記録ID: 8223335
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ハイキング
奥武蔵
小野原₋高根山-品��-地蔵峠-大指 ゴ・ドーハンのハイジを訪ねて秩父里
2025年05月28日(水) [日帰り]
埼玉県
godohan
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 07:45
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 737m
- 下り
- 768m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
迷う尾根くねくねしてます。 |
写真
もはや定番化しつつある“フキカレー”、独特の風味と歯ごたえ、意外にカレーに合う気がします！(個人の意見ですが)
道の駅あらかわをスタート、小野原稲荷社から品�畔�面の尾根(天宮尾根？)を歩きます。稲荷社の赤い屋根が見えます。
まずはこれから。南葛飾講社の方の登拝碑(明治二十五年,1892)、道標銘があります。
国道沿いの鳥居、社号標「小野原稲荷山鎮座稲荷神社/昭和五年庚午歳二月成 氏子中 社掌 横田朝一謹書 秩父町 石工 矢澤助広」長若、小鹿野方面の県道に入ります。
2
5/28 8:58
国道沿いの鳥居、社号標「小野原稲荷山鎮座稲荷神社/昭和五年庚午歳二月成 氏子中 社掌 横田朝一謹書 秩父町 石工 矢澤助広」
長若、小鹿野方面の県道に入ります。
長若、小鹿野方面の県道に入ります。
青標がありました「→鷺ノ巣ヲ経テ久那村二至ル ←稲荷神社 芝原 長若村 小鹿野方面二至ル」
「皇太子殿下御成婚記念/大正十三年一月廿六日建之(1924)中川村青年…」、しょっぱなからいい道標に出会いました。
三峰線40号入口、神社を経由しないで尾根に乗るのはこれが近道のようです。
・大化四年(648)、高根山中腹で雨乞し社を建てたのが当社のはじまり。・現社殿は昭和五十年再建
・十二世紀末、畠山重能、重忠の改営、参詣・現今社地の社殿は天正十八年(1590)鉢形北条家臣横田氏が当地に落ちのび村民と造営・宝暦年間、伏見稲荷を勧請し隆盛・昭和三十六年の火災で旧社殿、奉納額焼失
5/28 9:21
・十二世紀末、畠山重能、重忠の改営、参詣・現今社地の社殿は天正十八年(1590)鉢形北条家臣横田氏が当地に落ちのび村民と造営・宝暦年間、伏見稲荷を勧請し隆盛・昭和三十六年の火災で旧社殿、奉納額焼失
小野原稲荷神社鳥居と現社殿、石燈籠は「明和四歳亥十一月吉日(1767) 願主講中」
宮勾配の石垣、宮屋根又は扇状の勾配がなされた珍しい構築だそうな、
享保の大飢饉の最中、享保十八年(1733)、神社が窮民救済に米穀を出す、神の功徳を感じたたくさん人々が集まりすぐに完成したそう。
5/28 9:29
享保の大飢饉の最中、享保十八年(1733)、神社が窮民救済に米穀を出す、神の功徳を感じたたくさん人々が集まりすぐに完成したそう。
矢岳と川浦山方面、もう少し天気の回復が早かったらあちらに行こうと考えていました。シロヤシロは来年かな。
塩釜社も合祀されているようです。秩父では“産泰様”とも呼ばれ妊婦が安産を祈願、その際底なしの柄杓を奉納するそう。
521峰、グリチャミの後方は迷い尾根、右手の急斜面が進行方向でした。
ジャンクションピークには日向山(540m)という名があるようです。
ザイルのある急登、思ったよりもアップダウン＆迷い尾根があります。
巡視路なので細かいピークは巻いています。そのまま尾根筋を行くと、ここは中央突破できそうです。
やっと柴原山(644m)です。ここまでが未踏区間、思ったよりも時間がかかりました。
『アライヤ』のコッペパンで休憩、今頃は何処かのお店でランチしている予定でしたが…
お背中に「寛政七乙卯天四月吉日(1795) 當山十一代造立」この“當寺”が何処のお寺なのかずっと気になっていました、『秩父廃寺録』によるとこの下方に廃寺があったみたいです。
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5/28 13:40
お背中に「寛政七乙卯天四月吉日(1795) 當山十一代造立」この“當寺”が何処のお寺なのかずっと気になっていました、『秩父廃寺録』によるとこの下方に廃寺があったみたいです。
石上山神龍寺(曹洞宗、下小鹿野村鳳林寺末寺)があったのはこの辺りでしょうか。位置的には僧侶像のある尾根筋の直線上にあります。
ただ、開山住職の没年が寛文九年(1669)、120年余りで10代の代替わりはちょっと現実的ではないかな？
県道に出ました。すぐそこが小鹿野町との境界、「大指」バス停の近くです。
巳待塔がありました、紀年銘等は無し、新しい物かもしれません、昭和58年の『荒川村誌』には記載されています。
隣に青標がありました。上部は欠損しているようです。「＜欠＞至ル(三十一番) …番道」下方にある「古池ヲ経テ三(峰)二(至ル) 昭和二十二年…」は追刻されたものみたいです。
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5/28 14:24
