天気予報が曇りで見晴し予想がどの山域でも芳しくないことから、展望メインではない大多摩30座の一つである奥多摩の天祖山に登ることにしました。

天祖山は江戸期は白石山と呼ばれていた山で、明治初年に天学教の霊山となり天祖山と山名が変わったようです。天祖とは、天皇の先祖、主に天照大神を表します。山頂に天祖神社が祭られその表参道に会所と呼ばれる宿坊が建てられて、今日に至っています。新興宗教である天学教は戦争前後に勢いを失いましたが、祝祭日には今日でも関係者による登拝が行われているそうです。

天祖山は以前は白石山と呼ばれていたほどで石灰の採掘が行われていて、川苔山から眺めると露天掘りにより山肌が三角形のように削られているのが見てとれます。青梅線の延伸は石灰の生産と運搬に関係しているようで、奥多摩駅近くにある奥多摩工業の施設は、以前は日原から採掘していましたが今では天祖山周辺から運ばれる石灰岩を利用したセメントの生産などを行っているようです。

天祖山の登山は最初から急登や岩場の痩せ尾根も有り訪れる人もほとんど無く静寂感のある登山道で、この日は4時間強の行動中に誰にも会いませんでした。展望もほとんど無く奥多摩の深い場所にある地味な山ですのである程度予想していましたが、山行中本当に1人も会わなかったのは初めてでした。

八丁橋前の駐車スペースに8時頃に着いた時は5台目でしたが、行動中は誰にも会いませんでしたので、他の方々はもっと長い行程や宿泊を伴う縦走をされているのだと思います。下山しても朝と同じで4台とも停まったままでした。

歩くという登山本来の営みに特化した山行でしたが、純粋に楽しめました。大多摩30座の残っている山にも似たような地味な山があり、少し悩ましく思っていましたが、今回の登山で吹っ切れたような気がします。日本百名山でも不人気の山もありますが、選ばれているからには何かしら理由があるからで、天祖山は霊山の雰囲気が濃厚な登山道と昼なお暗い幽玄な感じの森が最大の魅力かと思いました。川苔山からは、少しだけ尖った山頂が確認できました。

最後に、天祖山は結構遭難事故が起きていて、死亡者も出ている山です。主には道迷いで転滑落することが多いようで、中盤から山頂までのなだらかな道ではっきりしないルートを外して沢筋に迷って入ることがあるようです。中盤までの岩場でも、目印がはっきりしていない険しい箇所があります。道が不明瞭など怪しいと思ったら、ヤマレコのGPSでルートを確認しながら行動することをお勧めします。


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