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Yamareco

記録ID: 824776
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積雪期ピークハント/縦走
甲信越

御座山

2016年03月04日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
5.1km
登り
940m
下り
84m

コースタイム

長者の森キャンプ場5:45ー鉄塔8:25ー白岩コース合流点8:40ー見晴台9:45〜10:15ー前衛峰11:05〜11:20ー避難小屋12:15〜12:20ー御座山頂上12:25〜13:10ー前衛峰14:05ー見晴台14:45〜15:00ー白岩コース分岐15:45ー鉄塔15:55〜16:15ーキャンプ場駐車場17:30
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2016年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
1.北麓の山口付近から見た御座山。中央の岩山の右端が頂上
1.北麓の山口付近から見た御座山。中央の岩山の右端が頂上
2.長者の森キャンプ場の広い駐車場
2.長者の森キャンプ場の広い駐車場
3.「御座山入口」の標識
3.「御座山入口」の標識
4.工事中のキャビンエリアを通って御座山へ
4.工事中のキャビンエリアを通って御座山へ
5.この道標から山道になる
5.この道標から山道になる
6.北斜面は気持ちが良い雪道
6.北斜面は気持ちが良い雪道
7.南面に出ると夏道同然
7.南面に出ると夏道同然
8.御座山の頂上を望む。左から3つ目が頂上
8.御座山の頂上を望む。左から3つ目が頂上
9.100万V送電用の巨大な鉄塔
9.100万V送電用の巨大な鉄塔
10.鉄塔下のコル。のどかだ
10.鉄塔下のコル。のどかだ
11.明るい落葉松林を進む
11.明るい落葉松林を進む
12.白岩コースとの合流点
12.白岩コースとの合流点
13.なだらかな主稜線。強い西風に雪は吹き飛ばされて西側(左)は全く雪がない
13.なだらかな主稜線。強い西風に雪は吹き飛ばされて西側(左)は全く雪がない
14.大岩とのコルに突き上げる
14.大岩とのコルに突き上げる
15.急な北斜面をジグザグに登る(上から見下ろす)
15.急な北斜面をジグザグに登る(上から見下ろす)
16.岩稜っぽい尾根筋
16.岩稜っぽい尾根筋
17.岩や木の根で階段状となった急斜面をよじ登る
17.岩や木の根で階段状となった急斜面をよじ登る
18.「見晴台」の看板
18.「見晴台」の看板
19.浅間山を望む
19.浅間山を望む
20.左に北八ヶ岳、遠く北アルプス(奥穂高〜白馬)、手前に茂来山
20.左に北八ヶ岳、遠く北アルプス(奥穂高〜白馬)、手前に茂来山
21.藪の中の狭い道をすり抜ける
21.藪の中の狭い道をすり抜ける
22.岩混じりの急登
22.岩混じりの急登
23.石楠花林を進む
23.石楠花林を進む
24.「前衛峰」の看板
24.「前衛峰」の看板
25.御座山の頂上部を望む
25.御座山の頂上部を望む
26.前衛峰直下にある最初の岩場
26.前衛峰直下にある最初の岩場
27.2番目の岩場
28.3番目の岩場
29.3番目の岩場の降り口
29.3番目の岩場の降り口
30.樹林中の登りを上から見下ろす
30.樹林中の登りを上から見下ろす
31.階段状の急登
31.階段状の急登
32.樹林が明るくなると小屋も近い
32.樹林が明るくなると小屋も近い
33.避難小屋
34.小屋の内部。広くてこぎれいだ
34.小屋の内部。広くてこぎれいだ
35.頂上部最南端の岩峰
35.頂上部最南端の岩峰
36.頂上岩峰を望む
36.頂上岩峰を望む
37.御座山頂上
38.北隣の岩峰
39.八ヶ岳(編笠山〜天狗岳)を望む
39.八ヶ岳(編笠山〜天狗岳)を望む
40.中央が男山(右)と天狗山(左)。遠くに南アルプス(北岳付近)を望めるが霞んで写っていない
40.中央が男山(右)と天狗山(左)。遠くに南アルプス(北岳付近)を望めるが霞んで写っていない

