皇海山〜変化と長距離のクラシックルート&初熊遭遇🐻〜


- GPS
- 09:32
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 2,235m
- 下り
- 2,241m
コースタイム
- 山行
- 8:41
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 9:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今週もソロ登山に。
ヤマレコの日本地図を見て思いついたのは「皇海山」。
皇海山は「日本百名山で一番きつい」という話を聞いたことがあり、👩は百名山にこだわりが無いため行かないと思うと言っていた。
そのため、一人の時にぴったりかな〜と思った。
さらに見ていると、標高は2,000Mと高くないことが分かり、夏場は絶対に登れない(暑すぎて死んでしまう)。
今の5月下旬にぴったりだと思い、皇海山に決定!
調べていると、コースタイムが15時間強であり「日本百名山、”日帰り”最難関」であることが分かる。
0.8倍で歩いても、12時間弱はかかることを想定し、4時登山開始・16時下山を目安とした。
なんだかんだ前泊の到着時間が遅くなり、それでも良いパフォーマンスの為には6時間は寝たいため、1時間遅らせて、5時にスタートした。
また、長いだけで辛いのはちょっと嫌なので、「楽しみ」を作ろうと思った。
そこで前日買ってきたのが、ミスタードーナツ(笑)
「ドーナツが溶けずに、砕けずに持って行けるかチャレンジ!」と題して、スタートする。
ロード区間では、ちょっと初めは小走りしたりもしたが、マラソン同様に後半辛くなることを予見し、早歩き目に抑えた。
順調に歩いていると、右斜め前方でガサガサする音が聞こえた。
よく見ると斜面を登り始めている、「小熊」がいるのを発見。
この時期は、小熊は親熊と一緒か、一人立ちした後というのを何かで見たことがあったため、周囲に親熊がいないか確認。
いなそうなことが分かり、後はこちらの存在を知らせれば、熊もそのまま去っていくと思い、ザックの鈴を鳴らす。
すると、小熊はこちらの存在に気づき、そのまま斜面を登っていく。
小熊が斜面の中腹まで登っていくのを確認し、私は横を通り過ぎていく。
初めての熊遭遇、かなり緊迫はしたものの、冷静に対処は出来たと思う。
後ろの登山者にも存在を教えると、拍手で大きな音を立てられていた。
確かに熊鈴よりも、大きな鳴り響いていた。熊鈴をつけたザックを揺らしても、さほど鳴り響かないな...と思っていたので、勉強になった。
手段は何でも良いので、音を立てて、こちらの存在に気付かせるのが大事なんだと。
(熊遭遇話が長くなったが、)
その後は順調に進んでいく。
途中綺麗な川が流れていたり、樹林帯も道は狭いが、土がベースで歩きやすく、ぐんぐんと進んでいく。
途中開けたところで、今日の山頂が見える。周囲には武尊山や会津駒ヶ岳などが見える。
更に進み、いくつかの鎖場やはしごを超えて、鋸山に到着。
ここから一気に下り、更に登り返し、中々長いなぁ...と思って少しした時に、皇海山山頂に到着!
疲労感はないものの、「遥々と来たなぁ」という感情が出てきた。
木に囲まれた展望のない山頂なのも、この長い皇海山においては、なんだかしっくりくる気がする。
お待ちかねのドーナツの状態は・・?と開けると、見事無事でした!
美味しいドーナツを食べることができ、笑顔がこぼれる。高カロリー摂取なこともあり、後半も頑張れそう。
山頂から折り返し、鋸山に戻る。そこから帰りは、行きとは反対の道へ。
日中となり、暑さも増していく。
歩き進めると、遂に「藪漕ぎ」ゾーンに突入。
早速道に迷い込み、ヤマレコを見ると、登山道から下の方に外れている。
戻ろうと登るも、足元の藪でツルツルと滑り、思うように登れない。。
藪につかまりながらなんとかよじ登る。
ルートに戻り、前方をよく観察すると、なんとなく人の通り道らしき隙間が見える。
ここがルートだと思い、慎重にたどる。
また、もう少し前方を見ると、木に印が付いていた。その方面に歩くことも意識し、何とか進む。
この時点で、疲れとストレスが一気にきたので、座って最後のドーナツを食べる。
フレンチクルーラーのもっちりとした触感と、美味しい甘さで、脳が喜びを感じているのが分かる。
そこから慎重に歩いていたものの、もう一度登山道を下に逸れていた。。
下りだからか、どうやら下へ下へと気持ちが行ってしまうようである。
なんとか登山道に復帰する。
そこから少し歩くと、藪ゾーンは終了した。
体感としては、藪ゾーンは30分程度だった。(真実はいかに・・)
その先は、何度も沢が出てきて、渡る。
ここ皇海山は、渡良瀬川の源流らしい。
雪は既になかったのでどこか分からないが、水が豊富に蓄積されているようである。
沢の度に樹林帯が少し開けて、青空の元を流れる沢が綺麗である。
また、この区間は木々が綺麗である。
皇海山に限らないが、冬の雪の季節の次は、新緑が綺麗な季節なんだなということに気づく登山歴7年目。
また、(名前は分からないが)木になっている花も綺麗。白にピンクにと、華やかで美しい。
この区間が最も長く感じたが、沢と花が少し気を紛らわせてくれた。
行きのルートに合流し、そこから再び樹林帯・ロードを歩く。
飽きるかもしれないと思い持ってきたイヤフォンも、ここまでは何だかんだ自然が綺麗で、自然を感じたかったので使わなかった。
行きと同じ道に戻れば新鮮さは薄れるので、山道具のポッドキャストを聴き始める。
それでも川の綺麗な場所では、ポッドキャストを止め、耳を澄ましながら写真撮影を楽しんだ。
そのまま歩き進め、無事にゴール!
タイムは10時間と、コースタイムの0.6-0.7倍くらいでゴールした。
初めは友達と来た方が飽きなくていいかもなと思ったりもしたが、長い距離だからこそ、自分のペースで歩けた方が結果的には楽だったかもしれない。
そんなことを思いながら、皇海山を良いペースでクリアできたことに嬉しさを覚える。
ちなみに翌日はさすがに足が重かった・・いつもは悠々歩く階段も、この日は足が重く、極力エスカレーターを使いたいと思った。
また行くかと言われたら、当分は自主的にはいかないと思う(笑)
また、他の人の百名山チャレンジの為に付き添うとしても、もう3-5年以上は先がいいかな・・(笑)
とはいえ、長いクラシックルートを歩いた達成感や、初めての熊遭遇という出来事もあり、良い経験ができ、充実感のある一日となりました。
ありがとうございました。
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