隣に青標がありました。上部は欠損しているようです。「＜欠＞至ル(三十一番) …番道」下方にある「古池ヲ経テ三(峰)二(至ル) 昭和二十二年…」は追刻されたものみたいです。
県道から分かれて大指集落方面へ、この道は江戸巡礼古道のようです。
ここが大黒山福寿院(曹洞宗,下小鹿野村鳳林寺末寺)の跡地のようです。開山住職の没年は元和六年(1620)、寛政七年との差は175年です。どうでしょう？
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5/28 14:42
ここが大黒山福寿院(曹洞宗,下小鹿野村鳳林寺末寺)の跡地のようです。開山住職の没年は元和六年(1620)、寛政七年との差は175年です。どうでしょう？
石分補給します。二十三夜供養塔「弘化四未年八月日(1847)女人講中」
丸彫りの不動明王像、台石に細かい銘があります。適期にまたじっくり調べに来ましょう。
帰りは歩いてきた尾根の中腹をはしる林道で帰ります。「林道大指線起点」
猪狩山、＊猪狩神社の別当だった松洗院も下小鹿野村鳳林寺末寺で住職も兼務のようです。ちなみに開山住職の没年は天正十五年(1587)
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5/28 15:10
猪狩山、＊猪狩神社の別当だった松洗院も下小鹿野村鳳林寺末寺で住職も兼務のようです。ちなみに開山住職の没年は天正十五年(1587)
その切通手前で左に下りると、沢向こうに石分を見つけました。橋を渡って近づくと、
さらに山に向かって道がありましたが、本日はここまで、宿題にします！随分山深い所だと思ったら、意外に集落の近くでした。
「林道 ガニ沢線」、江戸巡礼古道分岐、どうやら巡礼古道の一画のようでした。
路傍に3基の馬頭尊、こちらも歩きでなければ気づきませんね。左の文字塔は「文化九申四月(1812)」、右は現代のものでしょう。
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5/28 16:12
路傍に3基の馬頭尊、こちらも歩きでなければ気づきませんね。左の文字塔は「文化九申四月(1812)」、右は現代のものでしょう。
中央の馬頭観音像「享和元年辛酉七月十七日(1801)當邑講中」
大乗妙典供養もありました「安永三甲＜…修復＞(1774)武州秩父郡小野＜(原)…剥落＞」
そして擁壁上に、馬頭尊なら失礼ながらここで拝見しようと思ったら、
まさかこんな国道沿いに大日様がいらっしゃるとは今まで思いもしませんでした。
最後にまたまた青標「→白川村ヲ経テ大瀧村三峯山二至ル ←影森村ヲ経テ秩父町方面二至ル/皇太子殿下御成婚記念」
「従是神社入口 芝原 長若村 小鹿野町 下吉田村方面/大正十三年一月廿六日(1924)建之 中川村…」この道を入れば、朝の青標の所に行くみたいです。
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5/28 16:35
「従是神社入口 芝原 長若村 小鹿野町 下吉田村方面/大正十三年一月廿六日(1924)建之 中川村…」この道を入れば、朝の青標の所に行くみたいです。
＜付録＞石造物(庚申塔？)と下小鹿野村鳳林寺旧寺跡、向こうのお山が信濃石御嶽山、その手前、支尾根のピークが鳳林寺山
現在の鳳林寺全景とその裏山が鳳林寺山、数年前に強風で倒れた塀が昨年新しくなりました。
長慶山鳳林寺(曹洞宗、甲州山梨郡積翠寺村興因寺末寺)、創立は天文12年(1543)、開山は才屋尊芸大和尚、和尚が裏山の洞窟に籠ると勢至菩薩が現れ、林に鳳凰が飛来したという。現在その洞窟には三夜様の勢至菩薩像が祀られています。
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5/29 12:13
長慶山鳳林寺(曹洞宗、甲州山梨郡積翠寺村興因寺末寺)、創立は天文12年(1543)、開山は才屋尊芸大和尚、和尚が裏山の洞窟に籠ると勢至菩薩が現れ、林に鳳凰が飛来したという。現在その洞窟には三夜様の勢至菩薩像が祀られています。
感想
・朝方までけっこうな雨降りだったので今回の山域にしました。何だか昨日の続きのような山旅になりました。
・地蔵峠下にある僧侶像に「当山十一代造立」とあり長年「何処のお寺だろう？」と思っていました。『秩父廃寺録』を拝見すると、近くに神龍寺、福寿院という寺があったみたいので訪ねてみました。ただ何れも開山が亡くなってから寛政七年まで約120〜170年、その間に十代の代替わりはないかなと思いました。また、この両寺が何れも下小鹿野の鳳林寺の末寺ということでした。奇しくも鳳林寺は実家最寄りのお寺でこれまでも何度か紹介しております。「もしかして十一代とは本寺の方では？」と思いあたり確認に行ってみましたが、十一代の住職はそれ以前に没していました。
残念ながらスッキリした答えはでませんでしたが、楽しい山旅になりました。
・そうそう帰りに使った林道は国道を歩くよりはましかなというぐらいのつもりでしたが、思ってもみないご褒美(不動尊と山ノ神社)がありました！江戸巡礼古道の一画にもなっているみたいなので、嬉しい宿題がまた一つ増えました(笑)
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