近くて良い山:11〜鳩吹山【せせらぎルートから大平山ルートへ】
- GPS
- 16:00
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 640m
- 下り
- 636m
コースタイム
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 5:45
天候 | 曇り 午後より晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鳩吹山一帯は民有地です。たばこを含めてコンロなどの火気は厳禁です。 ルールを守って里山を楽しんでください。 一休さんから下る岩場ルート・北廻りの水場から下る滝場ルート 及び縦走路のコルから下るサブルートなどのバリエーションルートは 完全に封鎖されています。 (しかしルールを守らず進入した登山者を多く見かけました!) |
その他周辺情報 | 西山から石原登山口へ向かう道は「鳩吹尾根」と呼ばれるようです。 |
写真
感想
近郊の天気は何処も曇り予報。
こんな日は定番の近くて良い山:鳩吹山へ出かけよう。
木曾川沿いから鳩吹山に達する数多くのルートが有るが、まだ2本の
未知ルートが有る。今日はその内1本の大平山ルートを歩いてこよう。
スケールの小さな里山は標高差もさほど無いので、今日は重い革靴で
脚に少し負荷をかけて歩いてみる。
少しは春の花も見られるかなと思って、せせらぎルートから登る事に
したが千両以外は見られなかった。
文字通り爽やかなせせらぎに沿ったルートは夏場でも涼しいだろう。
流れが伏流に消えたシダの斜面から鳩吹尾根の縦走路に上がると
足繁く通ったコースだ。
両見山(西山)から第5展望台に寄り道して食事タイムにしよう。
視界が利けば白山から中央アルプスまで展望できる第1級の展望地だが
今日はあいにくの天気で目前の鳩吹山さえ鮮明さに欠ける。
それでも風も無い岩場で、日本ラインの流れと鳩吹山に通じる
登山ルートを眺めながら、カップ麺をすすり、ミカンをほうばる
簡単な食事でも楽しいものだ。
今回歩いて北廻りの一般道から派生するバリエーションルートは全て
封鎖されているのには驚いた。
立ち入り禁止の立て札は以前から目にしていたが、それでは足らずに
遂に封鎖の処置がされたようだ。
岩場歩きを楽しむ事は出来なくなったが、救助要請がアルプス並に
多い山では止むを得ない事なんだろうか。
それでもバリケードを越えバリエーションルートを歩く登山者を多く
見かけた。それもヘルメットを被ってまでだ。
「自己責任」、なんて自分勝手で都合のいい言葉だろう。
民有地であるこの山が入山禁止なんて事態にならなければ良いのだが。
楽しい山歩きがのはずが腹立たしくなってきた。
西山休憩舎で休む人達と雑談している間に少し気分も落ち着いたので
気分を切り替えて、初めて歩く大平山ルートを楽しもう。
石原口へ通じる鳩吹尾根から別れて大平山ルートへ入ると
広い斜面の様な尾根から次第に明瞭な尾根地形に変わると、
送電鉄塔に出る。晴れ間が広がり明るくなった鉄塔下で一息入れる。
北西側が開けた気持ちの良いルートでせせらぎルートからの道を
併せると左折だ。再び展望に欠ける道で小さな登りを過ぎると
今度は右折になり急な登りが始まるが雰囲気の良い尾根道だ。
しばらくして傾斜が緩み、なだらかな登りで大平山山頂の標識を見る。
展望に欠ける変哲も無い山頂だが何故かいい気持だ。このルートが
思いのほか良い雰囲気の尾根道だったせいだろうか?
山頂をしばらく下ると小鞍部で踏み跡が左右に分かれる。
道標も無い場所なので地図で確認すると、どうやら右は先のピークに
向かう道、左はピークを捲く道のようだ。
初めてのルートなのでピークの道を選ぶと、そこは大平山の
第2ピークで初めて木曽川が正面に眺められる場所だった。
快適だったのはここまで。木曾川や継鹿尾山などを眺めながらの
下りだが、ピークからは一度も緩むことが無い急な尾根をどんどん
下ると大平林道に出て不老公園口に到着だ。
(ここの登りは覚悟が要りそうだな。)
鳩吹山は火気厳禁の山、登山口でゆっくりタバコを味わった後、
林道を下り日本ラインの景観と共に駐車地へ戻る。
【初めて歩いた大平山ルートは、比較的明るく展望も利いて
楽しい道だった。登りの場合は登山口から大平山まで
標高差約300mを一気に登る事になるので歩き応えも有るだろう。
体調、気分に合わせていろんなコース取りができる「近くて良い山」の
存在を改めて考えさせる一日だった。】
コメント
この記録に関連する登山ルート
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こんにちはonetotaniさん、初めまして。興味深いレコ、いつも参考にさせて頂いております。
同感です。鳩吹山では立入禁止・火気厳禁とあるのに、それを破ってレポートを公開している人を見かけます。楽しい岩場だとは思いますが、公に禁止されている場所を歩くのは止めてもらいたいですね。低山でありながら魅力的なこの山が、入山禁止とならない様ルールは守ってほしいものです。
おせっかいですが、No9・No10の植物はアオキだと思います。
teppan2013さん 今日は。
花のご指摘、有難うございます。
いろんな表情を楽しめる里山が自宅近くに恵まれて幸いです。
特にこの山は登山を再開するために、トレーニングに通った場所だけに
強い愛着を感じます。
マナー・ルールを守って、誰もが楽しめる里山を大切にして
欲しいと思います。
こんにちは。
まさに、近くて良い山!
