飯豊山と大日岳(御沢キャンプ場から往復)
- GPS
- 27:43
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 2,735m
- 下り
- 2,727m
コースタイム
○H21.9.20(日)
御沢キャンプ場 12:54 − 登山口 13:00 − 下十五里 13:32/34 − 中十五里 13:46/54 − 上十五里 14:06/09
− 笹平 14:25/29 − 横峰 14:39/46 − 分岐 14:54 − 峰秀水 15:00/06 − 尾根道 15:15 − 剣ヶ峰 15:45
− 三国小屋 16:00/06 − 七つ森 16:30/40 − 種蒔山 17:07 − 切合小屋 17:22/夕/ (泊)
○H21.9.21(月)
切合小屋 /朝/4:24 − 草履塚 4:46/49 − 御秘所 5:06 − <日の出5:24> − 飯豊本山神社 5:43/46
− 飯豊山 5:56/6:08 − 駒形山 6:19/22 − 玄山道分岐 6:30 − 御西小屋 6:57/朝2/7:26 − 大日岳 8:12/34
− 文平池 9:00/02 − 御西小屋 9:22/34 − 駒形山 10:18/26 − 飯豊山 10:43/54 − 飯豊本山小屋 11:05/08
− 御秘所 11:34/43 − 草履塚 12:10/14 − 切合小屋 12:38/昼/13:21 − 三国小屋 14:19/25 − 分岐 14:51
− 峰秀水 14:57/15:05 − 横峰 15:17 − 笹平 15:23/24 − 上十五里 15:36/41 − 中十五里 15:50/54
− 下十五里 16:04/08 − 登山口 16:30 − 御沢キャンプ場駐車場 16:37
●歩行時間
○ 9/20 … 4:28
○ 9/21 … 12:13
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(実家) = 御沢キャンプ場 - 切合小屋(泊) - 飯豊山 - 大日岳 - 御沢キャンプ場 = (温泉) = (実家) … ●アクセス ・百名山にアクセス紹介もないものだが、山都の街中から国道459号、県道385号を案内に沿って北進。更に案内に沿って、川入を目指す。川入の集落過ぎから御沢に向けての林道を行けばキャンプ場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース ・登山口から横峰までは樹間の急登。土と木の根の登り ・剣ヶ峰付近は岩のやせ尾根、足下注意 ・三国山から種蒔までは、一見平坦だが、大股の登り降りを何度も続け疲れる ・山頂付近は目立って厳しい箇所はない ●登山ポスト ・御沢キャンプ場管理棟にポストあり ●温泉 ・川入からの帰路に「いいでのゆ」がある ●飲食等 ・喜多方市山都町一ノ木には農家蕎麦処が多数あり。道筋を外れるが宮古にも多数あるとのこと。そちらのほうが有名らしい ・コンビニは山都町から会津坂下に抜ける道沿いに一軒ある |
写真
感想
関西居住者が北陸や上信越の山に行くならば定番の「きたぐに」に久々に乗った。いまや希少価値の寝台車。だが、寝台を含め指定は満席。わざわざ5連休の初日の夜なのに、である。昨日を避けたのに、である。自由席で、立っている人もいる中、窮屈な4人がけにかろうじて座れたものの、何故か眠らない人々と同席。眠れない。5連休の二日目にさしかかろうという日に、「きたぐに」の自由席で出張に行く二人。必死に勉強している1人。パソコンも開いている。なんでやねん…。寝させてくれぃ。
結局、全ての停車駅を記憶にとどめたまま、富山着。実家に行き、実家の車を借りて、いざ、飯豊山へ…と思いきや、当たり前だが、高速道路に乗るとともに猛烈な睡魔が。劔が見える入善Pでひとしきり睡眠。予定より大幅に遅れて福島県へ。
磐越道の千円高速渋滞をくぐり抜け、山都の街を通り過ぎた頃に、空腹に勝てず、お昼。
案内につられ、一ノ木の「隠れ里そば嘉左衛門」へ。事前に調べていたわけではないが、おいしい店を選べたことにやや満足。あとで調べたら、一ノ木は蕎麦処山都でも名のある地のようだ。農家に上がり込みご馳走になるスタイルは初めて。