感想

雪の御座山に登りたくなって3月初めに出かけた。しかし、麓から見ると全く雪が無い(写真1)。がっかり。でも、これなら楽な白岩コースが採れるかも、と期待して、三寸木集落から白岩登山口へ向かう。しかし、急で狭い農道は雪で覆われ、FFの乗用車ではとても無理。諦めて、確実に登山口まで入れる長者の森コースへ回る。北相木村営「長者の森」キャンプ場の駐車場は広く、安心して駐車できる(写真2)。
翌朝5:45に歩き出す。テニスコート先に「御座山入口」の標識あり(写真3)。「頂上まで3時間半」と書いてあったが、さて何時間かかることやら。キャビンエリア内で標識に従って左折する(写真4)。ここまでは工事の車のために除雪してあったが、この先は雪道。積雪は十数cm程度。古いトレースがあるようだが、数日前に降ったらしい雪に覆われ判然としない。車道らしい緩やかな道を谷沿いに進むと道標(写真5)から山道となる。ワカンを履き、1680m峰東尾根の北斜面を登る(写真6)。雪の下は所々凍っているが、ワカンの爪が効果的。しかし、さほど潜らないので途中でアイゼンに履き替え、ワカンはデポする。
東尾根を乗り越えて南斜面に出た途端に雪は無くなり、夏道同然(写真7)。風もなくポカポカ陽気。途中で御座山の頂上部が望まれた(写真8)。ずいぶん遠い、辿り着けるだろうか。1680m峰の南面を巻きながら下ると巨大な送電線鉄塔に着く(写真9)。コル状のなだらかな尾根を進み(写真10)、主稜線の東斜面を巻き気味(写真11)に登って行くと、白岩コースとの合流点に出た(写真12)。
この先はしばらくなだらかな尾根筋が続き(写真13)、天気も良く、気分ものんびり。しかし、1720m付近の大岩とのコル(写真14)を南側から越えて北斜面に出ると様相は一変。急斜面をジグザグに突き上げていくが(写真15)、雪の下には石や氷が隠れているので緊張する。ここまではストックで済ませてきたが、この斜面の通過には念のためにピッケルを使用する(特に下山時には注意)。ここを越えて再び岩稜っぽい尾根筋に出て(写真16)、さらに岩や木の根で階段状となった急斜面をよじ登ると(写真17)岩頭に立つ。少し左に進むと「見晴台」の小さな看板が立っていた(写真18)。ここからは浅間山(写真19)や遠く北アルプス(写真20)が望めて、まさに見晴台である。しかし、看板には標高1750mと書いてあったが、手元の高度計では1800mを指していた。ほかの地点ではほぼ正確だったのに、この場所だけ何でこんなに違うのかしら?
この先は藪の中をすり抜けたり(写真21)、岩混じりの急登(写真22)、さらに石楠花林(写真23)が続き、少し緩やかになると1992mの前衛峰に着く(写真24)。高度計もほぼ同じ値を指している。ここから御座山の頂がまじかに見えるが(写真24)、最後の急登を強いられそうだ。
しかしその前に前衛峰からコル(うだの沢のトーミ)まで標高差60mほどの下りに、小さいながら3つ岩場が控えている。まず7. 8m(写真25)、続いて4, 5m(写真26)の岩場。共に傾斜も緩く、足場も多いし、雪は全く付いていないので簡単に降りられるが、アイゼンをガリガリさせながら下るのは不安定である。最後の岩場がいやらしかった。全体では10m近くあるが(写真27)、上部は巻けるので下部の4, 5mだけ下ればよい。しかし1段降りると、足場のない2m程の岩の上に出る。たまたま、直径5cm、長さ2m程の灌木が左側の岩の上に置いてあった(写真28)。掴んでみると上部はしっかり固定されているので、これに捕まりながら降りることができた。どなたがこの木を据え付けてくれたのか知らないが、感謝! この灌木がなければかなり厳しい下りとなっただろう。
コルからは標高差180mの最後の登り。薄暗い針葉樹林中を急登し(写真30, 31)、広葉樹混じりになれば傾斜も緩まり(写真32)、やがて避難小屋が見えてきた(写真33)。中は広く、2, 30人は泊まれそうだ(写真34)。
この小屋から山頂はすぐ。樹林を抜けるといきなり岩場となり、目の前に岩峰がそそり立つ(写真35)。この岩頭に立つと30mほど先に少し高めで何やら標識の立っている岩峰が見えた(写真36)。岩に着いた雪に滑らないように気を付けながらそちらに行くと、ここが頂上で、「御座山」と標高の「2112」を示した標識が立ち、小さな社が祀られていた(写真37)。その先には一段下がって別の岩峰が見られたが(写真38)、写真1に写っていた北隣の岩峰のようだ。
頂上着12:25。淹れたてのコーヒーを飲み、紫煙をくゆらせながら、360度の眺望を楽しむ。南西に八ヶ岳(写真39)、南には近くに男山と天狗山、遠く南アルプス(写真40)が望まれるが、霞んでいるのが残念。
13:10下山開始。全く同じルートを下り、17:30に駐車場に戻った。
        ***
雪山登山というには寂しいほどの積雪であったが、そのおかげで日帰りができたのかもしれない。もしラッセルするほどの積雪があったら日帰りは無理だろう。夏道同然の箇所もあったが、9割は雪を踏みしめながら歩けたので良しとしよう。
日の出前から歩き出したのに車に戻ったのは日没直前。11時間45分の行動時間であった。休憩を差し引いた歩行時間は9時間10分。73歳の老体にはきつかった。体力が落ちたせいか、はたまた雪道のせいか、ずいぶん時間がかかったものだ。さらに下山後、厚木の自宅まで180kmを3時間半ほど運転して帰ったが、長い道のりだった。

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