私もonetotaniさんのレコを見て、そう感じ昨年初めて訪れました。
標高もそれほどないけど、展望や縦走路は1級の風格があります。
本当に気持ちの良い山でした。
その頃には、onetotaniさんに紹介いただいたコースは立ち入り禁止になっていたので、一般ルートを歩きましたが十分楽しむことができ、特に第5展望台からの景色は圧巻でした。
私は普段かなりバリルートを歩くので、
『「自己責任」、なんて自分勝手で都合のいい言葉だろう』というお言葉は心に沁みました。
ルール・マナーを守り、何より安全を一番に山を歩くよう心掛けていきます
totokさん 今晩は。
今回歩いたルートもなかなか良い雰囲気で、増々いろんなルートを
組み合わせて楽しめそうですが、
ルールを無視する人が多く、岩場を歩く楽しみはしばらくお預けでしょう。
私も山域の更なる魅力を求めてバリエーションルートに度々出かけますが、
事前の準備などを怠らぬよう気を付けたいと思います。
自己責任→事故責任 考えさせられました。鳩吹周辺は遭難が多い山となっていました。こんな低山で?という疑問が誰にでも湧くと思います。それだけ険しい岩場があるということです。それと事故も多いということでしょうか。
何かあった時に自己責任という方々(私も含め)はどういう行動がとれるのでしょうか?
ルールが守れないため自分たち自身の首を絞めているように感じます。
そういう私自身も肝に銘じて気を付けなくてはなりません。
sireotokoさん 今晩は。
里に近い300m程の低山ですが、救助要請件数は全国でも
ワースト上位になるそうです。
気軽に出かけられる身近な山の証明の様な気もしますが・・・。
封鎖されたルートはそれなりに危険なコースも有りますので、
油断は禁物ですね。やはり標高だけで山を判断する人が多いのでしょうか?
自分への戒めも含めて記述しました。
onetotaniさん こんばんは
ご存知だと思いますが、会津藩の武士の子どもたちの掟に「什の掟」というのがあって最後に「ならぬものはならぬのです」という言葉で〆られてます。
この言葉にはいろんな解釈がありますが、僕は『間違っていること、悪いこと、いけないことはしてはいけない』という意味だと思います。
封鎖されている御嶽山や鳩吹山のバリルートを「はい、登ってきました」なんて自慢げなレコを見ると実に嫌な思いをします。
ルールはルール「ならぬものはならぬ!」のです。
せっかく気持ち良く登っているのに、こういった輩のふざけた行為で不愉快な気持ちになることだけは勘弁してほしいですよね。
年甲斐もなく怒れてしまった甘栗でした。
甘栗さん 今晩は。
展望岩場から岩場ルートを下る人達を見かけたので、下り口を注意して見たら
明らかに封鎖されており、ここを越えて進入したのが分かってから無性に
嫌な気持ちになりました。
それぞれ個人的な楽しみ方があって良いのが趣味の世界ですが、
ルールを逸脱する行為は人の気分を害するだけではなく、
楽しみむ場所を取り上げられる危険性が心配です。
進入禁止のところに、どんどん入り込むのは
ダメですよね。私有地なんだから、地権者の
ルールは絶対厳守かと。自分の家に
土足で上がられたら、どんな気持ちなのか。
場所が「山」というだけで、基本は同じです。
それにしても、歩行が許可されてる
ルートだけでも、たくさんあるんですね。
奥が深い山ですね。
komakiさん 今晩は。
明らかに封鎖された所を越えて進入する行為は、身勝手以外の何物でも
有りません。そんな登山者を見かけて楽しいはずのハイキングに
水をさされたような気分でした。
犬山市側のルートを何本か歩いた印象は、可児市からのルートよりも
山道らしいルートかなという印象です。
可児から犬山に抜ける縦走も良し、犬山から各ルートを使って周回も良し。
今回のコースは「近くて良い山」をより感じさせてくれました。
onetotaniさん
こんばんは
山は自己責任なんて言葉で片付けてしまう人たち。私は大嫌いです。
安全に登山をし安全に下山。そして家族の元に帰る。私はそれができないなら山には行きません。すなわち調子が悪けりゃ行きません。自分のスキル以上の所にはひとりでは行きません。
昨日養老の笙ヶ岳で遭難事故があり捜索打ち切りの報。無事に家族の元に帰る事これが私の山との向き合い方です。
kazu97さん 今晩は。
山登りに対して感じる楽しみ、魅力は人それぞれでしょう。
単純にピークハントに嵌る人、山を歩くスキルを高めたい人、
同じ山より別の山。
趣味を贅沢な暇つぶしと考えるなら、誰しも楽しい時間を過ごせるように
ルールやマナーは守りたいですね。
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