快晴の登山口御沢に着いた頃には、想定出発時刻を2時間も超えていた。もう限度いっぱいである。切合が無理ならば三国で泊まるしかない。それだと明日中に降りるのは難しくなる。ちょっと不安を感じながらスタート。
登山口からよく踏まれた道を登る。長坂は整備されていない古い道。時に掘り込まれた溝状のところも。視界の開けない中、大木の根を頼りによじ登るを繰り返し、下十五里。そのあと中十五里、上十五里と続くが、いずれも平らなところ。昔からの休み場だろうか。やがて笹平。チシマザサが目立つ。
かつて小屋があった横峰まで樹間の登りが続く。横峰には小屋跡が残骸となって片隅に置かれている。
横峰から岩混じりのやや歩きにくい登り降りを行くと分岐のあと峰秀水。別れた道は水場の上を行く。ちょうど頃合いのよい水場。ほんとうにおいしい。やや飲み過ぎて先に進む。尾根に出て笹原を抜けようかという頃には、三国までの岩稜が見えて来る。注意深く登る。狭くて細い。剣ヶ峰の倒れた案内板を横目に、陽が落ちかけの岩場を登る。途中に三国小屋の水場を右手に分けるが、小屋からこんな岩場を降りて行く水場は応えるだろう、などと思う。
三国小屋に到着。ようやく、七つ森や種蒔山の背後に飯豊山が顔を出す。山都の街から見上げて以来である。小休止のあと、先を急ぐ。等高線では殆ど変化のないこの区間だが、七つ森を始め、その都度険しい登り降りを繰り返す。種蒔山までは一時間要したが、そのあと切合小屋までは15分。距離は前が2kmであとが1km。それだけ、この間で足を取られたということだ。
種蒔山から明日目指す飯豊山や大日岳を見渡しながら、切合小屋(=きりあわせ)へ。小屋は殆どいっぱいで、かろうじて入れてもらえた。17時を回っていたので、すでに夕食は終了。しかし準備してくれるとのこと。申し訳ない。
残された隙間を与えられ、両側のすでに休みつつあった人にお詫びしながら寝られる用意。そのころに、夕食のお呼び。私のみである。恐縮。
なるべく迷惑を掛けないようにと、外に出てカレーをつつく。陽がとっぷりと暮れている。
米沢の街の灯が見える。見上げれば、星また星。静寂の中、一条の寒風の中、疲れも流されてしまいそうな、美しき夜。あしたは、日の出前には出ようと思うので、早々に寝ることに。久々の寝袋。
9月21日
3:30起床。朝ご飯の準備、朝食。食べ終えて4:24スタート。草履塚までの岩間の登りでは、暗がりの中でルートを見失わないように慎重に登る。地図には下りで見失いやすいとあるが、暗ければ、登りでも見失いやすいように思う。
草履塚はひとつのピーク。ここで、東の空が薄く明るくなってくる。下りながら、陽が徐々に登るさまを目で追う。
更に進み、帰りにはいやな登りになりそうな斜面を下る。姥権現を過ぎ、いよいよ太陽が顔を出し始める。雲海に吾妻山や磐梯山が浮かぶ中、陽が昇る。
荘厳な光景にしばし見とれる。
御秘所の不思議な岩場を過ぎ、最後の急な登りをじっくり登り、一ノ王子の天場を過ぎ、飯豊本山神社が現れる。お参りもそこそこに、神社とは双子のよう飯豊山山頂に。
快晴。だけど寒い。
四方の視界が開ける。北東では、朝日連峰の向こうに月山。西側はこれから向かう大日岳。南東には登ってきた切合小屋からの尾根。存分に眺望を楽しみつつも、先を急ぐ。山上のピクニックロードを駒形山から御西小屋へ。避難小屋のような小ささ。小屋前で朝食の補完。おなか空き過ぎ。
いよいよ、今回の最奥、大日岳へ。遮るもののない中、ずっと山頂を見ながら進む。最後にひたすらの登り。ようやく緩めば大日岳山頂で、今度は日本海や佐渡島(?)までが見える。
振り返れば、飯豊山の優雅な山容が見られる。その先には、雲海の上に吾妻山、磐梯山などの山並みが、水墨画のように浮かび上がる。
帰り道、燃料切れ(空腹か、睡眠不足か…)のため、草履塚への登りくらいから足が出なくなってきた。
草履塚で、大日岳の見納め。昼の光線の中で見るその姿は、堂々と雄々しい。
切合小屋前で昼。少し元気を回復。
種蒔で飯豊山の姿を振り返る。穏やかながら威厳のあるその山容に別れを告げた。
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